ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

チコちゃんの質問から思い出した「白鳥の王子」もしくは「野の白鳥」アンデルセン

2018-09-16 05:47:59 | 小説


ほんとうは自分が読んだアンデルセンの童話のタイトルを忘れてしまったのだけど、ネット検索したら「野の白鳥」または「「白鳥の王子」と出たのでそれにしときます。
内容はある国の11人の王子と妹・王女エリザの物語。継母になった魔女のせいで11人の王子は白鳥に姿を変えられてしまい、妹のエリザは城を追い出されてしまう、というお話なのですが、なぜこの話をしているのかというと先日NHKのチコちゃんで「イライラするのイラってなに?」という質問があって、いつも全然わからないんですが、これに関しては「イラってトゲだよね」と思ったわけです。実際それが正解だったんですがね。
まあ解った時だけどや顔になるものですが、「あれーみんなアンデルセンの白鳥の王子って知らないんだっけ?」となったわけですよ。

一応、1977年アニメ映画にもなっているようなんですけどね。これは私も記憶ないですけどwで、なにかというとその継母になった魔女のせいで城を追い出された王女エリザは11人の兄王子をもとの人間の姿に戻すために「イラクサで11枚の服を編む」というのがあってとげだらけの草で編むためにエリザの綺麗な手は傷だらけになりました、というのが痛そうでいまだに忘れられない恐怖だったのです。自分があまりに恐怖だったので皆覚えているものだと思ってたんですが、その前にアンデルセンの「白鳥の王子」を読んだかどうかが問題でしたね。
エリザがイラクサを摘む場面も痛そうでトラウマでした。その後エリザは別の国の王に見初められ結婚するのですが、夜中に墓場でイラクサを集めているのを咎められ魔女だと言われて処刑されることになってしまいます。
結局、11枚目にあと袖だけ編めば、というところで処刑寸前のエリザは兄王子たちに編んだ服を投げかけ、王子たちは元の人間に戻り、王子たちはことの顛末を説明します。
11人のうち一人の兄だけは袖がまだだったので片腕だけ翼のままでした。というオチです。

墓場でつんでいたので魔女と間違えられ処刑されてしまう恐怖と痛みへの恐怖、子供にとってかなりのトラウマでしたが、アンデルセンはどれも恐ろしくきつい物語が多いですね。貧しい女の子が死ぬ、とか焼かれるすずの兵隊とか。どれも忘れられない、というか忘れることのできないトラウマ物語ばかりです。一度読んだら衝撃です。ていうか怖くても何度も読んでしまいます。凄い才能の作家だと思います。

そのくらいなのでイラクサのとげを忘れることなどできませんでした。

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