ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

大晦日

2018-12-31 21:00:37 | 日記
忙しい年末ももうすぐ終わりを告げようとしています。
今は珍しくワインを飲みながら書いています。
今年は良い年だったでしょうか。
酷暑と災害の多い年でもありましたし、我が家的には経済的に厳しい年でもありました。まあこれはいつもですが。でも良いこともあったこの一年でした。皆さまはどうだったでしょうか。

来年と言っても明日の事、そうそう急に何かが変わることもないでしょうけど、少しずつでもいいから色々なことが良い方向へ向かってくれますように。
面白い映画や本に出会えますように。

皆さんもよいお年をお迎えください。

「ロア~奇妙な伝説~」

2018-12-31 06:34:55 | ドラマ


アマゾンプライムにて鑑賞中。カテゴリ・ドラマにするものかどうかだけど。

あらすじとして

「ウォーキング・デッド」、「X-ファイル」の製作総指揮者らがアーロン・マーンケの語る「伝承」をもとに、実際に起こった恐怖の出来事を実写化したシリーズ。 吸血鬼や狼人間、人さらいなどのホラー伝説の裏に隠された真実が、衝撃的なシーンやアニメーション、記録とナレーションによって明らかにされる。


と記述されています。
アマゾンプライムのオリジナルドラマのようですね。


こういった伝承やミステリーが好きでよく読んだり観たりする人であればあまり目新しいことはないシリーズかもしれませんが、映像としてとても秀逸ですしややグロテスクではありますが抑制のとれた語り口は好感が持てます。

6話の「封印された箱」が面白かったです。水兵人形を親友にした少年の実話です。人形に感情移入してしまう話というのもよくある話ですね。
 
それにしても全体的に死体というものが大好きな番組だと思います。やはり死への畏怖というものは最も共感できる、ということでしょうか。

2018年アニメ総括

2018-12-31 04:55:44 | アニメ
あくまでも私の、という意味です。
今年のアニメとしてはかなり昔の製作放送でありながら私としては今年になって初めて観た「少女革命ウテナ」と「輪るピングドラム」
これらは映画鑑賞のイマイチ巻と大きく異なって今更ながら大感動でした。遅すぎですが幾原邦彦というアニメ作家を知ることができたのは今年の何よりの収穫でありました。特に「ウテナ」を観ていたときの毎日の幸福感は至高でした。絵柄の美しさと深いテーマと楽しいストーリー、アニメとしてこれ以上ないほどの素晴らしい完成度を感じました。あんな興奮と幸せを再度期待するのは贅沢というより無理筋なことですが、願わくば来年も少しでもなにかしら味わえると嬉しいことです。
来年は「ユリ熊嵐」を観たいと思っています。

逆に大いなる失望を味わったのはこれも今さら鑑賞したものですが「魔法少女まどか☆マギカ」でした。名作と聞いていたので正直「ウテナ」よりずっと期待していたのですが、まさかこんな女性蔑視というより女性抑圧アニメ作品だったとは思いもよりませんでした。こうした考え方が女性生を抑圧し過剰な縛りと重責を課していくことに男性も女性も気づかなければならないと思うのです。
少女が望むと魔法少女になり、魔法少女がやがて魔女になる、などという世迷い言に耳を傾けてはなりません。
少女はどんなに望んでも少女のままでやがて大人の女性になるだけです。魔法少女にも魔女にもなりません。

リアルタイムでは「ゴールデンカムイ」「進撃の巨人」を見ていましたが特別ということはないように思えました。他に観続けたものはないんですよね。「はたらく細胞」も「風が強く吹いている」も続けきれませんでした。
最も楽しめたのは「ポプテピピック」でしたね。2018年の最初だったのであやうく忘れるところでした。「ポプテピピック」は楽しかったです。かわいくて切れてて面白かったですね。あんなのもっとないのかな、と願ってしまいます。

2018年映画鑑賞総括

2018-12-30 20:56:48 | 映画
2018映画総括などと偉そうなことをタイトルにしましたが、このブログに書いた映画レビューの少ないことといったら。今まででもこんなに映画鑑賞が少なかったことはなかったかもしれません。
といっても私の場合、もともと映画館で映画を観ることは気象と言っていいほどなのでTVや配信ものがほとんどでつまり現在公開中というようなのではなくて昔の映画がほとんどですね。
そして今回愕然としたことが!
なんとその希少価値の映画館で鑑賞した映画「スリービルボード」レビューを書いてなかったことに今気づきました。いやたぶん書いてないと思います。もしどこかに書いていたら教えてください。よろしくお願いいたします。

その「スリービルボード」はすごく面白い映画作品でありましたが、今年の一番に選ぶほどの感動というとそうでもなかった気もします。いや面白いんですが。
同じく映画館鑑賞した「ドリーム」は感動的でもあったのですが、やはりこれも一番というには、というか題材であるNASAを支えた女性数学者という事柄は感動ですが映画作品としてはどうかというと良いのですが一位というにはなあとか。

アカデミー作品賞監督賞受賞の「シェイプ・オブ・ウォーター」も面白かったですが・・・、という繰り返し。
どうも今年は映画に関して大感動はあまりなかった感じですね。

話題になった「バーフバリ」に至ってはまったく面白くもなく覚めた感じで見ていました。

むしろDVDで鑑賞した「狩人の夜」は確かに面白かったです。これはすごかった。`映画の面白さとはこういうものだと思えます。

なので私の2018映画総括今年の一位はチャールズ・ロートン「狩人の夜」でした。



「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」富野由悠季

2018-12-29 06:53:00 | アニメ


それほど見返したわけではないけど何度目かの鑑賞だと思います。というのはこれまでそんなに良い作品だと思っていなかったからでしょうか。これが案外今まで見て来た時より今観た方が凄く面白く思えてきました。

ガンダムファースト世代で入れ込んでいた者ほどこの作品には抵抗を感じてしまうものかもしれません。安彦キャラデザインが似てて非なるものになってしまっているし、その後の設定になっている為に、それぞれの性格や行動が変化・劣化しているように感じられ失望してしまったのではないかと思うのです。
しかし長い時を経た後で見返してみるとそうしたキャラへの愛着というか執着のようなものが薄れ冷静に見れるためかこんなに面白かったっけ?と逆に思ってしまいました。同じような思いを抱いている方は再鑑賞なされてみてはいかがと存じます。

超人的に思えていたシャアもアムロも少しだけ常人より特別な才能があるだけの当たり前の人間なのですね。しかもただの若造なのです。
クェスのようなたった13歳の少女にすら手こずっているような、です。

富野アニメは他にあるアニメ作品とはかなり違った角度で作られているように感じられます。物語もセリフも一辺倒ではないし難解なことを言っているわけではないのですが、なかなかに歯ごたえがあって噛みしめて見ないと味わえないという作りになっています。なので、ちょっと見ただけだと意味が解らないし、テーマも飲み込めないし、とっつきづらい。でもそれが解るともう他のアニメでは満足できない体になってしまうという癖の強いものなのですよ。

ファーストガンダムで子供だった(と言っていいと思う)アムロやシャアが少しだけ年を取って子供の輝きが薄れその分嫌な大人の荷物をしょい込み、ファンとしては幻滅したでしょうか。でもそれが人間の成長なのです。アムロはますますここから老け込んでいきますし、シャアは良く判らない化け物のような存在になっていきますが、ここではまだその途中であります。ガンダムシリーズは見れば見るほど面白いものでありますね。

SFとしての面白さもありながら大河ドラマや青春物語としても年を取っていく人間としてのドラマとしても非常に見ごたえのある作品群であると思いました。

繰り返し、この作品に若い頃失望したとしても今はきっとその面白さを認識できるようにあなたはなっています。