ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

「インターセックス」帚木蓬生

2017-07-27 20:42:27 | 小説


これはもうめちゃくちゃ面白かった!!前回読んだ「片想い」とも重なる題材だけど、面白さは格段に違う。というかその辺は好みだろうし、「片想い」も面白かったし比較する必要もないけど、比べるなら断然こちらが好みであります。
女医

帚木さんの本はずいぶん前に「水神」を読んでこれも感動したのですが、それきりになっていました。が、今回これを読んで激しく後悔。もっと早く次々に読んでおくべきでした。とはいえ、帚木さんの著書を見ると面白そうなのがどっとあるので今から楽しんでいけるのも楽しみでありますね。
とりあえずは「エンブリオ」ですね。

「イーグル・ジャンプ」デクスター・フレッチャー

2017-07-26 21:10:28 | 映画


「キングスマン」のタロンくんとヒュー・ジャックマン、おまけにクリストファー・ウォーケンも出てるという映画だけど、スキー・ジャンプの実話で出だしからコメディ風味、どうだろうか?と思いつつ見ていたらこれが思いもかけぬ感動作だったので驚きでした。
どうにも風采の上がらないエディは20歳をとっくに超えてからやったこともないジャンプ競技でオリンピック出場を目指す。かつての名選手(ヒュー・ジャックマン)はそんな彼にあきれながらも自分にはなかったものが彼にあることを感じコーチをかってでる、というお話。

かっこ悪いタロン君が可愛いし、ヒューはこれでもかとかっこいいです(かっこ悪いシーンもあってそこがまたよい)オリンピックの本質は?と考えさせられること請け合い。
良い映画でした。

「片想い」東野圭吾

2017-07-25 20:46:02 | 小説


これだけ長い小説を新しく読んだのは久しぶりのような気がする。東野圭吾を読むのも初めて。何故選んだかというと「トランスセクシュアル」を描いたミステリーということをマチダタイムスさんが紹介されてたからであります。

ほんとに面白く一気に読んでしまいました。トランスセクシュアルを含め男女の性差による様々な思いを複雑に紡ぎ織り込んだ優れた小説だと思います。単純だと思ったタイトルも様々な事柄に対する「片方からの想い」という含みもあるのでは、と感じました。主人公のQB=元・大学アメフト・エースクォーターバックも魅力的なキャラクターです。

全然知らないくせに言うのもおこがましいですが、トランスセクシュアル、というような題材を扱っている小説を読むと往々にして狭い見方だけが描かれていて不満なことがよくあるのですが、この小説はよく考えられているし、とても共感・納得できる内容でした。
WOWOWでドラマ化されるそうですが・・・どうなることでしょうか。楽しみでもあるし、不安でもあります。

「白鯨との闘い」ロン・ハワード

2017-07-21 21:15:44 | 映画
何も知らずに見たのでこういうことだったのかと少し驚きました。ベン・ウィショーが出てたのも知らず。
作品自体にはそれほどの感動というわけじゃないけど、こういう話をここまで丹念に描き出す根気には感心します。

「偽りなき者」トマス・ヴィンターベア

2017-07-19 21:14:54 | 映画
無実の罪を着せられたら、周囲の人にあまりにも理不尽な制裁を受けたら(公式の処罰ではなく)争っても無駄とその町から立ち去るのか。あくまでも戦うか。

マッツ・ミケルセン、すてきです。