昨日、最後に「続く」と書いたものの、さほど書きたいなにかがあったわけではないので、どっしよっかな、と思っていたのだけど、その記事のアクセスが今までに比べて非常に低いのを見て「やはりこの小説ほんとに人気ないんだな」というところを書いてみようかと思う。
非常に上手くできた長編小説なのである。その技量の高さは確かなのだけど、やはり結果的には「二次創作」である、ということなのかもしれない。
つまり同人誌でこれなら最高傑作と呼ばれても一般の書物としては認めてもらえない。技巧を凝らして元々の物語との整合性を図っているのが伝わるのだけど、あまりそこに拘らず大きく変更したほうが受け止めてもらえたのかもしれない。
元の物語にこだわったために小さくまとまってしまった、ということなのだろう。
全く違った方向へ迷走していくくらいが面白いのだ。
もう一つの欠点は、そこがまたうまいところでもあるのだけど、登場人物が全員表裏があって全くの善人・全くの悪人というような単純さがなく複雑なために却って印象的なキャラクターになり損ねているのだ。
例えば悪役モードレッドすら最後に優し気な気持ちを出し、それまで信頼してきたモルゴースに恨み言をいうような少年にしてしまうのではないほうがよかった気がする。
勇敢なランスロットも結局は道をはずれたことはできない人だった、というオチも悲し気に思える。
それでもこの小説は読むに値する面白さを持っていると思う。
有名な物語も違う見方ができる、という意味でも面白い。
最期は皆が年を取り、死んでいく。そういう結末であるのも良い。
非常に上手くできた長編小説なのである。その技量の高さは確かなのだけど、やはり結果的には「二次創作」である、ということなのかもしれない。
つまり同人誌でこれなら最高傑作と呼ばれても一般の書物としては認めてもらえない。技巧を凝らして元々の物語との整合性を図っているのが伝わるのだけど、あまりそこに拘らず大きく変更したほうが受け止めてもらえたのかもしれない。
元の物語にこだわったために小さくまとまってしまった、ということなのだろう。
全く違った方向へ迷走していくくらいが面白いのだ。
もう一つの欠点は、そこがまたうまいところでもあるのだけど、登場人物が全員表裏があって全くの善人・全くの悪人というような単純さがなく複雑なために却って印象的なキャラクターになり損ねているのだ。
例えば悪役モードレッドすら最後に優し気な気持ちを出し、それまで信頼してきたモルゴースに恨み言をいうような少年にしてしまうのではないほうがよかった気がする。
勇敢なランスロットも結局は道をはずれたことはできない人だった、というオチも悲し気に思える。
それでもこの小説は読むに値する面白さを持っていると思う。
有名な物語も違う見方ができる、という意味でも面白い。
最期は皆が年を取り、死んでいく。そういう結末であるのも良い。
まだ、本棚のどこかにあるハズです。ドラマ化もされてるらしいので、探してみたいと思います。