ガエル記

本・映画備忘録と「思うこと」の記録

「デビルマン」1話目 タツノコアニメと比較する

2019-01-16 05:47:56 | アニメ


アマゾンプライムでdアニメストア30日間無料に入ってしまったので何かないか探しているけど、これというのが見つからなくてうろうろしてます。

嫌いだったタツノコプロを見直そうとして「キャシャーン」やっぱりだめで「テッカマン」も見たけどうむむこれもやっぱり辛い、辛すぎる。なのにタツノコプロって決め台詞とか歌とかが妙に中毒性があって困るんだよね。

仕方なく「デビルマン」の1話だけ無料で見れたので今鑑賞中。
やっぱり「デビルマン」は面白い~~~~!原作マンガとは違うけどアニメの「デビルマン」も好きなんだよね。
しかし、なんなんだろう?
なぜ「デビルマン」はこんなに面白いと感じるのにタツノコ作品はイヤーな感じがするのか?
ま、デビルマンは特別なんだろうけども。

明くんもけっこう劇画タッチで描いてあるけどかっこいのにタツノコキャラはかっこよく思えないのですよね。

女の子キャラにいたっては永井豪の女の子くらいキュートなのないからね。
タツノコの女子は見かけは可愛いけど中身はあんまりなんだよね。

しっかしものすごいスピードで話が進むなあ。

あっという間に終わったよ。

デビルマンのかっこよさは異常であります。
不動明の時も顔もいいんだよ。

あ、湯浅デビルマンも見ましたがこれも大好きです。

「どろろ 第二話 万代の巻」凄く魅力的な百鬼丸だった。これは見るべき

2019-01-15 20:36:07 | アニメ


第一話目でグダグダ言ってたのですが、昔の「どろろ」を見てみたら記憶ほどでもなかったので急にリメイク結構良い出来なんじゃないかと思いなおしました。
ゲンキンです。

ということで気持ち新たに二話目鑑賞に至りました。

思い直したせいかどうか、二話目になると印象がぐっと良い感じになってきましたよ。どろろは変わらず可愛くて声優さんもすごく良いですし、一話目で不満に思っていた百鬼丸が二話目でがらりと良く見えてきました。というか、昔の百鬼丸と違ってどろろとの意思疎通がまったくなく聞こえず話せず反応せずみたいな感じが凄く不気味で良いではありませんか。元の百鬼丸が大好きな私でしたが、借り物の体ゆえにぎこちない、という設定はとても上手く魅力的だと思います。
以前の百鬼丸にない壮絶さが感じられるではありませんか。

見直してよかったです。これは、思った以上に凄く良いアニメ作品になる予感がしてきましたよ。


それにタイトルを「どろろ」そのままにして妙に変えなかったのも嬉しい気がします。

うわあ。なんだか楽しくなってきました。

手塚作品の中でも最も好きなマンガ作品でもありアニメ作品でもあった「どろろ」をより素晴らしいアニメにしてくれているアニメ制作スタッフさんたちに感謝したいです。
かつてのファンがちょっと感動しています。



新造人間キャシャーン

2019-01-14 07:11:57 | アニメ


1973年から74年にかけて放送されたTVアニメ「新造人間キャシャーン」アマゾンプライムにて鑑賞しました。無論私としては再鑑賞なのですが、正直言ってほとんど覚えていない状態だったので初と言ってもいいのかもしれません。

アニメ大好きで成長した私ですがタツノコプロアニメとはなぜか相性が良くなくて好きになれないものばかり、という感じでした。今、タツノコプロ作品の表をつらつら見ても嫌いだったものばかりで逆におかしくなってしまいます。
人気のあったタイムボカンシリーズも時々見はしましたがなぜか好きになれないのですね。「みなしごハッチ」「いなかっぺ大将」「デメタン」「てんとう虫のうた」などからSF「テッカマン」「ポリマー」とかもダメで当時はアニメは絶対見るもの、という意識だったのですがそれでも受け入れがたい自分がしました。作品数が少ないのでイヤでも見ていたのです。
「ハクション大魔王」「マッハGOGOGO」は比較的好きでしたが「ガッチャマン」は微妙。最近のものであればそうでもないのですが、昔のものほど嫌いなものばかりです。

そんな中で「キャシャーン」が少し気になっていました。
確かにビジュアルデザインや設定など気になる存在ではあります。子供の頃、気に入らなくて見なくなってしまったと思うのですが、今見直したら案外名作だった!と感じ直せるかもしれない、との思いでの再鑑賞でしたが結果、微妙でした。笑い、でありましたよ。

確かに当時経済的な理由でラストが駆け足になり中途半端な終わり方になってしまっているそうなのですが、それでもそうだったのかというような感動は薄い気がしました。「ガッチャマン」のラストが思いのほか感動的だったのでそれを期待していたところもあったのです。

他の方のレビューを見ると、ファンだった方はとにかくかっこいい、ラストは感動だったと書かれているので再評価できるのではと思ったのですけども。

しかし愚痴ばかり言っててもしかないですね。
違う角度から考えてみれば面白く思えるかもしれません。
この作品の悪の根源は東博士ですね。このことはアニメ作品の中で彼自身も言葉にしているので作者たちもその思いで作っていたのだとは思います。ただ子供向けアニメだからということか、あまりその部分が強調されていないのは残念な部分でもありますね。
彼を深く敬愛し賛同し自ら新造人間キャシャーンにしてくれと頼み戦う息子鉄也も同等だと思います。

本作の悪役であり敵役のブライキング・ボスは東博士が郊外処理用ロボットとして開発したアンドロイドです。だが優秀すぎたあまり自由意思を持ち人間に使役されることに反抗して人間を征服し逆に使役しようと考えたところから物語が始まります。
この設定はとても面白いです。
しかもこの東博士は自分の息子を一度施術をすれば二度と人間には戻れないという新造人間キャシャーンにしてしまうのですね。この博士の頭脳は優秀なのでしょうけど、ブライキングボスのような思考をしてしまうアンドロイドを作ったこと、それに対抗するに自分の息子を犠牲にするなどとりあえず苦悩してはいますが根本的な部分が間違っているように思えます。
とはいえ、人間というものがそういう風に発展してきたことを思えば東博士の思考は人間を代表しているように感じられるわけですね。
なのでこの作品は「正しい行い」をしている作品として見るのではなく人間というのは間違いをしてしまい、こんなにも苦しい道を歩んでいくしかないのだと見ていくものですね。
キャシャーンとフレンダーは人間を助けようという思いでアンドロ軍団と戦い続けますがその先々で向けられるのは冷たい視線だというのがリアルです。
原子力発電所という恐ろしいものを正しいものと信じて設置しそれが破壊され人間を脅かした時にそこに住んでいた人々は様々に苦しみます。そこに向けられるのは優しさだけではなく恐怖や反感であったことを重ね合わせると人間とはどんな生物なのか、判ってきます。東博士と同じようになんとかして過ちを回避できないかとする人々の行動も同じように重ね合わせてしまいます。
本当にどうすれば幸福になれるのか、人間にはそれが判らない。恐ろしく、悲しいことです。

キャシャーンは父親の罪を贖うために人間でなくなるという罰を背負い不死身となってしまいます。ラストでもその罰が無くなることは願望としてだけ示唆されます。
怖ろしい作品です。

だけども人間はこの作品のように使役するためのロボットを必ず作ります。その時「このロボットが人間に反逆したら」というifはすでに存在するわけです。
優秀なアンドロイドを必ず自分の家族とし、友人とし、或いは恋人にすることもあるでしょうが、そのifが人間を苦悩させるわけですね。

そしてそのifが現実になった時、人間は新造人間キャシャーンを作るのでしょうか?
よりリアルな回答が「ブレードランナー/アンドロイドは電気羊の夢を見るか」になるのでしょう。
SFは予言する。

そう思っています。



「新造人間キャシャーン」アニメ再鑑賞しはじめました。

2019-01-11 05:54:17 | アニメ


1973年制作TVアニメなので思い切り見ている世代であります。ですが、実を言うと子供時代の私はタツノコプロのビジュアルと全体的な主張がどうも好きじゃなかったのであります。
とはいえ、それは昔のことで今見ると何故嫌いだったのか、嫌いどころかとても魅力的ですし、日本のアニメ界の中で際立ったかっこよさとオリジナル性を持っているのですけどね。子供時代の自分はそれは解らず劇画的な作画が苦手だったのでだったのでした。
そしてどういうものか爆発シーンが他のアニメより過激な光があって目がちかちかした記憶があります。
今見るとそのどれも感じなくなっているのはやはり子供の時の感受性は変化していくということなのだろうと思えます。

それにしてもそんな風に思っていても子供時代にとりあえず見ていたのはあの頃はアニメ作品が今と違ってとても少なかったのでアニメ好きとしては仕方なくても見るしかなかったのでした。
極端に二次元人間だったので実写ドラマがまた嫌いだったのです。(これも今では不可解)

という思いの中で「新造人間キャシャーン」を久しぶりに見てみることにしました。タツノコプロアニメの中でもキャシャーンは特に暗く重くて嫌いだったせいで内容をほとんど覚えていません。それで余計に気になって改めて見たくなってしまった、という次第です。
今見るとなかなか良いキャラデザインなのではないかと思います。反逆化したロボットのアンドロ軍団を倒すために自ら新造人間となり二度と元ヘは戻れない、という宿命も良いですね。
何と言ってもそのアンドロ軍団に殺された愛犬をサイボーグ化したフレンダーはかっこいい。アイボじゃなくてフレンダー欲しい人は多いのではないでしょうか。
キャシャーンに寄り添う少女ルナも愛らしいです。
スレンダーな筋肉質の体は昔からのタツノコプロ独特の持ち味ですね。他アニメより強く感じられる筆致もかっこいいんですよね。
くっきりぱっちりした西洋的なビジュアルが苦手だったのですが、今見るととても綺麗で良いのです。特に「キャシャーン」は北欧をイメージしているということで登場人物の青い目が際立って美しいのです。

キャシャーンのお母さんはデータとして白鳥ロボットの中に保存されていて、時々その姿が映し出され息子キャシャーンに話しかけるというのがメルヘンチックですが、これは当時タツノコプロがメルヘン路線をやっていた為であるそうです。
タツノコプロ(ほんとは私的には竜の子プロというほうがしっくりきたりする)はこういう劇画路線とメルヘン路線があるのです。
しつこいですがタツノコプロのメルヘン路線も苦手でした。
なんでしょうね。ヤッターマンも苦手でしたし。本質的に性が合わないのかもしれません。
でも絵だけはかっこいいと思います。

さてさて、称賛より愚痴が多い記事となってしまったように思えますが、アニメはもうちょっと頑張って観て行こうかと思います。

ブライキングボスが妙な嫉妬をしたりするのが面白いです。

新「どろろ」観ました。そして困りました。

2019-01-09 06:57:46 | アニメ


手塚治虫「どろろ」のリメイクTVアニメ放送が始まりましたね。

私もとりあえず一話目を鑑賞したのですが、なにしろ元のアニメが大好きだった人間ですのでどうしたって比較してしまいます。なかなか割り切って別作品として見ることは困難でありました。

特に百鬼丸は前にも最も好きなキャラクターの一人に挙げたほどなのでその違いに唸り声をあげてしまいます。
手塚治虫の男キャラというのは結構男らしさがあって、更にアニメの百鬼丸は漫画より少し年上に設定されてもいてよりたくましく男っぽいのですが新キャラデザだと女性的な感じになっているのですね。現在のアニメキャラデザは大体において繊細なので仕方ないとはいえ、やはり残念になってしまいます。もしかしたら時間が経てば慣れてくるのかもしれませんが。

一方タイトルロールでもあるどろろはこれはとても良いですね。新アニメどろろの中でどろろ自身は凄く良いと思います。声優の声も一般のTVアニメではないような雰囲気があってとても好感を持ちました。こちらはむしろ元アニメのどろろがあまり可愛くなくてそんなに好きじゃなかったためかもしれません。新キャラのほうが好きかもしれません。

全般的にいって最初観た時はがっかりしたのですが、よくよく考えると楽しみにも思えてきました。
じっくり見ていくことにいたしましょう。


ところで、私事ですが、つい最近まで私はマンガを描いてpixivに挙げていました。
設定としては狼男ものでして、いわゆる異世界ものでもありますが、イメージとしては中世ヨーロッパを舞台にしています。
この物語は練り上げていったというよりもかつて瞬間的に思いついた話を短期間で小説にして、それを後でゆっくり漫画化したものになります。つまり物語自体は自分が持っている記憶というか素地というようなものをそのまま写し取ったようなものではないかと思うのです。
じっくり創作したとしても自分そのものでしかありえませんけども。

私オリジナル作品の狼男であるグィドは(人間の)貴族の生まれだったのですが両親の血筋の呪いを受け狼の姿をしているのです。母親は息子を心配し森に捨てさせるのですが、これを森に住む学者に拾われ育てられるという話になります。狼男であるがゆえ最初は言葉も話せず歩くことも苦手だったのですが、博士の教育によって人間らしく成長していきます。

こ、これって。

イヤ本当になんの思惑もなかったのです。まあ、よくある話ともいえるし、オイディプスからとったと言ってもよいのですが思い切り「どろろ」と一緒ではないですか。
特に世捨て人のような学者の男性に拾われる、という部分は言い訳もできないような。

本当に何も考えてなかったのですが、それほどいつの間にか自分の血肉になっていたのだと苦しい弁解をここでさせていただきます。
自分でもなぜグィドを拾う人間を女性ではなく男性にしてしまったのか?と後で思ったのですが、「どろろ」のお医者さんが男性だからだったのでしょう。

まあ、その後の話はそれほど「どろろ」ではない、と思いますのでお許し願いたい。
と思っているだけで色々似通っているのかもしれませんが。

そしてグィドの性格も百鬼丸とかなり似ています。その辺はそういう暗くて重い無口な男性キャラが好きなのですからもっともでありますが。
相棒役のアレクスが代わりに能天気なのもどろろと似通っています。オチはありませんけども。

なんだか自分の正体を見破られたようで「どろろ」鑑賞、なかなか気恥ずかしいものになりそうです。

追記:オリジナル小説&漫画のタイトルは「妖狼伝説」です。