眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
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解散・総選挙に大義あり!

2014年11月25日 | 政治

長谷川幸洋氏“解散に義あり”と政局を見通した正鵠を述べている。

安倍首相が増税先送りできないように、財務省は官邸内にまで職員を派遣して増税を説得していたことで、安倍首相を驚かせ激怒させた。

財務省が周到に張り巡らした増税派の安倍包囲網は、安倍氏の乾坤一擲の解散総選挙という逆襲によって打ち砕かれた。

安倍首相は政権担当するに当たって、3党合意を忠実に実施する気でいたことは、12年の自民党総裁選で勝利したとき、3党合意の立役者である谷垣氏の功労を誰よりも先に称えたことにも現れていた。

3党合意の実施と言っても、実際の政権運営において、デフレ下では消費税引き上げが難しいことは分かっていたはず。

そこで打ち出されたのが、デフレからの脱却を目指すアベノミクス。

消費税上げたくても経済が停滞していては上げられない。

順調にアベノミクスノ効果が出した矢先、4月に消費税3%を引き上げた。

しかし、その結果予想以上の景気の腰折れ起こしてしまった感が否めない。

それでも消費税引き上げを迫る財務省に安倍首相は伝家の宝刀を一閃した。

後は長谷川氏の記事を読んでいただくとして、安倍首相が乾坤一擲の逆襲に打って出た解散だったことがよくわかる。

>財務省シナリオ「増税決め安倍勇退、谷垣か麻生首相」だった
NEWS ポストセブン 11月25日(火)7時6分配信

 消費増税先送りと解散総選挙が決まった。私が予想した通りの展開だ。

 そもそも消費増税は民主党の野田佳彦政権と自民党、公明党による3党合意で決まった。それを合意に加わった自民党の安倍晋三政権がひっくり返すというのだから、あらためて選挙で民意を問うのは、政治的にまったく正統性のある手続きである。

 3党合意の増税路線に賛成して自民党に投票した有権者からみれば、安倍政権ができたと思ったら突然、公約を反故にして増税先送りでは納得がいかないだろう。

 ところが、一部のマスコミは「増税を決めた法律には景気次第で増税を停止できる景気条項があるのだから、解散しなくとも政権が決めればいい。税金の無駄遣いだ」と解散を批判している。

 私に言わせると、こういう批判は政治のリアリズムとダイナミズムを理解していない。解散なしで増税先送りを決めようとすると、何が起きるかを考えればすぐ分かる。

 自民党の税制調査会を牛耳るベテランたちは増税断行を強硬に唱えていた。野田毅税調会長は言うに及ばず、麻生太郎財務相や谷垣禎一幹事長も増税派である。

 民主党はもともと増税に賛成だ。舞台裏では財務省があの手この手で増税根回しに動いていた。そこで安倍首相が先送りを言い出せば、政権を揺るがす大政局になったのは間違いない。

 大手マスコミはほとんど増税賛成だから結局、安倍は先送り断念に追い込まれただろう。そうなったら政権の求心力は低下する一方、景気は悪化するので最終的に政権が崩壊してもおかしくない。

 それどころか、増税せざるをえなくなった安倍政権は財務省にとって、もはや用済みである。「総理、ご苦労さまでした」の一言で安倍は谷垣や麻生に交代する。実は、これが財務省にとってベストシナリオだった。

 つまり「景気条項があるから、先送りしたいならできるじゃないか」という議論は一見、もっともらしいが、裏に秘めた真の思惑は「安倍政権、さようなら」なのだ。

 増税先送りなら政局になるくらいの見通しは、政治記者ならだれでも分かる。それでもなぜ景気条項のような建前論を吐くかといえば、理由は2つだ。

 まず、左派マスコミは増税賛成だろうが反対だろうが、とにかく安倍政権を倒したい。その思惑が一致するから、増税賛成派の朝日新聞も反対派の東京新聞も同じように景気条項論を持ち出す。

 次に、永田町で暮らす政治記者や政治評論家たちは結局、財務省を敵に回したくない。裏で財務省が糸を引いているのは分かっていても、そんな「本当の話」をずばずば書き始めたら、財務省とその応援団に睨まれる。

 財務省は奥の院でマスコミのトップ層とツーカーだから、記者は下手をすると自分が飛ばされてしまう。評論家は「永田町の政治が財務省によって動かされている」という実態を暴いたら、飯の食い上げだ。彼らにとっては永田町と霞が関情報こそが商売のタネであるからだ。商売相手を敵にするバカはいない。

 はっきり言えば、政治記者も評論家も国民の暮らしなど眼中にない。だから解散も予想外だったのである。

 今回の解散は政治バトルの戦場を永田町・霞が関から一挙に国民レベルに拡大した。その結果、増税派は雪崩を打って先送り容認に動いた。戦う前から安倍首相の完勝である。

(一部敬称略)

■文/長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ):東京新聞・中日新聞論説副主幹。1953年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学院卒。規制改革会議委員。近著に『2020年 新聞は生き残れるか』(講談社)

※週刊ポスト2014年12月5日号

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141125-00000000-pseven-soci



増税派の思惑で安倍首相をつぶしてしまったら、誰が首相をするにしてもデフレ脱却どころかデフレは高進し、消費税増税も実施となり、日本経済は二度と立ち直るチャンスを失うことになる。

成長戦略にグローバル自由主義を取り入れようとすることには大いに反対だが、その面では安倍首相に戦略修正を期待したい。

有力な企業は円高時代に海外へ拠点を移してしまった。

資金は贅沢に市場に出回っていても海外投資に使われてしまったのでは意味がない。

実際に国内に残っている企業では有効な景気対策を打ち出しても殆ど機能しない。

成長戦略は、国内にイノベーションに富んだ新たな企業を立ち上げていくほかない。

これは一朝一夕では為しえない。

その意味でも安倍首相の長期政権を期待し手腕に頼るほかない。

他に誰が居るというのだ!