眼力Blog

反日国の動向をウォッチしています。
自滅する韓国を看取るブログです。
政治、時事問題なども扱います。

中国「債務の罠」「一帯一路」

2019年01月31日 | ニュース・報道

 中国が推し進める一大経済圏構想「一帯一路」
しかしそこには恐るべき中国の「債務の罠」が仕掛けられている。

 ギリシャの国家破綻の危機は年中行事で、騒がれない時の方が不思議に感じるほどひどい債務超過している国だ。
ギリシャは東洋と西洋の中間にあって、ヨーロッパの玄関口と言われる。
その玄関口であるピレウス港は中国にとってはヨーロッパ輸出の荷揚げ港として重要な拠点でもある。
2008年中国海運大手が、同港の一部埠頭の運営権を獲得した。
ギリシャは財政危機で公営企業民営化の一環として国家資産の売却を迫られていた。
2016年、先の中国海運大手は埠頭運営会社の株式51%を取得したのである。
買収額はわずか2億8050万ユーロ(約360億円)。
現在では、株式保有率は7割ほどに引き上げられている。
中国は今、ピレウス港と欧州中央を直結する交通の要衝を押さえるため、高速鉄道などへの大規模投資を進めている。

 次にスリランカ、ハンバントタ港を中国に99年間租借する。
思えば清国がイギリスに香港を99年間租借し、中国がやっと取り戻したのが1997年だった。
香港返還は中国の切実の願いだったはず、それを今度は立場を変えてスリランカや債務で苦しむ国に同じようなことをやっている中国共産党。
ハンバントタ港を99年間中国へ貸与することになった事情。
もともとは田舎漁港のようなところだったハンバントタ港に目をつけた中国は、2010年、建設費約13億ドルそのほぼ全額を中国融資で賄い、最高で年6.3%という金利、しかしスリランカは返済に窮した。
その結果、2017年12月に港湾運営会社の株式の70%を中国国営企業に貸与し、リース料として約11億2000万ドルを受け取ることで合意させられる羽目となる。
貸与期間は99年間、中国に売却したのも同然となった。
その上同国の18年の債務予想が、国内総生産(GDP)の約8割と言われる財政状態
インフラ投資で借金を重ね、IMFも債務返済のために資産売却を奨励しており、マッタラ・ラジャパクサ国際空港も売却の候補として挙がっている。
同空港は、建設費約2億ドルの大部分を中国輸出入銀行が融資しており、これも中国が入手するのではと言われている。

 インド洋の島国モルディブは、スリランカとパキスタンに続いて中国の「債務のわな」に陥った。
モルディブが中国に対して負う負債は、ロイター通信などによれば約32億ドル(約3630億円)に上る。
国民1人当たり、8000ドルずつの借金を負っていることになる。
「中国が2012年にモルディブに約4億ドルを融資したことも忘れてはならない。これは、モルディブの国民総生産(GNP)の25%に相当する金額だ」
モルディブが最終的に自国の主要な資産を中国に引き渡してしまうことになるのか
モルディブ経済は、それほどの規模の負債を抱えるには「小さすぎ、弱すぎる」ということだ。同国の経済規模はスリランカのおよそ5%、パキスタンの約1.5%だ。

 インド洋に面したパキスタンは、「一帯一路」の中央に位置する。
中国が安全保障戦略上、極めて重視しているのがパキスタンのグワダル港である。
グワダル港は中国が建設した深水港で、中国企業が2017年から40年間リースすることで合意している。
中国にとってパキスタンは、対インド戦略でも重要なパートナー
IMFは一帯一路関連プロジェクトである中国・パキスタン経済回廊(CPEC)に基づいて、インフラ整備が進行中で、中国から約620億ドル(6兆7800億円)の融資が見込まれている。
調査は「高い金利が、パキスタンのリスクとなる」と警告した。
パキスタンの対外債務は900億ドルを超え、うち4割超が対中債務とされている。
10月11日、パキスタンはついにIMFに支援を求め、80億ドル規模と見られている。
80億ドルなど焼け石に水、あっという間に中国の懐へ蒸発してしまう(わらい

米シンクタンク「世界開発センター」は、一帯一路参加各国の債務リスクがある国としてジブチ、キルギス、ラオス、モルディブ、モンゴル、モンテネグロ、タジキスタン、パキスタンの8カ国をあげている。
まだまだその他にも中国の債務の罠で喘ぐ国はゴロゴロある。

 しかし、ペンス米副大統領は、こうした中国のあこぎな植民地主義に対抗したペンスプランとも言うべきもので、中国の植民地支配のツールである「一帯一路」に対抗した、インド太平洋諸国支援策を打ち出す。

 昨年11月のパプアニューギニアでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、インフラ投資で相手国に巨額の融資を行って債務不履行に陥らせる中国の「借金漬け外交」に対抗した、米国による開発支援の拡大策として最大600億ドル(約6兆8000億円)の融資枠を使って、インド太平洋諸国に優先的にインフラ支援をする考えを正式に表明した。


>「一帯一路は曲がり角」 防衛研が中国安保リポート
2019.1.30 産経 正論

 報告書は、一帯一路について「米国を中心とした先進諸国だけでなく、発展途上国の間でも警戒と反発が高まりつつある」と強調した。インド洋の要衝に位置するスリランカのハンバントタ港をめぐり、中国側が多額の融資により99年間の運営権を取得したことについて「債務のわなとして批判を招いている」と触れた。

 その上で「中国が軍事力を背景に強引な現状変更を図れば図るほど、相手国の対中不信が高まる」とし、「国際社会で大きな役割を発揮するには、地域諸国の支持を固めることが先決だ」と注文を付けた。

 軍事力の海外展開も強調した。南シナ海での軍事拠点化や東シナ海での軍事活動に加え、「西太平洋への展開行動を強化している」と指摘。中国海軍「遼寧」の宮古海峡通過や爆撃機などによる展開訓練について「米軍の行動を制約する『接近阻止・入域拒否(A2AD)』能力の向上を目指したものだ」と分析した。

 


日韓友好関係の欺瞞

2019年01月28日 | ニュース・報道

  日本海での一連の日韓軍事軋轢で、何とか保ってきた日韓友好がとうとう破綻し、韓国の本性がむき出しに明らかになってきた。

 韓国海軍駆逐艦「広開土大王」が、海自哨戒機P-1に火器管制レーダーを照射しロックオンした事件。
火器管制レーダー照射の事実を指摘された韓国軍は、これを完全否定し、それどころか哨戒機が低空飛行し韓国艦艇を威嚇したと、韓国艦船こそ脅威を受けたと言うのです。

 これはその後双方が証拠を元に非難の応酬となりましたが、事実は一つで韓国側がウソを言ってることは明らかです。

 それでも韓国は自らの非を認めないどころか、日本への非難を止めません。
解決を見出だせないうちに、今度は東シナ海の中韓が互いにEEZ内だと主張する離於島近海で、韓国海軍の駆逐艦「大祚栄」に対して、海自の哨戒機が低空飛行で威嚇飛行を行ったと韓国国防部は日本を非難しました。
日本の防衛省はそのような事実はないし、哨戒機は通常の業務飛行を行っていただけで問題などないと反論しました。

 1月27日 鄭国防部長官は日本の哨戒機が韓国艦艇へ威嚇飛行したとして、
「「日本の挑発に強力対応を」 韓国国防相が海軍作戦司令部に指示」

 「友好国への甚大な挑発行為だ」と批判し、韓国軍の規則に従い「強力に対応するよう」指示したと。

 言うに事欠いて、「友好国への甚大な挑発行為だ」とは、よく言えたものです。
一連のこれまでの経緯を振り返ってみても、韓国軍が日本を友好国と見ているはずありません。

友好国の哨戒機見たら、逆に無線でご苦労様ですと挨拶ぐらいするものです、それがなんと威嚇飛行の脅威と感じるのですから、鼻から友好国の哨戒機などと思わず、哨戒機を敵機と韓国艦船側が持っていたと言うことです。

 韓国軍のこうした欺瞞に満ちた言動は、自衛隊に対する明確な敵対行為であり、自衛隊こそ、韓国軍の挑発に毅然と対処することが求められます。

 日本と韓国は歴史問題や韓国の反日姿勢などで、もともと友好国とは言えない関係です。
しかし、極東アジアの安全保障は米国主導で為されてきました。
米国は韓国と、また日本とも、個別に2カ国間の同盟を結び、米国主導で日米韓3カ国が連携して、北朝鮮やその後ろにいる共産勢力に対峙してきたのです。

 もともと韓国は日本を目の敵にしていたのですが、文政権誕生とともに北朝鮮融和政策で、日米韓3カ国軍事連携そのものを忌避するようになり、米軍撤退や自衛隊との交流も嫌がるようになって来ました。

 日本も個々の問題では韓国と反目しても、安全保障では日米韓連携を保ってきていたはずだったのです。

 しかし、文政権が誕生し、韓国はこれまでの日米韓連携から北朝鮮融和を最優先に舵を切り、北朝鮮との軍事対決を解消し、日米から離反する政策に変わりつつあります。

 地政学的に大きな変化が起きているのです。
日米からみると明らかに韓国の文政権は裏切り者としか思えません。

 文政権で国家としての韓国の立ち位置は、北朝鮮と同じになってしまったと言えるでしょう。
そう見做せば韓国軍の異常とも取れる一連の海自哨戒機敵視も合点がいくと言うものです。
そしてとうとう国防部長官が、目障りな海自の哨戒機の行動に対抗措置をとれと下知したのです。

 これはまさに北朝鮮の日本への対応と寸分の違いもありません。
レーダー照射問題が起きて以降の韓国国防部の発表や記者会の言動は、北朝鮮の報道とそっくりです。
ウソであろうと日本を非難することで自己正当化する物言いまでそっくりです。
ここまで来ると問題の真偽解明などどうでも良いことで、韓国との関わりを無くすほかないと日本側は気づかなければいけません。
わが国は韓国の裏切りを認識し、対抗措置を講じていくほかないのです。

 日本の安全保障の最前線は、朝鮮半島ではなく日本海まで下がってきたことを自ら認識し、今後の防衛を見直してゆく必要がますます高まってきたのです。

 今後の韓国との友好など期待することはそもそも間違いで、外務省や防衛大臣の未来志向などと、先を見通せぬものの見方は、日本のとるべき針路を見誤るもので厳に慎むべきことです。
そんな甘い考えでは韓国にいいように漬け込まれるだけです。
日本も韓国が敵国に寝返った裏切り国として、日本としてとれる対抗措置をとっていくほかないです。

 これこれこうした制裁をしますなどと言う必要はないのですが、出来る措置を粛々と実行していけば良いだけなので、政府が自覚を持って決断さえすればよいことです。

 


張首晟氏の死

2019年01月26日 | ニュース・報道

 将来間違いなく物理学部門のノーベル賞を受賞すると見られていた天才量子物理学者。

 米国籍の中国系物理学者張首晟氏が自殺した、55歳だった。
何故彼は死を選んだのか。

 彼が死を選んだのは、彼の身に米国当局の捜査の手が伸びてきていたからだと言われている。
彼は追い詰められていたのだろうか。

 彼の死は、カナダ当局に逮捕された孟晩舟ファーウェイ副会長とのかかわりで注目されていた。
孟晩舟ファーウェイ副会長逮捕は、米国側の要請に応じてカナダ検察当局が逮捕した。
2月にはカナダから米国へ孟晩舟の身柄は引き渡される予定である。

 逮捕の理由は
中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が米国の要請でカナダで拘束されたことを巡り、ロイター通信は6日、米司法当局がファーウェイについて、対イラン経済制裁を回避する金融取引に関与した疑いで捜査していると報じた。

 米当局は2016年から捜査に着手し、ファーウェイが英金融大手HSBCホールディングスを介して違法な金融取引に関わったとみて調べているという。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、HSBCがファーウェイによるイランとの疑わしい取引の情報を米当局に報告した。
(毎日新聞12月7日)

 HSBCがアメリカ当局に垂れ込んだのでファーウェイのいかがわしい取引がばれたわけですが、垂れ込んだと言うと聞こえが悪いのですが、実際のところは、経済制裁相手国への製品・サービス販売で米国の金融システムを利用することは禁じられているわけです。

 モバイル端末・通信機器メーカーのHuaweiが制裁対象国イランとこのような取引きを行ない、その内実をHSBCが知り得ながらアメリカ当局へ通報しなければ、HSBCも金融詐欺罪幇助で罰せられ、高額な罰金とドル決済ができなくなってしまうわけです。

孟晩舟氏は米国で有罪となれば相当な額の罰金と長期の服役刑が下されるでしょう。

 ファーウェイが世界の先端技術の詐取に深く関わっていることは米国の捜査で解明されつつあります。
孟晩舟氏が米国へ移送され取調べが進めば、中国当局がアメリカに張り巡らした工作活動の実態が明らかになるかも知れません。

 張首晟氏は孟晩舟氏がカナダで逮捕されたことで、いずれ自らの身辺に米国当局の捜査の手が伸びてくることを感じて自殺したと思われています。
あわれ、中国共産党の野望の生贄にされてしまった学問研究者。

>昨年急死の中国人物理学者、15歳から中国情報当局の管理下に 中国の元政府高官が暴露
2019年01月25日 18時03分

中国元政府高官はこのほど、昨年12月に急死した中国系米国籍物理学者の張首晟氏について、上海名門、復旦大学物理学部に入学した15歳の時から将来、西側のハイテク情報窃盗要員になるよう教育を受けていた、と明らかにした。米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が23日に伝えた。

米スタンフォード大学物理学の名誉終身教授である張首晟氏は昨年12月1日、55歳の若さで亡くなった。自殺とみられる。生前、張教授は欧州物理学会の物理学賞(EPS Europhysics Prize)やアメリカ物理学会のオリバー・E・バックリー凝縮系賞など、国際物理学界の数々の重要な賞を受賞した。

米科学誌「サイエンス」は2007年、張教授が率いる研究チームが06年に提唱した量子スピンホール効果について、「世界十大成果」の一つと評価した。また、2017年7月に張教授の研究チームが、「天使の粒子」と呼ばれるマヨラナ粒子の存在に関する証拠の発見に関わった。物理学界では、教授のノーベル賞受賞がささやかれていた。

「千人計画」
張教授の死は、米政府が中国当局主導の海外ハイレベル人材の招致プログラム「千人計画」を捜査していることに関連性があるとした。同教授は「千人計画」初期のメンバーでもある。

米国在住でかつて中国の統一戦線部門の高官だった程干遠氏は、米VOAに対して「張首晟氏は『千人計画』に深く関与していた」と話した。ー中略ー

2008年に中国共産党政権は「千人計画」を始めると、その翌年、張教授はメンバーに選ばれ、清華大学で教鞭をとった。張教授の働きの下で、米中双方の一部の研究企業やハイテク企業間が連携するようなった。張教授は2013年、中国科学院外国籍院士と選ばれた。院士は科学分野における最高位の称号で、終身称号でもある。

程干遠氏によると、80年代米に留学し物理学博士号を獲得した中国人エリートの多くはその後、中国国内の科学研究機関や大学と交流を深め、西側の技術を中国当局に渡した。

「中国当局も彼らに多くの優遇措置を与えた。彼らは米国の研究機関や大学で勤務しながら、中国当局から潤沢な資金を提供されたため、富裕層になった」

米連邦捜査局(FBI)は昨年から、「千人計画」に選ばれた中国系米国籍研究者を捜査し始めた。昨年11月20日、米通商代表部(USTR)が、米通商法301条に基づく対中制裁措置に関する最新調査報告書を発表した。同報告書は、中国当局がベンチャー・キャピタルを通じて米の先端技術と知的財産権を取得しようとしているとし、張首晟教授が創立した投資会社、丹華資本(ダンファー・キャピタル)を名指して批判した。

社名の丹華は、教授が在籍する米スタンフォード大学の中国語、「史丹佛大学」と中国を意味する「華」から由来している。

張首晟教授とファーウェイ
2013年に設立された丹華資本はシリコンバレーなどのスタートアップ企業に積極的に投資してきた。投資対象会社は、ビックデータ、クラウドコンピューティング、ロボット技術、バーチャル・リアリティーなどの分野で速いスピートで成長しているGoodDate、Cohesity、3DR、GraphSQL、EverString、Meta、Qeexo、Trustlookなどがある。

中国政府系メディア「中国新聞網」昨年3月16日付によると、丹華資本が出資した2社の企業は中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)を含む大手企業と業務提携を結んだ。

同報道では、丹華資本の仲介で、米Qeexo社が開発したダッチ・スクリーン技術が初めてファーウェイ製スマートフォン、P8シリーズに採用された。また、グラフデータベースを提供する米GraphSQL社は、中国電子取引商最大手アリババ集団傘下の電子決済サービス、支付宝(アリペイ)と中国電力配送会社、国家電網有限公司の技術サプライヤーになった。

現在、ファーウェイはアリババに次いで、量子コンピューターの開発を加速化している。張首晟教授のマヨラナ粒子研究は、量子コンピューターの研究に大きな進歩をもたらすと期待された。

昨年1月、張教授は「網易科技」に対して、マヨラナ粒子は量子コンピューター(の開発)に「革命的な影響を与える」と述べた。

また、2017年7月15日、中国北京で行われた「網易未来科技サミット」に参加し講演を行った張教授は、量子スピンホール効果を応用した新型ウェハーの研究を進めていると明らかにした。

ファーウェイは中国公安当局の金盾工程(インターネット情報検閲システム)の開発に密接に関与した。金盾工程は、江沢民による伝統気功グループ、法輪功への弾圧政策に合わせて、江沢民の息子、江綿恒氏の指導の下で開発された。目的は、国内外で法輪功情報を封鎖することだ。

ファーウェイの公式ウェブサイトは過去、「2002年9月3日、金盾工程弁公室の李潤森氏がファーウェイの北京研究所を訪問し、金盾工程の建設に対するファーウェイの関与を称賛した」との政府系メディアの報道を転載していた。

張教授が亡くなった昨年12月1日、中国通信機器大手の華為科技(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)孟晩舟氏が、米の対イラン制裁に違反したとして、カナダで拘束された。

(翻訳編集・張哲)