岳遊のひとり言

日々の暮らしに農作業や好きな山登りのことなどを伝えていきたいです。

首の痛みも先輩から学ぶ

2008-02-07 19:38:39 | 日々の暮らし

立春が過ぎたといってもここでは2月いっぱいは冬だ。

      
静かに春を待つといった風情だが、積雪は少なく、天気が2日もあれば融けて地肌を見せる。    

昨日西瓜組合の新年総会が開催され新執行部が了承されスタートした。
いつものことながら、いよいよ始まるのかと喜びと同じほどに不安も募る。

人によっては名人と呼ばれ、いつも高品質のものを育てる事が出来ると云われるが、農業は工業製品と違って、毎年環境が違うのである。

連作を嫌って田畑を替える度に土質も違えば気候も違う、風の通りも地形によって違うし人の手もその時の体調によっては如実に作物に現われる。

そんな事もあって春を迎える頃になると僕の場合はいつも心が落ち着かなく、不安を拭うように大先輩を訪れては色々とお話しを伺うことにしている。

もの作りの世界では一つでも経験の深い先輩はそれだけで尊敬できると僕は思っている。

僕にすれば先輩方の話を伺うことは百科事典を紐解くようなものだ。
経験が深ければ深いほどその話の内容にはこれから自分が進む方向のヒントが示されているのだと思っている。

前にも言ったかと思うが、僕らの仕事は二期作地帯を除いては一年に一度しか同じものを作れないのだ。お米にしたってそうなのだ。

工業製品なら何千回、何万回と作れるかもしれないが、僕らは一年に一回なのだ。 したがってどんなに名人と呼ばれようが生涯にせいぜい50回か60回の世界なのだ。

そんな農業では良いも悪いも経験は決して疎かには出来ないものとして僕は考えている。 だから僕はいつも疑問を持ったり、不安になったりすると大先輩を訪ねる。

必ずしも作物のことばかりとは限らず、色んな世間話の中にも隠されたヒントが山ほどあると思っているからだ。


日中は少しは良くなった首から肩にかけての痛みは夜に入り、寝入る頃になると痛みが増してくる。 実は一昨日から接骨院を替えたのだが、それでも一向に良くならないことに焦りが出てきて、そんな愚痴話でも聞いてもらおうと今日もある大先輩を尋ねた。

先輩夫妻は村祭りで使う米俵のミニチュア作りに励んでおられた手を休め、僕のたわいもない話を四時間にも亘って相手にしてくださった。

話し終え家路に着く頃には 「よし!今年も頑張るぞ」 って気持ちになるんだ。 これって何十年も現役で頑張ってこられた方たちには不思議な力があるんだと僕なりに信じてることなのだ。




 



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8 コメント

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Unknown (にゃにぃ)
2008-02-07 22:11:54
同じかどうかわかりませんが 私も肩から腕がいたいのですがこれは昔の鞭打ちの後遺症です。首を温めてねます。肩こりから来る痛みがあります。
体が 無理してるんでしょうね
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Unknown (にゃにぃサンへ)
2008-02-08 07:06:46
鞭打ちの後遺症ですか。 寒い今の時期は出やすいとか聞きますが、お大事に。
やはり温めた方がいいんですね。僕は夕べ寝違いや肩こりからくる痛みへの早めの対処法?みたいな事をチョット学びました。また後で。
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私も経験あります (千絵)
2008-02-08 09:28:06
17,8年前ですが、熱帯夜で寝苦しかった時に寝違えました。
もう凄く辛かったです!頭まで痛くなるんですよね。
接骨院に通い、完治まで2ヶ月半かかりました。
痛みが治まるのに半月くらいかかり、その後温めたりマッサージしたり低周波を当てたりと言う治療を1日おきに受けました。
一度やっちゃうと寝違えクセがついてしまい、何度も同じ症状に悩まされますし、肩こりもひどくなります。
やはり寒いと悪化しやすいので、私は24時間、磁気の入ったネックバンド?を首に付けています。見た目黒い輪っかでして、良くスポーツ選手が首に巻いている「ファイテン」そっくりな形です。着けてると暖かいです☆ドラッグストアで2300円くらいでした。
お試しアレ☆
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知恵袋 (楽母)
2008-02-08 13:38:51
例えば昔は、各村々には『オサ』と呼ばれるような人がいたり、横丁には『ご隠居さん』なんてのもいた。 彼らの経験から培われた言葉は、若輩の者に、学ぶ点は多かったと。
でも、段々と年寄りが尊敬されなくなってきて、伝えるべき言葉が途切れてきたような。
年寄りも、本当は年寄り風を吹かせてもいいのかもしれないね。かく言う私も息子に、どれだけのものを伝えられているのか分からないけれど(苦笑)

首の痛み、お大事に。
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家庭内においても・・・ (エー)
2008-02-08 15:49:23
果たして、いろいろなことが伝えられてきているのだろうか???
「おばあちゃんの知恵袋」的なことが、山ほどあったはずなのに・・・。
世の中の便利さに流されて、ついつい楽なほうへ楽なほうへと行っているような気がします。

農家さんは、ホント自然を相手のことだから、長年のカンのようなものは、特に重要でしょうね。
また、新たな「ジャンボ西瓜♪」づくりに向けて、岳遊さんたちの毎日が始まるのですね。
もう、始まっているのだった!!
お大事になさってくださいね。

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Unknown (千絵さんへ)
2008-02-08 17:52:54
そうですか、僕は寝違えでこんなに苦しむのは初めてです。 ただ、今回は腕や肩の凝りがひどかった為にここまでに至ったようです。
それと今になって思い出しましたが、昔腰痛をやってしまった時にマッサージにかかって余計に悪くなった経験があります。
おそらく今回も自分に合う治療法があるんだと思うんです。それを闇雲にやっててもかえって悪化するんだということが解りました。
磁気ブレスレッドを使用してましたのでネックレスも一度試してみたいですね。
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Unknown (楽母さんへ)
2008-02-08 18:03:27
とかく一言多いと年配者は若者に煙たがられますが、直に若者も年を重ねていくわけで誰も避けては通れないのですね。
確かに僕らの西瓜の組合は70代半ばの人たちが牛耳っているというか、発言権は相当なものであり、農協、役場ともタジタジなところもありますが、やはり先人があって、今があるじゃないのでしょうか。
年をとったらアンタは黙ってなさいじゃ、こんな失礼はないでしょう。自分たちも辿るんですよね同じ道を。
今、僕なんか思うんです。自分の子供に対してガツンと言えない不甲斐なさを、昔の親は威厳がありましたよね。
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Unknown (エーさんへ)
2008-02-08 18:17:00
オバアチャンの知恵袋、いいですね。でも、世の中便利になりすぎて、死語になりつつあるのが残念です。
今は例えばリサイクルしようとするどころか使い捨ての時代ですからね。勿体ないが無いですから(苦笑。

農業には昔からの知恵や技が一杯詰まっているんです。機械だけを使う若い人には本当の喜びも、技術も伝わってはいかないと思います。

春はもうそこまで来ています。これからは日一日、シッカリと見据えていかないと後で慌てることになるんで、身体のことばっかりいっておれません。気合を入れて頑張ります。
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