予報では今日の夕方より雨となり次第に強く降るそうだ。 種蒔きを急ぐのだが、漬物がなくなりそうだったので、先ずは畑へ向かい大根を選る(間引く)。 やはり食の方が優先するのだ(笑。
選り菜といっても既に大根は親指くらいの太さがあり、殆んどその根を使う。
適当に切り、 好みに応じて14~5時間から20時間ほど漬け込む。 カミさんは塩分過多だと指摘するのだが、労働者にはちょっぴり濃い味が良いのだと聞く耳を持たず(苦笑。
漬け込みを終え、直ぐに播種に取り掛かる。
先ずは穴あけカッターでマルチシートに等分に穴を開けていく。 既に既製品で穴あきマルチが販売されているようだが、値段が高いのと任意の穴の等分ではないので自分で開ける。
カミさんに言わせると「ただ欲なだけ」のようだが、百姓は身体をいとまず既存のものに一工夫するものだと嘯く。
使う種は青首総太だが、先月に蒔いたものとは品種が違い寒さに強い遅蒔き型だ。
市販の草抜き器を使い中の石や稲株を拾い出し、蒔き床を整え種を4粒づつほど蒔いていく。
蒔いた上から籾殻を降り掛け、軽く手のひらで押さえて終了。
予定の種の数量を蒔き終え、空いた畝に色んな種を蒔いてみる。
何種類かの辛味大根に煮込み用、それに蕪なども蒔いてみる。 それらを一通り蒔き終えて白菜の定植も行なう。
黄芯の75日型と85日型の二種類を植える。 既に青虫にやられ痛々しいが、それだけ美味しいってことだろうと期待を込め柔らかく植え込んでやる。
こうやって色んな種や苗を植えてると楽しみが倍増してくるようだ。 まだ採らぬ先から家族や知人に直売所のお客さんの顔が浮かんできてワクワクしてくるから愉快だ。
これだから農業は面白い、損得を言わなきゃ絶対に面白い(笑。 明日の雨をやり過したら、また種やさんに行って面白い食材を探してこようと思う。
夕方に隣りのお母さんがなくなられ、お弔いに行ってきた。 僕は今朝に植物に生命を吹き込んだけれど人の死を止めることは出来ない。 元気な頃を知ってるだけに人間の脆さを見せ付けられたようで寂しかった。 合掌