初めて足を踏み入れました、横浜美術館! 1989.11開館。
重厚な造りは東京都庁などを手がけた世界の故丹下健三氏の設計だそうですね。
入ると、中は横に細長いけれども、吹き抜けがうまく取り入れられていて広々と感じました。
また、開館時間とほぼ同時に伺ったのがよかったのか、あまり人も混みごみしていなくて、
最大の目的の初来日の《エトワール》のところでもゆっくり、ゆったり、のんびり観ることができました。ラッキー
踊り子の画家といわれる、印象派のエドガー・ドガ。
『ドガの人柄については、感情の起伏が激しい、議論好き、気むずかしい皮肉屋、女嫌いなどとも伝えられますが、その一方で、マネやルノワールなど画家の友人も多く、ポール・ヴァレリーやステファン・マラルメなど、同時代の文学者や知識人とも幅広い交流を持っていました。音楽を愛し、自らソネット(14行詩)を書くなど、豊かな教養を持った魅力的な人物だったことがうかがえます。生涯独身で過ごしましたが、女性画家メアリー・カサットとは、互いに尊敬しあう友情をはぐくんだとも伝えられています。・・・ドガ展公式サイトより』
あまりにも有名な『エトワール』fromオルセー美術館
やはり本物はステキでした。遠くから見ても近くで見ても輝いて見えるの
チュチュと足のあいだの透け感がスゴイ!
斜め左下からライトが当たっている臨場感たっぷり。
この写真ではわからないけど、舞台袖に立っているパトロン(と思われる人)を描いていたりとか、ドガはパリオペラ座の裏の現実も素直に絵に表現していて、その頃の時代背景が伺えます。
パステルを使い始めたのは視力が衰えてきたから。
バレエや室内画になってきたのも、外の強い光を避けて。
パステル画は繊細だから海外に借用するなんて、なかなかない事なんですってね。
それにしてもミュージアムショップで見ましたが、パステルって高級品なのですね。
売られていましたが、12本セットで¥45000には驚きました
『バレエの授業』fromオルセー美術館
「線をたくさん引きなさい」と師匠から言われて頑張った、
一瞬を捉えるデッサン力がすばらしい絵を生み出しているのですね。
『田舎の競馬場で』fromボストン美術館
ドガはブルジョワジーの社交の場の競馬場のお馬の絵も沢山描いていました
『14歳の小さな踊り子』from E.Gビューレー・コレクション
彫刻が没後たくさんアトリエから見つかったそうです。
これは生前出品されて、服を着せたり、リボンをつけたり、本物の踊り子の毛髪を付けたりとあまりの斬新さに展示会で酷評されたそうです(;-.-)
《綿花取引所の人々(ニューオーリンズ)》fromポー美術館
ニューオーリンズってジャズ発祥の地ですよね!?バンジョーを想像します。ディキシーランドジャズ
綿花を摘むのに大勢の黒人労働者がかり出され、そこから生まれたのですよね。
アメリカらしい光景ですよね。
この他にもドガ自身が撮影の写真とか、アトリエに遺された品々など、132もの出品です
のたりのたり観て足が疲れましたが、
家に帰って、買ってきたこれらの絵はがきをみたらもう一度本物《エトワール》を見たくなってしまいました。
21年ぶりのドガの回顧展。特にオルセー美術館からたくさん来ているのはオルセーが閉館中だからですよね!?
こんなにたくさん一度に観れるのはもう無いかもしれないと思うと貴重ですよね。
大みそかまで開催中。
ご参考にドガ展公式サイト こちら
ゴンチャロフのチョコをお土産に。
☆そうそう、《ある理工科大学生の肖像》も地元村内美術館から出品されてました!観ましたよ~。