◆ 小下図 スペッロの門 4号大 ( 30 × 22 cm )
イタリア・ウンブリア州アッシジから南東へ、直線距離にして約10キロ。
アッシジと同様、スバシオ山の麓にスペッロという村があります。
アッシジとは隣接したコムーネ(自治体の最小単位)で、電車を使うと一駅です。
アッシジよりはずっと規模が小さいものの、私のイメージでは村と言うより”小さな街”ですが
200箇所余りが登録されている「イタリアの最も美しい村」に選ばれていますので、やはり村と言うべきなのでしょうね。
アッシジは駅から旧市街まで約3キロありますのでバスを使うのが一般的ですが
スペッロは、最寄りのスペッロ駅から約600mと近く、楽に歩けます。
ほぼ南北に細長く造られたスペッロの南端に位置し
村の表玄関と言えるのが、このコンソラーレ門です。
本番では50号で描く予定です。
ドローイングペンによる描き起こし。
色は、プリントした構想画像のもの。
この門が建てられたのは紀元前の古代ローマ時代ですが
3体の彫像がある上半分ほどは後世に追加されたもの。
初めて門を見た時、この3体の彫像は村に所縁のある聖人か何かの像かなと想像しましたが、さにあらず。
村の外にある古代ローマの円形闘技場跡からの出土品で、16世紀に取り付けられたとのこと。
彩色。
この下図、実は7月から始めていたのですが、思いのほか悪戦苦闘の連続で
後から始めた下図たちに次々と追い抜かれる有様です。
常に、どこか何かが違う!という想いを引きずったまま今日に至っています。
このままモヤモヤした気分が残っていては、本番に入るのに今一つ踏ん切りがつきません。
そこでこの下図は中断し、時間を置いて頭を冷やし、改めて描き直すことにしました。
この門を知った時に心の中に沸き起こった何かを
もう一度見つめ直すしかないと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日のおまけ
昨年の10月、NHK BSプレミアムの番組「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」の初回のこと。
オープニングのタイトルバックに流れる曲を聴いた瞬間に「この曲、どこかで聴いた覚えがある!」と思ったのです。
曲名もミュージシャンも記憶になかったために調べた結果
イギリスのロックバンド「キング・クリムゾン」の「21st Century Schizoid Man」であることが分かりました。
1969年のリリースですから、やはり何処かで耳にして印象に残っていたのですね。
King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Radio Version) [Bonus Track]
そして、今年の4月からオープニングのタイトルCGなどが一部マイナーチェンジした際にエンディング曲に採用されたのが
アメリカのR&Bシンガー、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「I Put a Spell on You」
リリースは1956年(私の生まれた年!)ですが、今までこれを聴いた記憶はありません。
Screaming Jay Hawkins - I Put a Spell on You (Audio)
この番組は、最新の研究成果を元に人体の神秘に迫って行くサイエンス番組です。
毎回 ”目からウロコ” を経験できますので、ご存知ない方は是非一度ご覧になってみてください。
NHK BSプレミアムで、毎週木曜日夜8時より。
番組のサイトはこちら。
https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/
------------- Ichiro Futatsugi.■
イタリア・ウンブリア州アッシジから南東へ、直線距離にして約10キロ。
アッシジと同様、スバシオ山の麓にスペッロという村があります。
アッシジとは隣接したコムーネ(自治体の最小単位)で、電車を使うと一駅です。
アッシジよりはずっと規模が小さいものの、私のイメージでは村と言うより”小さな街”ですが
200箇所余りが登録されている「イタリアの最も美しい村」に選ばれていますので、やはり村と言うべきなのでしょうね。
アッシジは駅から旧市街まで約3キロありますのでバスを使うのが一般的ですが
スペッロは、最寄りのスペッロ駅から約600mと近く、楽に歩けます。
ほぼ南北に細長く造られたスペッロの南端に位置し
村の表玄関と言えるのが、このコンソラーレ門です。
本番では50号で描く予定です。
ドローイングペンによる描き起こし。
色は、プリントした構想画像のもの。
この門が建てられたのは紀元前の古代ローマ時代ですが
3体の彫像がある上半分ほどは後世に追加されたもの。
初めて門を見た時、この3体の彫像は村に所縁のある聖人か何かの像かなと想像しましたが、さにあらず。
村の外にある古代ローマの円形闘技場跡からの出土品で、16世紀に取り付けられたとのこと。
彩色。
この下図、実は7月から始めていたのですが、思いのほか悪戦苦闘の連続で
後から始めた下図たちに次々と追い抜かれる有様です。
常に、どこか何かが違う!という想いを引きずったまま今日に至っています。
このままモヤモヤした気分が残っていては、本番に入るのに今一つ踏ん切りがつきません。
そこでこの下図は中断し、時間を置いて頭を冷やし、改めて描き直すことにしました。
この門を知った時に心の中に沸き起こった何かを
もう一度見つめ直すしかないと思っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本日のおまけ
昨年の10月、NHK BSプレミアムの番組「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」の初回のこと。
オープニングのタイトルバックに流れる曲を聴いた瞬間に「この曲、どこかで聴いた覚えがある!」と思ったのです。
曲名もミュージシャンも記憶になかったために調べた結果
イギリスのロックバンド「キング・クリムゾン」の「21st Century Schizoid Man」であることが分かりました。
1969年のリリースですから、やはり何処かで耳にして印象に残っていたのですね。
King Crimson - 21st Century Schizoid Man (Radio Version) [Bonus Track]
そして、今年の4月からオープニングのタイトルCGなどが一部マイナーチェンジした際にエンディング曲に採用されたのが
アメリカのR&Bシンガー、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「I Put a Spell on You」
リリースは1956年(私の生まれた年!)ですが、今までこれを聴いた記憶はありません。
Screaming Jay Hawkins - I Put a Spell on You (Audio)
この番組は、最新の研究成果を元に人体の神秘に迫って行くサイエンス番組です。
毎回 ”目からウロコ” を経験できますので、ご存知ない方は是非一度ご覧になってみてください。
NHK BSプレミアムで、毎週木曜日夜8時より。
番組のサイトはこちら。
https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/
------------- Ichiro Futatsugi.■
だって、スペインの古い教会で手を焼かれたかで更新がなく、私めも自分の世話のみでつい目を離しておりましたら、やられましたぁ、4連発! くやち、ははは。
で、またこのスペッロの難しいコンソラーレ門を?!
ご苦労様です!
そうでしたか、あの門の3体の像は16世紀になって発掘物を取り付けたのですか、納得です。
ただあそこは古代闘技場というのではなく、円形劇場だと思います。というのも、闘技場にしたら小さすぎ、真ん中の空間も小さいので。
私も村の高台から下を眺めていて気が付いたもので、アッシジとの道のすぐ脇にあるのですが、入れませんでした。
道を挟んで斜め前に、有名なサン・クラウディオ教会がありますから、ローマ期にはあの一帯が栄えていたのかも、ですね。
おまけのヴィデオの上は知りませんが、下のI put a spell on you は知ってま~す。
でも勿論この古い方のではなく、ははは、私めの知っているのはAnnie Lennoxで、ロンドン・オリンピックの閉会式の時に出てましたね。
きゃはは! 気付かれないゲリラ更新の過去最長記録ですね。
まあ、月に4回も更新するなんて滅多にないことですからね。
このコンソラーレ門は、とても気に入っているモチーフなので
ある程度納得できる方向性ができるまで本番に入りたくないのです。
下半分は、とても良い雰囲気の古代ローマの石組みが露出していますが
上半分はほぼ全面に漆喰が残っていて、のっぺりして描きづらいのは確かです。
初心に戻って描き直します。
あの彫像の出所は闘技場ではなく劇場ですか。
私の思い違いでした。
そう、斜め前のサン・クラウディオ教会も良いですね。
外部からスペッロに入るメインストリート
つまりコンソラーレ門の前からローマ方向への道には Via Roma という名前が残っていたり
門から円形劇場の脇を通る道は Via Centrale Umbra という名前だったり
きっと古代ローマから、ウンブリアでも重要な集落だったでしょうね。
村自体も素敵ですが、村の北東に広がる田園地帯も綺麗なのですよ。