◆ 小下図 リベラ・デ・カルドスの聖堂 4号大 ( 29 × 23.3 cm )
スペイン・カタルーニャ州北西部。
ピレネー山脈の中の小さな集落リベラ・デ・カルドス。
フランス国境、及び、アンドラ公国国境から15キロほど。
世界遺産に登録されているボイ渓谷のロマネスク聖堂群も、さほど遠くはない場所です。
1年ほど前に偶然に知り、見た瞬間に描く!と即決したのが
この集落にある教会、サンタ・マリーア・デ・リベラ・デ・カルドス聖堂です。
本番では50号で描く予定です。
ドローイングペンでの描き起こし。
この場面は正面壁の一部です。
正面壁全体らしきシルエットが浮かび上がっていますが
これは11世紀に建てられた当初の聖堂の痕跡です。
例えば現在の聖堂全体の横幅は、この痕跡の横幅の倍ほどもあります。
この聖堂は18世紀に修復が行われたとのことで
その際に全体が拡大され、バラ窓なども作り替えられたのでしょう。
彩色後。
最初はもう少しカラフルな色を置いてみたのですが
それでは私が受けた印象や、この聖堂の持つ雰囲気とは程遠いと気がつき
彩度を落とした、モノクロに近い色調で行くことにしました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「幻想多重奏紀行 ミノヨシコ銅版画展」のお知らせ
大阪在住の友人、味埜与志子さんの銅版画展が開催されます。
視覚よりも、聴覚・触覚・味覚・嗅覚で物を見据えているかのような世界観です。
炸裂するミノ・ワールドへ、是非お立ち寄りください。
10月21日(木)〜 26日(火)
12:00 ~ 19:00 最終日 17:00 まで
igu_m_art イグ_エム_アート
大阪市北区西天満 4-5-25 北老松ビル1F
TEL : 06-6362-0063
igua.na@me.com
《久しく旅に出ていない…。それでも心はいつも架空軌道をさまよって。
聴こえない楽の音に触れ、空想風景を楽しんでください。》
------------- Ichiro Futatsugi.■
スペイン・カタルーニャ州北西部。
ピレネー山脈の中の小さな集落リベラ・デ・カルドス。
フランス国境、及び、アンドラ公国国境から15キロほど。
世界遺産に登録されているボイ渓谷のロマネスク聖堂群も、さほど遠くはない場所です。
1年ほど前に偶然に知り、見た瞬間に描く!と即決したのが
この集落にある教会、サンタ・マリーア・デ・リベラ・デ・カルドス聖堂です。
本番では50号で描く予定です。
ドローイングペンでの描き起こし。
この場面は正面壁の一部です。
正面壁全体らしきシルエットが浮かび上がっていますが
これは11世紀に建てられた当初の聖堂の痕跡です。
例えば現在の聖堂全体の横幅は、この痕跡の横幅の倍ほどもあります。
この聖堂は18世紀に修復が行われたとのことで
その際に全体が拡大され、バラ窓なども作り替えられたのでしょう。
彩色後。
最初はもう少しカラフルな色を置いてみたのですが
それでは私が受けた印象や、この聖堂の持つ雰囲気とは程遠いと気がつき
彩度を落とした、モノクロに近い色調で行くことにしました。
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大阪在住の友人、味埜与志子さんの銅版画展が開催されます。
視覚よりも、聴覚・触覚・味覚・嗅覚で物を見据えているかのような世界観です。
炸裂するミノ・ワールドへ、是非お立ち寄りください。
10月21日(木)〜 26日(火)
12:00 ~ 19:00 最終日 17:00 まで
igu_m_art イグ_エム_アート
大阪市北区西天満 4-5-25 北老松ビル1F
TEL : 06-6362-0063
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《久しく旅に出ていない…。それでも心はいつも架空軌道をさまよって。
聴こえない楽の音に触れ、空想風景を楽しんでください。》
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これはまた渋い作品になりそうですねぇ。
スペイン山間の古い教会は、本当にかっての素朴な信仰、巡礼者たちを思い起こさせるような、頑丈で、渋い、時に渋すぎる程の教会がありますね。
とはいえ、私はスペインはマドリッドの空港と、サンティアーゴ・コンポステーラしか知らず、
後はクリスさんの旅行記とか、どこかで拝見する写真で知っているだけですが、
如何にも暗い中に、静まり、埋もれかけている様なイメージが浮かびます。
11世紀建設の教会はイタリアにもあれこれありますが、やはりまるでイメージが違い、特別な暗さは感じませんから、やはり国それぞれの違いなのでしょうね。
本画を拝見するのを楽しみに!!
ヨーロッパの建造物で、後世の補修の痕跡が残るものは
教会ばかりではなく民家や塀などでも、あちこちで見られますね。
そういう痕跡を見ると”化石”を連想します。
私は子供の頃から化石や考古遺物が大好きなのです。
地質学者や考古学者を夢見たこともあるくらいです。
博物館に展示されている標本も良いのですが
それ以上に発掘現場の出土状況に惹かれます。
この聖堂を見つけた時も、岩盤から露出した化石を発見したような
胸が震える驚きと感動がありました。
”驚きと感動”こそが、作品を生み出す原動力だと思っています。
そういう感覚を、いつまでも失くさないようにしたいものです。