■シエナのドゥオーモの夜景(20号)
イタリア・シエナのドゥオーモ、サンタ・マリーア・アッスンタ大聖堂の続きです。
前回は下描きを掲載しましたが、最近は小品の制作を優先していて、ここ1ヶ月はスローペースで描いています。
彩色が始まった段階です。
いつものように、スタートは本来の石に近い色(淡い黄土系や朱土系)を一応置くことから始めます。
最終的にブルーグレーの色調にしますので、まずは細部の陰影を青で描き始めます。
全体の基調色を、明るめの色から置いていきます。
長流のような太い丸筆や刷毛を使ってザックリと色をかけます。
薔薇窓も壁も、特に区別せずにどんどん全体にかけていきます。
多少の色斑ができても気にしません。
薔薇窓に映った雲は、下描きの段階で一応の形を描いてありますが
今後は色斑も利用して、描きながら形を決めていきます。
月は、もう少し大きくしてもいいかもしれません。
聖母像の周囲の壁が消えてきましたので、この後は細部の描き起こしをします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近になって急遽描き始めた小品を2点ご紹介します。
■赤いバラ(6号)
■たんぽぽ(6号)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日、二つの展覧会を見てきましたのでご紹介します。
日本のプチファーブル 熊田千佳慕展
2009年に98歳で亡くなった画家熊田千佳慕(くまだ ちかぼ)は
挿絵画家・イラストレータとして、ファーブル昆虫記の世界を描き出すことを悲願とし
イタリア・ボローニャ国際絵本展に出品するなど、「熊田の描く虫は生きている!」と国際的にも評価の高い作家です。
近年、各地で展覧会が開催されていますが、私は今回が初めてでした。
ボタニカルアート的な手法による精緻極まりない画面は、まさに絶句・驚嘆!
茨城県近代美術館にて、9月16日まで。
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp
生誕130年 彫刻家 高村光太郎展
今まで木彫作品を観る機会が少なかったために出かけてきました。
高校生の頃、光太郎の木彫に憧れて身近にあった木片を削ってみたことがありました。
今回の展覧会は、光太郎をはじめ、同時代の荻原守衛・戸張弧雁・佐藤朝山、そしてロダン・マイヨール・ブールデルなども並べられていますが
光太郎の妻智恵子の紙絵も60点ほど展示されていました。
智恵子の紙絵展は以前にも観ていますが、何度観てもため息が出るほど造形センスに満ち溢れた素晴らしい作品群です。
千葉市美術館にて、8月18日まで。
http://www.ccma-net.jp
-------------- Ichiro Futatsugi.■
イタリア・シエナのドゥオーモ、サンタ・マリーア・アッスンタ大聖堂の続きです。
前回は下描きを掲載しましたが、最近は小品の制作を優先していて、ここ1ヶ月はスローペースで描いています。
彩色が始まった段階です。
いつものように、スタートは本来の石に近い色(淡い黄土系や朱土系)を一応置くことから始めます。
最終的にブルーグレーの色調にしますので、まずは細部の陰影を青で描き始めます。
全体の基調色を、明るめの色から置いていきます。
長流のような太い丸筆や刷毛を使ってザックリと色をかけます。
薔薇窓も壁も、特に区別せずにどんどん全体にかけていきます。
多少の色斑ができても気にしません。
薔薇窓に映った雲は、下描きの段階で一応の形を描いてありますが
今後は色斑も利用して、描きながら形を決めていきます。
月は、もう少し大きくしてもいいかもしれません。
聖母像の周囲の壁が消えてきましたので、この後は細部の描き起こしをします。
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最近になって急遽描き始めた小品を2点ご紹介します。
■赤いバラ(6号)
■たんぽぽ(6号)
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先日、二つの展覧会を見てきましたのでご紹介します。
日本のプチファーブル 熊田千佳慕展
2009年に98歳で亡くなった画家熊田千佳慕(くまだ ちかぼ)は
挿絵画家・イラストレータとして、ファーブル昆虫記の世界を描き出すことを悲願とし
イタリア・ボローニャ国際絵本展に出品するなど、「熊田の描く虫は生きている!」と国際的にも評価の高い作家です。
近年、各地で展覧会が開催されていますが、私は今回が初めてでした。
ボタニカルアート的な手法による精緻極まりない画面は、まさに絶句・驚嘆!
茨城県近代美術館にて、9月16日まで。
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp
生誕130年 彫刻家 高村光太郎展
今まで木彫作品を観る機会が少なかったために出かけてきました。
高校生の頃、光太郎の木彫に憧れて身近にあった木片を削ってみたことがありました。
今回の展覧会は、光太郎をはじめ、同時代の荻原守衛・戸張弧雁・佐藤朝山、そしてロダン・マイヨール・ブールデルなども並べられていますが
光太郎の妻智恵子の紙絵も60点ほど展示されていました。
智恵子の紙絵展は以前にも観ていますが、何度観てもため息が出るほど造形センスに満ち溢れた素晴らしい作品群です。
千葉市美術館にて、8月18日まで。
http://www.ccma-net.jp
-------------- Ichiro Futatsugi.■
タンポポは今後、綿毛も葉も描き起こします。
綿毛はかなりハッキリと描く予定でいますが
絵は仕上がってみないと作者でも予測がつかない部分があります。
全体の雰囲気としては、こんな感じで仕上がると思うのですが。
シエナのドゥオーモの写真がイタリア経由で届きました!
とても良く写っていますので参考になります!
ありがとうございました!
後ほど、改めてメールを差し上げます。
ただ、ぼかす前?の
絵の方が 好きかもしれません。
何が素敵かって、このバックの茶が素敵です。
とてもタンポポを引き立てているように思いました。
さて、写りが小さいですが、
シエナの聖母の写真を
お送りさせていただきました。
お役に立てば,よろしいですが…。
このタンポポは30年前のスケッチを基にして描いています。
黄色い花も可愛いですが、やはり綿毛の方が雰囲気がありますよね。
これから綿毛を描き起こして行きますが、どのような白にするかで画面の雰囲気が変わりますので思案のしどころです。
シエナのドゥオーモにティーノが関わっているというのは初耳です。
聖母像のアップはイタリアのサイトも捜しましたが見つかりませんでした。
一枚くらいあってもよさそうなのに…。
こういう構図に関心を持つのは私くらいのものなのでしょうか。
見つかると助かりますので、どうぞよろしくお願いします。
でも、適当なところで諦めてくださいね!
実際の白い丸い姿も好きなのですけど、この茶色のバックのタンポポ、素敵、良い雰囲気ですねぇ。
葉に入った緑色、緑青ですか、も、葉のとがりも良い感じですし、根元の濃い色も美しいですねぇ。
いつもより、ちょっと鋭い雰囲気を感じます。
シエナの薔薇窓のあの聖母像は、検索をかけてもどこにも何も出ないのですが、ジョヴァンニ・ピサーノが建設責任者だったと言いますし、その弟子のティーノ・ダ・カマイーノも手伝っているらしいので、どこかに何かある筈、と探しています。
夜空も、正面の壁も進み、こちらも楽しみです!