風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

さよなら「ポチ」

2008年01月07日 | 日常雑記
遅ればせながら、新年のごあいさつを申し上げます。
年末年始はずっと遊び呆けていて、ブログを書くことなどすっかり忘れていました。
今日から心を入れ替えて、真面目に地道に暮らして行きます。

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人生に別れはつきもの。
肉親や友人・知人からペット・物に至るまで、たくさんの別れを経験します。
最後には自分自身がこの世とサヨナラすることになります。

昨年末、16年間乗り続けた愛車と別れました。
1991年2月28日にやってきた初めてのマイカーで、我が家ではいつのまにか「ポチ」と呼ぶようになりました。

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私はペットを飼うなら柴犬と決めています。
柴犬以外は考えられないほど好きなのです。
携帯の待ち受け画面もずっと柴の仔犬ですし、免許証入れにも写真が入っています。



しかも名前は「ポチ」と決まっています。
それ以外にはありえません。
オスだろうとメスだろうと関係ありません。
メス犬に「ポチ」と名づけたら一生恨まれるかもしれませんが
私にとって柴犬は「ポチ」なのです。
日本童話界の大御所である花咲爺さんの愛犬以来の由緒正しい名前なのであります。
しかし、残念ながら我が家には本物の柴犬はいません。
ペットの飼えないマンション暮らしの身にとっては、いまだ見果てぬ夢なのです。

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16年間雨ざらしの割には外観は遠目には綺麗でした。
小さな傷は数え切れないほどありますが、日陰で見れば新車時代の面影は残っています。
それでもこの一年、屋根の塗装が急速に傷んできました。
白いシミができたかな…と思ったら、たちまち白変が広がって剥げてきたのです。
「ポチ」のボディーカラーは黒です。
非常に目立ちます。
錆びているのではなさそうなのですが、私の頭と同じようにみすぼらしくなってきました。
飼い犬は主人に似ると言いますが、16年も使うと車も持ち主に似てくるのでしょうか。


 ↑「ポチ」の頭(部屋の窓から見下ろした様子)

 ↓ 私の頭(まもなく52歳)


老化現象は塗装だけではありません。
駆動系からは時々異音がするようになり、エンジンを切ると冷えるにつれてカーンカーンと大きな音も出ています。
昨年から仕事で月に一度は長野へ出かけるようになって、先行きの不安も感じ始めたところでした。

私は10万キロに達するまでは乗り続けようと決めていました。
我が家のスケジュールでは、10万キロを超えると予想される今年4月頃に買い換える予定でした。
ところが12月中旬、購入候補の車を見るだけ見に行こうと出かけたのですが、何とその場で購入決定!!
必要な書類を数日中に揃えれば年内には納車できるとのこと。
私は本当に見るだけのつもりだったのですが、我が家の財務大臣の主導の下、あれよあれよと言う間に決まってしまいました。
度胸・決断力共に財務大臣には遠く及びません。

そんなわけで12月27日、「ポチ」に乗ってディーラーに出向き、二代目を連れて帰ってきました。
私は物に対しても情が移りやすい性格なので、何も考えずに努めてサラッと別れてきました。
10万キロには僅かに届かず、総走行距離98862キロ。
16年間本当にお疲れ様でした。

「ポチ」のいた駐車場には、顔も色も違う二代目がポツンと座っています。
きっと、こいつとも永い付き合いになるのでしょう。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


コメント (2)
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