風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

個展のご案内・13 長野県諏訪市 ギャラリー橋田

2015年03月13日 | 展覧会案内
長野県諏訪市のギャラリー橋田にて、4回目の個展を開催させていただきます。

1996年の初個展(長野県松本市)から数えて、今回で 通算30回目 を迎えることとなりました。
10回目・20回目の時はまったく気がつきませんでしたので
気がついたということは、私にとって一つの節目なのかもしれないと感じています。

少年老いやすく学成り難し…あ、このフレーズは前回の案内記事で使いましたね。
すでに使ったことを忘れて同じことを繰り返そうとするのは、いよいよ老境に差し掛かってきた証ですかねぇ。
少年老いさらばえて学成らず! きゃはは!
そのような事態に陥いってもおかしくない危ないお年頃になってまいりました。
これからも相変わらず正念場が続きます。
線路は続くよ、どこまでもぉ!!













今回は、新旧の作品を約40点展示しています。
新作は16点で、すべてパステルの小品です。
ジークレー下地のものが15点で、通常のパステルが1点です。


私は初日の30日(月)は会場におりますが、その他の日は未定です。
30回記念と銘打ってはいますが、特にイベントなどは予定しておりません。

お忙しいこととは存じますが、何卒ご高覧いただけますようご案内申し上げます。





■ 今回の新作


パステル 1点





 「山茶花」  4号

先日、制作過程を掲載した山茶花です。
http://blog.goo.ne.jp/futa2560/e/957063860ff09b0c38d13208bc718b54

ソフトパステル・パステル色鉛筆を主体に、部分的には岩絵の具も併用しています。

昨年から使用している土佐麻紙の「裏」は、場所によって凸凹の度合いがまちまちです。
当然のことですが、「表」と違って「裏」は絵を描くことを想定していません。
比較的穏やかな凸凹の部分もありますが、繊維の小さな塊がポツポツと点在しているところもあります。
そのために、パステルのマチエールも異なったものになります。
ですから、モチーフによって、想定する仕上がりの雰囲気によって、使う場所を選ぶ必要も出てくるのです。

この作品の紙は、やや強目の凸凹でした。
背景は細かいタッチを積み重ねたように見えますが、タッチはまったく使用していません。
凸凹が強目なため、布などで強く摺り込まない限り、パステルの粒子が凹の方まで入って行かないのです。
指で摺り込んでも入って行かず、凸にしかパステルが着きませんので
それを利用し、指で丁寧に擦り込むことを繰り返した結果のマチエールなのです。

水彩紙やパステル紙も凸凹ですので同じような効果は出るのですが
それらは比較的均等な凸凹で、土佐麻紙の方が不揃いな分、より味のあるマチエールになるようです。








ジークレー下地のパステル  15点  すべてサムホール

パソコンで原稿となる画像を作成し、それを和紙にプリントして下地とし、パステルで描いたものです。
作品画像を元にした「作品ベース」と、写真を元にした「写真ベース」とがあります。

技法など、より詳しいことはこちらをご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/futa2560/e/0fda84655bf0c3ba862c69d00ed089be






 「紅額」  作品ベース








 「畦道」 長野県安曇野  作品ベース








 「冬日」 長野県安曇野  写真ベース








 「白菖蒲」  写真ベース








 「湖畔」 長野県諏訪湖  作品ベース








 「おすまし」  写真ベース








 「翠流」 長野県安曇野  写真ベース








 「風」 長野県諏訪市  写真ベース








 「柿」  写真ベース








 「青紫陽花」  作品ベース







 「月下」 長野県諏訪市  作品ベース







 「アネモネ」  作品ベース







 「蓮」  写真ベース








 「白紫陽花」  作品ベース








 「青額」  作品ベース




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「洲羽の会」 絵画 小品展のご案内

2014年11月12日 | 展覧会案内
私が講師を務める長野県諏訪市の絵画教室の
私と受講生の皆さんによる小品展を開催いたします。
今年6月に初の作品展を開催しましたが、今回は小品のみの展覧会になります。
お忙しいこととは存じますが、是非ご来場いただけますようご案内申し上げます。









受講生の出品点数は約40点。
私の出品点数は10点くらいになろうかと思います。

さて、私の新作なのですが
先日来ご紹介していますジークレー下地のパステル画8点の内、仕上がり間近なのが6点あります。
ただ、今回は額の都合などもあり、その内の1、2点しか出品できないと思います。
今回出品できないものは来年の個展で展示する予定です。

その6点は以下の通りです。
すでに落款が入っていますが、現在最後の詰めをしていますので縮小版の掲載にとどめます。
1点1点につきましては後日改めて掲載するつもりです。







6月の「洲羽の会絵画展」のご案内記事はこちら。
教室の様子などを載せていますので、どうぞご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/futa2560/e/13ca333f82c989b9601dea4ecf6dc7d0

絵画教室の詳細・受講案内などはギャラリー橋田のホームページをご覧下さい。
受講生の作品ギャラリーもあります。
http://www.hashida.jp

なお、小品展終了直後の12月6日(土)・7日(日)に、今年最後の教室を開講いたします。
教室の見学は自由ですので、お気軽に立ち寄りください。
おそらく、小品展の展示作品はそのままにしておくと思います。


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個展のご案内・12 長野県松本市 ギャラリー井上

2014年10月06日 | 展覧会案内
長野県松本市・井上百貨店内の「ギャラリー井上」にて個展を開催いたします。

1996年から隔年開催させていただいており、今回で節目の10回目を迎えます。
初個展である第1回展から18年、いやぁ~すっかり歳だけは取りましたなぁ。

少年老いやすく学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ醒めず池塘春草の夢
階前の梧葉すでに秋声

お忙しい時期とは存じますが、何卒ご高覧賜りますようご案内申し上げます。











井上百貨店・本店6階 ギャラリー井上(西ホール)

〒390-8507 長野県松本市深志2-3-1 TEL 0263-33-1150
( JR松本駅より徒歩約5分 )

10:00~19:00(最終日は16:00まで)
入場無料


井上百貨店ホームページ
http://www.inouedp.co.jp





今回は25点前後を予定しています。
その内、新作は8号~3号の7点で、いずれもパステルを主体にした小品です。
新作をご紹介します。





 ◆夕映え 6号  長野県・諏訪湖
  岩絵の具・パステル・色鉛筆  土佐麻紙使用







 ◆ 翠流 4号  長野県・安曇野
  岩絵の具・パステル・色鉛筆  土佐麻紙使用







 ◆ 納屋 8号  長野県・安曇野
  パステル・水彩・色鉛筆  マーメイド紙使用







 ◆「あがた」の杜 8号  長野県・松本市
  パステル・水彩・色鉛筆  マーメイド紙使用







 ◆ 果樹園 6号  長野県・安曇野
  パステル・水彩・色鉛筆  マーメイド紙使用







 ◆ 野の仏 4号  長野県・上田市
  パステル・水彩・色鉛筆  マーメイド紙使用







 ◆ 桔梗 3号
  パステル・水彩・色鉛筆  マーメイド紙使用


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再訂正 特選秀作絵画展のご案内 長野・ながの東急百貨店

2014年06月19日 | 展覧会案内
長野県長野市・ながの東急百貨店で開催されます「特選秀作絵画展」では
私がメイン出品者という形であるとご紹介いたしましたが
再確認いたしましたところ、「特選秀作絵画展」の中で私の個展が同時開催されるということでした。
再度記事の内容を訂正の上、改めてご案内申し上げます。




私は長野県松本市(旧南安曇郡梓川村)出身なのですが
長野市のある北部はあまり縁がありませんでした。
北部は…と言うよりも、松本のある中部以外の地域も同じように縁が薄い状態でした。
なにしろ長野県は広いのです。

県庁所在地である長野市や飯山・白馬などの北部が北信(ほくしん)
私の故郷である松本市をはじめ、大町・木曽などを含む中部が中信(ちゅうしん)
上田・佐久・軽井沢などがある東部が東信(とうしん)
諏訪・伊那・飯田などの南部を南信(なんしん)と呼びます。
たいていの県は、いくつかの地域に分かれているものですが
長野県は広い上に山地が入り組んでいるために、かつては他の地域への移動は簡単とは言えず
子供の頃の私にとっては、他県へ行くのと同じような感覚でした。
私は蒸気機関車が現役バリバリで活躍していた頃に生まれた世代なのです。

本当に久しぶりに長野市に出かけることになります。
馴染みが薄いだけに、市内に何があるのか、見知っているのは善光寺など数カ所に過ぎません。
だからこそ楽しみでもあるのです。

お忙しいこととは存じますが、何卒ご高覧いただきたくご案内申し上げます。

なお、私は28日の午後と、29日の午前中は会場におります。








*展覧会パンフレットより一部抜粋





特選秀作絵画展
 同時開催 二木一郎 日本画展


6月27日(金)~7月2日(水)

ながの東急百貨店 別館シェルシェ5階ホール

10:00~19:00(最終日17:00まで)
入場無料

〒390-8507 長野県長野市南千歳1-1-1(JR長野駅前 駅西口より徒歩数分)
TEL 026-226-8181

 →ながの東急百貨店ホームページ 



私の作品は30点 ほど展示されます。

その内、新作は以下の3点です。
いずれも混合技法による作品で、岩絵の具・水彩・色鉛筆・パステルを併用したものです。





 常念 3号F  長野県安曇野・常念岳(じょうねんだけ)







 御射鹿池 4号F  長野県蓼科・御射鹿池(みしゃがいけ)







 河畔 3号F  長野県安曇野・万水川(よろずいがわ)


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「洲羽の会」絵画展のご案内  (追記あり)

2014年05月31日 | 展覧会案内
私は8年ほど前から、月に1回、長野県諏訪市で日本画教室を開講しています。
日本画教室と銘打ってはいますが、ジャンルを問わず、あらゆる絵画の指導を行っています。
生徒さんは当然のことながら諏訪近辺在住の方が多いのですが
北は大町市、南は伊那や山梨県内から参加されている方もいらっしゃいます。





教室は「ギャラリー橋田」という画廊の展示スペースを使用させていただいています。
制作用の机は、主に工芸作品を展示するための大きな箱テーブルの上に板と古新聞を敷いたもので
壁面には私の作品をはじめとして、いろいろな作品が架けられたままにしています。

この教室は月に1回、基本的に土・日の2日間開講します。
1回ごとの会費制ですので都合の良い時だけ参加することができます。
1度でも参加されると受講生として登録され、その数は20名以上になりますが
やはり農作業や地元の行事などがあって、1回の平均参加者数は7~8名といったところでしょうか。


教室の詳細はギャラリー橋田のホームページをご覧下さい。
生徒の皆さんの作品ギャラリーもあります。
http://www.hashida.jp








その生徒の皆さんにと共に初のグループ展を開催することとなりました。
会場は、教室として使用させていただいているギャラリー橋田です。








「洲羽の会」という名称は、講師である私が命名させていただきました。
DMに書かれていますように、古代において諏訪は「洲羽」と表記されていました。

8世紀に編纂された日本最古の歴史書である古事記に、有名な「国譲り」の神話があります。
大国主命(おおくにぬしのみこと)らが統治していた葦原中国(あしはらのなかつくに:出雲)に対し
天照大神(あまてらすおおみかみ)ら高天原(たかまがはら)の神々が国を譲るように要求します。
大国主命と長男である事代主命(ことしろぬしのみこと)は承諾するのですが
次男の建御名方命(たけみなかたのみこと)が最後まで抵抗したのです。
そして高天原の神と”力比べ”をして敗れ、科野國之洲羽海(しなののくにのすわのうみ)に逃れたと書かれています。
洲羽海とは諏訪湖を囲む地域、つまり諏訪のことです。
その後、建御名方命は南方刀美神社(みなかたとみのかみのやしろ)という神社に祭神として祀られることになりました。
これが現在の諏訪大社です。

古事記に名を記されているほど諏訪の地は古くからの歴史を誇っています。
日本三大奇祭の一つと云われる「御柱祭」を執り行う諏訪大社をはじめ
諏訪の歴史は多くの謎を秘めてもいます。
そのような諏訪の文化に僅かでも貢献できればと思っています。
お忙しいこととは存じますが、是非ご来場いただけますようご案内申し上げます。



出品点数は40点前後にはなろうかと思います。
私も旧作を何点か展示する予定です。


なお、洲羽の会絵画展終了直後の14日(土)・15日(日)に教室を開講いたします。
教室の見学は自由ですので、どうぞ立ち寄りください。
おそらく、グループ展の展示作品はそのままにしておくと思います。

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