幸田真音さん執筆による、中国新聞 連載小説の「この日のために」がまもなく終わる。
同小説は言うまでもなく、1964年10月の東京オリンピック開催に至るまでの、道のりを
描いたものだ。
今日のくだりは、総理大臣 池田 隼人が癌の身をおして、10月10日の東京オリンピック開
会式に参列する、というもの。
池田総理は、この翌年の1965年8月13日に他界することになる、そして政権は佐藤内閣に、
村長はオリンピック当時 高校2年だ、高校3年生が流行っていたころだ。
この連載小説を読んで一番感じたことは、自分が生きてきた時代であるにも関わらず、何も
知らなかったことだ、いわゆる現代史なのに。
東京オリンピックがどういう背景で開催されたか、新幹線が戦前から構想があっこと、島国
日本はもとから水泳は強いと勝手に思っていたら、浜名湖で仕掛けを作った人がいたこと、そ
してなにより 当時の政治状況等々・・・
当時のノンポリ高校生としては何もしりませんでした、例えば時の総理大臣池田隼人さんに
ついて、村長の知っていることと言えば広島県竹原の人、貧乏人は麦飯を食えと言った人その
程度だった、なんとも情けなや・・・・
そんな村長にとっては、そうかそーゆーことだったのか、と今になって沢山の勉強をさせて
貰った、やはり自分が生きている時代の超現代史は誰も教えてくれません、自分が興味を持た
ない限り。
そんなことを考えさせてくれる連載小説でした。
幸田さん 有難うございました。