ドゥ・ザ・ライト・シング
cast >> Danny Aiello, Ossie Davis, Ruby Dee, Richard Edson, Giancarlo Esposito, Spike Lee, Rosie Perez, Bill Nunn, John Turturro, John Savage, Samuel L. Jackson, Roger Guenveur Smith, Joie Lee, Robin Harris, Paul Benjamin, Martin Lawrence ...
producer / writer / director >>Spike Lee
photographer >> Ernest Dickerson
music>> Bill Lee
soundtrack>>
1988年のひと夏をかけて撮影された "一日の出来事" を描いたスパイク・リー( filmography )監督・製作・脚本・出演のドラマ ーーー。
1986年、白人地区ハワード・ビーチで起こった事件を基に、都会の人種対立を "日常" の切り口で鮮烈に描いた本作は、上映される先々で議論を呼びながらも、観客の支持と批評家の賛辞を獲得し、その演出手腕が絶賛された作品。
舞台は、ブルックリンの黒人街ベッドフォード・スタイヴェサント ーーー。
ローカル・ラジオ局 "ウィ・ラブ・ラジオ" をひとりで切り盛りするラブ・ダディ(サミュエル・L・ジャクソン filmography )のDJがモーニング・コールとなり、その年一番の暑さを記録することになった "夏の一日" が始まった。
物語は、イタリア人のサル(ダニー・アイエロ filmography )が経営するピザ屋の宅配人ムーキー(スパイク・リー)を軸に、彼の周りの様々な人種の日常と、その過程で生じるいろいろな問題点を孕みながら、衝撃のラストへと向かって行く・・・・・。
登場人物それぞれが交錯し、各々の緊張感を維持しながら、他愛のない日常生活に潜む問題点を、独特のカメラワークで皮肉やユーモアを交えて描いています。
このスパイク独特のノリのいいテンポと映像センスに欠かせないのが、彼の長年の友人でもある、撮影のアーネスト・ディッカーソン。
オープニングからパブリック・エネミーの "Fight The Power(ファイト・ザ・パワー)" に乗せて繰り広げられる本作は、根底に在り続ける「人種問題(黒人と白人のみならず)」「政治・経済問題」など、アメリカが抱える重大な問題を提示しつつ『権力と闘おう!』と、スパイク・リー独自の思想や哲学を重ねて訴えています。
ちなみに、オープニングでダンスを披露しているのは、ムーキーの恋人ティナを演じるプエルトリコ系のロージー・ペレス( "White Men Can't Jump" "Lackawanna Blues" )。
伝説のTV番組 "SOUL TRAIN" で踊っているところをスカウトされ、同番組のダンサーとなり、スパイク・リーに見出され本作で映画デビュー。
その他、"American Gangster" で「助演女優賞」にノミネートされたルビー・ディー( filmography )や、その夫のオジー・デイヴィス( filmography )、"Mo' Better Blues"(← もちろん、本作が「先」)でお馴染みの面々。"Eva's Bayou" でも共演しているサミュエル・L・ジャクソン( filmography )とロジャー・グーンヴァー・スミス( filmography )は、本作でも芸達者ぶりを見せつけています。
ちなみに本作は、1999年 アメリカ国立フィルム保存委員会に『文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ』ことが認められ、アメリカ国立フィルム登録簿に永久登録されています。
ーーー とにかく、"DO THE RIGHT THING !(正しいこと/当たり前のことをしよう!)"
>> Hip Hop - filmography
>> AFI'S The Greatest Movies 100 - filmography
2008-02-14