Right on!

~ Recommended "Movie" & "Music" ~
あなたの「心」、ちゃんと感じますか?

"The Magnificent Seven"(1960)

2017-01-26 18:38:18 | Classic

 荒野の七人

cast >> Yul Brynner, Steve McQueen, Charles Bronson, James Coburn, Robert Vaughn, Horst Buchholz, Brad Dexter, Eli Wallach, Vladimir Sokoloff, Rosenda Monteros, Bing Russell ...
producer / director >> John Sturges(128min)
music >> Elmer Bernstein
soundtrack >>


黒澤明監督の『七人の侍』に惚れ込んだユル・ブリンナーが「翻訳権」を買い取り、ジョン・スタージェス監督( "The Great Escape" "Escape From Fort Bravo" )がメキシコに舞台を移して、西部劇としてリメイクした作品。
当時まだ無名に近かったスティーヴ・マックィーン、ジェームズ・コバーン、チャールズ・ブロンソンらが大抜擢され、エルマー・バーンスタイン( "The Great Escape" "To Kill A Mockingbird" "Introducing Dorothy Dandridge" )のお馴染みの名曲とともに西部劇史上に残る名作 ーーー。

The Magnificent Seven - Trailer


メキシコの寒村イスカトランの村人たちは、毎年収穫期になると略奪にやって来るカルヴェラ(イーライ・ウォラック  "Mystic River" "The Godfather: Part III"  "The Hunter" ← マックィーンと共演)一味に怯えていた。
子供たちは飢え、村を去っていく農民が増え、その横暴ぶりに我慢できなくなった村人たちは「戦う」決意をし、少ない金を出し合い「銃」を買いに国境のアメリカの町にやって来た。町では人種差別により、インディアンの遺体を白人の墓地に埋める埋めないの騒ぎが起こっており、全身黒ずくめのガンマン、クリス(Y・ブリンナー  "The Ten Commandments" "The King And I" )が、その遺体を埋めてやろうと買って出た。すると、そのやりとりを見ていたヴィン(S・マックィーン  filmography )が助手を志願し、実に見事にこの騒動を片づけてみせた。一部始終を見ていた村人たちは、力になってもらおうとクリスのもとを訪ねる。こうして1人「20ドル」というわずかな報酬ながら村人たちの "願い" を受けたクリスは、腕の立つガンマンを探し "凄腕の7人" の男たちが集まった・・・・・。

クリスの古い友人ハリー(ブラッド・デクスター  "Von Ryan's Express" )、ナイフ使いの名人ブリット(J・コバーン  "The Great Escape" "Pat Garrett And Billy The Kid" )、早撃ちのリー(ロバート・ヴォーン  "The Towering Inferno" "BULLITT" ← これらでマックィーンと共演  "The A-Team" )、西部で名高いオライリー(C・ブロンソン  "The Great Escape" "The Diety Dozen" )、それに強引に仲間にいれてもらったチコ(ホルスト・ブッフホルツ  "Life Is Beautiful" )が加わって "7人" 。

Y・ブリンナーはその力強い "目" が印象的で、その昔 FUJI FILM だったか、コダカラーだったか(?)のCMに出ていました。「スキン・ヘッド」というコトバが定着していなかった頃(← 彼は意図的に剃り上げていたんですが)、小学生の私でも髪がナイのにこんなにカッコイイ人がいるんだ!と思いました(笑)。
"7人" それぞれイイ味出していますが、S・マックィーンの馬さばき&銃さばきは、ただ巧いだけではない "身のこなし" がカッコイイ!

ちなみに「吹き替え」は好まない「字幕派」の私ですが、当時のTV放送のままブリンナーを小林修さん、マックィーンを内海賢二さん、コバーンを小林清志さん(←『ルパン三世』次元の声)、ブロンソンを大塚周夫さん、その他、井上真樹夫さん(← 同じく『ルパン三世』五ェ門の声)、森山周一郎さん(← 『刑事コジャック』テリー・サバラス(← この人もスキン・ヘッドが素敵でした)の声)など、この声優陣にはシビれます!!(渋)

さてさて、明日(2017. 1.27)よりアントワン・フークワ( filmography )× デンゼル・ワシントン( filmography )が3度めのタッグを組んだリメイク版 "THE MAGNIFICENT SEVEN(マグニフィセント・セブン)" が公開されますが、どうなることやら?!
個人的には楽しみにしているのですが、正直期待と不安が交錯状態(苦笑)。
もし余裕のある方はこちらを観てから、もしくは後からでも観ると色々な意味で楽しめると思いますよ!(勧)

>> Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)
>> Action - filmography(アクション  映画作品一覧)

2008-10-05


Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"The Cincinnati Kid"(1965)

2016-03-10 16:52:52 | Classic

 シンシナティ・キッド

cast >> Steve McQueen, Ann-Margret, Karl Malden, Edward G. Robinson, Tuesday Weld, Joan Blondell, Jeff Corey, Rip Torn, Jack Weston, Cab Calloway ...
producer / director >>Norman Jewison(103min)
music>>Lalo Schifrin
theme song >>
Ray Charles


リチャード・ジェサップの同名小説を、ノーマン・ジュイソン監督( filmography )が映画化。
スティーブ・マックィーンが演技派としての地位を築くきっかけにもなった、若き勝負師の挑戦と挫折を描いた骨太ドラマ ーーー。

The Cincinnati Kid - Original Theatrical Trailer

舞台はニューオリンズ ーーー 年は若いが無類の「勘」と「度胸」で "シンシナティ・キッド"(S・マックィーン  filmography )の異名をとるスタッド・ポーカーの名手は、街でのありきたりの「小銭稼ぎ」に嫌気がさし、デカく稼げる勝負をしたがっていた。そんな時、名実ともにその世界で30年もの長きに渡りキングに君臨する "ザ・マン" ことランシー・ハワード(エドワード・G・ロビンソン  "Little Caesar" "Key Largo" )が街にやって来た。いつかランシーと手合わせしたいと思っていたキッドは、長老格のシューター(カール・マルデン  "On The Waterfront" "A Streetcar Named Desire" )にゲームの段取りを頼む。
かつて血気盛んな勝負師で、ランシーに挑んで大敗したシューターは、キッドの自信過剰をたしなめたが "我こそが No.1" と豪語するふたりは周囲の人間たちの様々な思惑の中、名誉を賭けての一大勝負をすることに・・・・・。

シューターの妻メルバをアン=マーグレット( "Any Given Sunday" "QUEEN" )、キッドを深く想っているクリスチャンをチューズデイ・ウェルド( "Once Upon A Time In America" )、レディ・フィンガーズをジョーン・ブロンデル( "The Champ" "GREASE" )、スレードをリップ・トーン( "PASSING GLORY" )、テロウをキャブ・キャロウェイ( "The Blues Brothers" )、靴磨きの少年をケネス・グラント。

オープニング、エンディング(← 余韻を残します)共に流れる、レイ・チャールズ( "Ray Charles / The Genius Of Soul" "Ray" )の唄う主題歌 "The Cincinnati Kid" が渋い!(← 監督と組んだ "In The Heat Of The Night" でも主題歌を唄っている)一聴してわかる声にはシビれる。加えて「さすがはニューオリンズ♪」というシーンも楽しめます。
「ポーカー」という動きのないゲームにもかかわらず、どんどん作品に引き込まれ、スリリングで息詰まる対決が展開されるN・ジュイソン監督の手腕は流石。

骨太で男っぽい風貌でありながら、屈託のない笑顔を持つS・マックィーンは個性的な存在。
本作はアクションではないけれど、一ヶ所「逃走」シーンがあり、ほんの短い間にもこの人の "身のこなし&身軽さ" にはグッときます。あたたかい家庭を知らずに育った彼は14歳のとき少年院へ入れられたこともあり、独特の "愁い" はそこから生じているのかもしれません。
中学生の頃、お小遣いで毎月楽しみに買っていた『スクリーン』で年に一度特集される《好きな男優 BEST○○》の類には、若手に混じって必ず登場しており、余命を宣告されながらも主演した遺作 "The Hunter" が巻頭特集されていました(懐)。余談ですが、C・イーストウッドの自宅公開とか「ハリウッドスターから市長に」なんていう記事や、巻末の淀川長治さん(← 私が唯一大好きな映画評論家で、生涯を映画に捧げた方。ただの「サヨナラおじさん」ではありません・苦笑)のコラムなど、当時大好きな一冊でした。

>> Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)

2008-12-12

 
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"a PATCH of BLUE"(1965)

2016-01-27 15:29:00 | Classic

 いつか見た青い空

cast >> Sidney Poitier, Elizabeth Hartman, Shelley Winters, Wallace Ford, Ivan Dixon, John Qualen, Elisabeth Fraser, Kelly Flynm, Debi Storm, Renata Vanni ...
writer / director >>Guy Green(105min)
music >>  Jerry Goldsmith
soundtrack >>
region 1 >> English, French and Spanish subtitles


エリザベス・カタの原作をガイ・グリーン( "Diamond Head" ← 監督  "Great Expectations" ← 撮影)が脚色・監督した "切ない" 人間ドラマ ーーー。
音楽はジェリー・ゴールドスミス( "L.A. Confidential" "RUDY" "HOOSIERS" )。アカデミー賞【助演女優賞(S・ウィンタース)】、ゴールデン・グローブ【有望若手女優賞(E・ハートマン)】受賞。

A Patch of Blue trailer


セリナ(エリザベス・ハートマン  "The Beguiled" )は、母(シェリー・ウィンタース  "A Place In The Sun" "The Diary Of Anne Frank" )の浮気が父に知れたときの大喧嘩のとばっちりで、5歳のとき "盲目" に ーーー。
それ以来一歩も外に出ず、母と祖父(ウォーレス・フォード  "The Man From Laramie" "SPELLBOUND" )と家の中に閉じこもって暮らしてきたが、18歳のある日、内職の織元フェイバーさん(ジョン・クォーレン  "The Searchers" )に頼んで、近くの公園まで連れて行ってもらい、木陰の芝生で内職のビーズ刺しを始めた。が、落ちてきた毛虫に驚いてビーズをバラまいてしまい途方にくれていると、若々しい男性の声が近づいてきて、ビーズを拾い集めてくれた上に仕事まで手伝ってくれた。その黒人青年ゴードン(シドニー・ポワチエ  filmography )の "親切" がたまらなく嬉しかったセリナは尋ねられるまま何でも話し、公園で会ううちに2人の友情は深まっていった。セリナにとっては、ゴードンの "話し方" や "話すこと" すべてが新鮮で、まるで "別世界" だった。
ゴードンと出逢ってから、セリナは "ごく一般的な" 日常生活を知るようになり、彼への "恋心" はつのるばかり・・・。そして彼女の悲惨で絶望的な家庭環境を知ったゴードンは、兄マーク(アイヴァン・ディクソン  "CAR WASH" )の忠告をよそに、彼女の将来のために何ができるのかを考え、ある決心をする。そんな矢先、2人が一緒に歩いているのを見た母親は「あんな "黒人男" と!」とセリナをこっぴどく叱り、友人と共に赤線業を始めるためと、2人を引き離すために強引に引っ越すと言い出すのだが・・・・・。

「サングラス」「パイナップル・ジュース」「サンドイッチ」「オルゴール」「公衆電話」・・・ 人の "優しさ" を知ってしまった純粋なセリナ。一度その優しさに触れてしまったら、知らなかった昔には戻れないでしょう。
この作品、二人の "一年後" がどうなっているのか気になって仕方がない、なんとも "切ない" 終わり方をするんですが、大人としてゴードンの出した結論は "正しかった" と思います ーーー。
役者陣が秀逸なので、余計にストーリーに引き込まれ、強く印象に残ります。
なぜ日本語版のDVDが発売されナイのか「??」です(苦笑)。

>>  Classic - filmography

2009-10-02

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"Guess Who's Coming To Dinner"(1967)

2016-01-27 14:49:00 | Classic

 招かれざる客

cast >> Sidney Poitier, Spencer Tracy, Katharine Hepburn, Katharine Hougton, Beah Richards, Roy E. Glenn, Cecil Kellaway, Isabell Sanford, Virginia Christine ...
producer / director >>Stanley Kramer(108min)


スペンサー・トレイシーとキャサリン・ヘプバーンの名優コンビが、娘の結婚相手が "黒人" だったことから、"リベラリスト" の面の皮を剥がされる白人夫婦を演じた、スタンリー・クレイマー製作・監督( "The Defiant Ones" ← S・ポワチエと組む  "Ship Of Fools" )の問題作 ーーー。
アカデミー賞【脚本賞(ウィリアム・ローズ)】と、K・ヘプバーン2度目の【主演女優賞】を受賞し、彼女と公私に渡り親密な関係だったS・トレイシーの "遺作" となった作品でもある。

Guess Who's Coming to Dinner trailer


世界的に著名な黒人医師ジョン・プレンティス(シドニー・ポワチエ  filmography )は、ハワイで知り合った白人女性ジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン ← K・ヘプバーンの姪)とサンフランシスコの空港に降りたった。"肌の色(=人種の壁)" を超えて真剣に結婚を考え、ジョーイの両親の許しを得るためドレイトン家を訪れるためだった。ジョーイの母クリスティ(K・ヘプバーン  "Summertime" "On Golden Pond" )は、娘の婚約者が "黒人" であることを知り、驚き戸惑うが、その "動揺" は娘の幸せそうな様子を見ているうちに "祝福" へと変わっていくのだった。しかし、父のマット(S・トレイシー  "The Old Man And The Sea" "Father Of The Bride" )はそうはいかない。リベラルで "人種差別反対" を自ら経営する新聞で訴え闘ってきた男だが、いざ自分の娘のこととなると心境は複雑。
そんな中、ひょんなことからジョンの両親もディナーに加わることになり、彼らも息子の結婚相手が "白人" であると知り愕然とする ーーー。黒人と白人との結婚には、想像を絶する "困難" があるのも事実で、快く許してやりたくても数時間後にジョンのジュネーブ行きの飛行機の時間が迫っており、納得のいくまで考える時間すらない。結論を迫られた、それぞれの両親が出した "答え" とは・・・・・?

ジョンの母をビア・リチャーズ( "In The Heat Of The Night" ← S・ポワチエと共演  "The Great White Hope" "ROOTS: The Next Generations" )、父をロイ・E・グレン、ドレイトン夫妻の友人のライアン神父をセシル・ケラウェイ( "The Postman Always Rings Twice" )。

本作は "人種問題" をホームドラマの枠内で演出した作品で、1960年代当時としては、この問題に正面切って取り組むこと自体が勇気ある行為で、ハリウッド初の黒人男性スターであるS・ポワチエはその "象徴" であり続けている。同年に製作されたポワチエ主演の "In The Heat Of The Night(夜の大捜査線)" も、ぜひご覧ください(薦)。
"時代" が違うので仕方ないけれど、'05年にリメイクされた "Guess Who" は、本作をベースにしたコメディ作品(← でも "家族の幸せ" を願う気持ちは共通項)。ちなみに、この邦題『招かれざる客』は実に秀逸です(褒)。

>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)
>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography

2009-09-30

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"The Hustler"(1961)

2016-01-20 19:10:00 | Classic

 ハスラー

cast >> Paul Newman, Jackie Gleason, Piper Laurie, George C. Scott, Murray Hamilton, Myron McCormick, Michael Constantine, Jake LaMotta, Stefan Gierasch ...
writer / producer / director >>Robert Rossen(135min) 


【hustler】… 賭けビリヤードのプロ、勝負師
ウォルター・テヴィスの原作『ハスラー』を基に、ロバータ・ロッセン( "ALL THE KING'S MEN" )の脚本・製作・監督で映画化。ギャンブルの世界に生きる男たちの息詰まる "駆け引き" と "死闘" を、美しいモノクロ映像で描いた迫真の人間ドラマ ーーー。
全編の2/3に渡る白熱のプール・シーンは圧巻で、ゲームの攻防を通して人生の "挫折" と "苦渋" を描き出す。アカデミー賞【撮影賞(白黒)/ 美術監督・装置賞】受賞。

The Hustler (1961) Trailer
( ↑ POP で "粋" なタイトル・バックが秀逸!)

"疾風(はやて)のエディ" で知られる若きハスラー、エディ・フェルソン(ポール・ニューマン  filmography )は街から街へと流れ歩きながら腕を磨き、ついにプールの聖地シカゴへとやって来た。血気はやるエディは、最強と謳われる男、ミネソタ・ファッツ(ジャッキー・グリーソン ← ジェイソン・パトリックは孫  "SMOKEY AND THE BANDIT" シリーズ)に挑戦。ポケットでの玉突き勝負は "36時間" にも及び、前半優勢だったエディは図に乗って酒に飲まれ、24時間を過ぎたあたりから劣勢に。逆転されたエディは、場数を踏み底知れぬ実力を持つ老巧なファッツ(=デブ)に敗れ、"文無し" に ーーー。
惨敗したエディは、今まで組んできたチャーリー(マイロン・マコーミック)との別れを決意し、一人駅へ向かった。そして明け方のバス・ステーションで、サラ(パイパー・ローリー  "CARRIE" "Children of a Lesser God" )という女性と知り合い、彼女のアパートに転がり込む。しかしそんな生活も長くは続かず金に詰まったエディは、ある晩、撞球場で小金を稼ぐが "ハスラー" だとバレ、因縁をつけられ袋叩きにされた上に、両手の親指を折られてしまう・・・。いよいよ金に困ったエディは、以前ファッツとの試合を観戦していたバート(ジョージ・C・スコット  "PATTON" ← アカデミー主演男優賞を受賞するも、これを拒否)という賭博師に "稼げる勝負" をセッティングしてくれるよう頼むのだが・・・・・。

フィンレーをマーレイ・ハミルトン( "THE GRADUATE" "JAWS" )、バーテンダーをジェイク・ラモッタ(← 元世界ミドル級王者で、彼の自伝を基に制作されたのが "RAGING BULL" )。

モノクロでありながらカラーボールの色が見えるようですし、いくら "撮り直し" 可能だとはいえ、"ワン・ショット(=長回し)" でのプール・シーンはシビれます!(秀逸)
エディがどんな "苦渋" を舐めたのかは、ぜひご覧ください。
ーーー ラスト、一皮剥けたエディが、バートの要求(=脅し)に耳も貸さずに立ち去るシーンは爽快です!

関連作品 >>  "the Color of Money"(ハスラー2)
>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)

2010-10-13

 
15歳でハスラーとして身を立てることを思い立ったエディ・フェルソン(ポール・ニューマン)は、次第に腕を磨きやがてシカゴで名うてのハスラー、ミネソ タのデブ(ジャッキー・グリーソン)に挑戦した。勝負は36時間にわたるポケット式玉突きで行われた。勝負の前半はほとんどエディが奪った。だが図に乗っ て酒を飲みながら勝負を続けたエディは24時間後あたりから逆転され、ついに場数を踏む老巧なデブに敗れ文無しになってしまった。エディはやけ酒にふけっ たが、そんなある日、明け方のバス・ステーションで、エディは作家志望の女子大生に会った。彼女はサラ(パイパー・ローリー)といい小児...

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"WATERLOO BRIDGE"(1940)

2016-01-06 21:38:00 | Classic

 哀愁

cast >> Vivien Leigh, Robert Taylor, Lucile Watson, Virginia Field, Maria Ouspenskaya, C. Aubrey Smith, Janet Shaw, Janet Waldo, Steffi Duna, Virginia Carroll, Leda Nicova, Florence Baker, Margery Manning, Frances MacInerney, Eleanor Stewart ...
producer, director >> Mervyn LeRoy(108min)
music >> Herbert Stothart


ロバート・E・シャーウッドの舞台劇『ウォータールー橋』の2度目の映画化(← 1度目は '31年の『ウォタルウ橋』)。
戦争で引き裂かれてしまった悲恋を描いた、不朽の名作 ーーー。
監督・製作はマーヴィン・ルロイ( "THE WIZARD OF OZ" ← 製作  "LITTLE WOMEN" ← 監督・製作)、音楽はハーバート・ストサート。

Waterloo Bridge (1940)


1940年、灯火管制下のロンドン ーーー 霧にかすむ "ウォータールー橋" に佇み、もの想いにふけるロイ・クローニン大佐(ロバート・テイラー  "CAMILLE" )・・・。
1917年、第一次世界大戦下のロンドン ーーー 空襲警報が鳴り響く "ウォータールー橋" で出逢った英国将校のロイとバレエの踊り子マイラ(ヴィヴィアン・リー  filmography )。
ふたりは瞬く間に惹かれ合うが、ロイはフランスへの出征を目前に束の間の休暇中。マイラはオルガ・キローワ・バレエ団のダンサーで、その晩の舞台に出演予定。出発する前にマイラの舞台を見に行きたいロイだったが、上官との約束があり一度は諦めるものの、気持ちを抑えられずに舞台へ。そしてマイラを食事に誘うメモを託すのだが、厳格なキローワ女史(マリア・オースペンスカヤ  "LOVE AFFAIR" )に外出を禁じられてしまう。しかしマイラは親友でルームメイトのキティ(ヴァージニア・フィールド)の手引きで、なんとか抜けだしロイと食事へ。
翌日には結婚の約束を交わしたふたりだったが、"時代" はそんなふたりを引き裂き、ロイは再び戦場へ・・・。
舞台に穴を開けてしまったマイラはクビになり、彼女をかばったキティも同様にクビに。職を失った2人の生活は困窮し、食べるにも困る状態。それでも健気にロイの帰りを待つマイラ。そんなある日マイラは、彼の "戦死" を新聞で知る ーーー。
絶望感と困窮から "夜の女" へと身を堕としていくマイラ。ところが1年後、マイラがウォータールー駅で目にしたのは、生きて戻ってきたロイの姿だった・・・・・。

ロイの母をルシル・ワトソン、ロイの叔父をC・オーブリー・スミスら。
キティ役のV・フィールドをはじめ、彼ら脇を固める面々が作品をよりいっそう忘れがたいものにしています。

美しいモノクロ映像に、これぞ!という正統派 "美男美女" で、あまりにお似合いのふたり ーーー。
はじめて観た小学生のとき、こんな絵に描いたみたいな "美男美女" っているんだなぁ・・・と、うっとりしたものです。そしてあの知的で上品で美しいヴィヴィアンが、目で "オトコを誘う(漁る)" 姿は子供ながらに衝撃的でした!(驚)
"別れのワルツ(← "蛍の光" )" に、"ラッキー・チャーム(幸運のお守り)"・・・心に残ります。
クローニン家の名に恥じない嫁として認めてくれた叔父や、ロイに「言わない」と約束してくれた母親。
もしもマイラが自分に嘘をつける図太い神経の女性だったら、この哀しくも美しい作品は生まれなかったでしょうし、ロイが一生愛し続ける女性にもなり得なかったでしょう。
古くさい映画だと思わずに、ぜひご覧になっていただきたい作品です ーーー。

>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)
>>  Drama - filmography(ドラマ  映画作品一覧)(M-Z)

2012-06-03

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"LOVE IS A MANY-SPLENDORED THING"(1955)

2012-06-08 23:00:00 | Classic

 慕情

cast >> Jennifer Jones, William Holden, Isobel Elsom, Jorja Curtright, Torin Thatcher, Murray Matheson, Virginia Gregg, Richard Loo, Philip Ahn, Donna Martell ...
director >> Henry King(102min)
music >> Alfred Newman


1952年のベストセラー、ハン・スーインの自伝小説を映画化 ーーー。
美しい香港の景観と永遠のメロディ "Love Is a Many-Splendored Thing(慕情〈恋ははかなく、恋はすばらしきもの)" に乗せて、混血女医とアメリカ人新聞記者との儚く切ない悲恋を描いた不朽のラヴ・ストーリー 。
監督はヘンリー・キング( "THE SONG OF BERNADETTE" "THE SUN ALSO RISES" )、音楽はアルフレッド・ニューマン( "THE KING AND I" "THERE'S NO BUSINESS LIKE SHOW BUSINESS" )。
アカデミー賞【音楽賞・歌曲賞( "Love Is a Many-Splendored Thing" )・衣装デザイン賞】3部門受賞。

Love Is A Many Splendored Thing - Trailer


1949年、香港 ーーー 中国人とイギリス人との混血であるハン・スーイン(ジェニファー・ジョーンズ  "THE SONG OF BERNADETTE" ← 本作同様 H・キング&A・ニューマンと組み、アカデミー賞【主演女優賞】受賞。"TERMINUS STATION" )は戦争で夫を亡くして以来、医療に身を捧げることで生きる術を見出している女医。
そんなある日、病院の理事長宅で開かれたパーティーで、彼女はアメリカの従軍記者マーク・エリオット(ウィリアム・ホールデン  "THE TOWERING INFERNO" ← J・ジョーンズと共演  "THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI" "STALAG 17" )と出逢う。互いに惹かれ合うものを感じていたが、スーインはあまり評判がよくないマークを警戒し、深入りしないようにしていた。が、ふたりが恋に落ちるのに時間はかからなかった。
互いに時間をつくっては束の間の幸せなひとときを過ごすふたり ーーー。ところがマークには別居中の妻がおり、離婚の話し合いのためシンガポールに行くがうまくいかず、ふたりの関係は "噂の標的" になってしまう・・・。
時を同じくして中国大陸は中国共産党率いる中華人民共和国が支配するようになり、スーインは中国へ帰国するようにと家族から説得される。そんな中、ふたりが結婚を決めた矢先に朝鮮戦争が勃発。マークはすぐさま現地入りすることになり、引き裂かれたふたりの幸せが長く続くことはなかった・・・・・。

スーインに警告を与える理事長婦人をイソベル・エルソム( "MY FAIR LADY" )、スーインの旧友スザンヌをジョージャ・カートライト、同僚の Dr. ジョン・キースをマーレイ・マシソン、スーインがしばらく居候をさせてもらうノラ・ハンをソー・ヨンら。

逢いびきを重ねた想い出の小高い丘、その丘の向こうから手を振って現れるマークの姿、肩にとまった蝶、月にかかった雲を追い払う爆竹、"やさしい嘘" が聞ける占い、水辺で煙草に火をつけるなんとも美しく忘れがたいシーン、美しい街並みに素敵なチャイナ・ドレス・・・そしてテンポやアレンジを変え、劇中繰り返し流れる "Love Is a Many-Splendored Thing" の甘美なメロディーーー。

Matt Monro - Love is a many splendored thing

これはマット・モンロー ver. で、
映像がキレイで作品を象徴するシーンが満載なのでどうぞ。


もうこの世にいない恋人から手紙が届くなんて、なんて切ないんでしょう・・・!(涙)
小学生のときに観て以来忘れられない一本で、この作品を観るとそのときの父と母の会話までが鮮明に甦ってきます。
いつか行きたいと思いつつ、まだあの丘に立ったことはありませんが、憧れのチャイナ・ドレスだけは手に入れました。劇中ほど素敵なものではありませんけど(笑)。

>>  Classic - filmography(クラシック  映画作品一覧)
>>  Drama - filmography(ドラマ  映画作品一覧)(A-L)

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"The Defiant Ones"(1958)

2009-03-30 00:09:19 | Classic

 手錠のままの脱獄

cast >> Tony Curtis, Sidney Poitier, Theodore Bikel, Charles McGraw, Cara Williams, Lon Chaney Jr., Claude Akins, Whit Bissell, King Donovan, Lawrence Dobkin, Carl Switzer, Kevin Coughlin ...
producer / director >>Stanley Kramer(97min)


《鎖と憎しみで縛られた2人。彼らが夢みた自由とは ーーー 》
護送車が事故を起こし、"手錠" でつながれたままの "2人" が脱走。彼らの行く末を描いたサスペンス・アクション ーーー。製作・監督はスタンリー・クレイマー( "Guess Who's Coming To Dinner" ← S・ポワチエと組む  "High Noon" ← 製作のみ)。音楽のアーネスト・ゴールドは背景音楽は一切使わず、ラジオから流れてくるジャズと、ポワチエが唄う民謡『ロング・ゴーン』のみを使用。アカデミー賞2部門【脚本賞・撮影賞(白黒)】受賞。

Movie Trailer - The Defiant Ones (1958)


豪雨のハイウェイで、1台の囚人護送車がハンドルを切り損ない、崖から転落した。幸い死者はなかったものの、白人のジャクソン(トニー・カーティス ← ジェイミー・リー・カーティスの父  "SPARTACUS" "SOME LIKE IT HOT" )と、黒人のカレン(シドニー・ポワチエ  filmography  )の2人の囚人が脱走した。彼らは互いの手首を4フィートの "手錠" でつながれていたが、"人種的偏見" から憎みあっていた ーーー。しかし、治安官のミラー(セオドア・バイケル  "The African Queen" )を指揮官に、ギボンス警部(チャールズ・マックグロー  "In Cold Blood" "The Birds" )率いる武装警官隊と、ルー・ガンス(ウィット・ビセル  "Airport" )率いる民間人徴収隊が警察犬を動員し協同で捜索を始めたため、"逃げる" ためには心ならずも協力せざるを得ない状況に追い込まれる。迫り来る追跡隊に、彼らを襲う不安と焦燥。そんな中、息子と2人、人里離れた山中に暮らす女性(カーラ・ウィリアムズ)と出会い、"手錠" から解放される。ついに "自由" を手にした2人は "別々に" 逃げるが・・・・・。

"手錠" を切断するためには、相手を出し抜き、殺すことも厭わなかった男たちが、次第に固い "友情" で結ばれていく展開は目新しくはないが、シンプルで秀逸。S・ポワチエは、ベルリン国際映画祭【男優賞】と英国アカデミー賞【男優賞(国外)】を受賞。'86年、TVムービー『新・手錠のままの脱獄』としてリメイクされた。

>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"SHANE"(1953)

2009-03-23 00:37:19 | Classic

 シェーン

cast >> Alan Ladd, Jean Arthur, Van Heflin, Brandon de Wilde, Jack Palance, Ben Johnson, Edgar Buchanan, Emile Meyer, Elisha Cook Jr., Douglas Spencer, John Direkes, Ellen Corby, Paul McVey, John Miller, Edith Evanson, Leonard Strong ...
producer / director >>George Stevens(118min)
music >>Victor Young


ジョージ・スティーヴンス製作・監督( "A Place In The Sun" "GIANT" "The Diary Of Anne Frank" )により、"少年の視点" で描いた、西部劇史上にその名を残す不朽の名作 ーーー。リアリティを追求した生活描写、ロケを活かした「風物詩」としての美しさに、ヴィクター・ヤング( "The Country Girl" "For Whom The Bell Tolls" )によるテーマ曲『遙かなる山の呼び声』が胸に響き渡る。史上最速といわれた『0.6秒』の早撃ちや、「シェーン!カムバック!」と少年の声が山々に "こだま" するラスト・シーンが忘れられない。登場人物たちの心理描写が実に見事な人間ドラマ(秀逸)。アカデミー賞【撮影賞】受賞。

Shane: theater trailer


1890年の初夏 ーーー ワイオミングの高原に、一人の流れ者がやって来た。シェーンと名乗るその男(アラン・ラッド)は、移住民の一人ジョー・スターレット(ヴァン・へフリン  "AIRPORT" )の家で水をもらい、家族の好意で一晩泊めてもらうことに。妻マリアン(ジーン・アーサー ← 事実上の遺作  "Mr. Smith Goes To Washington" )と一人息子のジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド ← 本作でデビュー、30歳で他界)と3人暮らしのジョーは、かねてから気の荒い悪徳牧畜業者ライカー(エミール・メイヤー)に悩まされており、冬まで一緒に働いてくれるようシェーンに頼む。ジョーと一緒に出かけた町の酒場で、初めてライカーの手下に喧嘩を売られたシェーンは、彼らを相手にしなかった。しかし図に乗ったライカー一味は、再びシェーンが酒場に現れると、またも彼に絡み、今度は派手な大乱闘に。ジョーの応援もあって、群がる相手を叩き伏せると、シェーンは酒場を引き上げた。怒ったライカーはシャイアンからプロの "殺し屋" ウィルソン(ジャック・パランス  "Bagdad Cafe" )を呼び寄せ、ジョーに農場の明け渡しを迫る。しかしライカーの脅しに屈せず、手に汗して働く農民仲間を守るために命を捨てる覚悟をしたジョーは、ライカー一味の待つ酒場に単身乗り込もうとするのだが・・・・・。

クリスをベン・ジョンソン( "The Getaway" )、短気なトリーをエリシャ・クックJr.( "The Champ" )など、脇も渋い面々。昔(小学生の頃・・・古すぎ・笑)はよくTVで放映されていて、ラジカセをTVにつないで "音声" を録音して何度も聴いたので(← まだ一般家庭にビデオはなかった時代)、淀川長治さんの解説と共に、本作の "心に響く名台詞 " の数々が今も忘れられません。

コレ↑が小2のとき我が家にやって来た "想い出がいっぱい" のソニーのラジカセ "SONY CF-1980"。モノラルで、もちろんテープは「ガシャッ」と取り出してひっくり返します(笑)。当時、FMで洋楽を聴いたり、「オールナイトニッポン」などの深夜放送をこっそり楽しんだり、TVから「ザ・ベスト10」を録音したり、いつも枕元にはコイツが一緒でした(超懐・涙)。

ちょっと脱線しましたが、単なる勧善懲悪の西部劇ではなく "ジョーイ少年" の視点で描いていますので、何気ない台詞に "深い教え" がありグッときます。自分も子供だったから余計に "ジョーイ少年" の気持ちがわかったのかもしれません。大好きな人が去って行くのは、仕方ないとわかっていても寂しいものですからね・・・。

>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
>>  AFI'S The Greatest Movies 100(2007) - filmography
 
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"NORTH by NORTHWEST"(1959)

2009-03-18 00:05:51 | Classic

 北北西に進路を取れ

cast >> Cary Grant, Eva Marie Saint, James Mason, Jessie Royce Landis, Martin Landau, Leo G. Carroll, Edward Binns, Robert Ellenstein, Philip Ober, Josephine Hutchinson, Adam Williams, Edward Platt, Les Tremayne, Philip Coolidge, Patric Mcvey, Ken Lynch ...
producer / director >>Alfred Hitchcock(137min)
soundtrack >>


「ある男」と間違えられた広告マンが国際的な "陰謀" に巻き込まれ、次から次へと仕組まれた危機を回避すべく奮闘する姿を描いた、極上のサスペンス・エンタテイメント ーーー。
監督・製作はアルフレッド・ヒッチコック(← お決まりのカメオ出演も  "PSYCHO" "Rear Window" )。
脚本はアーネスト・レーマン( "West Side Story" "Black Sunday" )、撮影はヒッチコック作品に欠かせないロバート・パークス、タイトル・デザインはソウル・バス( "West Side Story" "Bonjour Tristesse" )。

North by Northwest - Original Theatrical Trailer


広告代理業者のロジャー・ソーンヒル(ケイリー・グラント  "CHARADE" "An Affair To Remember" )は、N.Y.のホテルでランチ中、2人の男に無理やり連れ出された。"キャプラン" という男と間違われて誘拐されてしまった彼は、豪邸に住む謎の人物 "タウンゼント" から「ある仕事」への協力を要請される。ーーー が、「人違い」が判明すると、今度は泥酔運転に見せかけて殺されそうになる。なんとか窮地を脱出したロジャーは、翌日、真相を確かめようと国連ビルへ赴き、"タウンゼント" に面会を申し入れるが、現れたのは全くの「別人」。驚く間もなく、タウンゼントの背中にナイフが突き立てられ、ロジャーは大勢の人々の目の前で「殺人犯」に仕立てられてしまう。殺人容疑の汚名を着せられたロジャーは、追い詰められていく・・・・・。

"タウンゼント" と名乗った男をジェームズ・メイソン( "The Verdict" "Heaven Can Wait" )、敵か?味方か?イヴ・ケンドールをエヴァ・マリー・セイント(← 第81回アカデミー賞のプレゼンターとして姿を見せていました  "On The Waterfront" "Superman Returns" )、ロジャーを狙うレナードをマーティン・ランドー(← アクターズ・スタジオの同期はスティーヴ・マックィーン  "Mission: Inpossible" )、プロフェッサーをレオ・G・キャロル。

この作品、学生のときリバイバル上映で "CHARADE(シャレード)" と「2本立て」(← K・グラント特集だったと思う)で観に行ったなぁ(懐)。迫力ある大きなスクリーンで、予想以上にハラハラドキドキし通しで面白かった!(笑) どんな最悪な状況に陥っても "色気" と "ユーモア" は忘れない、軽妙洒脱なダンディズム ーーー。'53年に「K・グラントであることを忘れたい」と発言して引退したが、それまでも『断崖』『汚名』などで組んだヒッチコックの説得によって『泥棒成金』で復帰。本作でも彼の魅力を最大限に引き出しています。
余談ですが、この時代(グレース・ケリー etc.)の女性のファッションが大好きな私は、本作でE・M・セイントが着ていた背中の大きくあいた赤地に大胆な黒い薔薇のプリントのドレスが着てみたい!・・・と、いつも思います(素敵)。

>>  AFI'S The Greatest Movies 100 - filmography

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"A Place In The Sun"(1951)

2009-03-02 00:07:50 | Classic

 陽のあたる場所

cast >> Montgomery Clift, Elizabeth Taylor, Shelley Winters, Keefe Brasselle, Fred Clark, Anne Revere, Raymond Burr, Herbert Heyes, Shepperd Strudwick, Frieda Inescort, Kathryn Givney, Walter Sande, Ted De Corsia, John Ridgely, Douglas Spencer, Charles Dayton, Paul Frees ...
producer / director >>George Stevens(122min)


セオドア・ドライサーの原作小説『アメリカの悲劇』を、ジョージ・スティーブンス製作・監督( "GIANT" "SHANE" )で2度目の映画化(← 1度目はジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の "An American Tragedy" )。当時19歳のリズ(エリザベス・テイラー)とモンティ(モンゴメリー・クリフト)が、アメリカの "影" を描いた秀作 ーーー。アカデミー賞6部門【監督賞・脚色賞・白黒撮影賞・作曲賞・編集賞・白黒衣装デザイン賞】受賞。

A Place In The Sun - Trailer


"野心" に燃える青年ジョージ・イーストマン(M・クリフト  "The Heiress"  "The Misfits" ← 共演したマリリン・モンローとクラーク・ゲイブルの "遺作" )は、母子二人きりの貧しい家に育ち、シカゴのホテルでボーイをしていたが、ウォーソーの町で水着製造工場を経営している伯父のチャールズ・イーストマンに会い、幸運にも工場での職を得た。ある日、伯父の邸でのパーティーで、社交界の華アンジェラ・ヴィッカーズ(E・テイラー  "GIANT" ← 監督と組む  "Little Women(若草物語)" )と出逢い心惹かれたが、所詮は "高嶺の花" 身分違いの遠い存在だった。一方、ジョージと同じ職場のアリス・トリップ(シェリー・ウィンタース  "The Diary Of Anne Frank" ← 監督と組む  "a PATCH of BLUE" "The Posridon Adventure" )は "身より" のない娘で、ある晩、映画館で偶然となりに座ったことから二人の仲は急速に深まった。しかし会社では社員同士の交際が「御法度」だったため、二人は人目を忍び、彼らのことを知る者はいない。
そんなある日、ジョージは伯父の邸のパーティで "昇進" のチャンスを与えられ、アンジェラと再会。彼女はジョージの "純真さ" に惹かれた。その日はジョージの誕生日で、アリスは下宿でささやかな祝宴の準備をして待ちかねていたが、彼はアンジェラとパーティを満喫していたため、なかなか現れない。ようやく姿を見せたジョージにアリスは "妊娠" を打ち明け、思い余ったジョージは彼女に "堕胎" を勧めるが、引き受けてくれる医者は見つからなかった ーーー。そんな中、アンジェラとジョージはますます愛し合うようになり、二人はアンジェラの別荘でひと夏を過ごし、アンジェラの両親も認める間柄となっていた。ところが、新聞に掲載されたアンジェラとジョージの写真を見たアリスは、ある夜、別荘のジョージに電話をかけてきた。彼は母親の急病と偽って別荘を出て、アリスと再会するが、彼女は "結婚" を迫り、承諾しなければ "二人の仲" を公表すると脅した。心の底に "殺意” を抱いたジョージの「二重生活」の結末は・・・・・?

上り調子の新鋭モンティと、犬や馬が相手の子役から脱皮した輝くばかりのリズ、そして男にすがって生きていくしかない貧しく無学なアリスを "哀れ" に、一方 "計算高く" 演じてみせたS・ウィンタースは実に秀逸。彼女は本作以前、派手な情婦役などが多かったようですが、そんな想像ができないほどの "地味な女" "陽のあたらない女" への変貌ぶりは見事です。

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"The Heiress"(1949)

2009-03-01 00:36:55 | Classic

 女相続人

cast >> Olivia De Havilland, Montgomery Clift, Ralph Richardson, Mona Freeman, Miriam Hopkins, Vanessa Brown, Selena Royle, Ray Collins, Betty Liney ...
producer / director >>William Wyler(115min)
music >>Aaron Copland


あらゆる題材を手掛けるが、なかでも構成のガッチリした舞台劇風な作品を得意とするウィリアム・ワイラー( "Roman Holiday" "BEN-HUR" )が、パラマウントに入社して初の製作・監督作品。原作はヘンリー・ジェームズの小説『ワシントン広場』、ルース&オーガスタ・ゲイツ夫妻が戯曲化した『女相続人』を映画用に脚本を書き改めたもの。音楽はアーロン・コープランド( "He Got Game" )。婚期を逃した娘とその父親、そして "財産" を狙う求婚者が凄まじい愛憎の火花を散らす心理劇 ーーー。アカデミー賞4部門【主演女優賞(オリヴィア・デ・ハヴィランド)/ 劇・喜劇映画音楽賞 / 美術(監督・装置)賞 / 衣装デザイン賞(白黒)】受賞。

The Heiress - Trailer


1850年、ニューヨーク社交界の中心で富豪の邸宅が並ぶワシントン街に邸を構えるスローパー医師(ラルフ・リチャードソン  "EXODUS" "Anna Karenina" )は、一人娘のキャサリン(O・デ・ハヴィランド  "Gone With The Wind" "To Each His Own(遙かなる我が子)" ← 一度目のオスカー受賞)と、未亡人の妹ラヴィニア(ミリアム・ホプキンス  "CARRIE" ← 監督と組む  "Dr. Jekyll And Mr. Hyde" )と女中との4人暮らし。スローパーの亡妻は才色兼備で優れた婦人だっただけに、不器量で社交的でない一人娘のキャサリンの行く末を案じていた。しかし、彼女が "刺繍" 好きで家に閉じこもりがちなのは、父が亡妻を "理想化" し、そのイメージを娘に押しつけていたせいでもあった。父にとってはそれがやりきれず、日頃から "不出来" な娘に対し、憐憫とも軽侮ともつかない態度をとっていた。その父に、娘はまったく頭があがらない始末。一方、叔母のラヴィニアは社交好きで、姪のキャサリンに異性と知り合うチャンスをつくろうと、従妹の婚約の宴に出席した。踊りも下手で、不器量なキャサリンの相手を申し出る男性などなかったこの夜、彼女の前に現れたのはモーリス・タウンゼント(モンゴメリー・クリフト  "A Place In The Sun" "From Here To Eternity" )という、秀麗な青年。彼女は次第にこの青年の魅力に惹かれていった。しかし父は、定職を持たないこの青年が "財産目当て" に娘に近づく輩だと見抜き、モーリスが娘に求婚したと聞いて激しく反対。娘に彼を忘れさせるため、6ヶ月の欧州旅行へと出かけるが、モーリスの "誠意" を信じる娘の気持ちを変えることはできなかった。スローパーはモーリスが望んでいるのは娘キャサリンではなく "財産" 以外の何者でもなく、それでもモーリスと結婚するなら「相続権」を棄てるように言い渡し、キャサリンは一切を棄ててでもモーリスと結婚しようと決意するのだが・・・・・。

O・デ・ハヴィランドといえば、『風と共に去りぬ』の "女神" のような優しさと賢さを兼ね備えたメラニー役がまず思い浮かびますが、いやいや本作を観れば、そんなイメージは吹き飛びます(笑)。実の父に侮辱され、信じた恋人に裏切られ、"内気でおとなしい娘" から "憎悪に満ちた冷酷な女" への変貌ぶりは、背筋が寒くなるほどの名演 ーーー。ちなみに両親はイギリス人で、父が東京帝国大学(現・東大)で教鞭をとっていたため、オリヴィアは日本(東京)生まれ。なかなか意志の固い女性で、実の妹ジョーン・フォンテインとの確執は有名なハナシ。
一方、いかにも "誠実そう" に見えてヒーローとは程遠い "卑劣な男" を演じたモンティ(M・クリフト ← "On The Waterfront" "East Of Eden" など大作のオファーを断っています・凄)は、その二枚目ぶりに日本での人気が赤丸急上昇。いまだ健在のオリヴィアとは対照的に、彼は病気に苦しみ、交通事故で顔面を負傷したこともあり、45歳で心臓発作のため他界(残念)。あの "瞳" で見つめられたら、吸い込まれてしまいそうなほど魅力的で印象深い人です ーーー。

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"GONE WITH THE WIND"(1939)

2009-02-25 01:40:31 | Classic

 風と共に去りぬ

cast >> Vivien Leigh, Clark Gable, Leslie Howard, Olivia De Havilland, Thomas Mitchell, Barbara O'Neil, Hattie McDaniel, Jane Darwell, Ward Bond Everett Brown, Alicia Rhett, Ona Munson, Rand Brooks、Harry Davenport ...
director >>Victor Fleming(232min)
music >>Max Steiner
soundtrack >>


マーガレット・ミッチェルのベストセラー同名小説を映画化、デイヴィッド・O・セルズニック( "The Third Man" "Stazione Termini" )が製作した長編テクニカラー作品。監督はヴィクター・フレミング( "The Wizard Of Oz" )。『タラのテーマ』を耳にしただけで、数々の名シーンが走馬燈のように蘇り、これまでもこれからも愛され続けるであろう映画史上に燦然と輝く不朽の名作 ーーー。アカデミー賞9部門【作品賞・主演女優賞(ヴィヴィアン・リー)・助演女優賞(ハティ・マクダニエル ← 黒人俳優 "初" の受賞)・監督賞・脚色賞・撮影賞(カラー)・室内装置賞・編集賞・タールバーグ記念賞)】受賞。

Gone with the wind (trailer)


1861年、ジョージア州タラ ーーー。南北戦争が始まる直前、大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル  "It's A Wonderful Life" "Stagecoach" )の長女スカーレット(V・リー  filmography )は、樫の木屋敷と呼ばれる同じ大地主ウィルクス家で開かれるパーティーで、幼馴染みのアシュリー(レスリー・ハワード  "Of Human Bondage" )と彼の従妹メラニー(オリヴィア・デ・ハヴィランド  "The Heiress" "ROOTS: The Next Generations" )の「婚約」が発表されると聞いて激しく動揺していた。激しい気性と美しさを併せ持つスカーレットは、アシュリーが結婚するのは自分が彼を愛していることを知らないからだと考え、パーティー当日 "想いのたけ" をぶちまけるが、アシュリーの心が気立ての優しいメラニーから動くことはなかった。スカーレットはそこで、あまり素行の評判が良くないレット・バトラー(クラーク・ゲイブル  "It Happened One Night" "The Misfits" )と出逢い、無礼な彼に嫌悪感を感じながらも何か惹きつけられる。
そんな中とうとう戦争が始まり、スカーレットはアシュリーへの "当てつけ" で、メラニーの兄チャールズの求婚を受け入れ、結婚。アシュリーもチャールズも戦争に参加したが、チャールズは病のため死亡。スカーレットは愛してもいない夫のため、若い身を喪服に包む味気ない生活に嫌気がさし、母の提案によりアトランタのメラニーの元へ行き、陸軍病院のバザーでレットと再会。その頃の戦況は「南軍」に利なく、スカーレットとメラニーは看護婦として働いていたが、やがてアトランタは「北軍」の接近に怯え、スカーレットと生まれたばかりの子供を抱えたメラニーは、レットがなんとか工面してくれた馬車で故郷 "タラ" へと向かった。レットは途中ひとり "償い" のため戦線へ向かい、残されたふたりはやっとの思いでタラの地に辿り着くが、北軍によってかつての絢爛豪華な屋敷は廃墟となり、金目の物や食料も奪われた後だった・・・・・。

スカーレットの婚約者を奪われた妹のエレン・オハラをバーバラ・オニール、家働きの使用人(奴隷)マミーをH・マクダニエル、同じく使用人のビッグ・サムをエヴェレット・ブラウン、ドクターをハリー・ダヴェンポート( "The Hunchback Of Notre Dame" ← T・ミッチェルと共演)、レットの顔馴染みのベルをオナ・マンソン。

劇場入場料の変動を考慮に入れれば、実際にはアメリカで「史上最高のヒット作」とも言われている本作。日本では戦争があったため「13年後」の1952年に公開され、その後も何度かリバイバル上映されている。プロデューサーのセルズニックが、のべ18人を動員して執筆に当たらせたシナリオ、監督の交代劇、当時まだ実験途中だったテクニカラーを導入、V・リーがスカーレット役を射止めるまでのエピソード、450万ドル以上といわれる空前の製作費など、数々の困難を乗り越え(むしろ利用し)、その "執念" と "熱意 " で完成させたのが、今や「セルズニック監督作」と呼ばれる所以 ーーー。南北戦争前後のアトランタを舞台に "炎のような女" スカーレット・オハラの波瀾万丈な半生を、見事なキャストと壮大なスケール、この上なく豪華なセットや衣装で描いた本作だが、M・ミッチェルは最初からC・ゲイブルを想定してレット・バトラーを書き、肝心のスカーレット役が決まらないまま、スカーレットが登場しないシーンから先に撮影を開始。決して万人向けではなく、気位の高く "誇り高き南部女" という難しい役どころを誰にすべきか? この役を熱望したキャサリン・ヘプバーンを「レットのような男が追いかける女には見えない」と切って捨て、次々と有名女優たちがスクリーン・テストを受ける中、結局V・リーに決まったとき「イギリスの女優が南部の娘を演じるなんて」という反感も強かったようだが、結果 "完璧な" スカーレットを演じてみせた(感嘆)。

タラの美しい夕暮れに浮かび上がるシルエット、強かなスカーレットがタラの "赤土" を握り、拳を天に向け「もう二度と家族を飢えさせません!」と誓うシーン。「どうすればあの人を取り戻せるかは、タラに戻って考えましょう。明日のことは明日考えるわ」(← よく「明日は明日の風が吹く」とされている台詞)ーーー とにかく洋画好きならば一度は観ておくべき作品ですね。

>>  War - filmography
>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
>>  AFI'S The Greatest Movies 100(2007) - filmography

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"On The Waterfront"(1954)

2009-02-22 00:13:39 | Classic

 波止場

cast >> Marlon Brando, Eva Marie Saint, Lee J. Cobb, Rod Steiger, Karl Malden, Pat Henning, Martin Balsam, Leif Erickson, Rudy Bond, John Hamilton, Don Blackman, Tommy Hanley, Abe Simon ...
director >>Elia Kazan(108min)
music >>Leonard Bernstein


悪徳ボスに支配されたニューヨークの「波止場」の実態を描くマルコム・ジョンソンの探訪記事『波止場の犯罪』(サン紙連載)を、小説家のバッド・シュールバーグが原作・脚色。監督はエリア・カザン( "East Of Eden" "A Streetcar Named Desire" )、音楽はレナード・バーンスタイン( "West Side Story" )で映画化。アカデミー賞8部門【作品賞 / 主演男優賞(マーロン・ブランド)/ 助演女優賞(エヴァ・マリー・セイント)/ 監督賞 / 脚本賞 / 撮影賞(白黒)/ 美術監督・装置賞(白黒)/ 編集賞】受賞した名作 ーーー。

Movie Trailers - On The Waterfront (1954)


波止場で働く沖仲士(← 船舶内で貨物の積み下ろし作業に従事する者)たちは、酒場を経営する悪辣なボス、ジョニー(リー・J・コップ  "12 Angry Men" "The Exorcist" )の "暴力" によって支配されていた。ある夜、組合の悪事を "証言" しようとした沖仲士のひとり、ジョーイが「口封じ」のため殺された。手を下したのはジョニーの子分チャーリー(ロッド・スタイガー  "In The Heat Of The Night" "The Hurricane" )だが、チャーリーの "ボクサーくずれ" の弟テリー(M・ブランド  filmography  "A Streetcar Named Desire" ← 監督と組む)も片棒を担がされていた。事件は「闇」から「闇」へと葬り去られようとしていたが、殺されたジョーイの妹イディ(エヴァ・マリー・セイント ← 本作で映画デビュー  "North By Northwest" "The Sandpiper" )と、組合の "不正" を許すべきではないと、犯人を見つけ組合と闘うことを約束したバリー神父(カール・マルデン  "The Cincinnati Kid"  "A Streetcar Named Desire" ← M・ブランドと共演)は、同志を教会に集めて立ち上がる。ーーー が、ジョニー一味は教会を襲い、ちょうどその場に居合わせたイディは、危ないところをテリーに助けられる。彼女はテリーが兄の殺害に関係があるのではないかと疑っていたが、彼の意外な "純真さ" に惹かれ、二人の気持ちの距離が縮まるほど、テリーの心はジョニーへの "義理" から離れていった。そこへまた、警察に証言をしたドゥーガン(パット・へニング)が白昼堂々殺害される事件が起こり、バリー神父は断固として組合の不正を暴く決意を固める。そしてある出来事をきっかけにテリーを説得して、法廷で真実を証言させようとするのだが・・・・・。

港の沖仲士たちの間に君臨する悪徳ボスと、周囲の反対をおして悪党に立ち向かうボクサーくずれのチンピラ。E・カザンの骨太な演出 × M・ブランドのワイルドな "反骨ぶり"(← その後の彼の姿勢を示唆しているかのよう)、登場人物の機微がよく表れている秀逸な作品 ーーー。そして、K・マルデンやR・スタイガーら、脇を固めた個性派の役者たちが素晴らしい。ラスト・シーン、ガレージが閉まり「最後は "正義" が勝つのさ!」と晴れやかな気持ちになれます(誇)。当時30歳くらいの若いM・ブランドの魅力溢れる作品のひとつ。清楚なE・M・セイントとのカップリングも秀逸。

>>  AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS(2006)- filmography
>>  AFI'S The Greatest Movies 100(2007) - filmography

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

"Butch Cassidy And The Sundance Kid"(1969)

2008-12-05 00:13:55 | Classic

 明日に向って撃て!

cast >> Paul Newman, Robert Redford, Katharine Ross, Strother Martin, Cloris Leachman, Charles Dierkop, Jeff Corey, Sam Elliott, Henry Jones, Ted Cassidy ...
director >>George Roy Hill(111min)
music >>Burt Bacharach
soundtrack >>


19世紀末の西部史に名高い、実在した2人組の強盗ブッチとサンダンスの逃避行を、ユーモアと哀愁を込めて描いた異色のモダン・ウェスタン ーーー。監督はポール・ニューマン × ロバート・レッドフォードとの不朽の名作 "THE STING" を撮ったジョージ・ロイ・ヒル( "The Great Waldo Pepper" ← レッドフォードと再共演  "The World According To Garp" )。アカデミー賞【脚本賞・撮影賞・音楽賞・主題歌賞(『雨にぬれても』)】受賞。

Butch Cassidy and The Sundance Kid - Theatrical Trailer


1890年代の西部 ーーー 家畜泥棒と銀行強盗が家業の2人組のガンマン、ブッチ・キャシディ(P・ニューマン  filmography )とサンダンス・キッド(R・レッドフォード  filmography )は、盗人仲間のハーベイ・ローガン(テッド・キャシディ)らの誘いにのって“列車強盗”を試み、大金を手にした。しかし、これに激怒した鉄道会社の社長は「追跡」のプロを雇って2人を執拗に追わせる・・・。そんなある日ブッチは、銀や錫などの鉱山資源が豊富なボリビアへ行って静かに暮らそうと、サンダンスを誘う。そしてサンダンスのガール・フレンドで、スペイン語に堪能な教師のエッタ(キャサリン・ロス  "The Graduate" )と3人でボリビアへ向かう。しかし、ボリビアはブッチの想像とはあまりに違う貧しい国で、2人はたちまち「銀行強盗」へと逆戻り。やがて“ヤンキー泥棒”として指名手配され、再び警察に追われることに・・・・・。

バート・バカラックのメロディにのせて、西部の広大な景観に「木洩れ日」や「土ぼこり」が匂い立つような斬新な映像が美しい。『アクターズ・スタジオ』 第1回のゲストだったP・ニューマンは、本作を“2人の男の恋物語”“バディ・ムービー(相棒映画)”と語っています。同じく「アクターズ・スタジオ」で学び、最期まで連れ添った妻のジョアン・ウッドワード(← 夫の監督作への出演や共演もしている  "PHILADELPHIA" )との関係がとても素敵(憧)。R・レッドフォードは本作の出演料でユタ州コロラドの山中に土地を購入し、「サンダンス・プロ」を設立。これを母体としてその後「サンダンス・インスティテュート」が設立されている。ちなみに本作で出会った2人の“友情”はその後も続き、2人は「干支」も同じ(笑)。12歳も年上に見えないニューマンは47歳でレースを始め、80歳でも現役のレーサーだったということもありますが、きっと見えないところで努力していたんでしょうね(秀逸)。お互いに尊敬しあえる関係というのは、理想ですね。

関連作品 >> 
その後のエッタを再びC・ロスが演じたTVムービー『続・明日に向って撃て!』と、若き日のブッチとサンダンスを描いた『新・明日に向って撃て!』という2本の姉妹編がある。
>>  AFI'S The Greatest Movies 100(2007) - filmography

 

在宅ワークならいまたすねっと

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする