夢駆ける馬ドリーマー
cast >> Kurt Russell, Dakota Fanning, Kris Kristofferson, Elisabeth Shue, David Morse, Freddy Rodriguez, Luis Guzman, Oded Fehr, Ken Howard, Holmes Osborne ...
writer / director >>John Gatins(106min)
奇跡の復活を遂げた実在の競走馬「マライアズストーム」をめぐる実話にインスパイアされ、骨折した競走馬を “信じる” 少女と、馬の再起に壊れかけた家族の “再生” を託す調教師の姿を描いた感動ドラマ ーーー。
脚本家ジョン・ゲイティンズ( "Coach Carter" "HARDBALL" )の初監督作。
ケンタッキー州レキシントン ーーー 優秀な調教師のベン・クレーン(カート・ラッセル "MIRACLE" "BACKDRAFT" )は、パーマー(デヴィッド・モース "The Hurt Locker" "The Green Mile" "The Rock" )の下で、期待の牝馬 “ソーニャ” の調教を請け負っていた。ある日、ベンが馬を調教するのを見に行った娘のケール(ダコタ・ファニング "The Secret Life Of Bees" "Man On Fire" )は、ソーニャと出逢い「彼女」にすっかり魅了されてしまう。
レースの日、いつものようにソーニャの脚に触れたベンは「異常」を感じ、パーマーに走らせない方がいいと伝えるが、ベンの反対を無視して強引に出走させられたレースで、ソーニャは転倒、「骨折」してしまう。パーマーからソーニャの「安楽死」を命じられたベンは、ケールが見つめる中、自らのギャラと引き換えにソーニャを引き取る決断をする。こうしてケールの元にやってきたソーニャの本名は “ソーニャドール”。スペイン語で “ドリーマー(=夢見る人)”。再起不能と思われたソーニャだったが、ベンと仲間の厩務員の手厚い看護により徐々に回復していくのだが・・・・・。
ベンの父ポップをクリス・クリストファーソン( "Dance With Me" "BLADE" シリーズ)、ベンの妻リリーをエリザベス・シュー( "The Karate Kid" "Back To The Future Part II, Part III" )、騎手のマノリンをフレディ・ロドリゲス( "Dead Presidents" "POSEIDON" ← K・ラッセルと共演)、厩務員のバロンをルイス・ガスマン( filmography )、サディール王子をオデッド・フェール( "The Mummy" "The Mummy Returns" )。
馬と少女、父と娘、父と息子、祖父と孫、夫と妻 ーーー「家族の素晴らしさ」「信じることの素晴らしさ」「やるだけやってみることの大切さ」。国内版では「D・ファニング主演」の文字が躍っていますが、そんな次元の作品ではありません。どの作品もそうですが、オール・キャスト&スタッフで創り上げたのはもちろん、ストーリー自体が秀逸なので、素直に共感・感動する作品です。初めて観たワケじゃないのに、今年「初泣き」(笑)。
それにしても「馬」ってなぜあんなに美しいんでしょう。人を見透かしてしまう優しい瞳に長い睫毛、芸術的な尻に脚 ーーー。造形的な美しさもさることながら、走る姿のなんと綺麗で美しいこと!(惚) 過去に一度だけ「競馬場」に行って、駆け抜けていく馬たちを目の前で観たときの感動を想い出しました。
2009-01-09