FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

スキャモンの発育曲線

2012-02-17 11:26:16 | 教育論
成長期にある子どもたちの体。
出生時から成人になるまでに、頭部は約2倍、胴体は約3倍、脚部は約5倍の成長を遂げると言われています。
当然ぐんぐん伸びている彼らの骨や関節は柔らかく、無理に負荷をかけるようなストレスには弱いので、注意が必要です。

子どもたちが運動を楽しみ、体力を向上させ、より本格的なスポーツ活動の準備をするためには、
彼らの成長段階に応じたスポーツ指導をする必要があります。
子どもたちの体の各部分の働きの成長ポイントを理解するためには、「スキャモンの発育曲線」という図が良く使われます。
↓スキャモンの発育曲線

◎神経型=最も早い成長を見せる。脳、脊髄、眼球、頭の大きさ等
◎リンパ型=12歳前後で成人の約2倍程度まで働きが高まる。胸腺、リンパ節、扁桃腺等
◎生殖型=思春期になると一気に伸び20歳頃に落ち着く。睾丸、卵巣、子宮、前立腺等
◎一般型=出生直後と思春期の2回に渡り盛んな時期がある。身長、体重、呼吸循環系、骨格、筋肉等

この図から分かることは各年代によって力を入れるポイントが違う、ということです。
小学生期は神経細胞の発達が完了する時期であり、さまざまな運動においてその技術習得に最も力を入れるべきです
小学校高学年から中学生期は心臓や肺などの呼吸循環機能が発達する時期であり、軽い負荷で呼吸循環機能を向上させるようなトレーニング(ジョギングや軽い負荷での筋持久系トレーニング)が良いでしょう。
小学生期に身に付けた基礎技術力に加え、中学生期は基礎体力を高める時期とも言えます。
成長がほぼ完成してくる高校生期;">「パワー」を高める時期です。筋力トレーニングもしっかり行い、最大筋力を高めて行きます。

各ご家庭においても、こうしたスポーツ指導の常識を知っていただき、子どもたちに接して頂ければ幸いです







<レッスン日誌>中級レッスン@pump2

2012-02-16 19:02:30 | クライミングレッスン報告
2月7日(火) メンバー:ユキちゃん(小3)、タクミ(小6)、りんちゃん(中2)、ユイト(中2)

中学生2人はそろそろトレーニング開始。
1月中、結構だらだらしていたため2人ともヨワヨワだ
期分けのセオリーに従って、今は基礎局面のトレーニング。
負荷の低いルートを多数登る。

りんちゃんはトップロープで10c5本連続を1セットとして、これを5セット…のはずが3セットしか出来なかった
ユイトはリードで10c3本を1セットとして、これを4セット。
ユイトは前回もう少し負荷を上げたらボロボロになってしまったので、今日は負荷を下げた。
今日のメニューはこなせたようだね
りんちゃんは前回は5セットこなせていたので、今日はちょっと負荷が弱かったね。。。
トレーニングは「キツイ」と感じるけれどもギリギリこなせる、くらいの負荷設定が常に出来ると良いのだが。
いつも言っていることだけれど、準備に時間がかかりすぎるかな~

ちょっと意識面から改善する必要があるかもね。

ユキちゃんとタクミはレッドポイント中心の内容とする。
タクミとは11aへの導入として、なるべく10dにチャレンジして行くようにしよう、と話をし、
今日は新しく変わったショートウエーブ壁の10d、ピンク■にトライ
2回目でレッドポイントした

ユキちゃんは因縁のツナミとダイヤモンド壁の間にある黒■10c 
上部四手でずっと跳ね返され続けている。。。
甘いホールドでムーブを起こすのが怖いのだ
でも毎回触っているうちに少しずつ馴れてきて、前回はこのホールドでのクリップが出来た
次はクリップが出来たら足を解除して良いから、とりあえずテンションせずにゴールしてみよう、という約束になっている。

さて、クリップが出来て、足解除 こわい~。。。とちょっとこちらを振り返ったが、
勇気を振り絞って甘いホールドから一手出せた
この一手が出せればあとは頑張れる
一気にゴールまで駆け抜けて、真のレッドポイントに向けて一歩前進出来た

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@pump2 

2012-02-15 13:39:03 | クライミングレッスン報告
2月7日(火) メンバー:はやくん(年長)、リオンくん(小2)、かんちゃん(小2)

あかねちゃんが体調不良でお休み

ちびっこクラブはなぜか「今年の目標」を書いてもらうのを忘れていたため、
もう2月だけれど書いてもらうことに。
みんな思い思いに自分の「目標」を書き込んでいた

基本練習のあとの学習コーナーではホールドの種類のテストをしたら、全員合格
ちょっと前まで「ホールドのシュルイってナニ~???」くらいの勢いだったリオンくんが
全て答えていたのにはびっくりだ
成長を感じるね~
ちなみにリオンくんは近頃「おっ」という良い動きを見せるようになった。
はやくんも入ってそれほど経っていないのに、すごいぞー

ルートはかんちゃんが100度壁の白□10aにチャレンジ
「出来ると思う」と自信をもって臨んだトライだっただけに、良く頑張れた
前回に続いて10aを完登

はや君はギャラリーのトップまでを手足自由でチャレンジ
前回1回テンションをしてトップアウトしている。
今日は「絶対にテンションしないで行く」と言いきってトライ開始。
途中少し辛そうだったけれど落ち着いて乗り越え、見事ゴール
かんちゃん同様、「行けるはず」という自信が支えになって頑張れたね

リオンくんはショートウエーブのトップまでをやはり手足自由で。
何回かトライしているのだが、どうしても途中で怖くなってしまう
今日も下部3分の1くらいの所から動きがおかしくなってきた。
本人的にはかなり頑張ったと思うのだが、約半分くらいのところで「テンション。」
ところが今度はテンション(ロープに体重をかける)のが怖い
「テンションがしっかり出来るようにならないと、いつまでも怖さがとれないからてっぺんまで行けないよ」
と言うと、意を決してテンションした。
やはり、この壁の「てっぺん」を目指したいんだねー
今年のリオンくんの目標だもんね


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-02-14 11:55:33 | クライミングレッスン報告
2月5日(日) 13:00~ メンバー:シンシン(小4)

今月はアウトドアを行わないので、日曜日もインドアレッスンを募集している。
13:00からはシンシン一人。
彼は15:00からのレッスンも受けるのだが、2週間以上間があいているのでレッスンの仕方がなかなか難しい
間があくと体力的にもたなくなってしまうため、充分な練習が出来なくなってしまうためだ。

なので、この時間はボルダーで基本練習をした後すぐにルートエリアに行き、
トップロープで目線のトレーニング  をすることにした。
これは手と足で違う色と形のテープを使って登る、というもの。
クライミングにおいて視野を広く保ち、情報をいち早くキャッチして素早くムーブを組み立てることは
トライの成功に大きく貢献する。

シンシンはこの練習を数本行い、どれも成功

「クライミング最高~」「クライミング楽しい~」を連呼していた

同日 15:00~ メンバー:シンシン(小4)、かんちゃん(小2)

15:00からはかんちゃんを加えてのレッスン。
2時間目のシンシンも、ウォーミングアップの体操からもう一度。
この時間は体操のリードをしてもらう。
人と付き合うのが苦手なシンシンは「え~っ
でも、観念してかんちゃんをリードしていた。そろそろそういうことも練習だ。

基本練習のあとの学習コーナー。
初級のムーブ編を覚えているかテストしてみたけれど、二人ともあやしいな~
ムーブのパターンをしっかり入れておくことは、テクニックを使って登るうえでとても大事なんだよ~
二人とも、もう結構長くやっているんだから、いい加減覚えなきゃ
クライミング中難しい個所に来ると、「正対ムーブ」だけしか出てこなくなってしまうことが2人共通の欠点だけれど、
案外こういうところに根っこがあるのかもね
ムーブを覚えることに、もっと意識を高くもってほしいな~

でも、クライミングはなかなか調子が良くて、
かんちゃんは100度壁の赤■10aが登れた
シンシンは10aをいつの間にかオールクリアしていたため、10bにチャレンジ
「10bってムズイ~」と跳ね返されていたけれど善戦したよ

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-02-12 12:48:23 | クライミングレッスン報告
2月4日(土) 10:00~ メンバー:ショウタ(小4)、コーヘイ(小6)、ともちゃん(中2)

学年も体力も、クライミングの習熟度も全くまちまちな3人のレッスンとなった。

基本練習はボルダーエリアで。
中級のコーヘイも、少しアレンジを加えながら他の2人と同じメニューを久しぶりにやってみる。

この時間帯は人気が高く、ここ数回入れなかったともちゃん。
同じく足をけがしてクライミングをお休みしていたショウタ。
2人とも前回のレッスンから間があいていたので心配したが、結構スムーズに基本練習をこなしている

基本練習に続く学習コーナーでは、ショータがホールドの種類の知識初級編を合格

ルートは1人1本を集中して。
久しぶりのクライミングとなるショータとともちゃんは、今までの復習。
2人とも問題なく選んだルートをクリアした。

特に今日のともちゃんのクライミングには目を見張るものが
以前登った時はかなり辛そうだったギャラリーの茶色■。
その時はコンスタントに週1回ペースでレッスンに来れていたかと思うのだが、
動きもぎこちなくムーブのパターンを使うのに苦心していた。
汗だくになって降りてきて、「勉強になりました」と言っていたのが印象に残っている。
が、間があいているはずの今日、同じルートをとても楽そうに、
しかもムーブをきれいにつないで流れるように登ったのだ。

…これって、もしかして「レミニセンス効果」
「レミニセンス効果」とは、クライミングのようなテクニック主体のスポーツに良くあてはまるもので
活動していない期間に技術的能力が上達すること。
脳が日中得た情報を整理しなおすために睡眠が必要なように、
スキルもオフを取っている間に、脳は命令回路の内容を整理し、
要らないものを破棄していくことが出来るのだそうだ。

少なくともともちゃんの脳の中で、
前回苦労したこのルートに対する情報が整理統合されたことは確かなようだ

コーヘイはレッドポイントしたくてここのところしつこくトライを続けているタワーの黄色/12b。
残念がら1テンだった