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映画感想(ネタバレもあったり)

映画コラム/映画イラスト

韓国映画『高速道路家族』コメディとスリラーのリズムとテンポが素晴らしい

2023-03-27 | 映画感想
上映日:2023年04月21日
製作国:韓国
上映時間:128分 
監督 イ・サンムン 
脚本 イ・サンムン 
出演者 チョン・イル ラ・ミラン キム・スルギ ペク・ヒョンジン


■四コマ映画『高速道路家族』




■コメディとスリラーのリズムとテンポが素晴らしい韓国映画クオリティ

ある貧困家庭が高速道路のパーキングエリアを転々としながら生活している様子からスタート。

確かにパーキングエリアには食べ物が売ってるしトイレもある。
テントを寝床にすればできそうな気がしてくるし、家族は楽しそうに暮らしている。

ただパーキングエリアにテントをテントを貼って寝泊まりするのは犯罪だし
金の調達の仕方は完全に犯罪。。
なので、同じパーキングエリアに長期滞在はできなくて転々とするしかない。

↑ここまでが起承転結の「起」ですね。
次の「承」で、彼らを定点観測する人物が登場します。
「パーキングエリアを転々としながら生活してる家族がいんの?なにそれ」と気づいた女性。

つまりやっと社会が彼らを発見したわけですね。
すると彼らのパーティーは終わるわけですが、
同時にそれは福祉という名の救いの手でもあるわけです。

次に起承転結の「転」。
どう転んでいくか、がこの映画の個性ですね。
単なる福祉の話では収まらないバイオレンススリラーになっていく(なんでだよ)。
ここが面白いですね。

で、「結」にもある工夫が。
切ない。。悲しい。。


■社会問題を提起するだけにとどまらないエンタメ

この余裕。韓国映画すごい。。
次回問題だからってじっとりジメジメぬるぬるやらない。。

楽しいピクニック映画にも見える導入から
考えられないバイオレンススリラーになっていく(改めてなんでだよ!)。

この豊かな映画の広がり。
ホントすごいなあ。。




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