映画感想(ネタバレもあったり)

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はじまりのみち(2013年製作の映画)

2018-05-06 | 映画感想
はじまりのみち(2013年製作の映画)
4.5
この映画大好き!こんなにもいい映画だったなんて。
劇場で見ればよかった。


原恵一は『オトナ帝国』と『百日紅』を観たけど、とくに百日紅の方はピンと来なくて。。
実写の原恵一の方が好きかもしれない。

原恵一は人間が好きだし人間に希望を持ってるってことが役者の演技から伝わってくる。


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木下惠介作品のコラージュの中で「戦争行く船じゃなくてよかった」という大原麗子だけがイキになっていたが、このセリフが選ばれたのにもやはり意味がある。


木下恵介の『陸軍』がそこそこの長尺で挿入されるので驚かされるけど、『陸軍』は1944年だから戦中でしかも戦局いよいよやばい時期に撮られた作品。

ここに写っている人々はまさに戦争の中を生きている俳優さん。

現代では戦争映画を撮ろうとする時代劇になっちゃうけど、当時の戦争映画は現代劇。
その威力をモノクロの映像からビシビシ感じた。


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田中裕子の神さま感。
濱田岳も最高。
松岡茉優もこのころから素晴らしかったんですね。
ユースケサンタマリアもすごくいい。
加瀬亮の自然な存在感もこの映画に一瞬不思議な風格を与えてる。

すごいじゃん、この映画。
大好きだ!

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