私の気になる人 １ 佐藤優

私が最近各界で気になる人について勝手に取り上げていきたい。

第１回は佐藤優（さとうまさる）氏。４６才。

母親が久米島出身とのことで、自身の風貌も沖縄っぽい顔立ちである。琉球大学に合格していたというから沖縄への思いもあったのであろう。同志社大で神学を学んだキリスト教徒。ノンキャリアで外務省に入省。ロシア外交のスペシャリストとして活躍する。鈴木宗男氏に重用されノンキャリアでありながら３０代で異例の課長補佐級になるが、２００２年に国策捜査により背任容疑、偽計業務妨害容疑で逮捕。５１２日間拘置される。現在法廷闘争中。２人の紆余曲折は、共著『反省』に詳しく書いてある。

保釈、執行猶予の身でありながら、自身の捜査の内幕を綴った『国家の罠』、『自壊する帝国』 、『国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき』、『地球を斬る』と次々とノンフィクション小説を発表。


私は最近、佐藤優の本を読み始めたばかりで大したことは言えないが、その専門能力の高さにはあっけにとられる。読む者を引き込ませてしまう、迫力、説得力がある。外交の舞台でこんなことが行われているのかという驚く事実の連続である。

佐藤優への専門家の評価は真っ二つだ。柳田邦男、元ＮＨＫの手嶋龍一などは、次世代を担うインテリジェンスなどと絶賛している。どこまで信じるかは読み手次第だが。


とにかく、政治への見る目が変わります。２０代から４０代の男たちへの自己啓発本としてもお勧めです。