転勤族のいばらきブログ

全国住み歩いたサラリーマンの目から自分の趣味を紹介します

毎日杯 日経賞 回顧

2010-03-30 23:24:53 | 競馬
楽しみにしていた先週の競馬。


クラシック候補の対決、ダービー馬の復活、そして世界最高峰への挑戦。


しかし、毎日杯でのザタイキの故障、武豊騎手の落馬で気分は滅入ってしまった。



競馬は馬も騎手も命がけ。走るために鍛え抜かれたサラブレッドが、ジョッキーに導かれ究極のスピードで駆ける。競走だから馬同士の接触も事故もある。


だから、競走事故、サラブレッドの骨折、予後不良処分が起きてしまうのは仕方ないのだ。


でも、わかっていてもこういう事故がおこるたびに悲しい思いになるのは、競馬は単なるギャンブルではなく、サラブレッドという血の通った動物を人が思いを込めて育てて、鍛えて、愛情をこめて、試練を乗り越えた馬が、私たちの前で走ってくれているからだ。これは、競艇、競艇、オートとは決定的に違うところだ。


ザタイキの事故は、重賞レースで、しかもファンの目の前である最後の直線で久々に起きてしまった悲惨なものだった。子供の時にテレビで見た高松宮杯のハマノパレード、京都牝馬特別のキシュウローレルを思い出してしまった。


毎日杯といえば、昭和54年に福永洋一騎手がマリージョーイで落馬し、騎手人生を断たれたレースとして記憶に残っている。この時、息子の福永祐一はまだ2歳。因縁のレースなんだろうか。


落馬直後は武豊騎手が大変心配だった。名手でも防ぎようがない突然の故障。やばい落ち方に見えた。鎖骨骨折とのことだが意識ははっきりしており、頭を強打しなかったのは不幸中の幸いだった。しっかり治して、でも早くターフに戻ってきてほしい。





ザタイキ、武豊騎手についてはここまでにして、毎日杯のレース自体だが、正直、上がり勝負だけのレベルに疑問のレースになってしまった。前半1000mは1分2秒3、後半800mは47秒0、600mは34秒1。ヨーイドンの競馬だった。

勝ったダノンシャンティは上がり600mがダントツの33秒4。今回に関しては一枚上だったといえる。しかし、皐月賞でも結構人気になると思うが、このギクシャクした競馬の反動はかなり心配だ。

半年ぶりのリルダヴァルはまあまあの競馬はしたと思う。皐月賞には出られないが、もし出走できるのならNHKマイルカップへ行くのが面白いのではないか。

一方、ルーラーシップはスタートで出遅れて、スローペースながら後方から内をすくう展開。案の定、いい競馬が出来なかった。どうも、この馬と岩田騎手は相性が合わない。次は青葉賞、プリンシパルS,京都新聞杯のどこかに出走と思うが、別の騎手で臨んでほしい。





日経賞は、昨年春の天皇賞馬マイネルキッツが優勝。昨年のダービー以来のロジユニヴァースは6着だった。マイネルキッツは昨年のこのレースが2着で、その次の天皇賞春で優勝した。この時期になると元気が出てくるのだろう。内の狭いところからだったが、なかなか強い競馬だった。

ロジユニヴァースは先行して粘りこむ競馬で、らしさは見せてくれた。次は天皇賞春に向かうと思うが、気合い、気迫が変わってくるかだろう。






ドバイと高松宮記念の回顧は次回。













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浅田真央 フィギュアスケート世界選手権

2010-03-30 00:23:48 | スポーツ全般
イタリア トリノで行われたフィギュアスケート世界選手権女子は浅田真央が見事優勝。今シーズンの有終の美を飾った。


今回の世界選手権は、バンクーバーオリンピックが終わって1ヶ月。当然、選手たちはオリンピックでピークになるよう肉体的にも精神的にも調整してきた。オリンピックで結果が出た選手、失敗した選手、各々の選手にとって、世界選手権に再び調整してくるのは難しいはずだ。


その点、浅田真央は今年初めのインタビューで、「今シーズンの目標は『四大陸選手権』、『バンクーバーオリンピック』、『世界選手権』で好成績を上げること」と発言していた。決してバンクーバーオリンピックが全てではなく、これから少なくても4年間は選手としてフィギュアスケートをしていくなかでの一過程として冷静にとらえていた。だから、オリンピックは必ずしもうまくいかなかったが、気持ちをしっかり切り替え、今シーズン最高の演技を世界選手権で演じることができた。


演技内容は、SP、フリーとも目立ったミスは1ヶ所もなく、完璧に近い内容だったと思う。しかし、3回跳んだトリプルアクセルは、SPとフリー2回目のコンビネーションが回転不足と認定されてしまった。世界で浅田真央しか完璧に跳べないトリプルアクセルがほんのわずかな回転不足で誰でも跳べるダブルアクセルと同評価になったり、多くの選手が跳ぶ3回転-3回転の方が浅田真央しか出来ないトリプルアクセル-2回転より基礎点で0.3点高いという点については納得がいかないが、おそらく来シーズンまでには見直しがされるだろう。






何よりも真央が生き生きとリラックスして演じているのが良かった。演技後、「やった」という表情を見せてくれた。






一方のキム・ヨナ。演技に関しては、特にSPについては無気力にも映るほど精彩を欠き、今シーズンダントツの最低の出来だった。おそらく、オリンピック後、全く練習らしい練習が出来なかったのだろう。主催者側から強引なオファーがあったのだと思うが、本人は出たくなかったであろう。周囲に翻弄され、全く気の毒に思えた。


フリーも3回転サルコで転倒し、最後のダブルアクセルが1回転になるという信じられないミスをした。今回、そんなキム・ヨナのフリーの点数が130.49点で浅田真央の129.50点を上回ってしまったことが、ネット上ではかなり話題になっている。

要は、バンクーバーオリンピックでキム・ヨナにSP78.50点、フリー150.06点、合計228.56点という常識外れの点数を与えてしまったため、今回のキム・ヨナが覇気がなく、いくら失敗しても、審判は芸術点をあんまり低くつけられなかったと思われる。しかし、今回に関しては浅田真央の方がフリーで10点は上であるべきで、公平公正な評価が出来ない審判、採点方式には課題を残した。









今回の世界選手権。シニア、ジュニアで日本選手が男女金メダル独占という快挙を成し遂げた。ただ、一部の優秀なコーチ、クラブから有望な選手が出てきているだけともいえ、今後は国、協会でしっかりと育成環境を支援していってほしい。


浅田真央については、来シーズンに向けて日本人コーチを軸に調整しているようだが、その方針で良いと思う。9月に20歳になるが無理して大人らしい演技をする必要はない。まずは、技術を磨きなおして、3回転-3回転をプログラムに入れることと苦手な3回転を克服してほしい。表現力は後からついてくると思う。



来シーズンの浅田真央がどんな成長を見せてくれるのか楽しみだ。
コメント (2)
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