ふかよんライフスタイルファンド日記Ⅱ

生活・仕事・遊びのポートフォリオを重視し、ライフスタイルの「運用」を考えていきます。

米財務省「半期為替報告書」 ②

2015-10-24 09:13:17 | Weblog
米財務省が主要な貿易相手国の為替政策などを分析した「半期為替報告書」では、中国について、人民元が「適正な中期的価格」を依然下回っているとした上で、経済のリバランスを図る上で一段の人民元高は不可欠であり、これを容認するよう中国政府に求めています。

「現時点では市場要素が人民元に下押し圧力を掛けているが、それらは一過性のものである可能性が高い」と指摘しています。

2015年8月11日、中国人民銀行が、従来は市場参加者から需給状況をヒアリングして為替レートを決めた方式から、前日の終値を参考として、外貨の需給状況、国際主要為替市場の変化を総合的に考慮して為替レートを決める方法へ変更しました。

また、人民元の対ドル基準値を引き下げました。

これらの措置は市場関係者を驚かせましたが、中国が国際市場での競争力を引き出すため、意図的に人民元安に誘導しているとの批判もあります。

「半期為替報告書」では、「一段の人民元高が重要であり、中国国内の消費者の購買力を高めつつ、非貿易財・サービスへの生産シフトを後押しするだろう」としています。

しかし、私は、上記の内容を実行するのは難しいと思います。

景気刺激策としての金融政策は利下げであり、金融緩和です。

その際、起こるのは人民元安と資本流出でしょう。

来週おこなわれる「5中全会」での景気刺激策の内容に、注目したいと思います。
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