Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

雪を散らして・・新春信州旅Ⅵ

2011-02-04 19:51:24 | とらべる!




朝になった。
1月7日、旅行2日目の朝だ。

ブラインドをあげて、窓を開けると氷柱がたくさん・・・

かなり冷え込んだらしいが、雪はもうすでに止んでいた。
天気は曇り。

この旅館の地下にも内湯があったので、さっそく入りに行った。


ヒノキを使った浴室は木のぬくもりがあって
九番湯の大湯程ではないが広々としていたので
とても落ち着いた。

熱めのお湯で目も覚め部屋に帰るときに女将さんに会ったので
駅まで送ってもらうことにして
荷物をまとめ、玄関へ。

一人旅館は初めてだったがかなりよく休むことができた。
私にとって初の温泉街宿泊はこの渋温泉となった。

これからもその思い出は忘れることはないだろう。

宿の人の車で楽々と湯田中駅へ。

ちょうど特急の電車と接続する時間だったので、
すぐに見覚えのある赤い特急が来た。





展望車のついた旧小田急ロマンスカーだ。
今はゆけむりという名らしい。

さすがに先頭の展望席は人気があったが、後方の展望席は誰一人としていなかった。






閑散とする進行方向反対の展望席。

席に座ると、
間もなく電車は発車した。





走り出すとすぐにどんどんと坂を下ってゆく。

昨日積もった雪を散らしながら山が遠ざかって
雲の切れ間から日が射し込んだ。





やがて平野を駆け抜ける・・・・

眺めがいいので、当初の予定では小布施で降りて
葛飾北斎を堪能するつもりだったが、やめて
その先の須坂まで乗車。

須坂で屋代線に乗り換え。


といっても乗り換え時間が30分以上あったので
駅前のジャスコで飲み物と菓子を買い、暖かい待合室で電車を待った。

改札口前には長野電鉄が野菜などが売っているコーナーもあった。


地元の人と思われる人とも少し会話して、時間になったので
ホームへ。

住民も駅員さんも何故か長野はあたたかい。

特に駅員さんなんか東京とはえらく違う。
かんじが良くて旅行をしていても気分をもっと盛り上げてくれる。


ワンマン運転の2両の列車に乗って、次に向かうは松代。
歴史の街だ。





山に沿って進むこと23分、松代駅に到着。




列車は1時間に一本程度。

とてものどかな場所だ。
駅員さんもフレンドリーだった。


松代は歴史の街として知られ、その代表として真田氏が有名。
その他にも佐久間象山などもその一人だ。





駅からも見える位置にあったのが、松代城。
その昔、川中島の合戦の時に武田信玄が造らせたと言われている。

その後真田氏が城主となり何代にもわたってこの地をおさめたらしい。

今は門や橋などが復元され、歩いて散策することができた。

よく整備されていてトイレもあり、気軽に楽しめる場所だと思う。



歴史のありそうな街並みを歩き、向かったのは真田氏とは関係がなかった。





駅から20分ほどで着いたのは地下壕。
しかしただの地下壕ではない。

訳ありの地下壕だ。

太平洋戦争中、本土決戦に備えて皇居・大本営・政府機関などを移転する計画が極秘のうちに練られ、
その移転場所に選ばれたのがここ、松代だったのだ。

その計画のもとに松代の3つの山に地下壕が掘られた。

敗戦で計画は中止されたものの、それが今でも見学できるのが
象山地下壕。

許可された見学ルート約500mを歩くことができる。

入り口で安全のためヘルメットをかぶり入壕。





見学の人は私以外誰もいなかった。

暗く生暖かい地下壕を歩いた。





壕内はこんな具合に碁盤の目状になって掘られている。

角を曲がってしまうと、ほとんど外の音が聞こえない。

通れなくなっている穴からは当時の人たちが見ているようで
一人でいるのに一人ではない気さえしてきた。





それにしても立派な壕で、
これを強制労働させ9か月間で造ったのだから驚きだ。

学びそして考えさせられる場所であった・・・・





次の屋代行きの列車に乗るため、再び松代駅へ。



つづく



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