Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

名古屋のりものづくし ちょっと寄り道

2014-01-12 23:26:53 | とらべる!

 

豊川稲荷駅はJR豊川駅と乗換駅なのに名前が異なる変わった駅。
駅前ロータリーから静かな商店街を進んでいく。
「流石は門前町」といった様子で昔ながらの店看板を並べた店が多い。
とはいっても朝早いので、まだお店は開いていない。







正月飾りで彩られた総門をくぐると、境内。
参道の両端には屋台がずらりと並んでいる。
元日はさぞ賑やかなことだろう。と空いているのでぼんやりと想像する。
元旦の初詣など久しく行っていない気がする。







本殿に近づくにつれて、何となく違和感を覚え始める。
自分の中の常識と目の前に広がる事実が少しだけ合っていない。

ここ、寺院ではないか。

稲荷と聞いて思い浮かぶのは稲荷明神とか稲荷社だった。
会社や街角に佇む赤い鳥居と小さな御社のあれである。
大方、宇迦之御魂命を祀る神道系が一般だ。

しかしながらここは寺院である。
法堂があり、納経所もある。

豊川稲荷は豐川閣妙嚴寺という列記とした曹洞宗の寺院だそうである。
なぜ稲荷なのかと言えば、寒巖禅師が宋から帰国する際に海上に白狐に乗った吒枳尼真天が現れ神託を受けたことに始まるという。
聞きなれぬダキニ天という天部は狐に乗って現れる事から稲荷信仰と習合したのだろう。

そのため境内は神仏習合の色が濃い。
本堂の手前には巨大な鳥居が建ち、大黒天を祀る大国堂もある。






本堂で参拝して、ひととおり境内を巡礼。
総門から本殿までと、本殿から奥は違った雰囲気である。

奥に進むにつれて木々に覆われて薄暗い。
ひょっこり狐が現れそうな気さえする。


本堂から奥院までの参道両脇には幟がずらりと並んでいる事に気づく。
ここ、豊川稲荷では信者が幟を奉納する風習があるらしい。
伏見稲荷の千本鳥居のごとく信仰の厚さを数で感じる事ができる。(後に調べたらその名も「千本幟」)

朝早くから幟を担いだ人々とすれ違う。
信仰するものがあるっていうのも羨ましいな。

それにしても朝早くっていうのは空気も澄んでいて、参拝にはちょうどいい。


さて、じっくり見て回るとキリがないので、寄り道はほどほどにして駅へ戻る。
先ほど通った商店街は開店の準備を始めている。
初詣客を見越してか、そもそもこの時間に開店するのか、どうなんだろう。

そういえば来るときよりも稲荷に向かう人が増えてきているような気がする。

達磨や破魔矢も欲しいけれど、この先があるので我慢。
乗って来た路線を戻るのも味気ないので、豊川駅から豊橋駅までJR飯田線に乗ることにする。



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