バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

泣くな!…2012

2012-11-30 05:17:05 | やっぱりミニバス!
平成24年11月30日 金曜日

「泣くな!…2012」


ミニバスでは子供達はコートの上でよく涙を流します。

子供だからしょうがない、といえばそうかもしれないでしょう。

ボールが顔面に当たる

相手の体が目や頭や足の痛いところに当たる

ヒザかん、モモかんは、バスケには欠かせないものです。

子供ほどその痛みに耐える気持ちの強さは小さいですから…涙を流します、あふれさせて泣きます。

低学年の子供ほど泣きます。

それは当然です。痛いんですから、痛いから泣くのは子供の特権です。

大人は痛みを我慢します。

我慢ができなくても泣くことはないでしょう。

痛い! って叫ぶでしょう。

それか…、歯をくいしばり耐えるのです。

何故、耐えるのでしょうか?

それは大衆の面前で涙を流して泣くことは、やっぱり恥ずかしいからです。

いい大人が涙するのは、感極まったときか、心に悼みを受けたときでしょう。

しかし、痛さは苦悶の表情を表わしながらも、我慢すれば去っていきます。

子供達はそのことを学び、なおかつ痛さでプレーできない悔しさを知っていくのでしょう。

このくらいで、ベンチに下げられてたまるか!

… との想いが痛さに対する心を強くしていくのでしょう。


ミニバスも高学年になり、ケージャーらしくなっていくとともに、自然に心は強く成長していくものだと思います。

それでも泣いているのは、痛み以外の何かしらの理由があるはずだと私は思っています。

ファウルアウトした時の悔しさ、思うとおりにならない自分のプレー、そのどうしようもならないジレンマ、情けなさ…、だから泣く。

しかも、涙を人には見せたくないから頭からタオルをかぶって泣くのでしょう。

さて、痛さで泣くことはプレーの邪魔です。

チームの仲間に迷惑です。

『子供達、我慢の心で…、泣かずに走れ!』

次女がミニバスをやっていたときに、教えていた女の子達の中で、すぐに涙を流す子がいました。

ある日いつものように泣き始めました。

なぜ泣く?とは聞きませんでした。

「泣くな!…」と一喝しました。

それから、ミニバスを卒業するまで、彼女は泣きそうになりながらも泣くことはなくなりました。

今ではいい思い出です。

『子供達、我慢の心で…、泣いても走れ!』

今、コーチとして思うこと…2012

2012-11-29 05:38:28 | やっぱりミニバス!
平成24年11月29日 木曜日
 
「今、コーチとして思うこと…2012」


私がコーチをしている今のミニバスのチームは、6年男子が10人、5年男子が7人で…

公式戦には、15人の子供達がベンチに入ります。

6年男子にとって、ミニバスもあと4ヵ月を切りました。

残された公式大会は、市内大会、スポーツ少年団大会、県大会、区大会です。

ここまで、多くのコーチの方々が関わり、基礎から丁寧に指導して、チームを作り上げてきました。

私は、子供達が5年と4年の時から関わり、2年目になり、主としてチーム力の指導をしてきました。

10人の6年男子のうちで…サイズがあり走れる子供が3人います。

他の子供達もそれぞれの持ち味を開花させている、チームに欠かせないメンバーです。

オフェンスは、『スピード&ノーミス』を合言葉に、それを実現するため練習を組み立ててきました。

今では子供達は、自らその実現に取り組んでいます。

ディフェンスは、徹底してマンツーマンを追求し、その基本の考え方は、『30秒守り切り』を合言葉にして、さらにプレスまで発展させています。

そんなうちのチームを見られた、他のチームのコーチからは…

『デカくて走れて、厳しいディフェンス、いいですね。』と声を掛けられます。

こういうメンバーに恵まれたコーチが思うことは、この子供達の持っている能力を育てて、それを最大限に縦横無尽に発揮させてあげること

そしてコーチは、その子供達の能力をもって、最大限のチーム力を発揮できるチームにして…

そのチームで達成できるであろう結果を追究していくことだと思います。


音楽家・斎藤秀雄氏は次のように言われています。

『教える時には…無駄になるとか、ならないとかを考えてはいけないのです。

いつそれが2乗に実ってくるかわからないからです。』

今のミニバスの子供達は小2の時や小3、小4、または小5くらいからミニバスを始めた子供達です。

私は、6年の子供達が小5になる前に、指導に携わってきました。

ですから期間としては、1年と9カ月に過ぎませんが、手塩にかけて、子供達の心・技・体を育んできたつもりです。

躾やマナーの点では、私自身のいたらなさで、気付かないこともまだまだあります。

そこは、保護者の方々に支えていただきながら、やらせていただいています。

手前みそかもしれませんが、たくましく、そして子供らしい元気で明るく…、自分のために、そして仲間のために頑張る子供になってくれました。

あと4ヵ月足らずになりました。

まだまだメンタル的には安定しないところがありますが、自分達で考えて、自分達のバスケをしようとするチーム力は付いてきていると思います。

あとは…、ひとりひとりのメンタルの強さと、

そして、冷静で、余裕ある気持ちのチーム・メンタルを作り上げることです。


コーチとして思うのは…、

この子供達が、その恵まれたチーム力を存分に発揮した、子供達自身が納得できる成果を体験させてあげたいと思っています。

それは指導する者にとっては大きな課題です。


かつて、息子が中学のときに出会った恩師であるバスケ部の顧問先生が言われたことがあります。

『大変な子供達を預かってしまった…』と、

素晴らしい原石を預かったと思われた先生は、育てる喜びとともに、その責任の重さを自覚されていました。

これは私達保護者が先生に求めたことではありません。

先生が、子供達のバスケに対する姿勢や技術から、自ら思われたことでした。


私は、今のミニバスの子供達を…県大会で上位に入賞させるとか、全国大会出場を目指すとかは思ってはいません。

それは結果であって、追い求めるものではなく、全力を出し切って付いてくるものだと思っています。


子供達が、今の素晴らしいチーム力を存分に発揮した試合を、子供達の自分達の想いでやり遂げて欲しいのです。

そのために、コーチが為すべきことは何なのか?

深く思っていることなのです。

発展途中の子供達…2012

2012-11-28 07:28:18 | やっぱりミニバス!
平成24年11月28日 水曜日
 
「発展途中の子供達…2012」


昨日の『ミスをするから成長する』の続きです。

人は精密機械ではありません。

まして子供達は、コーディネーション系の神経が発達途上にあるゴールデンエイジ世代です。

その運動神経が開花する時期には子供によって幅がありますが、必ず実を結び開花します。

運動が得意な子供、不得意な子供といますが、体を動かすことが嫌いな子供はほとんどいないでしょう。

子供は走り、飛び、動き回るという…遊ぶことで運動神経が発達していきます。

その子供達は人間ですから、いつも同じように調子がいいわけではありません。

体調がすぐれなかったり…、なぜかわからないけれど、いつもは入る簡単なシュートを外します。

いわゆる…やろうとするけれど、空回りしている状態です。

これは人は、体と心で生きているからです。

心の想いが…体で表現することに大きく影響するのです。

そして首を傾げながら、いつもは入るシュートが入らないと悩みます。

心の状態が影響しているのですが、体の動きも少しぶれているのです。

それは体が成長しているからです。

成長しているから、体のバランスがずれるのだと思います。

そんなことは子供自身にはわかりません。

その調子の悪さが心を悩ませ…、さらに調子を悪くしていき、ミスを繰り返すのです。

コーチは、その子供の心をしっかり見てあげなくてはなりません。

集中しないことでミスをしているのか?

集中しているけれどミスをしてしまうのか?

コーチは見守るのか?

厳しく指導するのか?

慎重に判断しなければならないと思います。

集中しているけれど、体のバランスがくずれていることでミスをしているときは、

失敗をしても…、むやみやたらに叱らないことです。

基本を押さえた、正しいやり方を追求することが大切だと思います。


失敗をして、考えて、心でイメージして自分で修正を繰り返すことで…

その成長のバランスに子供達自身がアジャストしていくのです。

大人になってからも人である限り失敗をするのです。

大切なのは、その失敗を失敗として捨てることなく、その失敗を見つめそこから学ぶことです。

その原因を試行錯誤しながら、あきらめずに追究していくことです。

その失敗の原因を追究することは…子供自身が直そうという気持ちを持ち、直そうとして行動するために、

周りのコーチや大人達は、一緒に原因を追究する姿勢で接することです。

失敗を責めても、その失敗に悩んでいるのは子供自身です。

すべてのプレーは、
『準備』
『実行』
『結果』
『修正』
という流れで回り続けるのです。

これが回り続けることでプレーは繋がっていきます。

このサイクルで目につくのが…『結果』です。

『結果』の良し悪しでプレーを判断することが多いのがコーチです。

コーチは子供達のプレーのサイクルを見るべきです。

準備をしていたか?

実行にスムーズに移っていたか?

たまたま結果がうまくいっただけなのか?

結果を修正して…次に繋ぐ準備をしていたか?

この繰り返しなのです。

このサイクルは…人生を生きていく流れ自体に当てはまるものだと思います。

バスケと出会った子供達にとって、バスケをひとつのスポーツ競技としてだけではなく…

これから先の長い人生に対する、ひとつの練習として取り組んで欲しいと思っています。

そして、バスケとの関わりを通じた人間形成を第一に考えていって欲しいと思います。

子供達だけではなく、指導者、保護者の方も一緒になって、ミスを恐れずに、今より半歩一歩と、

『準備』
『実行』
『結果』
『修正』

というサイクルが、スパイラルに向上するように まわしていって欲しいと思います。

ミスをするから成長する…2012

2012-11-27 05:57:15 | やっぱりミニバス!
平成24年11月27日 火曜日
 
「ミスをするから成長する…2012」


日曜日のミニバス市内大会決勝トーナメント初日…2試合行い2勝ちしましたが、1試合目と2試合目のチームはまったく別のチームでした。

相変わらずのミスの連鎖…パスのミス、パサーとレシーバーの関係で、ブレイクの時のパスの出しどころ、パスの受けどころのズレからターンオーバーを繰り返し、

リバウンドルーズをマイボールに出来ない。

いずれも原因はわかっています。

それを課題にして練習メニューを作り、こなし、練習試合で練り上げて、公式戦に臨むと、

また、同じ繰り返し…、ベンチの指示はメンタルが中心です。


さて…とにかく、ここまでチームが仕上がってくると、ひとりのミスの連続がチーム力を削いでいきます。

中学、高校以上の試合なら…同じミスを繰り返す選手は、すぐにベンチに下げられるでしょう。

ミニバスではルール上、そしてミニバスの精神からは、そういう子供をベンチに下げることはできません。

しかし思うに…仲間のために!と言うならば、 また、いくらコーチが語り、プレーをさせても出来ないならば…その起用の仕方を考えざる得ません。

確かにいいプレーをするのです。しかし、それ以上にミスを繰り返すのです。


そのあと…ミニバスの子供達のミスについて考えてみました。

そこで思い至ったのは…子供達はミスをするところから始まるのです。

生まれて初めてバスケと出会い…真っ白なところから技術やチームプレーを学んでいくのですから、

最初から出来るはずがないのです。

それはミニバスの最上級生になった6年生も、成長したといっても子供としては… まだまだ成長している途上にあります。

成長する途上にあるということは、ミスをすることで成長するのです。

チームプレーの基本である…仲間のために!と心に刻んだ最上級生の6年生です。

試合中に同じミスを繰り返し…仲間のためにプレーが出来ていないと自覚しているのは本人です。

どうしてもトラベリングを繰り返す、どうしてもゴールを焦ってパスをミスる、イージーシュートを外し、カウンターブレイクで得点される。

…と思ったら見違えるような速攻で、かつパワフルなバスケで魅了する。

一体、どっち?….と思い、どちらも本当の姿なのでしょう。

子供達、本人自身もわからないのです。

そもそもミスをするつもりでプレーをしているのではないですから、

それを公式戦で目に余るほどするから…、コーチは呆れるように叱るのですが、

公式戦だからこそ、子供達の頭は真っ白になってしまう…のでしょう。


ミスを繰り返す子を落ち着かせたいのですが、

ミニバスでは4Qでしか選手の交代はできないので いかんともし難いのです…

そして、チーム力の気持ちの弱さが、全力を出せずに終わった試合に悔やむのです。

チーム力としての心の強さを育てるのはコーチの責任です。

一方で、その公式戦のミスが本人を成長させていくものだと思いました。

リバウンドルーズは、まだボールを見ていることもありますが…

前よりもボールを自分のものにしようとする強い気持ちのプレーを見ることができました。

子供達は仲間のために懸命にプレーしているのです。

子供達は何らかのミスをします。

しかし、それを単なるミスで終わらせることなく、あきらめない心でチームの仲間みんなが果敢に攻めていきます。

まさに、ひとりの仲間のミスをチームでカバーするようにプレーするのです。

ある審判の方で、教育者としても素晴らしい方が話してくださいました。

『コーチは忍耐強く、子供達のプレーを見続け指導していくことです。

コーチがあきらめたら、子供自身もダメだと思うのです。

いくら失敗をしても…その子の持ち味を活かすプレーを続けさせることが大事です。

ミニバスで、それが開花しなくても必ず近い将来に開花します。』

このお話しを聞き、自分のコーチとしての未熟さを思い知りました。

私自身ミニバスは…、バスケは楽しいぞー!と子供達に思ってもらい、

そのバスケが好きだという気持ちを心に刻んで、次に進んでいくためのものだと思っていたことを忘れていたようです。

今の子供達の能力の高さに、勝つことにこだわり続けるようになっていました。

まさに反省です。

今は、子供達自身が勝つ喜びを知り…負ける悔しさを知りました。

コーチが思う以上に子供達の気持ちは強くなっていると思います。

ミスをすることで、明らかに子供達は成長しています。

願わくば、公式戦でその結果を出して欲しいと思います。

コーチのためではなく、親のためでもなく、自分のために…そして、仲間のために、

あきらめない強い気持ちで全力でプレーしてくれることを望み…子供達の指導に努めたいと思います。

ミニバスのコーチの初心に立ち返ることが、今の私の課題です。

結果はついてくる?…2012

2012-11-26 07:37:12 | やっぱりミニバス!
平成24年11月26日 月曜日
 
「結果はついてくる?…2012」


何事にも結果はあります。

その結果には原因があります。

結果は目標とも言い換えることができるでしょう。

目標とは達成すべきものです。

その目標という結果を目指して考えて…、そして行動するのです。

行動することが大事です。

行動しなければ結果は出ないでしょう。

自分の目指すものに行きつかなければどうしようと思い…そんな結果はイヤだと悩むことで怖れが生まれ、行動できなくなっていく!?

しかし、行動しなければ…いかなる結果も出ないのです。

だからといって、むやみに焦って行動しても結果は失敗するのでしょう。

シュートすることがひとつの結果であるならば、自分だけで強引に考えることもなく…

シュートに行ってディフェンスに完全に阻まれて…つぶれるか、ファンブルするか、トラベリングするか!?…で相手ボールになってしまい、

シュートという結果を得ることはできなかったこと

このシュートという結果は…チームが求める結果です。

個人が求める結果ではなく…ボールを仲間で繋ぎ最後にシュートで完成させるのです。

ですから、その強引なシュートに行きチームの目指すものをつぶしたことと、

チームの他のメンバーが彼に強引なシュートに行かせたこと…

もっと言えるのはチームにそういうシュートをさせた指導者の責任です。

その強引なシュートがうまくいき結果を得ることができたら…その指導者は、そのシュートプレーをほめるのでしょうか?

つぶされて投げ捨てたボールがリングに入れば結果を出したのですから…よいのでしょうか?

それは違うと思うのです。

前にも書きましたが…結果に至る過程が大事なのです。

ボールを、シュートという結果を目指しチームで繋ぎ…シュートをするべき者がシュートをして終わる。

それでシュートを外してもチームが目指した過程は正しいのです。

その正しい流れでシュートを外したのは最後にシュートを打った個人の能力が原因なのです。

そのプレー全体は間違っていません。

その正しいプレー過程を経て…外してしまったシュートはチームの結果としては間違っていません。

問題はチームとして打つべきシュートを打ったか!?…ということです。

そのことを指導者は当然ですが、そのシュートをしたプレーヤーと、そのシュートをさせたメンバーは、しっかり考えるべきなのだと思います。

それがチームとして悔しい結果に終わったならば、悔しい結果から学ぶべきは…

その悔しい結果を繰り返すことのないように…どうするのか考えて次の行動に繋いでいくことです。

その時に結果を追い求めるのではなく…

今!目の前のプレーに集中し、

今!そのプレーを行う。

例えば、ボールをしっかりキャッチすること…

キャッチする瞬間に次のプレーを焦るからミスをする。

ゴールを狙うこと…それは間違っていません。

しかし、ゴールだけしか見てないから強引なシュートに行く…強引なシュートに行ってつぶされる。

ゴール下の仲間だけを見るから…ディフェンスがねらっているところにパスを出す。また、パスを出させる。

そんなパスはカットされる結果になるのは当たり前でしょう。

大切なのは…、その瞬間の…今!どのようにプレーするのか?

その「今!」を考えて…ひとつのプレーを大事にしなければならないのです。

そんな次を焦るプレーを繰り返すのはなぜなのか?

それは、結果を追い求めるからです。

追い求めることなく…コツコツとひとつひとつのプレーを積み上げていくことがベストな行動だと思います。

今のプレーをしっかりと行うことをしなければ…目指す結果を得ることはできないのです。

そして、頭を真っ白にしないこと…

そのためには、一瞬止まって視野をとって判断することです。

プレーの流れのままに、次はシュートしかないと思い込むから…強引なシュートに行ってつぶされる。

パスが通るか通らないか…、どこにパスを出すべきか、

どこでパスを受けるべきか…、判断しないからパスがカットされる。

「今!」を大事にしないから、目指す結果を得ることができない。

確かにこのことは言葉で言うことは簡単ですが…実際にやるとなると難しいでしょう。

しかし、子供達は試合を積んで経験してきています。

プレーヤーとして成長はしていますが、同じ誤った結果を繰り返しているのも事実です。

そこはメンタルな部分です。

メンタルな強さ、冷静さは経験によって培われるものです。

コーチは繰返し指導を続けていくしかありません。

結果を追い求めるのではなく、結果を見据えた…今! のプレーのひとつひとつに集中すること

子供達ひとりひとりが…、今! を確実に繋いでいくことで結果を得ることができるのです。

そうすれば…結果はついてくるはずです。

結果は追い求めるものではないのです。

願望と行動…2012

2012-11-25 06:18:26 | やっぱりミニバス!
平成24年11月25日 日曜日
 
「願望と行動…2012」


坂本龍馬は成し遂げたい願望を考えて、それに向かって行動する人でした。

勝海舟は言いました。

『考えることは誰でも出来る、それを行動に移せるかどうかが人を分けるものなのだ。』

また、吉田松陰は思想家ではありません。

思想家として名を成したのは、『狂』と言われるほどの…知識を得たい、そして何かを成したいという強い願望が、行動となり、

その行動から独特の思想を練り上げて…

その思想を維新の礎となる青年達の心に刻んだのです。

その思想は、強い願望から発して…行動することで、得られたものですから、

考えるだけでの理論より強烈な説得力があるのです。

解剖学の著名な博士は、『われわれ人間は、まだ三分の二の潜在能力がある。それを掘り起こした者が天才であり、眠らせて終わるのが凡人だ。』と説いています。

それに対して、ある人が聞いています。

『では潜在能力を掘り起こすには、どうしたらいいのでしょうか?』と質問しました。

博士は、つぎの様に答えました。
『行動だよ。何もしないで、ある日突然潜在能力はあらわれはしない。』

『机上の瞑想では、また、成りたいという願望だけでは、自分の眠っている才能は呼び起こせない。

行動が伴って初めて潜在能力は触発される。

常に新しい行動を起こすことが、眠っている残りの三分の二の能力を掘り起こす唯一の手段である。』と言い切っています。

それぞれの人の人生には、それぞれの人の数だけ潜在能力があるのです。

この潜在能力を引き出すものが教訓です。

教訓とは、『おしえさとすこと、そのおしえ』を言います。

教訓とは『おしえ』という『考え』なのです。

しかし、教訓というのは、『考え』ですが…考えることでは真の教訓は得られるません。

教訓は、行動することで、その行動を見直すことで得ることができるのです。

そしてその教訓が、新たな考えを生み…

またそれを、行動にしていくことで、生き方が向上していき、充実した人生になると思うのです。

教訓という…考えがひらめくかどうかは、常に問題意識を持って人生を歩むことです。

その問題意識は、自分が感じるあらゆる疑問でいいのです。

『アレ?』と思ったことを見過ごすことなく心にとどめて考えるのです。

そして考えて、答えを見つけるために行動するのです。

『アレ?』と思う直観力を大事にすることです。

その直観力から生まれた…『それって、こうすればいいんじゃないの!?』という想いを行動にしてみることで、チャンスを手にすることができるのです。

その成し遂げたいという願望は、行動することでしか手にすることは出来ないのは確かです。

その願望をあきらめない、強い想いがなくてはいけないでしょう。

そのためには、自分を、そして…自分達の力を信じることです。

ささやかな生き方…2012

2012-11-24 07:07:59 | やっぱりミニバス!
平成24年11月24日 土曜日

「ささやかな生き方…2012」


これは自分の仕事のこととミニバスのコーチをしている生き方について、改めて認識したものです。

『虚弱な肉体をもつ人間が、それを忍耐強いトレーニングによって強化できるように、

虚弱な心をもつ人間も、それを正しく力強い思いを意識的にめぐらし続けることによって強化できるのです。』

これは人が、自分に掲げた目標に向かうために…強い心をもつための考え方を述べたものですが、

すべての人が、そのような強い心をもつことはできないでしょうし、すべての人が、大きな目標を掲げて人生を歩んでいるわけではないでしょう。

大きな目標を発見できていない人や、日常を淡々と繰り返して生きている人は…

とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに自分の思いを集中して、

意識をそこに向けてやるべきことを、こつこつと積み上げるように、やっていけばいいのです。

その小さなことが、大きなやり甲斐を感じさせてくれるのです。

ミニバスのコーチにしても然りです。

子供達とバスケを通じて接することは、大きな何かを成し遂げるためではなく、

子供達の成長に正しく携わりたいという…ささやかな想いをもっているだけなのです。

そのささやかな事を積み上げていくようにやり抜くこと、

それを精一杯にやり遂げようと努力することで…自分の人生は意義あるものになるのだと思います。

今の子供達と共に笑い、共に悔しさを共有し…一方でコーチとして子供達を成長させることに、自分の全力で向かっていくこと、

バスケの技術のことを通じて子供達の心身の健全な育成に関わっていきたいと…強く心に秘めています。

それは目標ではなく、私という人間のささやかな生き方なのです。

仕事?ですか。

仕事も、この仕事に就いて34年が過ぎ…来年、定年を迎えます。

この仕事のプロ意識に誇りを持っています。

この仕事のキャリアで、自分の人生観や価値観は造られ、

さらにミニバスに出会ったことで、新しい価値観が心に芽生えました。

この仕事に出会えたことで…妻と出会い、我が子たちと出会い

ミニバスに出会えたことで…ミニバスの子供達と出会い、ミニバスやバスケの多くの指導者の方々と出会い、

仕事で多くの人達と出会い、私のささやかな人生は、充実した生き方になっているのだと思います。

これらの出会いに対し、深甚なる感謝の気持ちでいっぱいです。

チームの規範…2012

2012-11-23 06:00:01 | やっぱりミニバス!
平成24年11月23日 金曜日
 
「チームの規範…2012」


規範とは、守るべきルールを言います。

それは規則も含まれますが、文書になっていなくても…慣習的に守るべき社会的マナー、道徳、倫理観なども規範です。

スポーツにおける、特にチーム競技における規範は、そのチームの創設時から続いている受け継がれている伝統であり…

その礎は、そのチームをけん引する指導者によって作られるものです。

指導者によって作られる規範は、指導者の指導哲学…コーチング・フィロソフィーがその基本となるものでしょう。

東京オリンピック・ヘッドコーチの故・吉井四郎氏は次のように述べられています。

『コーチング・フィロソフィーとは、生まれ持った資質に、体験や経歴により修正されつつ作り上げられるもの。

物事に対する考え方や態度、姿勢として現れる行動の規範となるものである。

したがって、それは借り物ではなく、独自の価値観、人生観から生まれ出てくるものであり…経験によって成長していくものであろう』

それ故、チームの規範とは、受け継いだ伝統を尊重しつつ、その伝統に囚われることもなく、指導者の常識と良識による価値観によっても作られるものだと思います。

何が常識で、何が良識なのかということは…、社会生活を送る上での協調性、社交性、主体性、明朗性、実行力などでしょうか。

その指導者のコーチングフィロソフィーが、チームの規範となり…チームメンバーをひとつの方向に向かわせるものだと思います。

チームの規範として大事なことは…まず第1に、チームが目指すべきものをメンバー全員が共有することです。

「このチームが目指すべきものは何か?全力でプレーすることなのか、結果として全国レベルの大会で上位を目指すのか」

これは、チームの目的ですから、その目的がチームメンバー全員が共有していれば、チームの方向性・ベクトルは一つになるのでしょう。

第2に、チームとしてのルールです。

これは、コーチが細部を決める部分もあるでしょうが、多くはチームメンバーで作っていき、もしくは無くしていくものだと思います。

無くしていくルールとは、制裁を加える、行き過ぎた管理体制というような悪しき慣習などです。

また、日常生活の部分でルールを作ることもいいことだと思います。

日常生活の礼儀、信頼、約束、ユーモアなどは、バスケをする者たちに感性として根付き、

試合をする者の、試合以外における規範が行動として現れ…相手に爽やかな想いを抱かせる。

それは、スポーツマンらしさを表現するものとして大事なことだと思います。

特に、チームの規範として、ミニバスの指導者の言動は最も大事なものです。

相手チームの指導者や子供たちに対する態度は、配慮すべきでしょう。

自分のチームの実力を鼻にかけ試合をしてやっている…というようなコーチや、

ベンチに横柄に座って、子供達を畏怖させるような言動で接しているコーチ…

そのようなコーチは、反面教師として最高の存在ですが、そのようなコーチを指導者として受け入れている、そのチームのスタッフや保護者は、誰のためのチームなのかを考えて、

コーチに物申すなど…行動するところは、しっかりと団結して行動すべきだと思います。

チームメンバー…、特にミニバスの子供たちは、コーチには反発できません。

反発することがいいことだとは思いませんが、指導者の資質に、明らかに欠けていると、スタッフや保護者の大部分の方が思われるのならば、徹底してコーチと話し合うべきでしょう。

特に、アシスタントコーチであるスタッフは、ヘッドコーチが絶対ではありませんから、

コーチング・フィロソフィーという視点で納得がいかなければ、チーム一丸のために、あるべき指導について方向性を一致させることが大事だと思います。

WJBL…山梨QB のいちファンから

2012-11-22 04:09:09 | やっぱりミニバス!
平成24年11月22日 木曜日

「WJBL…山梨QBのいちファンから」


このコメントは、山梨QBを応援するものです …勝つ山梨を見たいのは、ファンとして 当然の思いです。

伝統に囚われていませんか…もっとアグ レッシブで創造的なプレーを期待していま す。

何故、8番の走れるセンタープレーがなく なったのですか?

待望のスコアラーと月バスでも紹介された 新人をこのリーグ戦で育成しようとしていない…だから走るバスケが出来ない、だから今のままでは通用しない。

この諫言めいたコメントも消されるので しょうね。

地元に根付くクラブチームなら、ファンの あらゆる声に耳を傾ける度量が欲しいです ね!

新しいし創造とチャレンジに期待しています。

伝統?…2012

2012-11-22 03:35:06 | やっぱりミニバス!
平成24年11月22日 木曜日

「伝統?…2012」


50年近いの歴史を持つ チームがあります。


それだけの歴史を作って来られた方々がいます。

輝かしい実績を持ったチームです。

しかし、残念ながらこの数年は低迷しています。

何故、低迷しているのでしょうか?

いろんな理由があると思います。


そのチームのスタッフの皆さんは、その実績ある伝統を作って来られた方々です。

そして今年は、新しい風を吹かせるべく、新人達の新しい血を入れました。

この新人達は、先輩方が築かれたものを受け継いで、新たな伝統を創造していく者達です。

それが新人達の役割です。

だから新人達は、『よし! 新しい伝統を創造して行こう!』と前向きになれるのです。

その前向きな気持ちを潰している人達がいます。

それが、その伝統を作って来た人達です。

今、その人達がチームのスタッフになり、新人達に言います。

『伝統だから、そんなことはするな!』
『先輩方が、私達がやって来たことだから…お前達もやりなさい!』

私は、その人達に問いたい!

伝統って何ですか?…と

守るだけのものが伝統ですか?…と


受け継いで、頑迷固陋に守り続けていくだけのものは伝統とは言いません。

受け継いで、守るものは守り、時代の変化に応じて、創造し発展させて…それを新たな伝統として次代の人達に引き渡していくのが、あるべき“伝統”でしょう。

守るだけの伝統だから、そのチームは発展しないのです。

伝統について、次のような言葉があります。

『伝統なき創造は空虚であり、創造なき伝統は陳腐である。』

自分達が創造したものが受け継がれていかなければ、その場限りのものであり、やがて消えていき、

先輩方が築かれたものだけを受け継いでいくだけでは、時代に応じた発展は出来ない。


さて、この意味が、今の先輩方のスタッフの皆さんに理解出来るでしょうか?