バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

保護者とコーチ

2011-11-30 00:28:13 | やっぱりミニバス!
平成23年11月30日 水曜日

「保護者とコーチ…編修」


これは三年前に、
『保護者とコーチ』と題して書いたのを編修したものです。

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私も含め今の保護者は、我が子の「追っかけ」を生活の楽しみにしている親が多いですね。

例えば、我が子の運動会を見に行くのは、

昔も今も同じですが、その「力」の入れようは、まったく違いますね。

朝一番の場所取りは当然として、

昔はゴザを敷いてましたが、それでは小さいのか…

それが大きなビニールシートになり、

最近までは、私の地域の小学校では、

なんと!
ピクニックテーブルにビーチパラソルでした。

今はさすがに、学校側で禁止したようですが。

ミニバスも同じです。

でも私は子供達のお母さんやお父さんが…

試合だけでなく、練習も見に来ていただくのはコーチとして大歓迎です。

我が子の頑張る姿に「心」から声援を送り、

我が子が成長する姿を間近に見て…驚き、感動する。

そして家庭で我が子とミニバスの話しを交わすことで、

親子の共通の話題が親子の絆を固くしてくれると思います。

特にミニバスの会は子供達が主役ですが…

その運営には保護者の協力が絶対に欠かせません。

子供達が強い仲間意識を持つことが「チーム一丸!」に必要ですが…

保護者、特にお母さん達の関係が上手くいっていることが「チーム一丸!」に欠かせません。

そして、
「子供達・コーチ・保護者」が「三位一体」となり…

三者の信頼関係が揺らぐことなく続くことが、もっとも大事なことです。

その核となるのは、コーチです。

コーチは常に、その関係に気を配り…

コーチがどのようなチームを作りたいのか、

どのようなチームとして試合に臨むのか、

子供達をどのような考え方で指導するのか等について…

保護者に説明し、理解してもらうことが「三位一体」となるための基本であると思います。

オフェンスの幅と深さ…編修

2011-11-29 05:19:39 | やっぱりミニバス!
平成23年11月29日 火曜日

「オフェンスの幅と深さ…編修」


これは昨年の5月に同じ題で書いたもので、再度編修したものです。

この考え方は、今でも変わりません。

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幅とは、オフェンスのチームスタイルのフォーメーションの種類をいい…

深さとは、シンプルからシステムに至る段階をいいます。

一般にチームオフェンスの原則は、

①連続性
②スペースィング
③パス&カットイン、
スクリーンプレー
④インサイド・アウト
⑤意思疎通
…と言われています。

この原則によって、
オフェンスが意図するのは、

アウトナンバーを作為することです。

この原則を単純に行うのが最もシンプルなフリーランス・オフェンスでしょう。

さて、この原則を押さえつつオフェンスのチームスタイルの幅と深さを造っていきます。

このチームスタイルには次の二つがあるでしょう。

ひとつは、プレーヤーのひとりひとりの個人スキルを足し算したもの、

もうひとつは…
プレーヤーのひとりひとりの個人スキルを掛け算してシステマティックに機能させるもの

足し算のチームは、
ひとりひとりの個人スキルが極めて高く…

例えば、ミドルからロングレンジのシュート精度が高い。

1対1のオフェンス突破力が高い。

並外れた視野の広さを持ち、一瞬の判断力と反応力がある。

このようなオフェンス力を基礎としているチームは、原則を単純に適用するだけで…

ある程度強いチームにはなるでしょう…が、

しかし、幅は広くなく、深さも浅いのです。

それでは全国レベルでは、せいぜい、くじ運に恵まれることで…

ベスト8くらいまでだと思います。

一方、幅があり
さらに深さが練られているチームは、

当然、その幅と深さを設計した指導者が、

バスケの本質と本領を熟知し…

過去の戦術を学び、そこから新しい戦術を創造し、

それを選手が受け入れて、やり切る能力があること

その基盤になるのが、指導者と選手の強い信頼関係でしょう。

駆け算のチームスタイルの場合、

個人スキルも高く、なおかつシステマティックに機能しているチームは、

プレーヤーのモチベーションが高い状態にあれば、

その乗算ですから、チームオフェンス力は大袈裟にいえば…

無限大の爆発力を発揮するのでしょう。

まさに、
その典型的なチームスタイルを創造しようとしているのが…

千葉の高校でいえば、市立船橋男子バスケ部です。

昨年は、関東新人大会の県大会で優勝し、

本番の関東新人大会は準優勝…

関東大会の千葉県大会でも優勝。

これらの県大会優勝の戦績は、昨年までの五年ほど連続したものです…が、

一昨年以前と昨年以降のチームとはまったく違うチームスタイルです。

一昨年以前は、
ウィンターカップで全国ベスト8という輝かしい戦績を二年連続で獲得しました。

この時の市立船橋は、非常に個人スキルの高い足し算のチームスタイルでした。

しかし昨年以降の市立船橋は、前任者の顧問のカラーを払拭した現在の顧問が造り上げている…

高度な掛け算のチームスタイルです。

スーパースターはいませんが各選手の個人スキルは平均以上に高く

…その「個の集団」が見事にシステマティックに機能しているのです。

このチームスタイルのオフェンスは、

私が知る市立船橋のチームスタイルとまったく違うものです。

ベンチワークも顧問と選手達がしっかりとした信頼関係にあることがうかがえました。

これだけの幅と深さのあるチームならば、全国ベスト4以上も夢ではないかもしれません。

事実、昨年のウィンターカップでは全国ベスト4の戦績をおさめました。

今年は幕張総合にウィンターカップの出場権を譲りましたが、

このチームスタイルを創造していけば千葉の高校バスケのレベルは、さらに向上し…

世界に通用するオリジナルのJAPANバスケが創造されていくと思います。

遊びからスポーツへ

2011-11-28 00:23:24 | やっぱりミニバス!
平成23年11月28日 月曜日

「遊びからスポーツへ」


昨日はうちのミニバスクラブの6年男子と女子は市内の秋大会で…

一方私は、4年・5年男子の練習のコーチをしていました。

そこで思ったことですが、

当たり前ですが、
男子も女子も子供達の心は子供の心です。

子供達の心は遊び心です。

何でも遊びにしてしまう名人なのが子供達です。

それを認め、それが子供達なんだと思うところからミニバスのコーチを始めなければならないと思います。

遊び心があるから子供なんです。

だから、昨日も練習に対する集中力に欠ける場面がしばしば見られました。

そこで、つい声を荒げてしまいましたが、

考えてみれば、彼らはゴールデン・エイジと呼ばれる遊び大好き…

何でも遊びにしてしまう子供なんですね。

そうでなければ、
子供らしくないのも確かだと思います。

それを踏まえて、
コーチは忍耐強く子供達の成長を見つめ…

遊び心から、スポーツに向かう心へと導く役割を担っているのでしょう。

バスケを遊びから、
スポーツとして捉える心を育まなければならない…

その役割は私達コーチにあると思います。

昨日の4年と5年男子の練習を指導していて改めて痛感しました。

昨日は、他のコーチが所用で不在のため、私ひとりで指導したのですが…

ひとりで指導することの限界を改めて思いました。

私は、子供達の自立と自律を目標にしながら指導しています。

その目標を達成する自信というか確信は持っています。

そのために、忍耐強く自分の想いを子供達の心に投げ掛けながら、

時には突き放しながら…

子供達の心はスポーツとしてのバスケに向かっていくようになると思います。

そのような子供達であることを体験的に知っているのが私達コーチですから…

ミニバスの指導をされている皆さん、

頑張りましょう!

ラストメッセージ

2011-11-25 00:29:14 | やっぱりミニバス!
平成23年11月25日 金曜日
 
「ラストメッセージ」


中学、高校、大学の学生スポーツでは、最上級生が引退する試合が必ずあります。

その試合で負けることで…

もしくは、勝って全国の頂点に立って引退します。

勝って引退する最上級生は全国の数ある学校チームのうち1校だけです。

そのチーム以外はすべて最上級生は負けて引退します。

その時に顧問、もしくは監督という指導者はラストメッセージを最上級生とその後を次ぐ後輩達に伝えるでしょう。

それは、負けた結果のことよりも、

最上級生達が、それまでに懸けてきた熱意と努力に対する心からのねぎらいの言葉と…

次を受け継ぐ現役生に対しては、最上級生に対する感謝の想いをひとりづつ伝えさせること、

そして、先輩の想いをしっかりと受け継ぐ覚悟を伝えるのでしょう。

それが、毎年繰り返される先輩と後輩の絆を繋ぐ儀式であり…

それを執り行うのが顧問であり監督でありコーチだと思います。

学生スポーツにとって一番大事なラストメッセージです。

そのラストメッセージで…

ある大学女子バスケチームの監督は、次のように語ったといいます。

『お前達 下級生は引退する最上級生の前で不甲斐ない試合をして負けた。

最上級生に申し訳ないと思わないのか!?』

試合に負けた責任は、すべて指導者にあるという常識を、この監督はわかっていない…

また、何故 最上級生を主体としたチームを造ることをしなかったのか?

下級生を主体としたチームを作ったのは、その監督であり、

負けたことで引退することに対するねぎらいも感謝の言葉さえなく、

負けた試合の結果を、下級生の不甲斐ないプレーにあるという…

4人しかいない最上級生達…

そのひとりが、このラストメッセージを鼻白んで聞き、

思ったことは…

『4年間、こんな監督のもとで自分はプレーしてきたんだ…』

私は、たかがミニバスのコーチ、されどミニバスのコーチとして…

こんなメッセージをラストメッセージにする者は学生スポーツの指導者の風上にも置けないし、

指導者としていることが間違いだと確信しています。

学生スポーツの指導者としての資格とは、

選手達の心を育むことを行うことに全身全霊を懸けることが出来ることだと思っています。

そのためには、選手達を導く教育者であることです。

そういう私は、まだ教育者足り得ていません。

そうでありたいと、求め続けています。

少なくとも、ここに書いたラストメッセージを平気で言える者にはなりたくはありません。

スポーツに対するモチベーションを断ち切る最悪の者です。

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追伸…以下のメッセージはツィッターからひろった ある大学バスケチームを引退した最上級生からのメッセージです。

このように語ることができる選手を育てることが監督の責任だと思います。


『昨日を以ってバスケ部を引退しました。

四年間で本当にたくさんの経験をさせていただいたバスケ部に感謝しています。

また、この部で共に戦ってきた先輩方、後輩にも本当に感謝しています。

そして四年間もの長い間苦楽を共にしてきた14人の同期のみんな本当にありがとう。』

スランプから…

2011-11-23 00:17:22 | やっぱりミニバス!
平成23年11月23日 水曜日
 
「スランプから…」


スランプとは、スポーツをやっている人達などが陥る調子の悪い状態のことです。

広辞苑には、「心・身について一時的に調子が出なくなる状態。不調。不振。」と書かれています。

心と身体の一時的な不調…一時的ですから、いずれそこから抜け出るのでしょう。

しかし、
そこにいる本人は悩むでしょう。

苦しむでしょう。

心が、気持ちが、辛いでしょう。

その状態にいることが、なぜなのかわからないのですから…

一度そうなると、なかなか抜け出せないようです。

一番やっかいなのは不振にあえぐため、悩み、苦しみ、そこから抜け出るためにどうすればいいか

抜け出ることに想いがいって、集中力が激減することです。

体が思うように動かない。

どう動けばいいかわからない。

失敗がアリ地獄のように続き、

失敗が失敗を呼び、心が集中を切らし、抜け出せない迷路の中をひたすらもがく。

これがスランプという状態でしょう。

特に、チーム競技においては…

新チームに変わったときとか、

進学して、全く新しい同僚、先輩達のメンバーになり、

新しいチームスタイルを習得しなければならないときとか、

そういった節目においてスランプに陥ることが多々あるようです。

つまり、自分を取り巻く環境の変化が原因となって、

精神的な動揺を生み心身のバランスを崩すのでしょう。

心身のバランスですから…身体が健全であるとするならば、

「心」の状態が「身体」に不調として現れるのだと思います。

例えば、
新しい環境になじまなければならないといった気持ち…

それは、「心」の焦りでしょう。

それに本人は気付かない。

焦っているのではなく、そうしなければならない…という想いが心を占有するのです。

ですから、「心」の状態によるスランプとは、

本人の心が起しているのです。

そのことに本人が気付かないからスランプを脱する事ができないのでしょう。

決して練習不足や能力の限界からスランプが起っているのではないのです。

さて、スランプから抜け出す魔法の薬はないのでしょうか?

ありません。

誰かが言っています。

『ひたすら練習するだけだと…

自分を追い込むことだと…

悩む余裕がないくらいにトレーニングで自分を追い込むことだと…

疲れてベッドに倒れ込んで、考える間もなく寝込み…

ぐっすり寝て、また起きて、

ひたすら練習をして追い込み…

不調であることに気持ちを向かせない。

そしてまた疲れて、ベッドに倒れ込んで…

考える間もなく寝込み、ぐっすり寝て、

そして思い出したようにプレーに臨んでみる。

不調であると思っている「心」を受け入れて…なぜ不調かは考えない。

トレーニングでいじめた自分の身体をもってプレーしてみること

そこには、
同じ自分がいるかもしれない。

しかし、追い込みをする以前の自分とは違う自分であることを意識して…プレーをしてみること。

この緩急でスランプというトンネルは必ず抜け出すことはできる。』

一番いいのは、
「心」を休ませることです。

「心」を休ませる最善の方法は、

その競技から一端「気持ち」を離すことです。

うまくいかないことに悩まないことです。

うまくいかないことを続けることです。

悩まないで続けることです。

心の疲れがたまっている状態ですから、

とにかく「心」を休ませることです。

「心」を休ませるということは…不調だという気持ちに、

「心」を向かわせないことです。

ですから、トレーニングで身体を追い込むことで…

身体をヘトヘトにさせて、「心」を休ませるのです。

本当に心身ともにリラックスさせる休ませ方もあるでしょう。

しかし、チーム競技では個人がそのようにチームから抜けて休むことは困難です。

不調の状態でチーム練習をしながら、

それが終わったらひたすらトレーニングで追い込むのです。

「心」を休ませるために、身体を追い込むのです。

それを日々繰り返していけば、新しい環境は新しいものではなくなり、

自分に馴染んだ環境になっていくのです。

そして「心」は、なじんだ環境の中で全力を出そうとする気持ちになっていて…

その気持ちに身体が応えることが出来るようになっていき、

やがてスランプから脱しているのです。

学生スポーツをしている皆さん…

とにかく「心」を休ませて身体を追い込む強い気持ちは保ちながら…

無理をせず頑張ってください。

無理は怪我を引き起こします。

無理をしないで、身体で頑張ってください。

健闘を祈ります。

和の力、個の力

2011-11-21 00:37:58 | やっぱりミニバス!
平成23年11月21日 月曜日
 
「和の力、個の力」


以前の記事で、
「チームの和」
が同じ方向に向かったときに…

「チーム力」
がいかんなく発揮されると書きました。

ただし、
「チームの和」に
こだわりすぎても、

チームの基本となって
いる「個」の力が発揮できないこともあります。

チームも個人も人間ですから、

日々成長し、
体験することにより
価値観も変化し

昨日、体験した
「チームの和」
が今日も同じように
発揮できるとは限らないのです。

「チームの和」を大切に考えすぎても、

チーム力の基礎となる
、「個の力」が不完全燃焼するのです。

個々のプレーヤーが、
「チームの和」
に気を遣い過ぎると、

チームとして息苦しい時間がストレスとなり、

個々が何をすべきか、
わからなくなってしまう。

本当の個々が、
やりたいプレー、
やるべきプレーとは
違ったことをしてしまうのです。

そこのバランスが
「チームの和」
としてのチーム力を作る上で難しいのでしょう。

個々のプレーヤーが、
まったく気を遣わない
というのもおかしなことになるでしょう。

そのためには、
個々のプレーヤーが…

個々を活かしつつ、
チーム力を作り上げる
意識を自分達で持つことです。

コーチは、個々の能力を引き出しながら、

「チームの和」
というチーム力の発揮
に知恵を出し、

プレーヤー個々が本心で、チームを作り上げるということを真剣に考える。

そうでなければ、
見せかけの気持ちほど、愚かなものはありません。

ですから、
個々のプレーヤーは、
気遣い過ぎると…

疲れるばかりであり、
地に足をつけた本当の自分のプレーが出来ないのです。

であれば、
本当の自分の気持ちを仲間に伝えるべきだと思います。

そこに、
衝突が生じるのは明らかです。

しかし、
目的とするところを
見失うことなく衝突すべきです。

共有すべき目的は、
「チームの和」
とは何か?

チームとして何を目標にしているのか?

それを成すために個々のプレーヤーは何を考え、

何をするべきなのか?

「以心伝心」
という言葉があります。

何も言わなくともお互いに理解し合える状態ですが、

これは、
最初からそのような状態になれるわけがないのです。

お互いに衝突することで、

お互いが激論し、反発し…

そして目的を共有することに気付き、

歩み寄り、
ひとつになっていくのです。

それでも、
個々のプレーヤーは自分の中で葛藤するでしょう。

それこそが、
「チームの和」を作り、

それをチーム力にするために、欠かすことが出来ない乗り越えるべき壁だと思います。

すべてを、
個々のプレーヤーが
さらけ出し、言葉で互いに伝えることで、

コーチが見い出した方向にチームが向かっていくとき、

「チームの和」
は成長していくのでしょう。

形ばかりの「和」ではなく、

「個」の力を基礎とした、チーム力が発揮される。

その場で表現せずに、
陰口をたたく者には、
プレーヤーの資格はないのです。

わだかまりを残さず、
すべての心のうちを話すことが…

本当のチーム力を作るために必要なのです。

それを、
「虚心坦懐
(きょしんたんかい)」のチームと言います。

「心に何のわだかまりもなく、さっぱりして
すべてを受け入れることが出来る」

という心の状態です。

このような、
チームを造ることを考えて、

そのようなチームを造るのが…

コーチの責任だと思います。

子供達へ…チームであること

2011-11-20 00:01:20 | やっぱりミニバス!
平成23年11月20日 日曜日
 
「子供達へ…チームであること」


昨年の10月に、
『チームであること…』と題して書いたものです。

チームとは何か?

チームと個人のあり方の考え方を書いてみたものです。

改めて再認識して、
子供達に伝えたいと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
チームとは、
バラバラに集まった個人が、ひとつの競技をするためにまとまったものです。

競技以外では、
何も関係のない人達が
、何か大切なものを共有することで…

つながっていくのだと思います。

言いたいのは、
そこで出会った仲間は
、運命的に出会ったチームになる彼らであり、彼女らなのです。

よく言いますよね。

部下は上司を選べないと…

部下になった同僚どうしも同じです。

その出会いからチームは作られていきます。

色んな個性が集まって
、互いを知っていくのです。

意気投合する者もいるでしょう。

一方で、
どうしても気に入らない者もいます。

それがチームです。

チームは仲良しクラブではありません。

その個性がぶつかって
、チームになる壁をブレイクスルーしていきながら…

チームになっていくのでしょう。

そこには、
コーチさえ作ることのできないところがあります。

そこを作るのはメンバー自身です。

なぜ同じチームのメンバーになったのか…
ではなく、

このチームのメンバーになり、

チームとして何を目指すのか?

そのメンバーとして何をするべきか?

そのことをメンバー
自身の全員が共有することです。

それの核になるのは
キャプテンでもいいし、

このチームでしか自分の夢を実現するしかないと真剣になっている者でもいいのです。

チームとして目指すものが違うという意識のメンバーの集まりでは、

メンバーのあいだに
それぞれ温度差があるチームです。

それではチームになることはできないでしょう。

そもそも、
そういう者が、
そのチームに入ったことが間違いなのです。

バスケがしたいから、
このチームに入ったのであれば、

このチームの目指すものをメンバーが共有することです。

そして、
それを自分のものにすべきです。

『君たちは頑張ってね…

私は私のやりたいバスケをするから


では、チームにはなりません。

バスケをしたいのならば、チームのメンバーになることです。

このチームでプレーしたいから、

このチームの一員として自分もそこでプレーしたいから…

メンバーになることを
選らんだのであれば、

そのチームはいかに
あるべきか?

そのためにメンバーとしての自分は何をするべきか?

それを自覚して、
チームの目指すものを明らかにして共有することです。

確かにバスケがしたいから、このチームに入ったというのも正解でしょう。

問題は、
その次のステップです。

チームのために自分はいて、

自分の夢を実現するためにチームがあるのです。

その意識を誰かひとりでも忘れたら…

誰かひとりでも弱気の心になったら、

チームの目指すものを
手にすることはできないでしょう。

それでは後悔するだけです。

今は、
チームの目指すものを共有して…

そこに向かって行くことです。

いついかなるときも、
チームの目指すべきものをメンバーは忘れてはならないのです。

スポーツをする者は
勝負の結果や、

チームの状態や、

自分の肉体的なことや、

精神的なことで落ち込むことは常にあることです。

それでも、
そのチームのメンバーである限り…

チームの目指すべきものに向かって行かなくてはならないのです。

あなたは、
そこでバスケをすることを選らんだのですから…

シュートセレクションの指導…

2011-11-18 00:01:57 | やっぱりミニバス!
平成23年11月18日 金曜日
 
「シュートセレクションの指導」


昨年の11月に、
「シュートセレクション」と題して書いたものです。

今年、指導している子供達にもミドルシュートについて、

正しいシュートフォームとシュートタッチの速さ、

さらにシュート精度の向上を主眼とした練習の重点にしています。

その際にシュートセレクションの考え方についても教えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シュートセレクションとはバスケ用語です。

ある用語集には、

『どのような状況で、
どの場所からシュートするのが良いかを選択すること

選択するには様々な条件として…

フロアバランス、
シュートの精度、
リバウンド、
セーフティーなどが関わる。』

とされています。

さて、
『外してしまったシュートは…

チームの結果としては間違っていません。

問題はチームとして打つべきシュートを打ったか!?』

このチームとして打つべきシュートとは何か? なのですが…

私はそれが、
シュートセレクションだと思っています。

特に、
アウトサイドからシュートを打つ時に、

打つべきシュートか、

打つべきではないシュートか、

しっかりセレクション
…選択して判断することです。

その判断の基準を次のように子供達に指導しています。

ひとつ、
個人としてのシュートセレクションはあるか?

ひとつ、
チームとしてのシュートセレクションはあるか?

そして、
個人としてのシュートセレクションがあっても…

チームとしてのシュートセレクションがないと判断した場合は、

アウトサイドからのシュートは打たない。

ここで言う、
個人としてのシュートセレクションとは、

まず第一に、
個人が持っている
シュート精度の能力です。

このミドルシュートの練習として、

基本練習とゲームシチュエーションの練習の二つを考えてやっています。

まず、
基本のミドルシュートの練習は…

ミドルレンジの
ワンハンドかボスハンドのセットシュート練習です。

この練習は、
シュートの確率が8割…

10本中・8本インのシュートであるミドルレンジと場所を、

シュート能力として持つようにすることをねらいとしたものです。

それは、
『5ヶ所・100本シュート』です。

これは、
シュートポジションを
、左右0度、左右45度
正面の5ヶ所とし、

シュートレンジをワンハンドかボスハンドのセットシュートで打って…

10本中10本インのレンジをスタートラインとします。

このレンジを、
それぞれのシュートポジションで確認して、

8割のシュート精度が確かになったら、

一足長づづ距離を伸ばしていきます。

そこで、
8割のシュート精度が得られない場合は…

また元のポジションに戻って、8割を確保していきます。

これで、
自分が得意とするレンジとポジションを確認します。

注意点は、
特に男の子は…

遠くからのシュートを打ちたがります。

その時のシュートフォームは…

ワンハンドシュートの場合、

ボールを遠くに飛ばそうとするので…

シュートを打つ側の肩が前に出てしまいます。

シュートを打つ時のシュート側の肩は支点となる軸です。

この肩が前にぶれると
ボールの飛ぶ距離が一定にならないのです。

基本はシュートを打つ
体勢がゴールに対して正対していることです。

その体勢で打てない
シュートは打たせないようにしています。

もうひとつの練習は…
できるだけ試合モードを意識したシュート練習です。

それは、
『1分・10回シュート』です。

これは、
プログラムタイマーを使います。

二人一組になり、
ひとりがミドルレンジからのシュートを打ち

ひとりが、
リバウンダーで
ゴール下でボールをリバウンドキャッチして…

シューターにパスアウトします。

このパスはシューターが示したターゲットハンドのスペースに強く速いパスをして、

シューターは…
このボールをミートキャッチし、

速いシュートタッチで打ちます。

パスをしたリバウンダーは、

そのシュートチェックにいきます。

シューターはシュートチェックがくる前に…

しっかりミートキャッチして、

素早いシュートタッチでシュートを打ちます。

これを、
1分間連続で行い…

シュート本数とイン数を数えて、

イン数の精度を上げていきます。

1分のブザーでシューターとリバウンダーが交代して…

これを10回繰り返します。

注意点は、
試合モードで行うこと、

速いシュートタッチですが、しっかりリングをねらって打つことです。

次にシュートセレクションの第二ですが、

アウトサイドでパスを受けた時に、

相手ディフェンスによるタイトなマークチェックがなく、

もしくは、
シュートチェックに入られても…

ドリブルまたは、
ピボットのフットワークやボディワークで

ディフェンスとの
ギャップをつくりシュートのスペースを確保して

自分のタイミング
でシュートが打てること

それは、
ノーチェックで
シュートが打てる状況にある時です。

さらに、
シュートセレクションの第三は、

チームとしての
シュートセレクションです。

これを確認しなければ
ミドルシュートを打ってはならないと指導しています。

確認すべきチームとしてのシュートセレクションとは…

セカンドチャンスを
メイクできるかどうかです。

セカンドチャンスとは
、外角からのシュート
が決まらずにリバウンドルーズになったとき…

ゴール下にオフェンスリバウンドが取れる態勢にチームメンバーがいるかどうかを判断することです。

その態勢にないということは、

リバウンドルーズが
ディフェンスリバウンドとして相手ボールになり…

トランジションから
カウンターブレイクを喰らうということです。

要は、
ミドルレンジからのシュートを外した時の状態を予測して判断することです。

これが、
個人としてのシュートセレクションがあっても、

チームとしてのシュートセレクションはないという状態です。

このチームとしてのシュートセレクションを作ることが…

オフェンスプレーをシュートで終わらせるために必要なのです。

そのために…
チームメンバーがそれを意識して共有し、

必要なセカンドチャンスの態勢を作るように動くことです。

シューターとリバウンダーとなるメンバーのコンビネーションがあって、

チームとしてのシュートセレクションが取れるのです。

ミニバスのイメージ…

2011-11-17 00:17:32 | やっぱりミニバス!
平成23年11月17日 木曜日
 
「ミニバスのイメージ…」


大部以前にミニバスのイメージを詩にして、子供達に伝えたものです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「風になって走る!…その一瞬のために」


ボクは今、風になって走る!

見えるのは、
相手の手にある弾む
ボールとボクを抜こうとするその動き

聞こえるのは、
ボクの心臓のドクンドクンという脈動音と、

「あきらめるな!
 足で止めろ!
 ついていけ!」

というボクの心の叫びだ。

「クソ!
 抜かれる!?…
ダメダあきらめるな!」

相手より一瞬早く先に出る。

止めた!
…ボクのバッシュがキュッと鳴り、

相手が一瞬止まった。
ボクは守る。

ゴールを守る、
予測と反応、

そして主動を取って
攻めて守る。

相手を獲物のように追い詰めて、

インラインを切っていく。

最初の一歩で相手の出足を止める。

ワンアームの間合いで
、インラインを切りながら…

磁石のように執拗についていく、

「よし!いける!」

次の瞬間…
相手が下がった。

一瞬の間合いが開いた。

「しまった!
 打たれる!」

相手の手からボールが放たれる。

ゴールに向かってボールが空中に舞い上がる。

「入るな!」と願いながら、

ボクは次の動作に移る。

チェック・ボックス・リバウンド!

「外れた!
シュートが外れた!」

ボクは相手を止めながら、目の前に落ちてきたボールに無心に飛びつく。

その時、仲間の声が
はっきりと聞こえた。

「ヘイ!ボール!」 
アウトサイドにスペースに仲間にボールを出す。

「頼む!」という
気持ちを乗せてレーザービームのようなパスを出す。

ボクは走る!
風になって走る!

仲間も走る!
ボールをつなぐために、

ボールより速くゴールを目指して走る!

五人の仲間が風になる。

パス・アンド・ラン…

仲間の思いを乗せた
ボールが仲間の手から手を伝い、

ゴールに向かって流れて行く。

そのボールがボクの
ところに戻ってくる。

ディフェンスが必死の
形相でボールを狙ってくる。

ゴールを守るため、
ボクを攻めてくる。

「あせるな!
 よく見ろ!」

ボクの心がまた叫ぶ。

「シュートは!?
ダメダまだ打てない」

「パスは!?…
 出せない。

誰かもらいに来てくれ!」

相手がさらに攻めてくる。

ボクはコントロールドリブルに移る。

「落ち着け!」

バックステップ・フロントチェンジ、

それとも
ジャンプストップ・ステップイン、

それともバックロール…

ボクには武器がある。
個人技という武器が…

ディフェンスを引きつける。

次の瞬間、
「抜いた!」 

相手はボクの背中にいる。

「打つ!」

…シュートを打った。

ボールはボクの手を放たれ、空中に跳躍する。

「入れ!」

そして、
スパッ!という無音の
音ともにボールはネットを抜けた。

仲間の思いがこの瞬間に実を結ぶ。

そしてボクは、
この一瞬がたまらなく好きだ。

次の瞬間…
一瞬の喜びを置き去りにして、

ボクはまた風になって走る!

その大好きな一瞬のために…

仲間の思いが実を結ぶ
その瞬間のために、

風になって走る!

為さねば、成らぬ

2011-11-16 00:01:18 | やっぱりミニバス!
平成23年11月16日 水曜日
 
「為さねば、成らぬ」


夢が目標になり、
その目標を手にするには行動しなければならないということです。


坂本龍馬は、
何を成すべきかを考えて…

そのために為すべき事を行った人です。

「成すべき事」とは、
達成すべき目標・目的です。

「為すべき事」とは、
そのための行動を言います。

維新の偉人と言われる
方達は皆、成すべき事を明確に持ち、

そして、
「為すべき人」でした。


『為せば成る』
という言葉がありますね。

これは、

『為せば成る、
為さねば成らぬ成る業を、成りぬと捨つる人のはかなさ』

と語った武田信玄の言葉から来ているものです。

この言葉も頭ではよくわかります。

…が、
考えて決意して行動するというところまでいかないのが、

実際のところだと思います。

行動するという一歩を踏み出すには、

心の葛藤があります。
「わかっているけれど…

相手を怒らせてもまずいし、

何もそこまでしなくても…」

という思いですね。

その思いを乗り越えさせるのは、

「筋(すじ)」だと思います。

「無理」という理不尽を感じたならば、

それを正すべく…
「筋」を通すために、為すべきだと思うのです。

それでも成らないときもあるでしょう。

しかし、為すことによって一石を投じたことは間違いないのです。

また、
行動に移すために必要なものとして、

「自覚と悟りへの道」
という本に…

次のように書かれています。

『試験を受けても合格
する自信のない人に、

「とにかく試験を受けなさい」と忠告します。

本人は、

「何も準備もしていないのに合格するはずがない」

と答えるでしょう。

これが「我」です。

しかし本人はできれば
合格したいのです。

ですから、
そこまで言ってくれるなら…

「とにかく試験を受けてみよう」

という思いが、
「我」から一歩進んだ
「試みる」という思いです。

これは第三者に背中を
押されて動くことです。

この「我」があるけれども、

「試みる」という思い
が「従順」です。

この「従順」の思いが生まれて、

大きな進歩と発展が得られるのです。』

人はよく素直になれと言われます。

それが、
この「従順」だと思います。

「我」に固持することを捨て…

自分の思いに「従順」
になることで、

行動する一歩を踏み出せるということなのでしょう。

さらに行動した後の結果を怖れるから躊躇するのでしょう。

いずれにしても、
行動しなければ、
結果は生じないのです。

行動する難しさは、
その人の気力によっても大きく左右されると思います。