バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

価値観ってなに?…2012

2012-11-19 06:55:44 | やっぱりミニバス!
平成24年11月 19日 月曜日
 
「価値観ってなに?…2012」


今日はバスケの話ではありませんが…、人が生きていくということから言えば大切な話です。

さて、人はよく「価値観」と言います。

この「価値観」とは何でしょうか?

「価値観」とは、『何が大事で、何が大事でないかという判断、ものごとの優先順位づけ、ものごとの重み付けのこと』と言うとあります。

何が大事で、何が大事ではないかということは、人によって色々違います。

「価値観」は、生きていく中で色々体験していくことで作られていきます。

ですから、生まれてすぐの赤ちゃんが…「価値観」という物事を判断する基準など持っていません。

食べて、寝て、排泄して…まず、生きるために自然に必要なことをしていくだけです。

この自然に必要なことは成長して、子供から大人になっても変わりません。

人…つまり人間の面白いところは、言葉をしゃべり、自分の想いを自分以外の誰かに伝えることで、生きているのです。

その言葉をしゃべることで、お互いにコミュニケーション…意思の疎通をしてお互いを知り、

その意思疎通から、いろんな知識を蓄えていくのです。

そして、人は行動していくのですが、その行動をするために、人は判断をするのです。

その判断の基準が価値観です。

その価値観は人によって異なるから、人によって行動が違ってくるのです。

そういう多くの人が生活する場所が社会です。

多くの人が勝手に判断して…それぞれが、それぞれの判断で思い通りの行動をすると、社会は混乱してしまいます。

ですから、社会を平和に生きるために…社会には秩序という誰もが守るべきルールがあるのです。

そのルールの中で、人はそれぞれの価値観という基準をもって…判断して行動して生きていくのです。

この価値観は、人が生まれて成長していく中で作られていくものです。

そして、価値観はいろいろな形で作られていきます。

まず初めは、生まれてきた親から教えられるものです。

『這えば立て、立てば歩めの親心』の愛情をもって、親は…我が子が生きていくために基本となる価値観をしつけていくのです。

「三つ子の魂 百まで」といいますよね。

この「魂」が、人が人として生きていくための基本となる価値観です。

「あいさつをする。うそをつかない。手を洗う。ご飯の食べ方。お風呂の入り方。トイレの仕方。家族の絆。お年寄りを大事にする。祖父母の死で…人は死ぬことを第三者から学ぶ。」などでしょうか。

大きくなるにつれて、学校で先生と出会い、友達と出会い、そういう周りの人から知識を得て…

それが、基本の価値観の周りに作られていき、新たな「価値観」となっていきます。

学校で学ぶ勉強からは、社会を生きていくために必要な基本となる知識…

社会を生きる人が共通して持つ知識…

「言葉の使い方、計算の仕方、自然の法則、考える力」などでしょうか。

また、いろいろな書物を読むことで吸収することで得る価値観もあります。

そして、学校を卒業して社会に出てからは、会社などの組織やグループに所属することで、

それらの会社などが受け継いでいる理念なるものから…価値観が作られていきます。

また、個人的な体験をきっかけにしたり、自分の人生を生きていく中で、成功や挫折を経験することで、独自に新たな価値観が作られていくのです。

やがて、その価値観は、その人の具体的な行動の誰にも譲ることのできない信念という判断基準となり、

その人の「ライフスタイル」や「生き様」などになるのです。

人生、学歴がすべてではありません。

お金がすべてでもありません。

そして、夢がすべてでもありません。

それぞれをバランスよく備えていることが必要だと思います。

生活するためにはお金をかせがなくてはなりません。

仕事や日々の暮らしの中で、生きがい、やりがいを持たなければ…むなしい人生でしょう。

せっかくの人生ですから、充実したものにしたいのは…誰もが思うことでしょう。

その生きがい、やりがいを持つために知識が必要ならば、学ばなければいけないでしょう。

今の時代に人として生まれてきたのであれば、この社会で生きていくしかないのです。

無人島でひとりで生きることなどできないのです。

ならば、この時代に生まれたことを嘆くのではなく…自分の人生を不幸なものだと嘆いても生きていくことです。

生きていくことが、誰もが持つべき価値観なのです。

死は誰にも訪れるものならば、与えられた生のときを生き抜くことは、人に与えられた価値観です。

人は誰かに支えられ、人は誰かを支えて生きているのです。

ならば、その誰かのために生きるのです。

どうせ生きるのなら…よりよく生きていくことを考えることです。

その、よりよく生きるための判断の基準となるのが「価値観」なのです。

そして、その価値観は誰かに与えられるものではありません。

確かに、「三つ子の魂」という基本の価値観は…親から染み込まれるものですが、

それから、作られていく価値観は、人それぞれ違うものであり、

それぞれが、自分で見つけていくしかないのです。