バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

コーチセミナーから~機動バスケ構築のために…2012

2012-11-04 06:56:19 | やっぱりミニバス!
平成24年11月 4日 日曜日
 
「コーチセミナーから~機動バスケ構築のために…2012」


これは、以前に聴講したバスケのコーチセミナーで、現在トヨタ紡織監督の中川文一氏が、全日本女子バスケのヘッドコーチの時に話されたものです。

当時の中川文一氏が、ロンドンオリンピックへ向けて、女子バスケチームの目指す方向性について述べたものです。


この内容は、男子バスケも基本的には共有すべきことであると思います。

まず全体事項として、以下の8点を挙げられました。

1.スピードとブレイク
2.シューティングバスケ
3.プレッシャーDF
4.ニュートラルボールの強化
5.ノーミスバスケボール
6.4番(PF)と5番(C)のオールラウンド化
7.よりアグレッシブで躍動感あるバスケ
8.日本人の特性を活かした、日本人にしか出来ないバスケ


それでは各項目の概要についてです。

1.スピードとブレイク

「世界最速を目指す!」…とにかくボールを前に!

●DFリバウンドとカウントされてからのスタートダッシュ!

・リバウンドから1番にボールを繋ぐ…3線速攻~ミドルレーンカッティング(ダウンザミドル))

・カウント時は4番から1番へ…スローインの速さ + サイドライン速攻

・先端での攻め…スピードで走り込み流れを作る~モーションOF

2.シューティングバスケ

「世界最高のシュート率を目指したい!」

●如何にイージーなシュートを打てるか

・無理なシュートは確率が落ちる。

個人のシュート技術だけではなく…シューティングに持っていくまでのリズムを作ること

そのためにDFを崩し、気持ちよくシュートが打てていること。

・そのシュートを入れ切れることを大切にしたい。

「日々の打ち込み!」…「打つ」だけでなく、「打ち込む」~ボールをゴールに入れ切ること

「ライブシューティング」が必要…練習の中でゲームライクなシューティング!

3.プレッシャーDF

「うるさく守る!」

一方で、引くDFとは…ボールマンにプレスし、それ以外は、ゴールを固く守る!

・ボールマンプレッシャー

トレース…ハンズアップして足でコースをふさぎながら、ボールをトレースし、インサイドのボールを止める!

・1 カウントディナイ…3線のフラッシュチェック! & ディナイ

・オフボールスクリーンに対してファイトオーバー!

・ピック&ロールへの対応

ピック&ロールは世界の潮流

さらに、今はロールインよりも、ポップアウトから…190cmクラスが、アウトサイドから
シュートを沈めてくる。

これに、いかに対応するかが課題。

・センターのDF…「ベタつき」のDFが有効だが、ドライブインへのカバー対応をどうするか?


以下の五つのNo DFの実践!

『No Switch , No Line ,No Faull, No Shoot , No Pass in 』

4.ニュートラルボールの強化

「リバウンド・ルーズの奪取!」

●DFリバウンドでは…相手のシュートは1回にする!

・相手を見失わない…Don't Look the Ball 

・飛び込んでくる相手に体を当てる!…しかし、最後はボールに飛びつく!

●OFリバウンドでは、シュートとOFリバウンドの直結!

「行けない」のではなく…「行かない」というケースが多い。

特に、1番と2番の飛び込みリバウンドは有効!

(JAPANの吉田選手がいい例)

そのためには、味方のシュートモーションと合わせること!

5.ノーミスバスケ

「大差で勝つことは困難…小さな差で勝利をつかむために!」

●正確で確実で、しかも速く、強いボールコントロールと、ボディーワークと、タイミングコントロール!

小さな問題を見過ごさない!

6. 4番と5番のオールラウンド化

「5メンガードor5メンフォワードの実践!」

●アウトサイドシュートを入れ切る…4番・5番

・OFエリアを広げ、アウトサイドシュート + ドライブインの突破力

・ムービングレシーブからの攻撃力

・パスの瞬間的なさばき…

・スクリーン技術を培っていきたい

・ファウルをもらうプレー

7. よりアグレッシブで躍動感あるバスケ

「チーム体力が必要!」

ひとりひとりに、プレイタイムをシェアする厚い選手層の養成が必要。

8. 日本人の特性を活かした、日本人にしか出来ないバスケ

・ガマン強い
・勤勉
・責任感
・あきらめない精神
・ち密
・思いやる心
・礼節

以上の8個の項目を具体化させていくことが…中川オリジナルです。

次の世界に向かって…頑張れ!ニッポンバスケ!