バスケ青春の詩

平成25年12月22日をもって33年9か月ほど勤務した仕事を定年退職をしました。これを機会にまた想いを綴ります。

言葉は言霊…2012

2012-06-30 00:42:10 | やっぱりミニバス!
平成24年6月30日 土曜日
 
「言葉は言霊…2012」


数年前の、ミニバスの練習試合での話しです。

その時の、小学6年生のある保護者の方が私に話してくれたことです。

今は大学三年の息子が、高校三年生の時に、ミニバスの指導をする機会があり、

その小学6年生の子供に、『君のシュートフォームはキレイにできてるね。』と話したそうです。

そのことを、その子が、家でお母さんに嬉しそうに話し…、

『もっとバスケを頑張ってみるよ…』と言ったそうです。

その6年生の子は、理由はわかりませんが、当時、バスケに対するやる気をなくしかけていたらしく、

同じミニバスクラブ出身の、先輩である息子からかけられた一言が…

彼の心にやる気を与えてくれたと、おっしゃってくださいました。

きっかけは、些細なことでしょう。

その時、息子は、素直に、何の考えもなく言い放った言葉だったと思います。

それが子供の心を動かした。

指導する者として…、

特に、ミニバスのように、子供達に対する一言の言葉の重さは重々わかっているつもりですが、

改めて、言葉の持つ力の大きさを知りました。

言霊とは、よく言ったものです。

口から発した言葉という音ね…は、

戻ることはなく、消えることなく、相手の心に深く刻まれるのでしょう。

その音ね…を発した者の思いにかかわらず、

相手を傷つけることもあれば、元気を与えてくれることもあれば、癒してくれることもあるのですね。

子供達の心を成長させる…大切な言葉で語っていきたいと、

自分の心に刻むことができた事実でした。

明けない夜は~ない…2012

2012-06-29 02:45:58 | やっぱりミニバス!
平成24年6月29日 金曜日
 
「明けない夜は~ない…2012」


人を目標に向かわせるパワーは、「自分はそれを達成できる」という信念から生まれると思います。


さて、ウサギと亀のお話ですが、

ウサギは、自分の足元の信念を見つめて、

相手と自分を比べ、その優越感を…自分の信念の強さだと思い込んだのでしょう。

だから、目標を達成出来なかったのだと思います。


目標は競り合うものではないのだと思います。

それが、ひとつしかないのなら、自分の全力を尽くすことを考えるべきでしょう。

他の人が、どれだけ頑張っているのか…ではなく、

自分が、どれだけやってきたのか…その自信が信念となり、心の鎧となるのだと思います。

亀は、ウサギの走りの速さを知りながら、

無駄と思うことなく、自分の出来る限りの歩みを続け、休むことなく歩み続けることで目標をつかんだようです。

世の中は、ひとつの目標を競り合うということは常です。

その時に、自分を信じることができないのは、他と比べるからです。

他と比べた瞬間に、信念は崩れ去るのでしょう。

乗り越えるのは、相手ではなく、今の自分なのです。

その努力を継続すれば、課題を克服し、目標をつかむことができる…と信じること。

その強い思いがあって、行動できるのでしょう。

その行動の積み重ねが、明日の自分を実現してくれるのです。

今日の自分ではない…目標に近づいた自分を実現してくれるのです。

そう思い込んだ自分…その思いの強さが、信念なのだと思います。

当然、挫折することもあるでしょう。

挫折した思いを、すぐに受け入れることなど誰もできないでしょう。

しかし、そこから立ち上がるしかないのです。

誰かが救いや、慰めや、励ましの声を掛けようとも、立ち上がって、歩み出すのは本人以外、誰でもないのです。

誰かが、肩を貸したり、支えたりするするでしょう。
しかし、そこには本人が、自ら歩き出す気持ちを溢れださない限り、夜は明けないと思うのです。


絶望感に陥るでしょう。

その闇が、永遠のものなのか、いつか明けていくものなのか、それは自分次第です。

いずれにしろ、戻ることはできないのです。

ただ、生き抜いていかなくてはならないとは思います。

明けない夜はない…ということを信じて。

ミニバスのヘッドコーチ…2012

2012-06-28 02:18:26 | やっぱりミニバス!
平成24年6月28日 木曜日
 
「ミニバスのヘッドコーチ…2012」


私は、うちのミニバスクラブの会代表、そして男子総監督という立場をいただき、

実質的には、小6年と、小5年男子の主担当コーチを務めさせていただいてます。

私は、子供達の保護者ではありません。

我が子達…、今は、社会人になった娘と大学三年生の息子が、このクラブに所属していたことから、

バスケ経験もないにもかかわらず、アシスタントコーチから始めて、今に至っています。

コーチィングについては、我が子達の活躍のお陰で、実践的に学ばせていただくことができ、
どうにか、コーチを務めることができています。

主担当コーチ…いわゆる、ヘッドコーチですが、

ミニバスであろうとも、チームの雰囲気やチームスタイルは、ヘッドコーチの言動、特に、バスケに取り組む哲学や考え方…

さらに言えば、コーチの人物そのものが、子供達のバスケに限らず、生活そのものに、

もっと言えば、大げさかもしれませんが、人間形成に大きく影響していると思います。

ミニバスのヘッドコーチは、その意味から言えば、中学・高校・大学バスケのヘッドコーチより責任は大きいのではないでしょうか?

僭越(センエツ)でエラソーなことを言いますが、

ヘッドコーチの存在感は子供達の心に、よくも悪くもしっかりと根付いています。

私が思うに、コーチィング技術に長けている方が指導されることが、コーチに必要な絶対的な要素ではないと思っています。

子供達の心に与えるインパクトは、ヘッドコーチの言葉と行動が、極めて大きいと思います。

ヘッドコーチは、試合に勝つ術を教えることだけではなく、いかに真剣に、本気に子供達と向き合うことで、

子供達の個々の心を健全に育み、仲間と共に自立し、自律していく…

そして、チームの結束力や集中力が形成されていくと思います。

さらに、ミニバスにおけるヘッドコーチは、子供達とだけではなく…

お手伝いしてくださるアシスタントの保護者コーチ、

そして、保護者父兄…いやいや、

むしろ子供達の母達から、信頼される関係であることが極めて重要だと思います。

そのためには、ヘッドコーチ自身が、その方達に謙虚に、協力に感謝する気持ちを持ち、接することが大事です。

中には、「俺がコーチだ!俺のやり方は絶対だ!」として、

保護者は、自分に協力して当然だと思い込んでいるような、

私から見て、どうしようもない、呆れるコーチの方もおられるようですが…

ヘッドコーチは、さらに保護者の方々に、コーチとしての自分の考え方を説明する責任と…それを理解していただくことが必要だと思います。

基本となる、指導の考え方は、「常識と良識」です。

その基準は、極端ではなく…普通であることです。

それには、コーチ自身が、しっかりした価値観を持っていなければならないと思います。

それは、ヘッドコーチとしての信念であり、簡単にぶれるものであってはならないものです。

…と言いつつ、他の意見も、虚心坦懐に聴くことができる心の余裕も必要でしょう。

また、ヘッドコーチは、子供達も含め、関係者に対しても、

「やる気」にさせるようなリーダーでなくてはならないのでしょう。


ミニバスのヘッドコーチは、指導している子供達と共に成長しています。

そのあり方は、14年間のコーチィングから学ばせていただいたものです。

それは、私の心に染み込んだ、ミニバスのヘッドコーチとしてのコーチィング・フィロソフィー(哲学&指導理念)です。

しなやかに生きる…2012

2012-06-27 02:33:38 | やっぱりミニバス!
平成24年6月27日 水曜日
 
「しなやかに生きる…2012」

私は、2~3年前から、体調を崩したことや、昨年の娘のことがあってから、

自分の生き方として…強く前向きに生きるという生き方ではなく、

大木のように風に向かって耐える強さではなく、

柳のような、風に吹かれながらもしなやかに、

それでも向日葵(ヒマワリ)のように、明るい方に向かっていく生き方をしたいと思っています。

------------------------------------------------------------

人の生き方は、それぞれです。

一筋に生きる。
思うように生きる。
ガムシャラに生きる。
仕事に生きる。
趣味に生きる。
子供のために生きる。
家族と生きる。


あなたの生き方は、どのような生き方でしょうか?

生き方は様々でしょう。

生き方として、常にテンパッテいたり、逆に脱力感に満ちた生き方というのは、

他と自分を比べて、自分のいるところを気にしながら生きることや、

他の人より、よい位置にいると思うことで、優越感や安心感になること

逆に、劣る位置にいると思うことによる、劣等感や喪失感…

または、それにより、他の人より優位に立つためだけに頑張るという、空虚な競争心からくるものだと思います。

私もかつてはそうでした。

仕事のことでは、自分の能力を自負していました。

あいつにできることは、自分は、それ以上のことはできて当然。

しかし、そんな自分は、結局、仕事に生きる者ではなく、家族と生きる者です。

家族が私の人生の支えです。

そのうち、経歴を積むにつれ、仕事は責任あるものになっていきました。

他の人と自分を比べて生きることが、苦しくなっていきました。

それでも、その生き方に固執しました。

その結果、身体と心が壊れました。

そして、家族も辛い思いをしました。

やはり私は、家族と生きることが、自分の生き方だと…

それが、私の人生観なのです。

他と比べて生きることの空虚さを知りました。

しかし、他と比べる…というのは、ごく自然な思いです。

それは、自分が生きるための糧になるというのも、間違いのないことだと思います。

でもそれが、他の人を傷つけ、自分を苦しめていることにもなることも確かでしょう。

私は、自分の生き方として、そのことに気づきました。

私の人生…その生き方は、絶対的に、私のもの。

他と比べて、生き方を決めるという、相対的なものではないと思っています。

こんな生き方でも、肩ひじ張ることもあります。

肩ひじ張ることなく、自分の生き方を生きること。

今は、仕事をしながら、でも、仕事にガムシャラにならず、家族と、特に妻と共に生きることを大切にしています。
(妻はどう思っているかわかりませんが…)

ミニバスの子供達の心を育むことも大切にしています。

ただし、今は、かつてのように試合に勝たせたいという思いよりも、子供達が自立して、自律できるバスケをやり切って欲しいと願いながら指導しています。

このような生き方を、私は、「しなやかに生きる」という生き方だと思っています。


さて、もうひとつ…

娘や息子は、自分の生き方を見つけて生きていくでしょう。

親として、それを見守り続けるでしょう。

見守るのです。子供の人生は、子供のもの。
(といいつつ、かなり干渉して、娘に叱られています。)

親は、ハラハラして、その人生に干渉しようとするでしょう。
でも見守るのです。

自分の人生のパートナーは、人生の伴侶のカミさんです。

私は、カミさんと、しなやかに生きていきたいと思っています。
 (カミさん…嫌がるかな?)

Take a chance on you!~自分に賭けろ!…2012

2012-06-26 05:46:52 | やっぱりミニバス!
平成24年6月26日 火曜日
 
「Take a chance on you!~自分に賭けろ!…2012」


これは以前に書いたものですが、「自分に賭けろ!」ってどういうことなのでしょうか?

-------------------------------------------------

あるFMラジオのトーク番組で、J-POP歌手のアンジェラ・アキさんが話していたことです。

アキさんが、アメリカで大学を卒業して、就職した会社の上司がボブという名前でした。

アキさんは、大学時代からクラブなどで弾き語りをしていたそうで、

ただし、あくまでも仕事をしながら、最も好きな趣味として弾き語りをしていたそうです。

ある日、上司のボブが聴きに行っていいか?…と尋ねたので、

『いいとも!』と言ったかどうかわかりませんが、聴いてもらったそうです。

翌日、出勤して、すぐにボブに呼ばれて…、

『なぜ君は、この仕事をしているんだ?』と聞かれ、

『えっ!?』
私…クビ!? って思ったそうです。

ボブは続けて、『唄っているときのような、君の顔を仕事では見たことがない。』と言いました。

そして彼女に、『Take a chance on you!』と強く言われたそうです。

彼女は、そんな言葉は初めて聞いたと話しました。

日本語の意味で…最も近い言葉が、『自分に賭けろ!』らしいです。

確かに、日本の日常会話でも、上司や先生などから、

『夢を持て!』
『あきらめるな!』
『希みはかなう!』

…などは言われることがあるかもしれませんが、

『自分に賭けろ!』とは言わないでしょうね。

自分の秘めた可能性を現実にしてみろ!

そのために、何をするべきか?

自分が自分に賭けたのなら、賭けには勝たなければならない!

そのために、確実に勝った自分を実現するためには、考えて実行すること。

一年後の自分が何をしているのか、

そのために、今、何をしていくのか?

さらに、一年後の自分がいて、

その先の、三年後の自分がどうなっているのか、

どうなっていて欲しいのか?

そのために、一年先、そして三年後の現実をイメージして、何をするべきか考える。

そして行うこと!

今の自分が置かれた状況が、いかに辛いものであっても、他人が認めてくれた可能性は本物です。

その可能性に賭けることで、自分の人生は輝いたものになると思うのです。

来年の自分のために、今の自分を頑張ることはもちろん大事です。

しかし、今の自分の状況にあきらめてはいけないのでしょう。

ここは通過点です。

最悪と思っている状況でも、次の自分を実現させる通過点です。

あなたの可能性を知った人達は、あなたを放っておくはずがないのです。

しかし、そのことに甘えてはならないのでしょう。

自分の可能性に賭けるのは自分自身なのですから、

今の状況を悲観することなく…一年後、三年後の自分に賭けるのです。

今の状況にいら立つことは、仕方のないことでしょう。

それでも…『Take a chance on you!』

自分の可能性に賭けるのです。

あなたが自分自身の可能性を認めて、

さらに、他の多くの人達が認めてくれた自分の可能性に賭けるのです。

そのために、冷静に考えて実行していくことです。

絶対に今の状況にあきらめてはならない!…と思います。

教え子から…嬉しい便り

2012-06-25 00:56:22 | やっぱりミニバス!
 

ミニバス時代の教え子が、昨日、高校バスケを引退しました。

その教え子からメールが届きました。

まさに、このようなことがあるからこそ、ミニバスのコーチは生き甲斐なのです!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『お久しぶりです、○○です!!
夜遅くにすいません〓


今日、県大会3位で、インターハイを逃し引退しました!


先生には怒られたり、厳しく叱咤されたりして辛かった2年ちょいでしたけど…

いい仲間と出会えたし、試合に出る出ないはともかく、大好きなバスケを高いレベルでやれて良かったです。

いろんな経験ができたので、この高校でバスケが出来て良かったです!!


コーチは俺の恩師でありかなりお世話になったので連絡させてもらいました。

ありがとうございました!!』


そして、私から彼に次のように返信しました。


 「ひとつの時を終えて…」



君にとって、一途に駆けた二年半は、実に濃縮した年月だったでしょうか?

悔しさも、喜びも、怒りも、色々な涙を流した日々だったと思います。

自分しかわからない、「時」をしっかりと心に刻むことが出来たなら…

その「時」は、これからの道を歩んで行くための力を与えてくれることは間違いないと思います。

ここで、ひと息ついて、ゆっくりと、しっかりと歩んで行くことだと思います。

君の行く道に幸あれ!

嘘について…2012

2012-06-25 00:17:39 | やっぱりミニバス!
平成24年6月25日 月曜日
 
「嘘について…2012」


以前にも書いたことですが、嘘についてです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「嘘」とは…、「真実ではないこと。また、そのことば。いつわり。正しくないこと。適当ではないこと。」といった意味があります。



あなたは、今までに嘘をついたことはないですか?

多分、ほとんどの人は、なんらかの嘘をついたことはあると思います。


最初から「嘘」をつこうと思って行う行動は…計画的な行為であり、

もっと言えば、それは犯罪かもしれません。

そのような行為は、人として最低のことでしょう。

大体、そのような嘘は悪賢い智恵のついた大人がつくものです。

子供達がつく「嘘」のほとんどは、そういう計画的なものではなく…、

過ちを起こすつもりではなかったのが、不注意でやってしまい、

それが親や先生に知られたら…「怒られる!」と思い、

怒られるのが怖くて、それを避けるための、ひとつの自己防御としての言葉が「嘘」だと思います。


私は、我が子達が小学生のころに、こう言ってきました。

「自分が、過って行った真実から逃げてはいけない。

逃げようとするから嘘という言葉になる。

怒られるのが怖いと思うことは理解できる。

しかし、やってしまった真実を正々堂々と、自分の言葉で話せる人になること…

それが、結局いずれは、自分が求める…自分がなるべき人であるということ。

それを理解し納得できるようになるんだよ。
だから嘘をついて、その場を取り繕うことができても…

そのことに、悔いを残して人生を生きて行くことになる。

そんな人生ほどつまらないものはないんだよ。」


そういう、あるべき人になることは…簡単ではないと思います。

しかし過って犯した真実は、言い訳的な言葉ではなく、

「ごめんなさい。私がやりました。」という一言の言葉で言える人になりたいと…私は思います。

和の力、個の力…2012

2012-06-24 00:53:31 | やっぱりミニバス!
平成24年6月24日 日曜日
 
「和の力、個の力…2012」


以前の記事で「チームの和」が同じ方向に向かったときに、「チーム力」がいかんなく発揮されると書きました。

ただし「チームの和」にこだわりすぎても、チームの基本となっている「個」の力が発揮できないこともあります。

チームも個人も人間ですから、日々成長し、体験することにより価値観も変化し、

昨日、体験した「チームの和」が今日も同じように発揮できるとは限らないのです。

「チームの和」を大切に考えすぎても、チーム力の基礎となる「個の力」が不完全燃焼するのです。

個々のプレーヤーが、「チームの和」に気を遣い過ぎると、

チームとして息苦しい時間がストレスとなり、個々が何をすべきか、わからなくなってしまう。

本当の個々が、やりたいプレー、やるべきプレーとは違ったことをしてしまうのです。


そこのバランスが「チームの和」としてのチーム力を作る上で難しいのでしょう。

個々のプレーヤーが、まったく気を遣わないというのもおかしなことになるでしょう。

そのためには、個々のプレーヤーが…

個々を活かしつつ、チーム力を作り上げる意識を自分達で持つことです。

コーチは、個々の能力を引き出しながら、「チームの和」というチーム力の発揮に知恵を出し、

プレーヤー個々が本心で、チームを作り上げるということを真剣に考える。

そうでなければ、見せかけの気持ちほど、愚かなものはありません。

ですから、個々のプレーヤーは、気遣い過ぎると…疲れるばかりであり、地に足をつけた本当の自分のプレーが出来ないのです。

…であれば、本当の自分の気持ちを仲間に伝えるべきだと思います。

そこに、衝突が生じるのは明らかです。

しかし、目的とするところを見失うことなく衝突すべきです。

共有すべき目的は、「チームの和」とは何か?

チームとして何を目標にしているのか?

それを成すために個々のプレーヤーは何を考え、何をするべきなのか?


「以心伝心」という言葉があります。

何も言わなくとも、お互いに理解し合える状態ですが、

これは、最初からそのような状態になれるわけがないのです。

お互いに衝突することで、お互いが激論し、反発し…

そして目的を共有することに気付き、歩み寄り、ひとつになっていくのです。

それでも、個々のプレーヤーは自分の中で葛藤するでしょう。

それこそが、「チームの和」を作り、それをチーム力にするために、欠かすことが出来ない乗り越えるべき壁だと思います。

すべてを、個々のプレーヤーがさらけ出し、言葉で互いに伝えることで…、

コーチが見い出した方向にチームが向かっていくとき、「チームの和」は成長していくのでしょう。

形ばかりの「和」ではなく、「個」の力を基礎とした、チーム力が発揮される。

その場で表現せずに、陰口をたたく者には、プレーヤーの資格はないのです。

わだかまりを残さず、すべての心のうちを話すことが…本当のチーム力を作るために必要なのです。

それを「虚心坦懐(キョシンタンカイ)」のチームと言います。

「心に何のわだかまりもなく、さっぱりして、すべてを受け入れることが出来る」…という心の状態です。

このようなチームを造ることを考えて、そのようなチームを造るのが、コーチの務めだと思います。

コーチから子供達へ…その2

2012-06-23 05:49:27 | やっぱりミニバス!
平成24年6月23日 土曜日
 
「コーチから子供達へ…その2」


<バスケに対する姿勢>

1. 基本

スポーツは「礼」に始まり、「礼」に終わる。

「礼」は「けじめ」です。

「礼」をすることで、練習にのぞむ気持ちを高め、

練習が終わったら、また普段の気持ちにもどるのです。

そして「礼」には、相手がいます。

「礼」をすることで、相手のことを認め、よろしくお願いします、お互いにがんばりましょうという気持ちを、お互いに交換するのです。

●仲間どおしのあいさつ

●体育館に入る前のコートに対して、お願いしますの気持ちを込めた「礼」

●コーチ、お母さん、お父さんたち、ほかの大人の人達に対するあいさつ。

「おはようございます」
「こんにちは」
「さようなら」
「ありがとうございます」

●体育館を出るときのコートに対して、ありがとうの気持ちを込めた「礼」


2. 練習や試合のとき

●全力! 集中! 仲間のために!

だらだらやらない!…仲間に迷惑!

全力! 集中! 仲間のために!…で練習が出来ないのなら、練習する資格はない!

●自主・自律

自分で考えて、自分から動き、自分の行動を律せよ!

●動作は機敏に…

コート内は駆け足! 限られた時間内で、やるべき練習をてきぱきとやっていく!

●声を出せ!

だまって静かに練習しても、気持ちは盛り上がらない、自分のために、仲間のために声を出せ!

3. 試合を行なうための心がまえ

☆大敵をおそれるな!小敵をあなどるな!

☆常に土気サンライズのバスケをしよう!…正確性とスピード

☆仲間を信じよう!自分に自信を持とう!

☆自分の弱気は、自分にとっても、仲間にとっても大敵だ!

気持ちで絶対に負けないこと!

特に、自分自身に負けないこと! 

仕掛ければ相手は絶対に抜ける!信じろ!

☆勝ち負けにこだわらない。練習でやったことを出しきる! 

一本を大事に、あきらめない気持ちで!

勝っても負けても、自分として、チームとして悔いのないプレーをしよう!

☆1本のシュートを大事にすること!

特に、フリーでのランニングシュートは絶対にはずさないこと!

また、フリースローは、、必ず2本のうち1本は絶対に入れるつもりで打つこと!

それには、練習の合間に、積極的にセットシュートやランニングシュートの練習を自らおこなうこと!


以上です…この思いで練習を続けていけば、

子供達は必ず、またひとまわり、気持ち的にも技術的にも成長します。

間違いなく成長します。

それはバスケが、もっと楽しくなるということです。