感謝状
FUJI教育基金の皆様へ
私の名前は、ファム・ティ・ジェム・フォンです。アンザン大学農業・天然資源学部、バイオテクノロジー科、DH9SHクラスに在籍しています。
この大学の合格通知書を受け取った高校生だったとき、表現しがたいほどの嬉しさと、悲しみが少しよぎりました。母が額に汗して働き、父が泥まみれになって働いている姿を思い出したからです。
それから3年が過ぎ、相変わらず自転車で学校に通っており、時々倒れそうになります。勉強がとても大変で、生活費は足りないからです。
勉強以外に、私は毎日求人広告を見て、仕事を探し、両親を助けたいと思っています。
実家を離れて通学しているので、よくホームシックになって、泣きたくなることがあります。でも、いつも頑張っている両親のことを想って、「泣いてはいけない、強くならなくては」と自分に言い聞かせています。
いま、最終学年になりましたが、両親は一度もぼやくことはありませんでした。けれども、私は両親の白髪がどんどん増えていくのを見て、迷惑をかけているなと申し訳なく感じています。
教育基金の奨学金のことを知ったとき心が軽くなったような気がして、2011年度の優秀奨学生20人に自分が入ったということを知ったときは泣いてしまいました。
基金の皆様はわずかばかりの奨学金と謙遜して言われましたが、私にとっては物資的に支えてくれるばかりか、精神的な励ましを与えてくれる贈り物です。ベストタイミングで、実際的な支援が何物にも代えがたい贈り物であり、FUJI奨学金こそがそのような贈り物なのです。
そしてもう一つ、私がとても感動したのは、基金の皆様がとても親切だということです。皆様に接して、人類愛に溢れるお心の温かさと人徳を感じました。
奨学金をいただきましたら、そのお金を学費や学習に必要なものを買う費用に使います。
私たちは頑張って勉強し、優秀な成績を収めてこそ、困難な生活から這い上がることができます。
私たちにお心を傾けてくださったことに、心から感謝いたします。これからも皆様の支援を引き続き賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
(北山夏季・訳)