ベトナムの子どもたちに奨学金を――FUJI教育基金

ベトナム南部・北部の中学・高校生、大学生に奨学金を贈って勉学の支援をしています。

2012-2013年度“夢の翼”奨学金授与式典における挨拶

2013-01-19 | 奨学金授与の旅

2012-2013年度“夢の翼”奨学金授与式典における挨拶
―ニンビン省キムソン郡 チャットビン中学校、キムソンB高校―

I チャットビン中学校

 1.レ・ティ・タック (Le Thi Thach)校長の挨拶                 

FUJI教育基金代表団の皆様
チャットビン中学校の先生、生徒の皆さん

 本日、日本のFUJI教育基金代表団の皆様がチャットビン中学校を再訪してくださったことを大変嬉しく思います。
 わが校の先生方、生徒たちを代表して、FUJI教育基金代表団ならびに会員の皆々様にご挨拶を申し上げますとともに、皆様のご健康、ご幸福、ご繁栄をお祈り申し上げます。

 FUJI教育基金代表団の皆様。本日は私たちチャットビン中学校にとって非常に嬉しい日です。つまりFUJI教育基金代表団をお迎えする第11回目の日だからです。
 生徒たちが貧困を乗り超え勉学に励めるようにと贈り物を携えて訪問してくださいました。
 かつて奨学金を授与された生徒たち、あるいは現在授与されている生徒たちは、中学校、高校あるいは大学で勉強し、日々前進しつつあります。

 私たちへの皆様方のご配慮は単に物資面にとどまらず精神面でも大きな意味をもっており、先生方、生徒たちが教授し、学習するうえでさらなる努力を促す要因となっています。

 皆様方の私たちへのご厚情に深く感謝しております。学校側を代表し、心からお礼を申し上げます。

 私は、皆様方からいただきました奨学金を生徒たちに手渡すことをお約束いたします。
 私たちは、生徒たちがいただいた奨学金を目的どおり、節約し、学習面で役立つように使用することを奨励したいと思います。
 そして代表団の皆様が今後も私たちチャットビン中学校に、より一層のご関心を向けてくださることを願っております。
 同時に生徒たちがますます勉学に励むよう奨励していきたいと思います。

 最後に、代表団の皆様のご健康、ご幸福、ご繁栄およびご成功をお祈り申し上げます。
 ありがとうございました!

 

2.チャットビン中学校生徒代表の挨拶:

 FUJI教育基金の皆様、ご来賓の皆様、そして先生方ならびに親愛なる生徒の皆さん
 私は、230名のチャットビン中学校の生徒を代表してご挨拶をさせていただきます。

 本日、私たちが、FUJI教育基金の奨学金授与式典に参加でき、有益な多くのことを学ぶことができることは、大変栄誉なことであり、また誇りでもあります。それこそまさに誰もが望んでいることです。
 幸いなことに、私たちは、今日、その満ち足りた幸せな気分に浸ることができます。
 これもひとえに先生方が私たちに深い関心を持ってくださり、熱心に教育し、知識の海へと導いてくれたおかげで今日のようなよい結果を得ることができました。
 それに加えてFUJI教育基金の援助があったおかげです。

 過去数年にわたり、日本では地震や津波などが発生し、経済社会状況が困難に陥っているにもかかわらず、FUJI教育基金の皆様は私たちを支援するためにその条件作りに努力してくれています。
 貴基金がチャットビン中学校を初めて訪問されてから今年で11年目になります。
 私たち、チャットビン中学校が名誉に思うこと、それは、FUJI教育基金代表団を迎え、貧しい環境にありながらも学業成績が優秀な生徒たちに奨学金をいただけることです。
 このことは、私たちとって大きな喜びとなっています。
 FUJI教育基金の奨学金は私たちの学業面に寄与する物質的援助であるのみならず、私たちにとっての精神的贈物であり、さらには私たちがより高いレベルのものを求める刺激となり、かつ私たちにしっかり歩むための自信を持たせてくれます。

 ここに参列している40名の奨学生はもとより、わが校の全校生を代表して、先生方の多大なご功労、またFUJI教育基金代表団のより大きなご功労に対し、心から感謝申し上げます。
 皆様のこうしたご厚意に報いるため、私たちは、本日いただきましたものに恥じないように一生懸命勉強し、努力することをお約束します。

 私たち、チャットビン中学校は、今後もFUJI教育基金が私たちへのご関心を示していただけますことを願っています。
 そして私たち世代の生徒だけでなく、将来の生徒たちにも私たちが本日味わったような、嬉しくて、幸せで、感動的な気持ちに浸れるようにしてあげてほしいと思います。

 最後に、ご来賓の皆様、諸先生方のご健康、ご幸福をお祈りいたします。
 同時に生徒の皆さんが学業面においてより高い成果を得られるよう祈っています。
 ありがとうございました。


                     
II キムソンB高等学校


1.キムソン郡退職教職員会(Hoi Cuu Nha giao Kim Son)会長
 チャン・ティン (Tran Tinh) 氏の挨拶:

日本のFUJI教育基金代表団の皆様
関係者の皆様
先生、生徒の皆さん

 新学期に入ったばかりの10月の第1週目に、FUJI教育基金の代表団がわが校を再訪してくださいました。
 今年は、FUJI教育基金が、キムソンB高校が実施中の「よく教え、よく学ぶ競争運動」に共感し、激励するために遠路はるばるキムソンB高校を訪ねて来られ、奨学金授与を開始していただいてから2年目にあたります。

 貧困な状況にある生徒たちへの奨学金、“夢の翼”の授与は、生徒たちが困難を乗り越え、学習の成果を上げるうえで大いに役立っています。
 これは、生徒たちが“飛翔”するための翼を強くし、向上してほしいとするFUJI教育基金の慈愛に満ちた、人道的な黄金の心なのです。
 過去2年に、貴基金は生徒たちに数億ドンもの奨学金を贈ってくださいました。
 2012年度の奨学金、“夢の翼”を生徒一人一人に授与するために来校された貴基金の代表団を心から歓迎いたします。

 昨年度、“夢の翼”の奨学金を受け取った生徒たちは非常に喜び、どの生徒も積極的に、熱心に勉強し、ニンビン省および全国におけるキムソンB高校のランクを上げるためにクラスや学校内の競争運動を促進するという価値ある貢献をしました。

 保護者、全校生、学校側を代表して、キムソン郡退職教職員会は貴基金のすばらしい行為に衷心から感謝を申し上げます。

 代表団の皆様、ご来賓の皆様のご健康、ご多幸をお祈り申し上げますとともに、困難を乗り越え、よい成果を目指し、一生懸命勉強しようとしている多くの生徒たちに喜びと励ましをもたらす人道的支援活動を継続していただけますよう心から願っています。
 ご来賓の皆様のご健康、ご幸福をお祈りいたします。
 そしてキムソンB高校の先生方、生徒の皆さんが新学期の任務をそれぞれに完遂し、わが校のランクをより高めてくれることを願っています。
 来年、またお会いしましょう!
 ありがとうございました。

 

2.生徒の挨拶:
 1) 奨学生代表の挨拶

日本のFUJI教育基金代表団の皆様
ご来賓の皆様
先生、生徒の皆さん

 まず初めに、私は、キムソンB高校の全校生を代表して、皆様のご健康、ご多幸およびご成功をお祈りいたします。

 本日、私たちは、日本のFUJI教育基金から、“夢の翼” 奨学金をいただけますことを大変嬉しく、誇りに思っています。

 これまでFUJI教育基金はキムソンB高校の教育環境にご関心を向けてくださり、私たち、困難な環境にある生徒たちに奨学金を授与してくださいました。
 この奨学金は、単に物質的な贈物だけではなく、私たちに、学業面での困難を克服し、前進するよう、励まし、勇気付け、支えてくれる精神的贈物ともなっています。

 FUJI教育基金や社会全体の心温まるご配慮、そして諸先生方の熱心なご教授に対し、私たちは皆様のご期待に報いるべく、学問を修め、徳性を養い、より高度の人格を形成するように努めることをお約束いたします。

 最後に、FUJI教育基金代表団の皆様、キムソン郡退職教職員会の皆様および諸先生方のご健康、ご多幸をお祈り申し上げます。
 そして生徒仲間の皆さんが優秀な成績を達成できますよう祈っています。
 ありがとうございました。

2) 前年度の奨学生の挨拶

FUJI教育基金代表団の皆様
関係者の皆様
先生、生徒の皆さん

 私は、昨年度、FUJI教育基金の“夢の翼”奨学金を授与していただいた20人の生徒のうちの1人です。

 昨年、私たち、つまり困難な環境下にある家庭の生徒たちは、新学期を前にして学業面で前進するためにどうしたら困難を解決できるかとあらゆる方策を探していた矢先に、FUJI教育基金の代表団がわが校を訪問され、奨学金をいただけることになりました。

 この奨学金を授与していただいたおかげで、私たちは勉強に必要な本や学用品を購入することができ、またより理解を深めるための何冊かの参考書も購入することができました。
 私たちは貴重なこのお金を勉学に役立つように使わせていただくつもりです。

 FUJI教育基金代表団の皆様、ご来賓の皆様、そして先生、生徒の皆さん、私たちに授与された、“夢の翼”奨学金は、私たちが困難を乗り越え、前進するうえでの大きな励まし、支えになっており、だからこそ私たちはいい成果を達成できました。

 前学年度において奨学金を授与された20人すべてが学業において堅実な進歩があり、それぞれのクラスで自分の地位を保持することができ、そのうち多くの友人がその順位を上げました。

 今年、代表団が再び来校され、私たちは直接お会いでき、困難な状況に直面する生徒仲間に対する人道的支援活動にについて、心からの感謝の言葉を述べる機会を得ることができました。

 FUJI教育基金の奨学金“夢の翼”をいただいたことにより、私たちは、将来、社会に貢献する人間になるためにあらゆる面についての知識を高めるために生涯学び続ける努力をしなければならないこと、そして貴基金が私たちの後輩世代の勉学環境にも心を砕いてくださるのではないかと念じています。

 代表団の皆様、どうぞ私たちの両親からの心からの感謝の言葉もお受け取りください。

 私たちは、貴代表団及びキムソン郡退職教職員会の皆様のご健康、ご幸福をお祈りいたします。
 そして先生方、生徒仲間の皆さんのご健康をお祈りし、同時に皆様が新年度における任務を首尾よく達成されることを祈っています。
 心から感謝申し上げます。


注)「夢の翼」とは、ニンビン省キムソン郡が「奨学金」に冠した言葉で、貧困世帯など困難な状況下で勉学に励む生徒たちに授与される奨学金が、生徒たちにとってさまざまな困難を乗り越え、夢や希望に向かって空高く飛翔するための翼になってほしい、そして生徒たちが自由に社会で行動し、世界にはばたく存在になってほしい、という想いが込められている。

(以上、出井訳)



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