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ベトナムの子どもたちに奨学金を――FUJI教育基金

ベトナム南部・北部の中学・高校生、大学生に奨学金を贈って勉学の支援をしています。

テト間近のベトナム・ハノイでイチゴ・デザート登場

2010-02-10 | ハノイ
 ハノイ近郊でイチゴ栽培に取り組んでいる出井さん(FUJI教育基金運営委員)から、テト間近のハノイの様子と、ハノイのレストランでデザートに出されている“ホアビンおとめ”について、レポートを寄せていただきました。

  *               *               *
 ハノイ周辺地区ではここ5日ほど前から、まるで真夏のような暑さで、日中は33度までうなぎのぼり、夜になっても23度もある過ごしにくい陽気となっています。
 冷蔵庫が普及していない農村地区では、買い置きした正月用食品がだめになり、買い換える家も多いとのテレビ報道がなされています。
 イチゴの完熟速度も、この急激な気温の上昇により急速に早まり、4日に1度の収穫では追いつかなくなってきました。
収穫したイチゴは過熟気味で、生食用としては販売できず、やむなくジャムに加工することにしました。

 ところで、2月7日の夜、ハノイ在住の小松みゆきさんと久しぶりに会いました。
 ところはハノイの中心部にある日本人経営のおすし屋さん。
 とりたてておすしが食べたかったわけではないのですが、私たちが作ったイチゴが当店でどのような形でお客様に供されているのか、ぜひ見てみたいとの想いからでした。
 食後に“いちごのデザート”を注文してみると、真っ白なお皿におすまし顔でちょこんと2個載せられて“ホアビンおとめ”(私が、故郷栃木の“とちおとめ”にちなんで命名)たちが登場したではありませんか(写真参照)。

←イチゴ・デザート(小松みゆきさん撮影)

 食してみると香りがよくてジューシーで甘~い!とってもしあわせ~な時間をすごしました。

 テトまで、残すところあと5日あまり、ハノイ市内にはお正月用の飾り付けやイルミネーションが備付され、市内の交通渋滞はますますひどくなってきていますが、北部ではかつてない灼熱の中で迎える正月準備に余念がない人々が、バイクで車で桃の枝、金柑の樹や正月用品を積んで走る姿が目立ち始めました。
 “正月には金がかかって困る”といいながらもみんな結構楽しそうにその準備にいそしんでいます。
 いよいよ新年の幕開けです。私たちはもう一度“Chuc mung nam moi!”(新年あけましておめでとうございます!)と、お正月気分に浸ることにしましょう!(出井記)

ベトナム・ハノイ近郊で、イチゴを収穫

2010-01-23 | ハノイ
 ベトナム・ハノイから西南方面に40km ぐらい離れたルーンソン市で、FUJI教育基金運営委員の出井さんが、4年越しでイチゴ栽培に取り組んでいます。
 基金代表のルーンさんが、1月13日に出井さんを訪ねて、イチゴの試作状況を見学しました。
 今年は、初めてかなり成功した模様です。早速、試食もしてきました。

←ルーンソン市の出井“農場”イチゴ畑

←イチゴの世話をする出井さん

←収穫したイチゴ

←イチゴ温室

←きれいにパッキングされたイチゴ

←待ちに待っていた、イチゴの出荷






ベトナムで、洪水被害:北部ハノイ、ホアビン市からの現地報告

2008-11-06 | ハノイ


ホアビン市ルンソン町からの現地報告です。

[35年ぶりの自然災害]
 今回の集中豪雨による洪水は35年ぶりの大きな自然災害で、ベトナム全土すべてが集中豪雨に襲われました。
 とくに北部の集中豪雨はすさまじく、隣の人の話声が聞きとりにくくなるようなものすごい降りで、しかも10月30日から11月4日まで断続的に降り続きました。 ハノイ市では最高雨量420mlを記録しました。
 ここホアビン市ルンソン町にある友人宅でも、そばを流れる川の氾濫による床上浸水に備え、家財道具一切を高所に積み上げ、そのときに備えました。
 全国では現在のところ79人の犠牲者が出ており、そのうち22人が、ハノイ市の生徒たちなど、子供たちが犠牲となりました。
 その多くは、排水を早めるために人為的に開けたマンホールや排水溝に落ちて命を落としたケースとのことで、天災でなく、人災だとの批判の声が聞かれます。「二人っ子政策」が実施されつつあるベトナムで子供をなくした家族への同情が広まっています。


[食糧不足におちいったハノイ]
 今回の集中豪雨による洪水で、農村部からの野菜や食肉などの生鮮食料の「物流」が途絶え、2日ほどハノイでは食糧不足におちいり、物価が一挙に10倍にもあがりました。
 たとえば、ベトナムでもっとも安い野菜、空心菜が普段は一束3000ドンから4000ドンで買えるものがなんと4万ドンにも上がりました。
 急遽、友人と一緒に車に野菜や豆腐を積み込み、ハノイに住む友人の親戚に「救助」に向かいました。
 途中のハドン市(最近ハノイ市に組み込まれた)では行き場のなくなった泥水が50~60cmも溜まり、バイクが通行できなくなり、これを運ぶトラックが何台も出て荒稼ぎ(4万500ドン=バイク2万5千ドン、人が2万ドン)をしていたり、また養殖池から逃げ出した魚を捕って国道6号線沿いで売る農民など、洪水禍に乗じてたくましく生きるベトナムの人々の姿も見られました。


[ハノイの惨状]
 ハノイの洪水禍は、目も当てられないような状況でした。友人の親戚に向かう道のほとんどが水浸しで、迂回、迂回を繰り返し、ようやくたどり着きました。家という家はすべてが水浸し。無残に濡れた寝具類が、道路の真ん中の安全地帯の鉄柵に放り投げるようにかけてありました。
 新聞によると、新しく建設された国会も、腰くらいまである泥水の中に浮かんでいるように見えました。
 とにかくハノイは、街中にあったたくさんの湖沼を埋め立てして作られた都市で、排水施設の不備が従来から指摘されておりましたが、これほどまでにその問題点を露呈したことはなかったのではないかと思います。
 ベトナムの党と政府は、尊い多くの人命を犠牲にした今回の洪水禍をどう受け止め、どう解決していくのか、大いに注目しなければならないと思いました。

 まとまりませんが、ベトナムの洪水禍についてご報告させていただきました。

                    ホアビン市ルンソン町にて

ベトナム北部、ニンビン省の洪水

2008-11-05 | ハノイ

いま、ベトナム中部では台風に襲われ、北部では洪水に見舞われています。あと数日、豪雨が降りつづく予報です。

 

濁流のようす:

ボートで避難する人たち:

水浸しの家屋:

水没した電柱:

水没した学校

水没した校舎:

授与式を終えた、ニンビン省のチャットビン中学校との電話連絡がとれません。

 毎年のようにベトナムでは大水害が起きています。

 被災者への援助も待たれているでしょう。