感謝状
FUJI教育基金の皆様
はじめに、FUJI教育基金の皆様に心からの感謝を申し上げます。
私、ファム・ヴァン・ホアイは、アンザン大学の農業・天然資源学科のDH10PNクラスに在籍する学生です。
私は農家の4人兄弟の中に生まれ育ちました。毎日、雨や日照りなど変わりやすい気候条件の下の農業なので、暮らしは少なからず苦労があります。
家族の暮らしが大変なので、私の妹は8学年で退学して、両親の手伝いをしています。それでも3人兄弟の学費と家族全体の生活費がどんどん増えるようになって、子どもたちの学業を続けさせるために、両親は仕事量を増やさなければならなくなりました。
両親は高齢になってきたというのに、私たち3人兄弟を学校に行かせるためとても苦労しています。
両親が苦労しているのを見て、私も退学して下の2人の弟たちを学校に行かせてやろうと思うときがあります。
でも両親は私を励まし、「勉強してこそ、この苦労から抜け出せるんだよ」と言ってくれました。
学校に行っている時間以外には、私もパートの仕事をして、学費や下宿代の足しにしようと頑張っています。さらには、もっと勉強して優秀な成績を収め、両親の期待に応えようと思っています。
そして、このたび、幸運にも皆様から奨学金をいただきました。これは、私にとってとてつもなく大きなプレゼントです。
はるばる日本から遠いベトナムに、特にアンザンというところへの移動の大変さに対して何のためらいもなくお越しになり、私や農業・天然資源学科の学生たちにかけがえのない愛情を与えてくださり、心から感謝いたします。
勉強を続ける私にとって、やる気を起こさせる何よりの応援であり、励ましです。
奨学金は、勉強と毎日の生活費という目的通りに使わせていただきます。
私と農業・天然資源学科の学生たちに傾けてくださったFUJI教育基金の皆様の愛情に対してふさわしい奨学生であるように、一生懸命勉強することをお約束します。
アンザン大学の執行部、学生協力課の先生方に対しまして、この奨学金を得る機会を与えてくださったことを改めて感謝申し上げます。
FUJI教育基金の皆様、私と農業・天然資源学科の学生たちに愛情を注いでくださりありがとうございました。
FUJI教育基金のますますのご発展と、このような愛情あふれる奨学金を得る学生の数がますます増えていくことを祈念いたします。このような貴重な奨学金は、私たち学生がしっかりとした大学生活を送るモチベーションの源だと思います。
改めて、FUJI教育基金の皆様のご健康と、そしてご多幸を心よりお祈りいたします。
(北山夏季・訳)