「2010国際ツバキ会議久留米大会、第20回椿サミット久留米大会」が、2010年3月20日から24日、福岡県久留米市で開かれました。
「国際ツバキ会議」は、国際ツバキ協会が1年半~2年ごとに開催している世界大会です。
ツバキの愛好家にとって、ベトナムの黄色い花の椿には、たいへんな思いがあります。
ベトナムの黄色い花の椿は100年前に報告があったものの、その後、「幻の椿」とされていました。
その後、1965年にベトナムとの国境近くの中国で
「金花茶」が発見され、1980年代後半からの日本とベトナムの共同研究によって、ベトナムで黄色い花の椿が見つかりました。さらに次々に新種がみつかっています。それにはFUJI教育基金代表のト・ブー・ルーンさんが大きく関わっておられます。
今回の会議に向けて2年前から、私たちは、ベンチェ特別支援学校の生徒たちの刺繍作品を準備していました。
それは、角田葉子さんの「クックフオンの想い出」、久留米の代表的な椿「正義」の2つの刺繍、日本のヤブツバキを刺繍した小袋です。
角田葉子さん(お茶の水女子大学卒。植物画家・太田洋愛氏に師事。日本ボタニカルアート協会代表委員。米国ハント植物画展展示。英国RHSフラワーショー「シルバーギルトメダル」受賞。「ベスト・ボタニカル・アーティスト・BBCガーデナーズワールド・ライブ2003」トロフィー賞受賞。英国キュー植物園機関紙「カーチス・ボタニカルマガジン」に挿絵掲載)はベンチェの生徒たちのために、デザインをしてくださいました。
国際ツバキ会議久留米大会に、これらの刺繍を持って出席しました。初日の店番は松永さんが手伝ってくださいました。
店番の松永さんの腕前もあって、小袋は飛ぶように売れ、追加注文も頼まれるほどでした。
このように作品が好評だったのは、4年目に入った刺繍クラスの生徒たちの腕前が格段にあがっていることにもよると思っています。(宮本 記)