しかし、蒸し暑いね~!
いつものごとく土曜日清掃は終了ですが、娘は学校、家内もお出かけ。
息子夫婦は海遊びからの早朝帰宅で寝ているし。
一日ぷらぷらして、無駄するのもなんなので、 今日はダッジラムバンのサスペンション一部、ストラット・ロッド ブッシュ交換をアップしました。
下図の赤い丸で囲んでいるゴム製部品ですが、サスペンションの横方向に加わる衝撃や力を受けると同時に、サスペンションの適正アライメントを保持?するためのものです。
ちなみに、上下方向の動きはアームが専門に受け持ちますが、前後方向の動きには弱いのでこのストラット・ロッドが付いていると考えてください。
作業その物は猿でも出来るレベルで、ゆっくりやっても2時間有れば大丈夫かな。
しかし、真夏にやる作業では無いわな・・・・ だはははは! 爆笑
注意: この作業はリフト作業となり、専用リフト機を使わない場合は真下に体や頭を潜らせないで行うのは常識。
腕が飛んでも命は残りますが、頭つぶされたらバカみたいですから。
指定の場所にジャッキをかけて車体を持ち上げると、フロントメンバの下にコンクリートもしくは
丈夫な重量ブロックを置き、その上に角材を置いて馬代わりにし、ジャッキを弛めてその上にメンバを落とします。
当たり前ですがジャッキは完全に外さず、馬と適当に重量を分散する感覚のままにしておくという感じですね。
感覚的には 二つで重量を分散するという感じです。
当然にサイドブレーキはフルに引いて車体を固定し、出来ればタイヤ留め施すのがベスト。
ホイルあげた状態で、車体を前後左右に力入れて押しまくってみて、十分に?安全なのを確認したらタイヤを取り外します。
先にナットをある程度弛めておくと楽ですね。
車体の安定を確認したら、作業開始。
まず ストラッドロッドのフロント側(アームに取り付けられている)のボルトとナットを緩めます。
ダンパーと友締めされていますので、すぐに場所は分かります
*何でもそうですがネジやボルト類は、すぐに抜き取ってしまうのではなく、一度全体を緩めておいて、
その後にまとめて取りさるのが整備の基本です。
次にスタビライザーのエンドリンクを取り外します。
上の右写真の青いブッシュ部品等ですが、このブログではこれの交換記事も前に
アップしてあります。
ストラッドロッド、エンドの大きなナットを、ある程度緩めます。
しかし・・・・ナットそのものは割と簡単にゆるむのですが、ナットが勝手に弛んで落ちてしまわないように入っているコッターピンが
割ピンではなくて、ハードキー(焼き入れの入った非常に堅いピン)が打ち込まれている?
*普通なら小さなドライバーとラジオペンチが有れば、猿でも簡単に抜けるものです。
あれれ??? なんか変だぞ? とは、 この部分は定期的にブッシュ交換することを考慮し、こうしたハードキーを打ち込むことは無いはず。
考えられるとするなら、ど素人のやらかした作業か? おかしな整備工場で一度交換をしているか?となる。
この車を買った時に聞いた話では前のオーナーは整備と無縁のお金持ちだったので、そうなると整備工場がそうした作業をしたと考えて良い。
「でたよ~!」 と 嫌な気持ちになるが、とりあえず大きなペンチで挟んで引き抜くことを試みたら案の定ポキリと折れた。
ふ~ 「やっぱりね・・・・・」こうなると思いました。
仕方ないので、センターポンチとハンマーで、キーを全部折りとってしまいます。
さて途中までエンドの大きなナットをゆるめたら、ダンパー側のボルトを抜いてダンパーをはずし、一本だけボルトとナットをもう一度取り付けて、指締めでいいので締めます。
エンドの大きなナットを最後まで抜くときに ストラッドロッドが回らないように固定するためです。
そしてエンドの大きなナットを取り去って、 ダンパーのところのボルトナットを取り外せば、
ストラッドロッドがほらこの通り。
で、真新しいブッシュを並べて比較します。
大分潰れていますが、酷くはない、ということはやはり一度交換しています。
んあ!? なんか変だぞ?
ブッシュが逆に入っている????? 上の写真だとそっくり180度回転させるときちんとした入れ方になる。
下の図面の青矢印の出っ張りを見れば、逆に入っているのが一発で解るかと思います。 緑矢印はロッドですね。
参考までに、ブッシュゴムに前に取り付ける方はF 後ろに取り付けるものはRのマークが入っていて、これが解らないと逆に取り付ける可能性があります。
やはり素人整備・・・・・
おおおおおおおおおおおおおお・・・・・ 爆怒り
で、気を取り直して作業再開。
問題はロッドのコッターピンを刺す穴に残ったハードキーの取り除きなんですが。
本来取り外し考えないキーを打ち込んでありましたから、簡単に抜けるはずがない。
とりあえずポンチで叩いてみましたが無理・・・・・、しからばドリルですが、焼き入れしているのでまず無理でしょう。
案の定ドリルの歯がパキリと折れてこの案はボツ
ブッシュだけに留まらずに「余計なことしてくれて~」とさすがにすこしだけ、泣き。
本来は猿でも出来るはずの作業なんですが・・・・
こうなると、専門のピンドライバーでたたき出す方法となるのですが残念なことに僕は持っていない。
そこで、後日買ってこの部分は作業するとして、仕方ないのでこのまま作業続行。
ブッシュを組みつつ、ストラッドロッドを取り付けますが、ある程度ロッドエンドのナットを締めないと前のダンパー取り付け部のボルトの穴位置がずれてボルトが通りません。
しかも ナットを締めようとするとロッドが回ってしまうので、この場合はロッドのフロント側をサスペンションスプリングの間に挟むようにして(赤矢印)締めると上手く行きます。
黄色矢印は ロッドのエンド方向
ダンパー取り付けの穴とストラッドロッド、そしてアームの穴の全部にボルトが通る位まで締めたら、ダンパーを取り付けてボルトを仮締め。 まだ本締めしません。
ナットが回らなくなるまで完全に締めたら、ダンパーのボルトナットを締め、最後に取り外したスタビライザーのエンドリンクを取り付ければ全作業の完了です。
ブッシュが新品なので綺麗ですね
この交換作業はこのように、非常に簡単です。
しかし、なんでハードキーなんか打ち込んだんだろう・・・・・
とりあえずはこの後、ステンレス針金でバインドしましたが、後日ピンドライバーで打ち抜き きちんと割ピンを入れます。
普通は割ピン(コッターピン)の抜き差しで終わりの簡単作業なんですがね。
以上、 猿でも出来るストラッドロッド ブッシュの交換でした~! えへへ