野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

おとなしいアプリコット色のバラ「クローダ・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-138)

2021年03月28日 13時36分25秒 | 

おとなしいアプリコット色のバラ「クローダ・マグレディ」。高芯咲きの中輪で、花芯から薄い黄色が染み出るかのように花全体を照らし出している。

(2020年秋 川崎市)

 

バラ「クローダ・マグレディ」

クローダマグレディ (Chlodagh McGredy) は、アプリコット色の高芯咲きで落ち着いた雰囲気のバラです。派手さはないが、とても上品な花色で樹形のバランスがよい品種です。

作出国:ニュージーランド
作出年:1991年
作出者:Samuel Darragh McGredy 4世
系統:[HT] ハイブリッドティー
交配:Miriam × Aotearoa
咲き方:四季咲き
花形:高芯咲き
花径:小中輪(花弁数17~25枚)
香り:微香
樹形:直立性
樹高:110cm

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
「ひなまつり」(秋バラ・シリーズ20-001)
「ルージュ・ロワイヤル」(秋バラ・シリーズ20-002)
「栄光」(秋バラ・シリーズ20-003)
「天津乙女」(秋バラ・シリーズ20-004)
「ムーン・シャドウ」(秋バラ・シリーズ20-005)
「セプタード・アイル」(秋バラ・シリーズ20-006)
「リッチフィールド・エンジェル」(秋バラ・シリーズ20-007)
「シスター・エリザベス」(秋バラ・シリーズ20-008)
「ザ・シェパーデス」(秋バラ・シリーズ20-009)
「スキャボロフェア」(秋バラ・シリーズ20-010)
「アン・ブリン」(秋バラ・シリーズ20-011)
「ザ・ダーク・レディ」(秋バラ・シリーズ20-012)
「ワイルドイブ」(秋バラ・シリーズ20-013)
「モンパルナス」(秋バラ・シリーズ20-014)
「うらら」(秋バラ・シリーズ20-015)
「ザンブラ」(秋バラ・シリーズ20-016)
「ドゥフトゴールド」(秋バラ・シリーズ20-017)
「ブルー・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-018)
「希望」(秋バラ・シリーズ20-019)
「カリーナ」(秋バラ・シリーズ20-020)
「カリンカ」(秋バラ・シリーズ20-021)
「ローズ・ゴジャール」(秋バラ・シリーズ20-022)
「薫乃」(秋バラ・シリーズ20-023)
「デンティベス」(秋バラ・シリーズ20-024)
「プスタ」(秋バラ・シリーズ20-025)
「サマー・ドリーム」(秋バラ・シリーズ20-026)
「青龍」(秋バラ・シリーズ20-027)
「マチルダ」(秋バラ・シリーズ20-028)
「ブライダル・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-029)
「チェリッシュ」(秋バラ・シリーズ20-030)
「サプライズ」(秋バラ・シリーズ20-031)
「バニラ・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-033)
「ゾンネンキント」(秋バラ・シリーズ20-034)
「アビゲイル」(秋バラ・シリーズ20-035)
「サラトガ」(秋バラ・シリーズ20-036)
「ファラオン」(秋バラ・シリーズ20-037)
「賛美」(秋バラ・シリーズ20-038)
「ホワイト・マジック」(秋バラ・シリーズ20-039)
「ジョン・F・ケネディ」(秋バラ・シリーズ20-040)
「乾杯」(秋バラ・シリーズ20-041)
「夢香」(秋バラ・シリーズ20-042)
「薪能」(秋バラ・シリーズ20-043)
「田毎の月」(秋バラ・シリーズ20-044)
「桜乙女」(秋バラ・シリーズ20-045)
「麗らかなメロディ」(秋バラ・シリーズ20-046)
「イーハトーブの光」(秋バラ・シリーズ20-047)
「レッド・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-048)
「ラヴィーニア」(秋バラ・シリーズ20-049)
「つるリトルアーティスト」(秋バラ・シリーズ20-050)
「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)
「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)


美しいピンクの八重の椿「越の粧」(椿シリーズ 21-11)

2021年03月28日 11時28分03秒 | 

美しいピンクの八重の椿「越の粧」 (こしのよそおい)。まるで乙女椿のような八重の端正な咲き方の椿だ。ピンクの淡いグラデーションが夢を誘う。

(2021年早春 横浜市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


小さな小さな雑草「ハコベ」(早春の花 046)

2021年03月28日 10時13分22秒 | 

小さな小さな雑草「ハコベ」。それでもよくみると二つに裂けた五枚の花弁がかわいい。どこにでも咲く花だが、今年はなかなかみつけられなかった。それでもう桜も咲く時期になってしまった。俳句では古い「はこべら」の呼び名も好まれるようだ。「心づけばいつもひとりやはこべ萌ゆ 藤田湘子」。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)

「ハコベ」

分類 ナデシコ科 ハコベ属
学名 Stellaria media
花の色 白
開花時期 2月 、 3月 、 4月 、 5月 、 6月 、 7月 、 8月 、 9月
誕生花11 月 25日花言葉初恋の思い出
花の特徴 茎のつけ根に花径4~6ミリの小さな白い五弁花をつける。 細い花びらが10枚あるように見えるが、これは5枚の花びらがそれぞれ2つに深く裂けているためである。
葉の特徴 葉は互い違いに生え(互生)、卵円形をしていて先は尖っている。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花について 属名の Stellaria はラテン語の「stella(星)」にちなむ。花の形が星形をしていることから名づけられた。 種小名の meadia は「草原の」という意味である。
その他 春の七草の一つで、葉を小鳥や兎のえさなどにする。 別名を小繁縷(コハコベ)という。 炒った粉に塩をまぜると、よいハミガキ粉になるという。 俳句の季語は春である。

生育地 田畑や畦道、道端、荒れ地など
植物のタイプ 多年草
大きさ・高さ 10~20センチ
分布 北海道から沖縄にかけて分布。 海外では、世界の寒帯から熱帯にかけて広く分布。

 

はこべ の例句 

*はこべもう霜の真白に葉を揃へ 右城暮石 句集外 昭和十三年
*はこべ蒲公英原爆以後の子も遊べり 藤田湘子 途上
*はこべ鮮し躓き入りし四五歩の間 藤田湘子 途上
いちはやく萌えしはこべは踏むまじく 清崎敏郎
すかんぽもはこべも応へてはくれぬ 星野麥丘人 2001年
ななくさのはこべのみ萌え葛飾野 能村登四郎
はこべらに物干す影の吹かれ飛び 野澤節子 未明音
はこべらのいしふみ古りし社日かな 星野麥丘人 2005年
はこべらの中に埋まり雀の子 細見綾子
はこべらの花にいよ~雪こまか 高野素十
はこべらはかたまつて萌え離々と萌え 清崎敏郎
はこべらは遊行の寺の雨落に 飴山實 句集外
はこべらやたてがみ薄き雨の馬 鷹羽狩行
はこべらや亡骸を掘る如くなり 藤田湘子 途上
はこべらや川岸の名の澱町 中村汀女
はこべらや日の当りゐる素焼甕 燕雀 星野麥丘人
はこべらや旧里にとどむ恨なし 赤尾兜子 玄玄
はこべらや春二重なす妻の顎 石田波郷
はこべらや焦土のいろの雀ども 石田波郷
はこべらや片空碧く暮れなづむ 角川源義
はこべらや犬も来てゐる草野球 村山故郷
はこべらや病手枕のうきしづみ 斎藤玄 狩眼
はこべらや雪嶺は午後うつとりす 森澄雄
はこべらを小鳥にやりし手で物食ふ 山口誓子
はこべ咲くにも頷く男 知命の髭 伊丹三樹彦
はこべ見て垣行くなりし家の花 細見綾子 桃は八重
むなしき冬を庭にはこべのあるあらぬ(青々先生逝去) 細見綾子
むなしき冬を庭にはこべのあるありぬ 細見綾子 桃は八重
やはらかきはこべと水と鴨帰る 百合山羽公 故園
わすれんやはこべらを食ひあまさぬ日 加藤秋邨
カナリヤの餌に束ねたるはこべ哉 政岡子規 はこべ
一粒の花ははこべや草青む 山口青邨
七草のはこべら莟もちてかなし 山口青邨
下萌のそこらはこべらいぬふぐり 山口青邨
何かありし跡輪になつてはこべ萌ゆ 右城暮石 声と声
冬*はこべ養子を田舎医にたよりをり 能村登四郎
冬の草青しはこべらとたんぽゝと 山口青邨
冬はこべ風のとどまるところなし 石田勝彦 百千
四五日をすぎしはこべの黄みかな 右城暮石 句集外 昭和九年
園の雨はこべ最もみどりなる 富安風生
引き抜かれきたる*はこべとしか見えず 後藤比奈夫
心づけばいつもひとりやはこべ萌ゆ 藤田湘子
栄達に遠しはこべら道に咲き 安住敦
水ためてある田の土にはこべの實 右城暮石 句集外 昭和九年
沖の眼を*はこべに戻す安らぎに 古舘曹人 能登の蛙
灰棄てに出る 朝あさの はこべ天国 伊丹三樹彦
無花果の盛りあげ泥に花はこべ 右城暮石 句集外 昭和九年
牡丹にあたりのはこべ延ぶがまゝ 杉田久女
牡丹にあたりのはこべ抜きすてし 杉田久女
稚牛の蹄血を透く冬はこべ 能村登四郎
筑紫野ははこべ花咲く睦月かな 杉田久女
粥草のなずなはこべら庭の内 山口青邨
草紅葉したりはこべに至るまで 清崎敏郎
萌え出でしはこべを試食して見たし 右城暮石 散歩圏
萌ゆるものもとよりはこべのみならず 清崎敏郎
落枝の下びつしりと冬はこべ 石田勝彦 秋興
薺咲く はこべ咲く この懸命事 伊丹三樹彦
衣古りてもはこべに跼みかゞやくや 岸田稚魚 雁渡し
雨享けて墓のはこべは血より濃し 古舘曹人 砂の音


赤紫の独特の花を咲かせる「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)

2021年03月28日 09時32分56秒 | 

赤に近い赤紫の独特の花を咲かせる「ムラサキケマン」。最近ではどこでもみかけるようになった。それでも花の形はよくみるとユニークでかわいい。有毒植物らしい。

(2021-03 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)

「ムラサキケマン」

ムラサキケマン(紫華鬘、学名:Corydalis incisa)はキケマン属の越年草。

特徴
茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて、丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。
花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。
果実は豆の果実に似る。

分布と生育環境
日本全国に分布し、国外では中国から知られる。木陰などの直射日光の当たらない場所に生育する。

生活史
一般にこの植物は越年草といわれるが、実際にはもう少し複雑な生活史を持っている。この植物の種子は6月頃に成熟するが、これは発芽するのは翌年の春で、初夏まで成長した後、地上部は枯れ、地下に団子状の塊茎を残す。

これが再び活動するのはその年の秋で、数枚の葉を出して年を越し、春になると花茎を立てて花をつけ、結実すると全体が枯れる。上記の特徴の説明はこの花時期のものである。

毒性
全草にプロトピンを含み有毒。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こす。ウスバシロチョウの幼虫の食草であり、このためウスバシロチョウも有毒となる。また、植物体を傷つけたときに出る汁は悪臭がする。だが、実際に茎を折って匂いをかいでみると、特に臭いの感じられない個体も多い。 山菜であるシャク (植物)と生育場所や葉の形が非常によく似ているため、注意が必要である。

近縁種
花の形が独特なので、他の仲間と間違うことはない。同属にはジロボウエンゴサク等のエンゴサク類とキケマン類がある。前者は地下に塊茎を持つ小柄な植物であり、後者は黄色い花を持つ大柄な植物なので見分けに困ることはない。


色とりどりの花を咲かせる派手な花「ゼラニウム」(早春の花 045)

2021年03月28日 08時04分01秒 | 

南アフリカ原産の派手な花「ゼラニウム」。さまざまな色の花があって楽しめる。リンネがフウロソウ属(ゲラニウム属)に分類していたので今の名前があるが、現在ではペラルゴニウム属に分類されるので、この名前で呼ばれることも多い。血のように赤い花は神話にでも出てきそうだが。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)

「ゼラニウム」
学名:Pelargonium Zonal Group
科名 / 属名:フウロソウ科 / テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)

特徴
現在のペラルゴニウム属に分類される以前は、リンネによってゲラニウム属(Geranium)に分類されていたことから、その名残で今も「ゼラニウム」と呼ばれています。
南アフリカ・ケープ地方原産のペラルゴニウム・ゾナレ(Pelargonium zonale)とペラルゴニウム・インクイナンス(P. inquinans)を主な親とし、これにほか数種が交雑されてつくり出されました。やや多肉質の茎をもち、乾燥には強い反面、過湿には弱い性質をもっています。
四季咲き性で、温度が適していれば一年中開花します。花は一重咲きから八重咲きまであり、星形やカップ状の小花がボール状に多数集まって、長い花茎の先端につきます。また、葉に白や黄色の斑が入る品種やモミジに似た葉をもつ品種もあり、コンテナやガーデンで彩りを添えます。
流通する多くはF1品種で3~4号ポットで販売され、小柄な草姿で花つきがよいので、コンテナ寄せ植えやガーデンに利用されます。また、4~6号鉢で出回る栄養系品種はやや大柄になり、鉢植えで楽しむほか、スタンダード仕立てにできる品種もあり、楽しみ方は多様です。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 南アフリカ・ケープ地方
草丈/樹高 20~100cm 開花期 3月~12月上旬
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,紫,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 普通
特性・用途 常緑性,開花期が長い,初心者でも育てやすい


明るい藤色がきれいなダリア「チュチュ」(ダリア・シリーズ 20-142)

2021年03月27日 11時48分04秒 | 

明るい藤色がきれいなダリア「チュチュ」。フォーマルデコラ咲きの中輪。秋の太陽を浴びてしあわせそうだ。

(2020年秋 町田)

■ダリア・シリーズ

「ファーンクリッフ・タンゴ」(ダリア・シリーズ 20-001)
「グリーンドー」(ダリア・シリーズ 20-002)

「ブルックサイド・スノーボール」(ダリア・シリーズ 20-003)
「桜妃」(ダリア・シリーズ 20-004)
「ファンタジー」(ダリア・シリーズ 20-005)
「ファースト・レディ」(ダリア・シリーズ 20-006)
「ニコリ」(ダリア・シリーズ 20-007)
「富士の泉」(ダリア・シリーズ 20-008)
「アトム」(ダリア・シリーズ 20-009)
「新海峡」(ダリア・シリーズ 20-010)
「スツォーグン」(ダリア・シリーズ 20-011)
「タンポポ」(ダリア・シリーズ 20-012)
「ムーミン」(ダリア・シリーズ 20-013)
「愛のテーマ」(ダリア・シリーズ 20-014)
「レッドバルーン」(ダリア・シリーズ 20-015)
「ストライクアライト」(ダリア・シリーズ 20-016)
「ラベンダームーン」(ダリア・シリーズ 20-017)
「信楽丸」(ダリア・シリーズ 20-018)
「美月」(ダリア・シリーズ 20-019)
「みずすまし」(ダリア・シリーズ 20-020)
「朝日手まり」(ダリア・シリーズ 20-021)
「ピンクスター」(ダリア・シリーズ 20-022)
「センチメンタル」(ダリア・シリーズ 20-023)
「パフォーマンス」(ダリア・シリーズ 20-024)
「雪椿」(ダリア・シリーズ 20-025)
「ワンデイ・オブ・ラブ」(ダリア・シリーズ 20-026)
「パールライト」(ダリア・シリーズ 20-027)
「秋祭り」(ダリア・シリーズ 20-028)
「リフレッシュ」(ダリア・シリーズ 20-029)
「天寿」(ダリア・シリーズ 20-030)
「一等星」(ダリア・シリーズ 20-031)
「プリティー・ウーマン」(ダリア・シリーズ 20-032)
「球宴」(ダリア・シリーズ 20-033)
「彩蝶」(ダリア・シリーズ 20-034)
「クライズチョイス」(ダリア・シリーズ 20-035)
「詩想」(ダリア・シリーズ 20-036)
「エオナG」(ダリア・シリーズ 20-037)
「和(やわらぎ)」(ダリア・シリーズ 20-038)
「純」(ダリア・シリーズ 20-039)
「ノーブルライト」(ダリア・シリーズ 20-040)
「花火酔い」(ダリア・シリーズ 20-041)
「みっちゃん」(ダリア・シリーズ 20-042)
「黒蝶」(ダリア・シリーズ 20-043)
「初孫」(ダリア・シリーズ 20-044)
「月光美」(ダリア・シリーズ 20-045)
「ピンクパンサー」(ダリア・シリーズ 20-046)
「ルージュ・マジック」(ダリア・シリーズ 20-047)
「銀世界」(ダリア・シリーズ 20-048)
「妖妖」(ダリア・シリーズ 20-049)
「アメジスト・オーブ」(ダリア・シリーズ 20-050)
「ボヘミアン・オレンジ」(ダリア・シリーズ 20-051)
「千秋夜曲」(ダリア・シリーズ 20-052)
「ポチョピン」(ダリア・シリーズ 20-053)
「プリマドンナ」(ダリア・シリーズ 20-054)
「フェルメール」(ダリア・シリーズ 20-055)
「大利根」(ダリア・シリーズ 20-056)
「縁結び」(ダリア・シリーズ 20-057)
「大桃花輪」(ダリア・シリーズ 20-058)
「母の子守歌」(ダリア・シリーズ 20-059)
「ミラクル」(ダリア・シリーズ 20-060)
「霜月」(ダリア・シリーズ 20-061)
「美桜」(ダリア・シリーズ 20-062)
「レモンスカッシュ」(ダリア・シリーズ 20-063)
「片想い」(ダリア・シリーズ 20-064)
「かがり火」(ダリア・シリーズ 20-065)
「紫宝丸」(ダリア・シリーズ 20-066)
「祝宴」(ダリア・シリーズ 20-067)
「スノームーン」(ダリア・シリーズ 20-068)
「カルメン」(ダリア・シリーズ 20-069)
「バードジャスター」(ダリア・シリーズ 20-070)
「老紳士」(ダリア・シリーズ 20-071)
「群金魚」(ダリア・シリーズ 20-072)
「若鷲」(ダリア・シリーズ 20-073)
「パープル・プラネット」(ダリア・シリーズ 20-074)
「秀麗」(ダリア・シリーズ 20-075)
「ソンブレロ」(ダリア・シリーズ 20-076)
「ミセス・ハロルド・クーパー」(ダリア・シリーズ 20-077)
「銀の傘」(ダリア・シリーズ 20-078)
「ジャパニーズダンサー」
(ダリア・シリーズ 20-079)

「アルペンダイヤモンド」(ダリア・シリーズ 20-080)
「月見草」(ダリア・シリーズ 20-081)
「ひだまり」(ダリア・シリーズ 20-082)
「ティアラ」(ダリア・シリーズ 20-083)
「序曲」(ダリア・シリーズ 20-084)
「神曲」(ダリア・シリーズ 20-085)
「飛翔」(ダリア・シリーズ 20-086)
「ルパン」(ダリア・シリーズ 20-087)
「虹」(ダリア・シリーズ 20-088)
「アテネ」(ダリア・シリーズ 20-089)
「グレンバンク・ハニカム」(ダリア・シリーズ 20-090)
「ピンクエレガンス」(ダリア・シリーズ 20-091)
「凛」(ダリア・シリーズ 20-092)
「雪椿」(ダリア・シリーズ 20-093)
「マシュマロ・ピーチ」(ダリア・シリーズ 20-094)
「ヘレナリジュコバ」(ダリア・シリーズ 20-095)
「キティ」(ダリア・シリーズ 20-096)
「雪こんこん」(ダリア・シリーズ 20-097)
「アルペンパール」(ダリア・シリーズ 20-098)
「好気分」ダリア・シリーズ 20-099)
「アイオライト」(ダリア・シリーズ 20-100)
「冬の星座」(ダリア・シリーズ 20-101)
「柚月」(ダリア・シリーズ 20-102)
「シルクハット」(ダリア・シリーズ 20-103)
「クリスティーズ・ソフィア」(ダリア・シリーズ 20-104)
「プレシャス」(ダリア・シリーズ 20-105)
「ミッシュ・マッシュ」(ダリア・シリーズ 20-106)
「乱れ髪」(ダリア・シリーズ 20-107)
「千秋くじゃく」(ダリア・シリーズ 20-108)
「南雪原」(ダリア・シリーズ 20-109)
「愛の旅路」(ダリア・シリーズ 20-110)
「夜の訪問者」(ダリア・シリーズ 20-111)
「ダークナイト」(ダリア・シリーズ 20-112)
「ウェディングマーチ」(ダリア・シリーズ 20-113)
「愛の園」(ダリア・シリーズ 20-114)
「ロイヤルクィーン」(ダリア・シリーズ 20-115)
「ブリストル・ストライプ」(ダリア・シリーズ 20-116)
「ミセスマクドナルドキル」(ダリア・シリーズ 20-117)
「マルコムズホワイト」(ダリア・シリーズ 20-118)
「フェアウェイパイロット」(ダリア・シリーズ 20-119)
「春慶」(ダリア・シリーズ 20-120)
「フルムーン」(ダリア・シリーズ 20-121)
「ラッキーボーイ」(ダリア・シリーズ 20-122)
「暖」(ダリア・シリーズ 20-123)
「巨星」(ダリア・シリーズ 20-124)
「豊熱」(ダリア・シリーズ 20-125)
「赤陽」(ダリア・シリーズ 20-126)
「天涯」(ダリア・シリーズ 20-127)
「アイバジェーン」(ダリア・シリーズ 20-128)
「上総満月」(ダリア・シリーズ 20-129)
「仰春」(ダリア・シリーズ 20-130)
「香華」(ダリア・シリーズ 20-131)
「喝采」(ダリア・シリーズ 20-132)
「ニックサー」(ダリア・シリーズ 20-133)
「虹」(ダリア・シリーズ 20-134)
「トルネードルー」(ダリア・シリーズ 20-135)
「夢山桜」(ダリア・シリーズ 20-136)
「千の想い」(ダリア・シリーズ 20-137)
「ハリセンボン」(ダリア・シリーズ 20-138)
「銀の傘」(ダリア・シリーズ 20-139)
「弁慶」(ダリア・シリーズ 20-140)
「ワールドピクチャー」(ダリア・シリーズ 20-141)

 


春に素朴な黄色い花を咲かせる「カタバミ」(早春の花 044)

2021年03月27日 09時36分47秒 | 

春に素朴な黄色い花を咲かせる「カタバミ」。はじける種でどこにでも繁殖し、深く根を張るので、なかなか抜けないので嫌われることもある。それでねかわいい花なのだ。カタバミという名前はハート形の葉の形によるものらしい。カタバミの名前の由来は「不思議な響きのあるカタバミという和名は、漢字にしたら片喰、傍食、あるいは酢漿草など様々な表現があります。この片喰という奇妙な和名は、葉っぱの片側が食べられたように短いことが由来とされています。酢漿草と書くのは中国で酸味草と書くのと共通し、葉っぱが酸っぱいことが語源です」。別名はなんと180種類もの地方名が登録されているという。いかに人々に愛されてきたがよく分かる。俳句でも好まれた季題だ。「かたばみの花より淋し住みわかれ 三橋鷹女」。どれもどこか寂しい句が多いようだが。

(2021年早春 川崎市)

 

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)

 

 

カタバミ(酢漿草、片喰、傍食、学名: Oxalis corniculata)はカタバミ科カタバミ属の多年草。日本の地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」、「ねこあし」、「もんかたばみ」などがあり、『日本方言大辞典』には180種以上が記録されている。中国では「三葉酸草」、「老鴨嘴」、「酸味草」、「満天星」などの別名がある。

日本では近年、よく似たオッタチカタバミという帰化種が急増しているが、古い図鑑には掲載されていないため、カタバミと誤認されていることもある。

カタバミとオッタチカタバミの違いについては「オッタチカタバミ#カタバミとの違い」を参照

形態・生態
地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろす。匍匐茎をよく伸ばし、地表に広がる。このため、繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草の1種である。

葉は球根の先端から束に出る。葉は、ハート型の3枚が尖った先端を寄せ合わせた形。三出複葉だが、頂小葉と側小葉の区別はつきづらい。マメ科のクローバー(シロツメクサなど)とよく間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く白い線があり、全く異なる植物である。しかし、ロゴマークなどで葉の形状を誤解してハート型で描くことでクローバーのつもりでカタバミとなっているケースがある(ももいろクローバーZのロゴ[7]など)。クローバー同様、カタバミにも四葉、六葉といった多葉変異体が発生する。クローバーに比べて環境耐性が高いためか、発生率はクローバーのそれに比べて低いとされている。

春から秋にかけ黄色の花を咲かせる。花びらは5弁。日向では花を出すが、日陰に咲いてしまうと花がしぼんでしまうのが大きな特徴である。

果実は円柱状で先が尖り、真っ直ぐに上を向いてつく。成熟時には動物などが触れると、自ら赤い種子を勢いよく弾き出す。最大1m程度までの周囲に飛ばすことができることも繁殖に有利となっている。

 

かたばみの花


かたばみが咲いてボンペイ遺跡かな 加藤世津
かたばみに雨ぴちぴちと雀の子 矢島渚男
かたばみの花うつほどの雨ならず 竹内素風
かたばみの花に波音休暇村 木村蕪城
かたばみの花の宿にもなりにけり 乙二
かたばみの花の淋しきかぎりかな 高澤良一 素抱
かたばみの花の混み合ふ仏通寺 垪和久仁子
かたばみの花より淋し住みわかれ 三橋鷹女
かたばみの花大足が踏んで過ぐ 河野友人
かたばみの花見るものの無ければ瞰る 高澤良一 素抱
かたばみの草に秘めある黄の花 高木晴子 花 季
かたばみの黄が喚ぶ詣憶滅びし家 木村蕪城 寒泉
かたばみや古都の果なる小漁港 池上樵人
かたばみや隣家の電話鳴りつづく 谷 和子
かたばみを引きのこしたる庭の隅 上村占魚 球磨
かたばみを捨てて電話に出でにけり 高澤良一 随笑
かたばみを掃きいぢめたる箒かな 辻桃子
かたばみを見てゐる耳のうつくしさ 横山白虹
かたばみ草閉ぢ大門の鍵かける 堀田晴子
まわるまわる黄色いスカートかたばみ咲く こしのゆみこ
酢漿草の種の手に飛び顔に飛び 佐藤 耶重
酢漿草にとどく子の文妻の文 新谷ひろし
良寛の桑門の道酢漿草より 高澤良一 寒暑

 


優しいピンクがうれしくなるバラ「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)

2021年03月27日 08時13分52秒 | 

優しいピンクがうれしくなるバラ「ティックルド・ピンク」。「ティックルド・ピンク」は英語のイディオムで文字通りには「くすぐられて顔が赤くなる」だが、「とてもうれしい」を意味する。そのピンクを掛けた巧みな命名だ。ピンクのグラデーションがきれいな豪奢なバラだ。
(2020年秋 川崎市)

 

 

バラ「ティックルド・ピンク」

ティックルド・ピンク 
品種名……ティックルド・ピンク(Tickled Pink)
系統……F
作出年……2006年
作出国……イギリス
作出者……フライヤー
花色……ピンク
樹形……直立性

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
「ひなまつり」(秋バラ・シリーズ20-001)
「ルージュ・ロワイヤル」(秋バラ・シリーズ20-002)
「栄光」(秋バラ・シリーズ20-003)
「天津乙女」(秋バラ・シリーズ20-004)
「ムーン・シャドウ」(秋バラ・シリーズ20-005)
「セプタード・アイル」(秋バラ・シリーズ20-006)
「リッチフィールド・エンジェル」(秋バラ・シリーズ20-007)
「シスター・エリザベス」(秋バラ・シリーズ20-008)
「ザ・シェパーデス」(秋バラ・シリーズ20-009)
「スキャボロフェア」(秋バラ・シリーズ20-010)
「アン・ブリン」(秋バラ・シリーズ20-011)
「ザ・ダーク・レディ」(秋バラ・シリーズ20-012)
「ワイルドイブ」(秋バラ・シリーズ20-013)
「モンパルナス」(秋バラ・シリーズ20-014)
「うらら」(秋バラ・シリーズ20-015)
「ザンブラ」(秋バラ・シリーズ20-016)
「ドゥフトゴールド」(秋バラ・シリーズ20-017)
「ブルー・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-018)
「希望」(秋バラ・シリーズ20-019)
「カリーナ」(秋バラ・シリーズ20-020)
「カリンカ」(秋バラ・シリーズ20-021)
「ローズ・ゴジャール」(秋バラ・シリーズ20-022)
「薫乃」(秋バラ・シリーズ20-023)
「デンティベス」(秋バラ・シリーズ20-024)
「プスタ」(秋バラ・シリーズ20-025)
「サマー・ドリーム」(秋バラ・シリーズ20-026)
「青龍」(秋バラ・シリーズ20-027)
「マチルダ」(秋バラ・シリーズ20-028)
「ブライダル・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-029)
「チェリッシュ」(秋バラ・シリーズ20-030)
「サプライズ」(秋バラ・シリーズ20-031)
「バニラ・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-033)
「ゾンネンキント」(秋バラ・シリーズ20-034)
「アビゲイル」(秋バラ・シリーズ20-035)
「サラトガ」(秋バラ・シリーズ20-036)
「ファラオン」(秋バラ・シリーズ20-037)
「賛美」(秋バラ・シリーズ20-038)
「ホワイト・マジック」(秋バラ・シリーズ20-039)
「ジョン・F・ケネディ」(秋バラ・シリーズ20-040)
「乾杯」(秋バラ・シリーズ20-041)
「夢香」(秋バラ・シリーズ20-042)
「薪能」(秋バラ・シリーズ20-043)
「田毎の月」(秋バラ・シリーズ20-044)
「桜乙女」(秋バラ・シリーズ20-045)
「麗らかなメロディ」(秋バラ・シリーズ20-046)
「イーハトーブの光」(秋バラ・シリーズ20-047)
「レッド・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-048)
「ラヴィーニア」(秋バラ・シリーズ20-049)
「つるリトルアーティスト」(秋バラ・シリーズ20-050)
「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)


かわいそうな名前をもらった「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)

2021年03月27日 07時57分28秒 | 

かわいそうな名前をもらったが、なんとなく納得の「ヨゴレネコノメ」。ハナネコノメと同じようなところに咲いている。花からわずかに突き出た雄しべが愛嬌。

(2021-03 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)

「ヨゴレネコノメ」

ヨゴレネコノメユキノシタ科沢沿いの林のふちや水辺など、湿ったところに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。濃い緑色の葉に、灰色をおびた模様が入る。それがほこりをかぶったように見えるため「汚れ猫の目」の名が付けられた。花の直径は約3~4ミリで、花びらに見える暗い紅色をした4枚の萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)が直立しているところが特徴。萼の内側には紅色の雄しべがあり、その下には黄色の 苞葉(ほうよう:花の柄のつけねにある葉が変形したもの)が広がっている。雄しべの数は多くがネコノメソウと同じ4本である。花が終わると、根もとから茎を四方にのばして大きな葉を数枚つける。イワボタン(別名ミヤマネコノメソウ)の変種とされ、同じような環境に生えるが、イワボタンは萼が黄緑色で、雄しべは黄色なので見分けがつく。

季節|3月下旬~4月中旬頃
高さ|約5~15センチ
場所|1号路、5~6号路、稲荷山、蛇滝、裏高尾、奥高尾


同じ桜でも枝垂れると急に景色が変わる「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)

2021年03月27日 06時54分17秒 | 

同じ桜でも枝垂れると急に景色が変わる「ヤエベニシダレ」。ふつうはソメイヨシノから二週間ほど遅れるものだが、今年はみんな一緒だ。古刹で枝垂れているととくに趣がます。京都の有名な枝垂れ桜ほどに豪華ではないが、小さな古い寺で大切に育てられた枝垂れ桜だ。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂 Cerasus itosakura ‘Plena-rosea’ Miyoshi (Synonym : Cerasus spachiana Lavalee ex H.Otto f. spachiana ‘Yaebenishidare’, Prunus spachiana ‘Plena Rosea’ , Prunus pendula Maxim., 1884 ‘Plena Rosea’) はバラ科サクラ属のサクラ。エドヒガンから誕生した日本原産の栽培品種の八重咲きのヤエザクラで、花色が濃い紅色のシダレザクラである。「エンドウザクラ(遠藤桜)」「センダイヤエシダレ(仙台八重枝垂)」「センダイコザクラ(仙台小桜)」「ヘイアンベニシダレ(平安紅枝垂)」とも呼ばれる。

日本においてはヤエザクラの中ではカンザンと並んで最も一般的な品種である。樹高が5m程度の亜高木、もしくは8m以上の高木で、樹形は枝垂れ状。八重咲きで小輪の花を咲かせ、花弁の色は紅色。エドヒガンの特質を受け継いでいるため開花は葉に先行する。蕾は2~2.5cmで散形状に2~3個付ける。萼筒は濃紅紫色で太い壷形をしており毛が多い。花弁は15~20個で楕円形でややねじれており平開しない。蕾から花弁が展開するにつれて花色が濃紅紫色から淡紅紫色へと変化する。このため遠目には5分咲きから7分咲きの頃に紅の色が最も濃くなり、その後次第に淡い色へと変化するように見える。八重咲きはおしべやめしべが花弁に変化してできると考えられているが、ヤエベニシダレのおしべとめしべの数は一重咲きのものとさほど変わらないのも特徴。花期はシダレザクラやベニシダレと比べてやや遅く、東京では4月中旬頃。日本では東北地方以南が適地であるが、北海道・道南でも栽培は可能とされる。


ネコノメソウの仲間のうちではひときわ可憐な「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)

2021年03月26日 11時48分32秒 | 

ネコノメソウの仲間のうちではひときわ可憐な「ハナネコノメ」。春にはこの花をみないと落ち着かない。六号路に大きな群落があるのだが、今年は工事で立ち入り禁止なので蛇瀧コースで撮影した。どこでみてもかわいい。

(2021-03 高尾山)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)

「ハナネコノメ」

山地の渓流沿いの岩場や湿り気のある林のふちに生える多年草(複数年のあいだ育成する植物)。地味な花が多いネコノメソウの仲間のなかで、ひときわ美しい花を咲かせることから、その名が付けられた。まっすぐにのびる茎の先に、直径5ミリほどの小さな花を2~3個つける。花びらはないが、白くまるみのある4枚の萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)が花びらのように上を向いて開いている。その内側からは、先端が紅色をした8本の雄しべが顔を出し、白と赤のコントラストがよく目立つ。葉はまるみのある扇形で、長さは約5~8ミリ。色は暗い緑色で、ふちににぶい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。花が終わると、根もとから茎を四方にのばしてふえていく。茎にはまばらに毛が生えている。

季節|3月中旬~4月中旬頃
高さ|約5~10センチ
場所|1号路、6号路、蛇滝、裏高尾

とても小さな白の椿「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)

2021年03月26日 10時18分04秒 | 

とても小さな白の椿「シラハトツバキ 」。五枚の花弁が平開咲きするが、中国の原産で交配親として使われるという。なぜか友愛フラテルナという名前がつけられている。
(2021年早春 横浜市)

椿「シラハトツバキ 」

シラハトツバキ (白鳩椿) 
学名 : Camellia fraterna Hance
科属 : ツバキ科ツバキ属
別名 : フラテルナ
中国原産のツバキ科の常緑低木。日本へは1960年頃に米国経由で渡来した。園芸種ツバキの交配親として利用される。花は直径3~4cm、白色の五弁花で平開する。葉は長さ4~8cm、長楕円形で縁には浅い鋸歯がある。花期は3月頃。

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


白い鳥が飛んでいるような「コブシ」(早春の花 042)

2021年03月26日 09時22分47秒 | 

白い鳥が飛んでいるような「コブシ」。ハクモクレンばかりみかけて、今年はなかなか出会えなかった。例年咲いている場所まででかけてようやく撮影できた。どの花もそろって上を向くハクモクレンも優雅だが、それぞれの花が勝手な向きに咲くコブシの奔放さも捨てがたい。辛夷という漢字の名は中国のを借りたので、中国の辛夷はハクモクレンだという。コブシという和名は蕾が子供の拳に似ているからだという。俳句ではとくに好まれた季題のようで、長いリストになる。「辛夷散り白の狼藉尽しけり 能村登四郎」は後味の残る句だ。コブシの俳句の例句を読んでいるだけでも、一時間はゆったりと楽しめる。
(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)

 

 

コブシの基本情報
学名:Magnolia kobus(Magnolia praecocissima)
和名:コブシ(辛夷)  
科名 / 属名:モクレン科 / モクレン属

日本各地の野山を白い花で彩るコブシは、サクラとともに春の訪れを告げる花木です。ヤマザクラと同じく、コブシもタネまきや田植えの時期を知らせる花として、古くから農耕と密接な関係がありました。そのため、両種ともに田打桜、種蒔桜、田植桜と呼ばれます。
同じモクレンの仲間で、庭木としても栽培されるハクモクレンよりもコブシは花が小さく、開花時に花の下に小さな葉がつくので簡単に区別することができます。
ほかのモクレンの園芸品種(マグノリア)の台木として使われるように、生育おう盛で育てやすいのですが、大きくなるため鉢植えではなく庭木として育てます。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 高木 原産地 日本・韓国(済州島)
草丈/樹高 8~10m 開花期 4月上旬
花色 白 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い

 

辛夷 の例句 (←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/23764094/

辛夷 補遺

あたりには誰も居らざる辛夷仰ぐ 波多野爽波 鋪道の花
あの家の辛夷が咲いてわれは鬱 岸田稚魚 紅葉山
いつぺんに辛夷の空となりにけり 岸田稚魚 紅葉山
いづこへか辛夷の谷の朝鳥よ 佐藤鬼房
いづみ千年湛ふ白きは姫辛夷 及川貞 夕焼
おのがじし辛夷の花の雨あがる 長谷川素逝 暦日
おもしろき世の入口の辛夷の芽 能村登四郎
かゝりゐし雲なくなりぬ辛夷の芽 清崎敏郎
きみ恋ふや風に辛夷の揺られ坂 渡邊白泉
けふの日も辛夷の花に照り曇り 山口青邨
けものみち辛夷咲く見て戻りけり 石川桂郎 四温
この雹の辛夷摶ちをらむ天上忌 石田波郷
しづまるを待てる辛夷の蕾かな 阿波野青畝
すぐ晴れん空疑はぬ辛夷かな 阿波野青畝
どちらでもよしひめ辛夷しで辛夷 後藤比奈夫
どつちへも流れぬどぶなんで辛夷花さいた 中川一碧樓
なかぞらに辛夷冷えゆく嶺のうら 鷲谷七菜子 銃身
ながらへてをれば辛夷の高蕾 石田勝彦 百千
なつかしき掌のふくいくと花辛夷 原裕 葦牙
なんとなく鹿ゐて睦む姫辛夷 飴山實 句集外
によき~と花になじまぬ辛夷哉 鳳朗
のぼり来て辛夷散華のなかに逢ふ 角川源義
はつはつと白きは辛夷ここは信濃 安住敦
はつはつと礫せしかに山辛夷 上田五千石『琥珀』補遺
ひえびえと魂さまよへる花辛夷 飯田龍太
ひかりつつ辛夷は満てり朝の彌撒 弟子 星野麥丘人
ひとつづつひらく辛夷となりにけり 石田勝彦 秋興
ひとびとの喪服の空の花辛夷 飯田龍太
ひよどりの巣喰つてゐたり辛夷咲く 細見綾子
まぎれざる辛夷をもつて夕ベとす 岡本眸
みな去りし辛夷の下に立つて見る 山口青邨
みな指になり風つかむ花辛夷 林翔
もの思ひつつ見て遠き花辛夷 飯田龍太
もみくちやに辛夷は吹かれ心吹かれ 三橋鷹女
もろごゑのきこえずこぞり花辛夷 森澄雄
わが山河まだ見尽さず花辛夷 相馬遷子 山河
わさび田に散りてゐるらむかの辛夷 細見綾子
一天の深さ木の辛夷つぼみたり 中川一碧樓
一山に一樹のみある夕辛夷 能村登四郎
一瓣のはらりと解けし辛夷かな 富安風生
一辯の疵つき開く辛夷かな 高野素十
丘の辛夷の火葬を了る 三橋鷹女
中年の辛夷を愛づる限りなく 三橋鷹女
丹の宮の丹生川上社辛夷咲く 能村登四郎
乳房のごと辛夷盛りあぐ画家羨し 楠本憲吉 孤客
亜隆隆ほどの朝魔羅遠辛夷 佐藤鬼房
人日の日雀がとほる辛夷の木 岡井省二 鹿野
人間は昨日やめたり花辛夷 平井照敏 天上大風
伊勢みちの霞の空の辛夷かな 岡井省二 明野
信玄の棒道の花大辛夷 百合山羽公 樂土
修羅落す谺が残り幣辛夷 鷲谷七菜子 游影
初花の辛夷月夜を漂へり 林翔 和紙
北空に刻みの深き花辛夷 鷹羽狩行
千木の立つ家見えそめし辛夷かな 阿波野青畝
及ばざる手をのべもして花辛夷 石田勝彦 秋興以後
友の死を仰いでゐたる夜の辛夷 森澄雄
口笛のみ日の矢ほぐれている辛夷 古沢太穂 火雲
古宮の名代の辛夷咲きにけり 政岡子規 辛夷
合掌百花を抽きて一辛夷 岸田稚魚 筍流し
向うから桜や辛夷新庄なり 金子兜太
咲きたらふ辛夷に牛の二十頭 石田勝彦 秋興
咲き出でて妻の俤花辛夷 森澄雄
咲き満てる辛夷の風をいたみけり 西島麦南 人音
咲くからに縺れてをりし辛夷かな 飯島晴子
唐人の辛夷を画く座興哉 政岡子規 辛夷
喬木の辛夷あたりを払ひけり 阿波野青畝
土塀朽ち骨の瓦よ辛夷の芽 細見綾子
夕されば誰も居らざる辛夷かな 山口青邨
夕ベ門に立つ人遠し辛夷咲く 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
夕影の展けしところ幣辛夷 赤尾兜子 玄玄
夕空の青みわたれる辛夷かな 石田勝彦 秋興以後
夢の世と思ひてゐしが辛夷咲く 能村登四郎
大寺の合掌造り辛夷咲く 能村登四郎
大揺れの葉叢に隣り花辛夷 飯田龍太
大空に莟を張りし辛夷かな 松本たかし
大藁家辛夷がくれになき如し 富安風生
天にさへ漂ふ翳り辛夷咲く 鷲谷七菜子 銃身
天にのび白い哄笑辛夷咲く 有馬朗人 母国
天白く辛夷の花のこぞり消ゆ 山口青邨
太陽も目潰しに会ふ花辛夷 鷹羽狩行
妻の木を辛夷ときめし冬芽かな 石田勝彦 百千
尼過ぎて辛夷のどこか揺らぎだす 伊藤白潮
尾根越しの風に匂ふは花辛夷 福田蓼汀 秋風挽歌
居りよいか辛夷へ鷽のかへし来る 寥松
山に辛夷田打ちはじまる北陸路 細見綾子
山の辛夷は鬱たるみどり夏蚕飼ふ 森澄雄
山よろこべと満開の花辛夷 飯田龍太
山刀伐や*ぶなの中なる幣辛夷 岡井省二 前後
山垣の雲ひらきつつ辛夷かな 飴山實 次の花
山垣の雲ひらきつゝ辛夷かな 飴山實
山水のひゞかふ町は辛夷どき 飴山實 次の花
山越の鴉こゑなし花辛夷 石田波郷
山越ゆる夢のなかなる花辛夷 飯田龍太
山辛夷ぱらりと咲いて田ごしらへ 飴山實 辛酉小雪
山辛夷枝先に花一つづつ 右城暮石 散歩圏
山近く辛夷も咲きぬ種を蒔く 山口青邨
山陽の軸に配する辛夷かな 政岡子規 辛夷
山鳥はまだ冬で来る辛夷哉 鈴木道彦
幻の辛夷かがやく枯木中 角川源義
待たれゐる如しも辛夷咲きたけて 三橋鷹女
律院の松亭々と辛夷かな 河東碧梧桐
忘れゐし空を仰げば花辛夷 鷹羽狩行
忘恩やあまりに近く辛夷咲き 伊藤白潮
息白く辛夷のもとの夜の別れ 大野林火 雪華 昭和三十九年
揺るるより影こもごもに花辛夷 鷲谷七菜子 銃身
故里に発つべかりしを辛夷散る 中村汀女
数ならぬ身の愉しさに花辛夷 飯田龍太
旅の身に七星うるむ花辛夷 鷲谷七菜子 黄炎
旧山廬訪へば大破や辛夷咲く 飯田蛇笏 山廬集
春しくれて辛夷ちるのみ笹塘 鈴木道彦
春風や野にほや~と辛夷咲 尚白
昼も夜も風をよろこび花辛夷 飯田龍太
昼月のまぎれて高き辛夷かな 山田みづえ 木語
暮るゝまでこころ高貴や花辛夷 藤田湘子
曇りぐせいつよりつきし辛夷かな 安住敦
曇天へまづ白点や辛夷蕾む 香西照雄 素心
月明の闇忘れたる花辛夷 岡井省二 夏炉
朝ざくら見むと辛夷の幹に倚る 岡本眸
朝風の辛夷のひかり吹きめくれ 長谷川素逝 暦日
木末踏みちに辛夷の白き哉 白雄
未開拓辛夷の原も丘もあり 阿波野青畝
本を見て作る料理や花辛夷 細見綾子 存問
杉襖二本競ひて花辛夷 松崎鉄之介
林中の花や辛夷はひとりの木 石田勝彦 秋興
林中や辛夷花びら反りて散る 松村蒼石 雪
桃花村また李咲き辛夷咲く 相馬遷子 山河
桜狩遠山辛夷うかれ来ぬ 嵐蘭
梅辛夷三月月も太りゆく 森澄雄
歩み入る水源保安林辛夷散り 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
死後づつとその窓開かず辛夷咲き 能村登四郎
残雪の少し汚るゝ辛夷の芽 清崎敏郎
水に手を浸けては見上ぐ花辛夷 飴山實 辛酉小雪
沖天の水煙かがやくは花辛夷 山口青邨
湖をふたたび見せし辛夷かな 阿波野青畝
湖曇る出雲に来しよ花辛夷 藤田湘子 途上
満月に目をみひらいて花こぶし 飯田龍太
満開の切なさ辛夷蒼味帯ぶ 三橋鷹女
満開の風の辛夷やいつもはるか 岸田稚魚
烈風の山の辛夷の錆びにけり 臼田亜浪 旅人 抄
烈風の日の粒たまる花辛夷 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
生死もとよりなきごとし辛夷咲きたり 中川一碧樓
病室に見えずて匂ふ花辛夷 斎藤玄 狩眼
病院の影出て遊ぶ花辛夷 飯田龍太
白き小鳥千羽の舞か辛夷咲く 林翔
白き空白焔とのみ辛夷咲く 山口青邨
白といふふしぎな色の花辛夷 能村登四郎
白雲のつどふところに花辛夷 上田五千石『風景』補遺
白雲のわかれ去りゆく辛夷かな 山口青邨
目をあぐるたびに石見の花辛夷 飴山實 辛酉小雪
真田道辛夷の白をつづりけり 松崎鉄之介
真白に行手うづめて山辛夷 高野素十
瞼つめた辛夷初花いつ濡れしか 大野林火 潺潺集 昭和四十二年
石燈籠の位置定まらぬ辛夷かな 政岡子規 辛夷
神山の木綿四手として辛夷咲く 能村登四郎
神風の伊勢の辛夷の真白にぞ 日野草城
種叺浸しあり辛夷うつりをり 大野林火 方円集 昭和五十三年
稽古矢のそれて飛たる辛夷哉 政岡子規 辛夷
稽古矢の高くそれたる辛夷哉 政岡子規 辛夷
空冷えて来し夕風の辛夷かな 草間時彦 櫻山
空厩戸越しに見えて遠辛夷 能村登四郎
空谷の辛夷は蝦夷の春を呼ぶ 阿波野青畝
窓開けて湖は見えねど夜の辛夷 相馬遷子 山国
美濃に入り山城処々に花辛夷 松崎鉄之介
老教師酔へるを送る夜の辛夷 能村登四郎
聴き耳の旅はじまれり辛夷咲き 岡井省二 明野
能舞台裏の京壁花辛夷 松崎鉄之介
腹へつてくれば辛夷の昼となる 波多野爽波 鋪道の花
花こぶし嬬恋村の定期便 角川源義
花こぶし山河やすしと起居せよ 角川源義
花こぶし風をとりこにして騒ぐ 鷹羽狩行
花一ツ竿でくづせし辛夷哉 政岡子規 辛夷
花咲て見れば此木が辛夷よの 寥松
花籠に皆蕾なる辛夷かな 政岡子規 辛夷
花辛夷いつか見慣れてゐる山路 稲畑汀子
花辛夷人なつかしく咲きにけり 松本たかし
花辛夷仰ぎてこころ刃のごとし 飯田龍太
花辛夷吹くや看護婦同色に 斎藤玄 狩眼
花辛夷土塀めぐらす外厠 松崎鉄之介
花辛夷散り滝水にただよへる 清崎敏郎
花辛夷晝月もまた花のごと 飯田龍太
花辛夷晩婚夫妻翳もなし 藤田湘子 途上
花辛夷月また花のごとくあり 飯田龍太
花辛夷牛飼の指うるみけり 藤田湘子
花辛夷白の浄土を崖下に 松崎鉄之介
芽吹き山残る辛夷を簪す 森澄雄
若き日の八ちまたおもへ夜の辛夷 森澄雄
茶畑の傾斜どまりに花辛夷 能村登四郎
落日の金打ちのべし花辛夷 野見山朱鳥 愁絶
落石の的ともなりし辛夷かな 阿波野青畝
葛屋奥あり針木林むら辛夷 尚白
見てここに立てば昔の花辛夷 山口青邨
谿あれば弱き夕光・夕辛夷 能村登四郎
豆まきを待つ間見つけし辛夷の芽(深大寺六句) 細見綾子
辛夷さく下道照りて通りしか 細見綾子
辛夷つばらに子の誕生日いつなりしや 安住敦
辛夷に立ち冥き湖にも心牽かれ 橋本多佳子
辛夷のキャンドル・サービス 礼拝開門に 伊丹三樹彦
辛夷の空光りの鈍き日の通る 能村登四郎
辛夷の芽風たたぬ日の光かな 古沢太穂 古沢太穂句集
辛夷ひらけて爪冷る山路なし 寥松
辛夷ふくらむ雪の北地が詩の母郷 松崎鉄之介
辛夷ふるはす屋根しづり落つ雪の音 松崎鉄之介
辛夷を吾が好むと云へば人も云へり 三橋鷹女
辛夷一つこれはといふべかり 加藤秋邨
辛夷一樹ありて遍路も山添ひに 能村登四郎
辛夷一樹花すくなきはまことなり 松村蒼石 雪
辛夷冷えはくれんぐもりつづくらむ 上田五千石『天路』補遺
辛夷咲いて我の生まるるまへの母 森澄雄
辛夷咲ききらゝひそめし曇り空 能村登四郎
辛夷咲きをとめらはピンカールなせる 三橋鷹女
辛夷咲きサイ口も辛夷がくれかな 清崎敏郎
辛夷咲き万蕾いまだ空の塵 林翔 和紙
辛夷咲き人ら相寄る水邊かな 岡井省二 前後
辛夷咲き善福寺川縷の如し 水原秋櫻子 玄魚
辛夷咲き夕ベ湯気濃き硫黄泉 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
辛夷咲き川沿ひに町はじまれり 大野林火 雪華 昭和三十六年
辛夷咲き日暮のこころ永くせり 細見綾子
辛夷咲き浅間嶺雪を梳る 相馬遷子 雪嶺
辛夷咲き琺瑯の空ゆらぎをり 森澄雄
辛夷咲き畦の卍も青みたり 水原秋櫻子 帰心
辛夷咲き畳のうへに死者生者 岡井省二 明野
辛夷咲き胸もと緩(ゆる)し人妻は 中村苑子
辛夷咲くひかりを空へ投げ上げて 平井照敏
辛夷咲く中やキリンの顔懸る 松崎鉄之介
辛夷咲く咲くところにはかたまつて 右城暮石 天水
辛夷咲く垣根もありて家まばら 政岡子規 辛夷
辛夷咲く死の明るさもこれ位 能村登四郎
辛夷咲く空へ嬰児の掌を開く 有馬朗人 母国
辛夷咲く遥かな丘ゆ啄木来る 村山故郷
辛夷咲く黒雲の風青空へ 飯田龍太
辛夷揉む風乙女子を叫ばしぬ 大野林火 雪華 昭和三十六年
辛夷散りしあとの林の風を聞く 細見綾子
辛夷散り十日の沼の萌黄なす 能村登四郎
辛夷散り白の狼藉尽しけり 能村登四郎
辛夷散るうごくものなき水の上 野澤節子 八朶集以後
辛夷散る烈風ベートーヴエン忌なり 野見山朱鳥 荊冠
辛夷散る百の白磁を打ち砕き 後藤比奈夫
辛夷活け山鳩鳴けば鄙めきぬ 山口青邨
辛夷白し雨脚もその高さより 大野林火 方円集 昭和四十九年
辛夷見て夕日諏訪湖に落つるなり 細見綾子
追分の辛夷の山となりにけり 星野麥丘人 2002年
酔眼に発矢発矢と夜の辛夷 伊丹三樹彦
野の池を十目見ざりき咲く辛夷 水原秋櫻子 古鏡
鈴鳴らしゆく旅もがな辛夷咲き 能村登四郎
長かりし辛夷の空の終ひの頃 岸田稚魚 紅葉山
開山忌辛夷の白の蝶結び 石田勝彦 百千
降りしきる雪をとどめず辛夷かな 渡邊水巴 白日
陶工の見てをる辛夷空の藍 森澄雄
隠沼の面ととのはず辛夷咲く 山口青邨
雨ふふむ辛夷をくれし美男僧 能村登四郎
雨足りて山田息づく花辛夷 相馬遷子 山河
雪前雪後今年の辛夷暗かりき 加藤秋邨
雪敷くや深山辛夷のやつれ咲き 上田五千石『琥珀』補遺
雪片の過ぐ花辛夷うすみどり 大野林火 飛花集 昭和四十五年
雲湧きてよりの旅愁や花辛夷 鈴木真砂女 夏帯
雲表に雪の嶺のぞく辛夷かな 阿波野青畝
霞みつゝ辛夷の花けなほも白く 山口青邨
青さすや辛夷にどこか月ありて 加藤秋邨
青天と辛夷とそして真紅な嘘 三橋鷹女
青天の辛夷や墓のにほひする 森澄雄
青空ゆ辛夷の傷みたる匂ひ 大野林火 青水輪 昭和二十七年
題目の碑がある寺の辛夷かな 政岡子規 辛夷
風あたりいたみよごれし辛夷かな 高野素十
風あふれ辛夷樹上の花の舞 林翔 和紙
風のなき日々の辛夷の照り疲れ 岸田稚魚 紅葉山
風の出て来し揺れざまの姫辛夷 清崎敏郎
風摶つや辛夷もろとも雑木山 石田波郷
風花や日あたる辛夷昃る沙羅 石田波郷
風落つるさまなき夕日照る辛夷 臼田亜郎 定本亜浪句集
風邪の神月の輪を出て花こぶし 飯田龍太
飛び翔たんばかりに白し山辛夷 右城暮石 虻峠
馬や牛ども糞落す辛夷かな 阿波野青畝
高く咲く辛夷の花のごとくあれ 山口青邨
高嶺星今宵はうるむ辛夷かな 阿波野青畝
鮠の上こぶしの花を流しけり 飴山實 辛酉小雪
鱒池のほとりに咲くは幣辛夷 細見綾子
鴉来て踏落したる辛夷哉 政岡子規 辛夷
鵯の喧嘩辛夷の花を散らしたり 細見綾子
鵯ひとつ過ぎしそよぎの花辛夷 鷹羽狩行
鶏鳴く青梅ひそけく辛夷咲く 角川源義
鶏鳴や風まださむき辛夷の木 百合山羽公 故園


明るいピンクの花弁の底に黄色がにじむダリア「ワールドピクチャー」(ダリア・シリーズ 20-141)

2021年03月26日 08時15分59秒 | 

明るいピンクの花弁の底に黄色がにじむダリア「ワールドピクチャー」。インフォーマルデコラ咲きの大輪で、ゆったりと咲いている。

(2020年秋 町田)

 

■ダリア・シリーズ

「ファーンクリッフ・タンゴ」(ダリア・シリーズ 20-001)
「グリーンドー」(ダリア・シリーズ 20-002)

「ブルックサイド・スノーボール」(ダリア・シリーズ 20-003)
「桜妃」(ダリア・シリーズ 20-004)
「ファンタジー」(ダリア・シリーズ 20-005)
「ファースト・レディ」(ダリア・シリーズ 20-006)
「ニコリ」(ダリア・シリーズ 20-007)
「富士の泉」(ダリア・シリーズ 20-008)
「アトム」(ダリア・シリーズ 20-009)
「新海峡」(ダリア・シリーズ 20-010)
「スツォーグン」(ダリア・シリーズ 20-011)
「タンポポ」(ダリア・シリーズ 20-012)
「ムーミン」(ダリア・シリーズ 20-013)
「愛のテーマ」(ダリア・シリーズ 20-014)
「レッドバルーン」(ダリア・シリーズ 20-015)
「ストライクアライト」(ダリア・シリーズ 20-016)
「ラベンダームーン」(ダリア・シリーズ 20-017)
「信楽丸」(ダリア・シリーズ 20-018)
「美月」(ダリア・シリーズ 20-019)
「みずすまし」(ダリア・シリーズ 20-020)
「朝日手まり」(ダリア・シリーズ 20-021)
「ピンクスター」(ダリア・シリーズ 20-022)
「センチメンタル」(ダリア・シリーズ 20-023)
「パフォーマンス」(ダリア・シリーズ 20-024)
「雪椿」(ダリア・シリーズ 20-025)
「ワンデイ・オブ・ラブ」(ダリア・シリーズ 20-026)
「パールライト」(ダリア・シリーズ 20-027)
「秋祭り」(ダリア・シリーズ 20-028)
「リフレッシュ」(ダリア・シリーズ 20-029)
「天寿」(ダリア・シリーズ 20-030)
「一等星」(ダリア・シリーズ 20-031)
「プリティー・ウーマン」(ダリア・シリーズ 20-032)
「球宴」(ダリア・シリーズ 20-033)
「彩蝶」(ダリア・シリーズ 20-034)
「クライズチョイス」(ダリア・シリーズ 20-035)
「詩想」(ダリア・シリーズ 20-036)
「エオナG」(ダリア・シリーズ 20-037)
「和(やわらぎ)」(ダリア・シリーズ 20-038)
「純」(ダリア・シリーズ 20-039)
「ノーブルライト」(ダリア・シリーズ 20-040)
「花火酔い」(ダリア・シリーズ 20-041)
「みっちゃん」(ダリア・シリーズ 20-042)
「黒蝶」(ダリア・シリーズ 20-043)
「初孫」(ダリア・シリーズ 20-044)
「月光美」(ダリア・シリーズ 20-045)
「ピンクパンサー」(ダリア・シリーズ 20-046)
「ルージュ・マジック」(ダリア・シリーズ 20-047)
「銀世界」(ダリア・シリーズ 20-048)
「妖妖」(ダリア・シリーズ 20-049)
「アメジスト・オーブ」(ダリア・シリーズ 20-050)
「ボヘミアン・オレンジ」(ダリア・シリーズ 20-051)
「千秋夜曲」(ダリア・シリーズ 20-052)
「ポチョピン」(ダリア・シリーズ 20-053)
「プリマドンナ」(ダリア・シリーズ 20-054)
「フェルメール」(ダリア・シリーズ 20-055)
「大利根」(ダリア・シリーズ 20-056)
「縁結び」(ダリア・シリーズ 20-057)
「大桃花輪」(ダリア・シリーズ 20-058)
「母の子守歌」(ダリア・シリーズ 20-059)
「ミラクル」(ダリア・シリーズ 20-060)
「霜月」(ダリア・シリーズ 20-061)
「美桜」(ダリア・シリーズ 20-062)
「レモンスカッシュ」(ダリア・シリーズ 20-063)
「片想い」(ダリア・シリーズ 20-064)
「かがり火」(ダリア・シリーズ 20-065)
「紫宝丸」(ダリア・シリーズ 20-066)
「祝宴」(ダリア・シリーズ 20-067)
「スノームーン」(ダリア・シリーズ 20-068)
「カルメン」(ダリア・シリーズ 20-069)
「バードジャスター」(ダリア・シリーズ 20-070)
「老紳士」(ダリア・シリーズ 20-071)
「群金魚」(ダリア・シリーズ 20-072)
「若鷲」(ダリア・シリーズ 20-073)
「パープル・プラネット」(ダリア・シリーズ 20-074)
「秀麗」(ダリア・シリーズ 20-075)
「ソンブレロ」(ダリア・シリーズ 20-076)
「ミセス・ハロルド・クーパー」(ダリア・シリーズ 20-077)
「銀の傘」(ダリア・シリーズ 20-078)
「ジャパニーズダンサー」
(ダリア・シリーズ 20-079)

「アルペンダイヤモンド」(ダリア・シリーズ 20-080)
「月見草」(ダリア・シリーズ 20-081)
「ひだまり」(ダリア・シリーズ 20-082)
「ティアラ」(ダリア・シリーズ 20-083)
「序曲」(ダリア・シリーズ 20-084)
「神曲」(ダリア・シリーズ 20-085)
「飛翔」(ダリア・シリーズ 20-086)
「ルパン」(ダリア・シリーズ 20-087)
「虹」(ダリア・シリーズ 20-088)
「アテネ」(ダリア・シリーズ 20-089)
「グレンバンク・ハニカム」(ダリア・シリーズ 20-090)
「ピンクエレガンス」(ダリア・シリーズ 20-091)
「凛」(ダリア・シリーズ 20-092)
「雪椿」(ダリア・シリーズ 20-093)
「マシュマロ・ピーチ」(ダリア・シリーズ 20-094)
「ヘレナリジュコバ」(ダリア・シリーズ 20-095)
「キティ」(ダリア・シリーズ 20-096)
「雪こんこん」(ダリア・シリーズ 20-097)
「アルペンパール」(ダリア・シリーズ 20-098)
「好気分」ダリア・シリーズ 20-099)
「アイオライト」(ダリア・シリーズ 20-100)
「冬の星座」(ダリア・シリーズ 20-101)
「柚月」(ダリア・シリーズ 20-102)
「シルクハット」(ダリア・シリーズ 20-103)
「クリスティーズ・ソフィア」(ダリア・シリーズ 20-104)
「プレシャス」(ダリア・シリーズ 20-105)
「ミッシュ・マッシュ」(ダリア・シリーズ 20-106)
「乱れ髪」(ダリア・シリーズ 20-107)
「千秋くじゃく」(ダリア・シリーズ 20-108)
「南雪原」(ダリア・シリーズ 20-109)
「愛の旅路」(ダリア・シリーズ 20-110)
「夜の訪問者」(ダリア・シリーズ 20-111)
「ダークナイト」(ダリア・シリーズ 20-112)
「ウェディングマーチ」(ダリア・シリーズ 20-113)
「愛の園」(ダリア・シリーズ 20-114)
「ロイヤルクィーン」(ダリア・シリーズ 20-115)
「ブリストル・ストライプ」(ダリア・シリーズ 20-116)
「ミセスマクドナルドキル」(ダリア・シリーズ 20-117)
「マルコムズホワイト」(ダリア・シリーズ 20-118)
「フェアウェイパイロット」(ダリア・シリーズ 20-119)
「春慶」(ダリア・シリーズ 20-120)
「フルムーン」(ダリア・シリーズ 20-121)
「ラッキーボーイ」(ダリア・シリーズ 20-122)
「暖」(ダリア・シリーズ 20-123)
「巨星」(ダリア・シリーズ 20-124)
「豊熱」(ダリア・シリーズ 20-125)
「赤陽」(ダリア・シリーズ 20-126)
「天涯」(ダリア・シリーズ 20-127)
「アイバジェーン」(ダリア・シリーズ 20-128)
「上総満月」(ダリア・シリーズ 20-129)
「仰春」(ダリア・シリーズ 20-130)
「香華」(ダリア・シリーズ 20-131)
「喝采」(ダリア・シリーズ 20-132)
「ニックサー」(ダリア・シリーズ 20-133)
「虹」(ダリア・シリーズ 20-134)
「トルネードルー」(ダリア・シリーズ 20-135)
「夢山桜」(ダリア・シリーズ 20-136)
「千の想い」(ダリア・シリーズ 20-137)
「ハリセンボン」(ダリア・シリーズ 20-138)
「銀の傘」(ダリア・シリーズ 20-139)
「弁慶」(ダリア・シリーズ 20-140)


ワスレナグサのような可憐な花をつけている「キュウリグサ」(早春の花 041)

2021年03月26日 07時05分01秒 | 

これも小さな雑草だが、よくみるとワスレナグサのような淡い青色の可憐な花をつけている「キュウリグサ」。「サソリ型花序」と呼ばれる独特な花のつけかたをする。名前は揉むとキュウリの匂いがするからという。試したことはないが。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)

キュウリグサ [胡瓜草]
名前の読み きゅうりぐさ
分類 ムラサキ科 キュウリグサ属
学名 Trigonotis peduncularis
花の色 青 、 紫
開花時期 3月 、 4月 、 5月
花の特徴 ムラサキ科の特徴で花序の先が曲がる。 これを「サソリ型花序」と呼ぶ。 花径2~3ミリくらいの淡い青紫色をした小さな五弁花を上向きにつける。 花の中心は黄色くなっている。
葉の特徴 根元の葉は卵形で、柄がある。 茎につく葉は長い楕円形で、やはり柄があり、互い違いに生える(互生)。
実の特徴 花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
その他 茎や葉を揉むと胡瓜(キュウリ)に似た匂いがするというのが名の由来である。 若い茎や葉は山菜料理にも利用される。 別名を田平子(タビラコ)ともいう。 しかし、キク科の小鬼田平子(コオニタビラコ)も田平子(タビラコ)と呼ぶことがあり、混同しないように注意が必要である。 属名の Trigonotis はギリシャ語の「trigonos(三角)+ous(耳)」からきている。実の形から連想したものと思われる。 種小名の peduncularis は「花柄のある」という意味である。
生育地 野原や道端
植物のタイプ 越年草
大きさ・高さ 10~30センチ
分布 北海道から沖縄 海外では、アジアの温帯に広く分布する。 ムギ類と一緒に入ってきた史前帰化植物と考えられている。