野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

淡い桃色の花弁が乱れて咲く牡丹咲きの椿「黒部」(椿シリーズ 21-09)

2021年03月25日 13時39分19秒 | 

淡い桃色の花弁が乱れて咲く牡丹咲きの椿「黒部」。雄蕊もまた乱れて散り蕊になっているのが面白い。ユニークな咲き方だが、全体的にとても柔らかな印象を与える。

(2021年早春 横浜市)

 

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


春に咲く紫苑だからと名付けられた「ハルジオン」(早春の花 040)

2021年03月25日 09時33分19秒 | 

春に咲く紫苑だからと名付けられた「ハルジオン」。これからいたるところで咲き始める。まだヒメジョオンは咲いていないので、間違えることはない。小さな花弁が200枚以上も集まった舌状花だ。この時期の野草のうちでは目立つ花なので、虫も集まってくる。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)

 

ハルジオン(春紫苑)
多年草
北アメリカ原産。大正時代に園芸植物として渡来した。広がるまで時間がかかるが、一度生えるとなかなかしぶとく、各地に雑草化している。茎は中空で高さ0.3〜1mになる。全体に軟毛がある。根生葉と下部の葉は長楕円形またはへら形で、翼のある柄がある。根生葉は花期にも残る。茎葉の基部は耳状にはりだして茎を抱く。頭花は直径2〜2.5cmで、つぼみのときは花序全体がうなだれている。舌状花は糸状で多数ある。渡来した当時は舌状花が紅紫色に近いものが多かったといわれるが、現在では白色に近いものが多い。舌状花も筒状花も冠毛は長い。そう果は扁平な広倒披針形。花期は5〜7月。(野に咲く花)
学名は、Erigeron philadelphicus
キク科ムカシヨモギ属
よく似たヒメジョオンの茎は中実となり、舌状花の冠毛は短く、蕾はうなだれない。


厚みのある黄色い花が輝いて咲く「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)

2021年03月25日 07時57分50秒 | 

厚みのある黄色い花が輝いて咲く「キバナセツブンソウ」。今年は緊急事態宣言でセツブンソウを見逃した。この黄花節分草は時期が遅いので、みることができたのがうれしい。セツブンソウの可憐さとはかなり印象の違う花だが。

(2021-03 南高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)

「キバナセツブンソウ」

キバナセツブンソウ(黄花節分草)は、南ヨーロッパ原産で、ヨウシュセツブンソウとも言われて、いろいろな品種が出回っているようです。種のできにくい Eranthis x tubergenii のような品種もあるので、分球をあまりしないセツブンソウの場合殖やすことが出来ません。
 
和名 キバナセツブンソウ(黄花節分草)
別名 ヨウシュセツブンソウ
学名 Eranthis x tubergenii
科名・属名 キンポウゲ科 エランティス属
分布 南ヨーロッパ
花期 2~3月
特徴 
日本では、地中海東部原産のキバナセツブンソウ(E.cilicica)と南欧原産のオオバナキバナセツブンソウ(E.hyemalis)との交雑種が出回っているようです。

花は茎頂に咲き、花弁のように見えるのは、萼が花弁状に発達したもので、草丈7~10cm。

全体にセツブンソウよりやや大形で、葉も厚く光沢もあり、根茎はセツブンソウのように球形ではなく細長い。

キバナセツブンソウと書いてある開花苗を購入したのだが、Eranthis ×tubergenii かどうかははっきりわかりません。写真で見る限りにおいて、エランシス・ヒエマリス(Eranthis hyemalis)とは違って見えますが、ほかの交配種なども多いようなのではっきりわからないのが現状です。


あっという間に満開になった「ソメイヨシノ」(早春の花 039)

2021年03月25日 07時20分58秒 | 

あっという間に満開になった「ソメイヨシノ」。やはり日本の代表的な花だけあって、シンプルな豪華さというなかば矛盾した形容のあてはまる花だ。ソメイヨシノは豊島区の染井村で開発されたのでソメイヨシノというのだと、初めて知った。クローンだから全国的に桜前線が形成されることになる。開発した職人さんは大手柄だったのだが、名前も伝えられないとは。
(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)

「ソメイヨシノ」

区の木にも指定されている桜の代表的な品種「ソメイヨシノ」は、江戸末期から明治にかけて、染井村(現在の豊島区駒込)の植木職人が、エドヒガンとオオシマザクラの品種を改良して作ったと言われ、染井発祥が伝えられています。その後、ソメイヨシノは全国に広まっていきました。豊島区はソメイヨシノの故郷なのです。

ソメイヨシノ(染井吉野)

バラ目バラ科。日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられる日本産の園芸品種。


春の早い時期から桜によく似た花を咲かせる「ベニスモモ」(早春の花 038)

2021年03月24日 08時59分43秒 | 

春の早い時期から桜によく似た花を咲かせる「ベニスモモ」。桜だと思い込んでいて、長らく名前が分からなかった品種。葉や花柄の紅色と花弁の白の対比がきれいで、勝手に「美女桜」と呼んでいたのだが、まさかスモモだとは。「赤葉桜」の別名に納得。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)

「ベニスモモ」

・薔薇(ばら)科。
・学名  Prunus cerasifera var. atropurpurea

   Prunus : サクラ属
   cerasifera :       サクランボのある
   atropurpurea : 暗紫色の
 Prunus(プラナス)は、 ラテン古名の 「plum(すもも)」が語源。

・花は「山桜」によく似ているが、 花期は「山桜」よりかなり早い。 (3月上旬頃から咲き出す)。 花の中心部分は 濃いピンク色になっている。

・葉っぱの色は 花が咲いているときも、 また、花が終わったあとも ずっと赤茶色で濃いままで残る。
 「紅」色の葉をつけた 「李」で、「紅李」。

・「実」は、 さくらんぼより大型で固い。 すっぱいけど食べられるらしい。

・「紅酸桃」とも書く。

・別名
 「紅葉李(べにばすもも)」
 「赤葉桜(あかばざくら)」


大きな白の斑が入る赤の椿「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)

2021年03月24日 08時52分58秒 | 

大きな白の斑が入る赤の椿「天ヶ下」。いさましい名前だが、下向きに俯いて咲く。一重のラッパ咲きのいかにも椿らしい花だ。

(2021年早春 横浜市)

 

 

椿「天ヶ下」

「天ヶ下-あまがした-」は、流れるように枝が伸びる椿であり
苗木の頃より支柱が必要なほど右へ左へ伸び続ける性質があります。
一重ラッパ〜平開咲中〜大輪 2月〜4月咲
 咲く直前まで大きく膨らむ蕾の性質は、茶花として非常に利用しやすいです。
濃紅に入る白斑のコントラストとも見事で、枝垂れ傾向となる生育によりうつむきながら咲く花姿も魅力。

 

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


しとやかな早春の女神「タツタソウ」(高尾の花 21-06)

2021年03月24日 07時42分42秒 | 

しとやかな早春の女神「タツタソウ」。原産地は中国北部からアムール川にかけてで、名前の由来は日露戦争の頃に戦艦竜田丸の乗組員が持ち帰ったことによるという。日露戦争かぁ。藤紫色の少し尖った感じのある六枚の花弁が個性を主張している。優雅な花を戦から持ち帰ってくれた船員に感謝。

(2021-03 南高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)

「タツタソウ」

タツタソウの基本情報
学名:Jeffersonia dubia
和名:タツタソウ(竜田草)  その他の名前:イトマキグサ
科名 / 属名:メギ科 / タツタソウ属

特徴
タツタソウは日本では、古くから春の山野草として親しまれ、たいへん人気がある植物です。野生のものは中国東北部や朝鮮半島北部に見られ、主に山地の明るい林床に生える、東アジアの野草です。
春に芽を出すと花茎を伸ばし、葉を開くと同時に、やさしい藤紫色の6~8弁の上向きの花を咲かせます。花は1茎1花ですが、1芽から数本の花茎が出て、大株になると花が一面を覆って美しいものです。花の終わりごろには葉柄が伸びて、花より上に葉が大きく広がります。葉も1茎1葉で、葉柄は赤みを帯び、形はハスの葉状です。花後には指の爪ほどの果実が実ります。葉はその後も生育し、秋には翌年の芽を株元につくって株をふやします。やがて葉は枯れ、冬芽の状態で休眠に入ります。
全体の性質はイカリソウによく似ており、栽培もほぼそれに準じればよいでしょう。

基本データ

園芸分類 山野草,草花
形態 多年草 原産地 中国東北部、朝鮮半島北部
草丈/樹高 20~30cm 開花期 4月下旬~5月
花色 藤紫色,藤色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性


めでたい名前で誰にも好かれる「福寿草」(早春の花 037)

2021年03月24日 06時20分35秒 | 

めでたい名前で誰にも好かれる「福寿草」。キンポウゲ科らしい黄色の花をゆったりと咲かせる。早春の名物だが、最近では長持ちする品種もあるようだ。

(2021年早春 横浜市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)

「福寿草」

フクジュソウの基本情報
学名:Adonis ramosa
和名:フクジュソウ(福寿草)  その他の名前:元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)
科名 / 属名:キンポウゲ科 / フクジュソウ属

特徴
フクジュソウは北海道から本州の山野に多く見られる「春植物」です。これまでフクジュソウとされていたものは現在4種類に分類されています。人里に近いところでも大群落をつくるので、花の歳時記には必ず登場します。
いずれの種類も、早春のウメの花がほころぶころから蕾をもち上げます。後を追うように咲く黄色の大輪花はとても見事です。花茎を伸ばしながら、細く切れ込んだニンジンのような葉を広げ、晩春のころから葉を枯らし、落葉します。
「福を招く」というおめでたい名前から、お正月の鉢花としても人気が高く、園芸店のみならず年の瀬の夜店などで地掘り苗が売られています。本来は根が大きいのですが、販売苗は意外に根が切られているものが多くあります。苗選びはその後の成長に差が出るので、鉢植えなら、なるべく芽のしっかりした大きめの株、地掘り苗なら根がたくさんある株を選ぶと成長がよいでしょう。江戸時代より多くの変わり花が選別され、古典園芸品種も多く見られ、近年はマニアの収集欲をさらに高めています。

基本データ
園芸分類 山野草
形態 多年草 原産地 北海道~本州
草丈/樹高 20~30cm 開花期 2月~4月
花色 黄
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性


早春に咲くイチゲたちのうちで、もっとも豪奢な「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)

2021年03月23日 08時27分34秒 | 

早春に咲くイチゲたちのうちで、もっとも豪奢な「キクザキイチゲ」。白だけでなく、薄い紫の花もきれいだ。花の形だけでなく、葉の形も菊に似ているような。いかにもスプリング・エフェメラル「姫」という感じの素敵な花だ。

(2021-03 南高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)

「キクザキイチゲ」

キクザキイチゲ(菊咲一華、学名:Anemone pseudoaltaica H.Hara)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる。
特徴
北海道、本州の近畿地方以北に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。高さ10-30 cm。花期は3-5月で、白色~紫色の花弁状の萼片を持つ花を一輪つける。花弁はない。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。

春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

山梨県など複数の都道府県で、レッドリストの絶滅危惧I類や絶滅危惧II類などの指定を受けている。


金魚の豊かな尾を思わせる形のふっくらとした花「キンギョソウ」(早春の花 036)

2021年03月23日 07時45分20秒 | 

金魚の豊かな尾を思わせる形のふっくらとした花「キンギョソウ」。納得の命名だ。ストックと同じ頃に、同じような色のヴァリエーションで咲くが、花の形がしっかりとまとまっているので、すぐに見分けられる。英名ではスナップドラゴンと呼ぶが、龍にはみえない(笑)。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)

「キンギョソウ」

キンギョソウの基本情報
学名:Antirrhinum majus
和名:キンギョソウ(金魚草)  その他の名前:スナップドラゴン

科名 / 属名:オオバコ科 / キンギョソウ属(アンティリナム属)

特徴
キンギョソウは鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、春めいたにぎやかさを感じさせる花です。甘い香りを漂わせ、金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。英名では竜に見立ててスナップドラゴンと呼ばれます。品種が多く、草丈1m以上の高性種、こんもり茂る小型種、そして中間のタイプがあり、切り花や花壇、鉢植えと幅広く利用されています。一重咲き、八重咲きのほか、花が杯状に大きく開くペンステモン咲きの品種もあり、まったく違った印象を受けます。学名のマユス(majus)は5月の意味で、本来は5月ごろが開花の盛期なのですが、さまざまな品種が育成され、短日でも咲くもの、長日条件で咲くものなどがあり、ほぼ周年咲かせることが可能です。また、多年草ですが、高温多湿の蒸れに弱いことから、一年草扱いにすることがほとんどです。一代雑種(F1品種)が多く育成されているため、成長、開花が早く、タネから容易に育てられます。

※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草(一年草扱い) 原産地 地中海沿岸地方
草丈/樹高 20~120cm 開花期 主に4月~6月(ほぼ周年開花)
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い(極寒地では冬に枯死) 耐暑性 強い(ただし、長雨や多湿に弱い)
特性・用途 開花期が長い,耐寒性が強い,香りがある


白の一重の花弁に囲まれた太い花芯が目立つ椿「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)

2021年03月23日 06時45分40秒 | 

白の一重の花弁に囲まれた太い花芯が目立つ椿「加茂本阿弥」。雄蕊は環状になり、中央に数本の突出する雄しべがあるのが特徴らしい。ゆったりとした端正な椿である。

(2021年早春 横浜市)

 

椿「加茂本阿弥」

加茂本阿弥の特徴
太い筒蕊が特徴的な昔からの品種。蕾の腰の座り方が特徴的。クチクラのあるやや濃い緑の葉の中にポツリと白色の花をつける。 花弁はやや小さくふはなく花弁元から開き、花弁先は開き先端がやや反る。 蕊は大ぶりだが柄は白く先端のみ黄色。全体的に「濃い白色」の印象で茶花向き。(写真 都立大島公園椿園)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)

 


透きとおった青の素敵な「ネモフィラ」(早春の花 035)

2021年03月23日 05時57分06秒 | 

透きとおった青の素敵な「ネモフィラ」。オオイヌノフグリを大型にしたような花だ。国営ひたち海浜公園の大群落は有名だ。瑠璃唐草という和名もいい。ネルフィラという名前は、ギリシア語で「林を愛する」の意味で、小さな森ネモスの中の日だまりに自生していることが多いからだという。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)

 

「ネモフィラ」

ネモフィラの基本情報
学名:Nemophila
和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)  その他の名前:ベビーブルーアイズ
科名 / 属名:ムラサキ科 / ルリカラクサ属(ネモフィラ属)

特徴
ネモフィラは森の妖精のような、澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどに多く利用されています。細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながら大きくこんもりと成長します。株張りは20cm以上になり、鉢やコンテナの縁からあふれるように咲かせると見事です。緑化材料のワイルドフラワーとしても利用され、ハナビシソウ、リナリア、リムナンテス、ギリアなどと混合したタネを秋にまくと、4月には花いっぱいのお花畑がつくれます。ネモフィラ属には18種がありますが、栽培されるのはブルーのメンジェシー種(Nemophila menziesii=インシグニス)と、その変種2種、そしてファイブスポットと呼ばれる大輪のマクラータ種(N.maculata)です。

※科名:ハゼリソウ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 北アメリカ西部
草丈/樹高 10~20cm 開花期 4月~5月(ポット苗は2月~3月に流通)
花色 青,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 弱い
特性・用途 グラウンドカバーにできる


淡い桃色の八重の椿「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)

2021年03月22日 10時32分58秒 | 

淡い桃色の八重の椿「春曙紅」(しゅんしょっこう)。名前どおりの春の曙のような椿だ。抱え咲きのすこしのんびりとした椿。

(2021年早春 横浜市)

椿「春曙紅」

ツバキ(椿):春曙紅(しゅんしょっこう)は、桃色地に若干底白で八重の抱え咲き、筒しべ~割りしべ、中輪のツバキです。
淡い色合いと整った花形で人気のある品種です。
開花期:3月~4月

 

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


今年はソメイヨシノと同時に咲き始めた「ヤマザクラ」(早春の花 034)

2021年03月22日 10時20分44秒 | 

今年はソメイヨシノと同時に咲き始めた「ヤマザクラ」。ソメイヨシノと違って、開花と同時期に赤いおいしそうな若葉がでているので、すぐに見分けることができる。平安時代に桜と言えば、このヤマザクラだった。透きとおるような白の花弁がすがすがしい。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)

「ヤマザクラ」

ヤマザクラ(山桜、学名:Cerasus jamasakura (Sieb. ex Koidz.) H.Ohba)はバラ科サクラ属の落葉高木のサクラ。日本の固有種で、日本に自生する10もしくは11種あるサクラ属の基本野生種の一つ。便宜的に山地に生息する野生のサクラを総称してヤマザクラ(山桜)ということもあり、品種としてのヤマザクラとの混同に注意が必要である。

特徴
ソメイヨシノのように満開を過ぎたころに葉が出るのではなく、開花と同時に赤茶けた若葉が出る
個体変異種の一つのヒロシマエバヤマザクラ。花弁の数が倍以上ある
概説
樹高は20mを超える高木で樹形は傘形。花は中輪で花弁は5枚の一重咲きで色は淡紅色。東京を基準とした花期は4月中旬。成木の成葉の裏面が帯白色になる。多くの場合葉芽と花が同時に展開するので、花が先に咲くソメイヨシノと区別する大きな特徴となる。またソメイヨシノと同じく大きくなるが、より成長に時間がかかり、花の数も少ない。エドヒガンに次いで長命であるが、その分、発芽してから花が咲くまでに時間がかかり、早くて5年、長くて10年以上、寒冷地ではさらに遅くなることもある。

ヤマザクラは野生種で数も多いため、同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。新芽から展開しかけの若い葉の色は特に変異が大きく、赤紫色や褐色の他にもツクシヤマザクラでは黄緑色、緑色もあり、先端の色が濃いものなどもある。樹皮は暗褐色または暗灰色。

変種のヤマザクラとツクシヤマザクラの違い
分類学上の種(species)としてはヤマザクラだが、その下位分類の変種(variety)レベルでは、ヤマザクラ(var. jamasakura)とツクシヤマザクラ(var. chikusiensis)に分類される。ツクシヤマザクラはツクシザクラ(筑紫桜)とも呼ばれ、ヤマザクラの分布域(参照 )のうち薩南諸島と九州西部に限定して分布しており、花が大きく若芽が緑や黄褐色で、若芽が赤いヤマザクラと区別ができ、見た目的にはヤマザクラとオオシマザクラの中間的な形態である。


春にやさしい色で咲き誇る「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)

2021年03月22日 07時50分24秒 | 

春にやさしい色で咲き誇る「ショウジョウバカマ」。突然花火のように突き出た花弁と、花弁から突き出た雄しべがかわいい。猩々とも袴とも似ていないのでかわいそうな名前だ。ロゼット状の葉との対比もいい。

(2021-03 南高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)

「ショウジョウバカマ」


ショウジョウバカマ(猩々袴、学名: Heloniopsis orientalis )は、メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草。北海道から九州までの、やや湿った場所に生える。垂直分布が広く、人里近くの田んぼの畦道から高山帯の高層湿原まで生えている。

特徴
葉は広い線形でなめらか、根本から多数出てロゼット状に平らに広がる。花茎はロゼット葉の中心から出現し、花が成熟するまでは高さ10~30cm、花が成熟すると1m近くまで成長する。花序は花茎の先端に横向きに形成される。花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富んでいる。花期は低山では3~4月であるが、高山では雪渓が溶けたあとの6~7月になる。なお、花被は花が終わった後もそのまま残り、色あせはするものの、咲いたときの姿を残しているので、夏に緑の花が咲いている、といった姿となる。種子は約5mmで細長く、1つの蒴(さく)果に40〜60個が格納される。種子は春化により発芽する。

繁殖は種子のほか、葉の先にできる不定芽によっても殖えることができる。

不定芽は主に株齢3〜6年かつロゼット直径200mm以上の株に9〜10月頃形成される。形成される数は葉1枚あたり1個、1株あたり0〜10個であり、特にロゼット直径430mm以上の株には3個以上の不定芽を形成するものが多く見られる。1株に形成される不定芽の約80%は先に出た下層1/4の葉に形成される。不定芽形成は葉の先端から約0.5mm基部に形成される高さ0.1〜0.2mm, 長さ約1mmのカルス様の突起から始まり、その中心部から不定芽と不定根がほぼ同時に現れる。不定芽の分離は、不定芽が形成された翌年の6〜7月に不定芽が形成されている親株の葉が褐色に朽ちていくことで生じる。

なお、葉が親株から切り離された場合はほぼ確実に葉の先端に不定芽が形成され、追って基部の切り離された切断面からも形成される場合がある。そのメカニズムは定かになっていないが、植物ホルモンのジベレリンとの関与が先行研究より示唆されている。

名前は、花が赤いのを猩々(中国の伝説上の動物のこと)になぞらえ、根生葉の重なりが袴に似ていることから名付けられたとされる。

葉の様子はノギランもやや似ているが、こちらは花が穂状に出る。