外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

カワバタモロコはいずこに…

2012-02-25 21:56:44 | 水生生物観察
お元気ですか、てらです。


今日はカワバタモロコなどを探しに濃尾まで出かけました


前日まで今日の天気は雨の予報で心配していたんですが、ほとんど降っていない状態にまで収まってくれました


しかし、風が強くて、寒さと闘いながらの探索となりました



まず、今回の目的種の1つであったスジシマドジョウ小型種東海型が捕れました。


どう見てもシマドジョウに見えるのは気のせいかな…
スジシマドジョウは近年3種8型に分類されたため、種名がややこしいです
滋賀県の固有種であるスジシマドジョウ小形種琵琶湖型などとは背中の模様が全く違います。


次に、スジエビです。


結構捕れました。


下の写真は目的種の2つ目のデメモロコです。


群れで泳いでいたんですが、なかなか捕れずに苦労しました。
このデメモロコは濃尾で捕れたということで、デメモロコ濃尾型に分類されるのでしょうか。
間違っていたらごめんなさい

この魚地味な見た目の割にかなり珍しく、現在絶滅の危機に陥ってるようです。
この場所では結構たくさん生息していますが、正直生息地を見つけるのはめちゃめちゃ大変です。


そして、ほんの少し移動してメダカを捕りました。



ここでもデメモロコやスジシマドジョウ小型種東海型が捕れました
スジシマドジョウ小型種東海型は絶滅危惧種に指定されているとは思えないほどわんさか捕れました。

スジシマドジョウ小型種東海型の他にドジョウも捕獲されました。
シマドジョウは捕獲されませんでした。


そして、探しても探しても目的種の3つ目であったカワバタモロコがいません

おかかが言うには、3年前にこの場所に来たときには水草が生えていて、そこにカワバタモロコがいたみたいです。
しかし、今日行ってみたら、3年前にはあったはずの水草がなくなっていました。
カワバタモロコよ、いずこへ~


カワバタモロコはどこかに行ってしまって、もうこの場所には生息していないと思っていたその時、モロコが捕れました。


上の写真のモロコはカワバタモロコではなくて、モロコ界のタモさんことタモロコではないですか。


モロコ界のカワバタさんはやはり生息していないのか…


このままでは終われないということで、周辺をぐるぐる探し回った結果、なんとやっとの思いでカワバタモロコを捕ることができました



あまり数は捕れなかったんですが、実際にカワバタモロコを見ることができて満足しました(#^.^#)
濃尾には結構いるようですが滋賀ではまずお目にかかれない魚です。
この魚も例に漏れず絶滅危惧種です。


その他の魚種としては、ウキゴリやオイカワ、ヨシノボリなども捕れました。


今回の探索では、目的種であったデメモロコ、スジシマドジョウ小型種東海型、カワバタモロコが捕獲されたと同時に、外来種であるタイリクバラタナゴも採捕されました。下の写真がタイリクバラタナゴです。


在来魚を守っていくためにも、外来種問題を考えていかなければならないと思いました。

また機会があれば、このような活動もやっていきたいです。

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