外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

マニアック外来種シリーズ ~マーレーコッド~

2012-12-30 12:33:25 | 雑談

こんにちは ダイスケです

冬休みに入り、わりと時間があるので、琵琶湖で発見されたことのある外来種について、ちょくちょく挙げていこうかと思います。

ですが、ブラックバスなどの有名どころではなく、マニアックな種類を調べ、自分も勉強していこうかと思います。

 

では、今回の外来種はコチラ!! ジャジャンッ

マーレーコッド

あまり聞いたことのない名前ですね。ではでは調べていきましょう。

ファイル:Murray cod02 melb aquarium.jpg

マーレーコッドMaccullochella peelii peelii )は、スズキ目ペルキクティス科マクルロケルラ属に属するオーストラリアの大型捕食性淡水魚である。

名前に「コッド」=「タラ」と付いているが、北半球の海産のタラとは分類が異なる。

オーストラリア内では最も大型の淡水魚であり、世界的に見ても最大の部類に入る。また、オーストラリア内で最も長命の淡水固有種でもある。

成熟した個体は、通常は80~100cmほどだが、最大で体長1.8m以上、体重113kgの個体が記録されている。

かつてはオーストラリア最大の河川系であるマーレー・ダーリング流域に多く生息していたが、現在は個体数が激減し、絶滅危惧種にリストアップされている。

自分自身よりも小さなものなら何でも食べてしまう頂点捕食者である。主に魚類を食べるが、甲殻類やカエル、小型哺乳類、鳥類を食べてしまうとの報告もある。ゆえに、現地ではルアーフィッシングの対象魚として人気が高い。

低水温にも耐えられるが、水温が高すぎると死んでしまう。

--------------Wikipedia参考---------------------------------------------------

で、ごちゃごちゃ書きましたが、マーレーコッドが琵琶湖で2010年10月14日、長浜市で捕獲されました。

発見されたマーレーコッド↓

マーレーコッド

写真引用:http://www.pref.shiga.jp/hodo/e-shinbun/gf30/20101019.html

発見された個体は、全長 262mm、体長 223mm、体重 235.7g、オス だそうです。

前回紹介したポリプテルスとは異なり、琵琶湖の環境でも越冬が可能なので、複数放流されると定着してしまう可能性が高く、生態系にかなり影響を及ぼしてしまうようです。

おそらく飼われていたものが放流されたようですが、国の要注意外来生物にリストアップされているような生物ですので、絶対に放流してはいけません!!

現地では絶滅危惧種だけど日本では邪魔者扱い、といった状況になっています。これではマーレーコッドくんがかわいそうなので、現地で楽しむか、水槽内だけで楽しむようにしましょう。

マーレー・ダーリング川流域の多くのアボリジニ部族の神話に出てきて非常に重要な役割を果たしていたり、いくつかの部族、とくにマーレー川流域の部族においては崇拝の対象となっているような魚なので、現地での保護が望ましいと自分は思います。

 

以上、マーレーコッドについて でした