「足の爪切り屋」フットケアしろくま+α 爪切りぶろぐ

足の爪切り屋として、日々かかわっている足や爪に関することを書いてゆきます。

ノルディックウォークの効果

2014-03-29 | フットケア
4月のはじめに船橋ウォーキング・ソサイエティさんに声をかけていただき、
船橋市塚田公民館でフットケアの講演をさせていただきます。

ノルディックウォークをしている姿を時々見かけます。
どんな効果があるのか 資料をいただいたので、
ノルディックウォークの効果をピックアップしてみました。

☆ノルディックウォークの効果

「ノルディックウォーク」は、2本のポールを使うことで全身の筋肉の90%を使い 背筋の伸びた歩行姿勢を身につけることができる」
「パワーウォーキング」は、歩く姿勢と心拍数を意識し姿勢と心拍数を意識し、体の隅々まで酸素を取り込んで、自律神経を鍛える」
「ヘルスウォークング」は、ストレッチ・筋トレなどもとりいれ体全体のバランスを整える」
☆すべてに共通なのは「楽しく歩くこと」

正しいかかとのお手入れ☆4つのポイント

2014-03-28 | フットケア
「全部 逆のことをやっていたのね…」

80代の女性が足の裏が痛いとフットケアにいらっしゃいました。
足の裏を見せていただくと、皮膚は厚くないけれど、部分的に
皮膚に亀裂が入っていました。
痛いのはこの亀裂が入った部分です。

いろいろ話を聞いてゆくと
「毎日」
「お風呂に入ってふやけた足の裏を」
「力いっぱいごしごしこする」
ということでした。
 ・・・これ、ぜんぶ 逆です! 
足の裏が痛いから、もっと削らなくちゃ!と、
どんどん足の裏を悪くしてしまっていたようです。

正しい足裏 かかとのお手入れの基本は以下の4つです。
「1~2週間に一度」
「お風呂に入る前の乾燥した足の裏を」
「力をいれずに削る」
「保湿する」


*それぞれ足の状態は違いますので、心配な方はフットケアで今の足の状態をみてもらい
 正しいケア方法を教えてもらってください! → ☆フットケア相談

股関節と足の爪切りの関係

2014-03-23 | フットケア
「右足の爪だけ自分で切れずに困っていたんです」

右の変形性股関節症の50代の女性の方がフットケアにいらっしゃいました。
変形のある側の足だけ、自分で爪を切れることができないのだそうです。
そして、どこで爪を切ってもらえるのか 何年も悩み探していたそうです。

フットケアには、これまでも股関節に問題を抱えている方がたくさんいらっしゃっています。
股関節がわるくなると、悪いほうの足をかばって歩くようになったり、
足の長さが左右で変わってくることでバランスが悪くなり、足のトラブルを生じやすくなるのです。

今回、トラブルがなくても足の爪を切ることができない…という現実があることを知り、
トラブルがなくてもフットケアの必要性がある ということがわかりました。
また、足の悪い方が 遠くまで足を運ばなければならないとは、なんと酷なことか… 
もっとたくさんのところでフットケアが受けられる環境が必要だということを痛感しました

本:巻き爪,陥入爪、外反母趾のセルフケア

2014-03-18 | フットケア
 本屋さんに行ったら
足関係の本の新刊が出ていたので、さっそく買って読みました。

この本を書いているのは、女医さんなのですが、幅広い目線でフットケアのことを考えていて、
「足のみる目(見方)・考え方が とても私と似ている!」と思いました。

大切なのは「足の病気を治すためには、局所の治療はもちろんのこと、姿勢や歩き方の改善といった
問題を根元から改善するためのアプローチが必要
」というとです!

以下本文の中から気になるところをピックアップします。
気になることろがありすぎて長文になりそうですが、詳細が知りたい方は本を読んでみてください。
_____
*足の病気を治すためには、局所の治療はもちろんのこと、姿勢や歩き方の改善といった、問題を根元から改善するためのアプローチが必要になります。ある症状を治しても、再発を繰り返してしまうのは、根元の問題を解決していないからです。

*足を健康に名持つことはとても重要なのですが、若い人には実感しずらいかもしれません。しかし、足の変形は子供のころから少しずつ始まり、蓄積しています。現代社会は便利になり、その一方で、子供のころからの運動不足が指摘されるようになりました。私たちの多くは、筋肉が弱くなっていて正しい姿勢を保てていないことを覚えていてほしいと思います。

*靴はおしゃれのためのものであり、足を守るための道具であるいう認識が日本の文化にはありません。足に合った靴を選ぶのではなく、つい靴に足を合わせてしまうのです。この時、靴は病気を作る原因になります。

*ウオノメは芯をとれば治ると思っている人がいますが、これは過剰な圧力から身を守るための防御反応によってできたものです。どうしてできたかということに耳を傾けなければなかなか治りません。

*若い女性の8割に足の異常があった
・足のトラブルの多くは、従来、足に合わない靴が原因だといわれてきました。しかし、原因は決してそれだけではありません。むしろ私は、歩き方や立ち方に問題があることのほうが多いと、最近は思うようになりました。
・最近の若い情勢の立ち姿をよく見たことがありますか。背中が丸まって、おなかが前に出て、何かによりかかるようにダランとたっています。歩く時も、足をあまり上げず、ペタペタ歩いています。このように立ち、歩いていたあ、足は壊れていく一方です。
・女子大生100足を調べた結果、75%に外反母趾、開張足、タコ、魚の目。槇爪散った何らかのトラブルがありました。なかには、トラブルが2つも3つも重なっている人までいたのです。これは、若い人たちが自分の姿勢や歩き方が悪いことに気が付いていないからだと思います。

*足のトラブルは大きく次の3つに分かれます
①骨の変形によっておこる病変(開張足、扁平足、外反母趾、内反少趾など)
②爪に起こる病変(巻き爪、陥入爪、飛行爪、爪白癬など)
③皮膚に起こる病変(タコ、魚の目、水虫など)

*足のトラブルは足先だけの問題ではない
・私が行っているフットケアは、足の機能を回復させるためのフットケアです。医療を目的にして行うので、一般的なフットケアと区別しています。
・具体的には、不快な足の症状の治療をし、健康な状態にして、少しでも歩けるように足を守ることが目的です。したがって治療だけではなく、予防にも力を入れています
足のトラブルは、「足先のこと」と軽視されがちですが、全身と深くかかわっています。足の指の爪がいたいだけで歩くのが困難になったり、ひざや腰の痛みにつながって寝たきりになったリスこともあるのです。

・私は手術ではなく、保存的治療で足病変を治療しています。繰り返しますが、足のトラブルは、毎日の生活習慣が深くかかわっています。根治のためには、こそから変えていかなければなりません。それはあなたの歩き方であり、姿勢であり、履いている靴であり、さらには毎日の足のお手入れです

・いうまでもないことですが、医療者側の努力だけでは限界があります。あなた自身の意識の改革と、毎日のセルフケアが必要なのです。

本:外反母趾は包帯一本で治せる

2014-03-16 | フットケア
 こんな本を読みました。
「やっぱり外反母趾は手術じゃなくて、予防が効果的です」 ということです。

私のフットケアでも10年前から包帯を使った方法と同じように横のアーチをサポートしてくれる
特殊なサポータをしていただくという方法で外反母趾の方へのケアを行っています。
サポーターの良いところは、簡単にすべての人が同じように外反母趾の予防ができることです。

以下、本文の中から私が気になるところをピックアップしてみました。
あくまでも 私目線なので、みなさまの参考になるかどうかは…
気になる方は本を読んでみてくださいねー
_________

*足の第1趾が曲がるのは、足の甲にある筋肉のバランスが悪いためで これを改善するのが、包帯両方の一番の目的。包帯療法は、1~2年続けることが大切。

*外反母趾で重要な役割を果たす筋肉は、足の第1趾の付け根の裏側にある指先をぐっと内側にひねるための筋肉。

*開張足になると母趾内転筋が足が横に広がった分だけ引っ張られるめ、第1趾の変形が起こる。

*外反母趾の痛みのタイプは3つある
①バニオンの痛み(50%)≒指の関節がこすれて炎症をおこす痛み
②関節周囲のかたさの痛み(40%)≒第1,2趾間が痛む
③皮膚の神経の痛み(10%)≒足の指がまがってねじれると神経がよじれピリピリと痛む

・外反母趾予防には、足のアーチをしっかりつくることが大切。
・足のアーチをしっかりつくるためには、足の甲の筋肉が発達していなければなりません。

・足の甲の筋肉を整えるには、つま先、指先を使うことが大切。
・足の甲の筋肉が衰えていると、ハイヒールを履かなくても外反母趾になる。
・男性の外反母趾には、腰の悪い方が多い。

*外反母趾の手術には、たくさんの術式がある。これは、完璧な手術方法がないということ。

大切です。リハビリ中のフットケア

2014-03-07 | フットケア
「足の爪がはがれていて 痛みがあるようなのでみてください」

仕事柄 入院している患者様のフットケアを依頼されることがあります。
入院患者さんの場合 病室の看護師さんから依頼がきます。

脳の病気のため自分で起き上がることができない70代の男性が、
ベッドから車いすへ移動する練習、歩くための練習をするようになり、
足の爪の痛みを訴えるようになったようです。

足をみさせていただくと 厚く変形した爪が 爪の周りの皮膚を圧迫している状態でした。
爪を削り 形を整えると、圧迫が解除され、その日から 足の痛みを感じることなく
リハビリを行えているようです。 

歩くためにリハビリをしているのに、足にトラブルがあったら歩けません…
リハビリをする方は、足のケアも大切です!