「足の爪切り屋」フットケアしろくま+α 爪切りぶろぐ

足の爪切り屋として、日々かかわっている足や爪に関することを書いてゆきます。

フットケアの講演をしてきました。

2013-01-26 | フットケア
東京神田で行われた☆メディカルフットケアJF協会 の研修で講演をしてきました
私のほかに、3人の方が講義、講演されました。

岩手県盛岡市☆中津川病院からいらした松嶋先生が、地域医療、認知症、フットケアについて
話をしてくださいました。

「医者は、病院で診察をするだけ」の時代ではなくなってきていると思います。
「地域治療って、体力勝負なので、若い先生じゃないとできない」と思います。
私の知っている訪問診療専門にやっている先生は、20代で若いのにがんばってて、
ステキだったなぁと思い出しました。医療のスタイルは、変わってきています!

私が看護学生のころは、まだ「認知症」についての勉強を十分にした記憶がありません。
まだ、高齢化になる前だったのですね・・・
「認知症」に対する正しい知識!勉強になりました。今一度きちんと勉強したいと思いました。

なぜフットケアが広まらないのか・・・など、先生のご意見をまとめてくれていました。
医療とフットケアは、関係なくない!と思うけど、医者とフットケアは、結びつかない!
みたいですね。病気をみることと人をみることって、一緒だと思うんだけどなぁ。

岩手県一関市藤沢で活動しているフットケア会員の三浦和子さんが、
3年前から病院ではじめたフットケアのことを、熱く語ってくれました。
年間スケジュールのほとんどが、☆モトクロス観戦を主体にしている私・・・
藤沢には、すばらしいモトクロスコースがあるので、地元の方にお会いできてうれしかったです。

茨城県で活動しているフットケア会員の小角和子さんが、地域での活動を
話をしてくれました。
看護師としても大先輩であり、いっしょにフットケアの勉強をしていたので、
かわらず活動を続けられていて うれしく思います。

千葉県でフットケア活動している私は、病院で10年間前からはじめたフットケア
について 話をしてきました。

でも、必要なことが伝わらないとか正しいことが伝わらないとか
厳しい現実は、続いているし、問題点も、たくさんだな・・・と

足とか歩くこととかって、すべてのヒトにかかわることなのに
こんなシンプルであたりまえなことなのに、なぜ伝わらないのか・・・と

自分のことは、かなりのネガティブ発言・・・反省ばかりです。
やらなければならないことがたくさんあります 









40代女性 変形性股関節症と足のトラブル

2013-01-06 | フットケア
今日は、仕事始めです 
年末年始は、少しゆっくり休みました。
でも、なるべく時間を作って足のシゴトの整理整頓をしました。
10年分の資料が散らばっていたりしたものですからして・・・(反省

「フットケアがいいと聞いたものですから・・・」

私のところに来ているお客さんから紹介されて、40代の女性がはじめてフットケアにいらっしゃいました。

フットケアにいらっしゃる方で40歳代というと「若い!」と思ってしまうのですが、
話を聞いてみると、いろいろと問題点が浮かび上がってきました。

一番大きな問題は 「変形性股関節症である」ということでした。
歩いていらっしゃった様子をみると「おかしいな?」と思う印象はありませんでしたが、
見た目だけではわからない病気をもっていました。

股関節以外に、足部の自覚症状としては「爪の色が悪い」「外反母趾が気になる」の2点でした。
この二つの問題は、まさに変形性股関節症があり、歩行バランスが悪くなったことによりおこったトラブルです。

フットケア的には、股関節をケアすることはできませんが、人間の土台となっている足部にトラブルがあることで
さらに歩行バランスが悪くなってしまうことを予防するためのケアを行ってゆきます。

変形性股関節症は、子供の頃から指摘されていても 通院や治療や日常生活の制限なく過ごせている方が
40代になると(女性に多い)日常生活に違和感を伴うような痛みを感じるようになることが多いようです。
痛みはなくても、子供の頃から歩行バランスが悪いために、やはり少しずつ股関節以外の部分に負担が
かかってきているのですね・・・

股関節以外の下肢のトラブルを増やさないようフットケアをしてゆくとよいのではないかと思います 








フットケアの講演をさせていただきます。

2013-01-04 | フットケア
1月26日(土)「爪切り屋」メディカルフットケアJF協会 の研修会で
パネリストの一人として時間をいただいて講演をさせていただきます。

大きなテーマは:人に寄り添う地域医療とフットケア

特別講演には、岩手県盛岡市の中津川病院の若い院長先生 松嶋大先生をお招きしているそうで、
さっそく☆中津川病院 若き院長の挑戦ブログ などを拝見させていただきました。
なかなかフットケアに興味を持って歩み寄ってくれる先生はいないので、どんなお話が聞けるのか楽しみです。
そういえば、私がフットケアを病院で始めるときに全面的に協力してくれて、この先生の存在なしでは
病院でフットケアをはじめることはできなかった先生の名前も田中「大先生」でした。
「大先生」つながり・・・なにかご縁があるのかもしれません・・・

私の講演の演題は:「総合病院で行うフットケアー危険な高齢者の肥厚・変形爪ー」

なにを話すかを一言でいうと「形の悪い爪を、ほおっておいてはいけませんよ!」です。
なぜ、ほおっておいてはいけないかというと「形の悪い爪が指先を圧迫して循環不全の原因になったり、
傷ができてしまうと危険なのですよ!」ということを話します。(ざっくりですが・・・)
 
関係者以外の一般の方も参加できますので、興味のある方は ☆こちらまで お問い合わせください。


歩くとなぜいいか?

2013-01-03 | メモ
歩くとなぜいいか?大島清*京都大学名誉教授*2004年5月 新講社

人はなぜあるくのだろうか。
「足があるから」「道があるから」「行くべき場所があるから」「ダイエットになるから」
「生活習慣病の予防になるから」「ボケ防止になるから」「考え事は歩いたほうがまとまりやすいから」
どれも正解。だが、もし歩くことが苦痛だったらどうか。どんな理由があるにしろ、歩くことが苦痛なら
人は何とかして歩かない方法を考えるだろう。でも、散歩に出ると実に多くの人が歩いているのに出くわす。
苦しんで歩いている人など一人もいない。すると、「人はなぜ歩くか」の答えとして「楽しいから」
があっていいことになる。というより、これが一番にあって、次にいろんな目的が出てくるのではないか。
歩くことは楽しいことなのだ。
歩いているとさまざま光景に出会う。大勢の人とすれ違うし、いろんな花が咲いているのを見ることができる。
次から次に現れる商店の店頭でウインドーショッピングも可能になる。
・ 私たちは歩くことで、パノラマのように次々に目の前に転換する出来事を楽しむことができる。
「展開する出来事」はすべて情報。その情報を楽しむことは生きていることの証でもある。
・ 楽しく歩くことで結果として、健康になり、ダイエット効果が得られ、精神の明るさを取り戻し、
食欲が増して食事が楽しくなるし、心の風景が豊かになる。
キーワードは「歩くと楽しい」である。

・ 一日5000歩程度をつみますのは、それほど難しいことではないと思う。
一番簡単な方法は、30分程度の散歩である。
・ 私たちはもともと歩くことが嫌いではない。
というより私たちの脳は歩くことに喜びを感じているようにできている。歩いていると脳は、活発に動いている。
ギリシャの哲学者アリストテレスは、散歩をしながら弟子たちに講義をし、散歩をしながら議論もした。
歩くことは本能に根ざした快感であり、快感に包まれたとき脳は活発に動いているのだ。
現代人は、忙しすぎるし、潤いがなさ過ぎる。
歩くことは、こうした忙しさからしばし自分を解放することであり、かさかさした心に潤いを持たせることにもなる。

一日数千歩しか歩かないと、やがて足腰が弱ってしまう。
弊害はそれだけではない。足腰が弱ると気持ちまで弱ってしまう。「歩くこと」と「気持ち」は連動している。
最後のひとがんばりがきかない人や物事を簡単にあきらめてしまう人、ちょっとしたトラブルにつまづいて
なかなか立ち直れずくよくよ悩んでしまう人などは、意識して歩いてみるといい。
こういう人たちの中には、案外歩いていない人が多い。歩くことによって、気持ちが強くなるということがしばしばあるのだ。

・ 歩く趣味は足腰を鍛えるだけでなく、脳も若返らせるという効果がある。
人間の足と脳は直結している。わたしたちは二本の足で歩く。
人類の祖先がすでに砂漠化していたアフリカの北東部で二本足歩行を始めたのは今から400年万年以上も前のことだ。
チンパンジーよりえらいボノボというサルが、えさを求めるために4本足歩行ではラチがあかぬと、
2本足で森から森へ移動したのが、人類化への起源とされる。
・  哺乳類の中で人間とサルだけがこの世の中をカラー画像で見ているのだ。
サルと人間以外の哺乳動物は白黒画像の世界で生きている。総天然色で世の中を見、
さらに直立2速歩行を身につけて人類の能は飛躍的に進化する。
・ 全体重を2本の足で支えるため、足には大きくて強い筋肉が必要だった。
しかも2本足歩行は、4本足歩行に比べてはるかにバランスがとりづらい。わたしたちの祖先は
不安定な2本の足でバランスをとりながら、歩き回り、走り回って獲物をとらなければらなかった。
・ 2速歩行をするようになって、はるかに複雑な動きをする大小の筋肉を正確に動かすため、
おびただしい数の神経が動員されることになる。こうした体中の筋肉を動かす神経の束が集まっているところが脳だ。
・ とくに足には大腿筋という大きな筋肉がある。あるくことによって足の大きな筋肉(大腿筋)が動けば
神経組織を通じて大きな神経が脳に届く。脳が刺激されれば活発に活動する。
・ こう考えてみると、脳が若いか老いているかは、必ずしも年齢とは関係がないことがわかるだろう。
年齢が若くてもあまり歩かず、脳に伝わる刺激が乏しければ、脳は活発に働かない。年齢が高くても、
好奇心を持って歩き回れば「脳年齢」は見た目よりずっと若いはずだ。しかも、今まで歩いていない人でも
歩き始めれば、脳はふたタブ活発に活動を始める。つまり脳が若返るのだ。
歩けば脳は若返る。そう信じて歩き続けてほしい。

放っておくと筋肉は40代から落ちはじめる。
・ 健康を保つためには、一日1万歩を目安に歩くとよいといわれている。これだけ歩くとおよそ
300キロカロリーが消費される。一日これくらいあるけばカロリー方にならずにすむという目安になるのが一万歩だ。
人間は30歳代を過ぎると基礎代謝が低下し始める。
特に脂肪の分解が悪くなりそれだけ太りやすくなってしまう。
・ 加齢によって生じる基礎代謝低下の大きな原因は、筋肉の衰えによるものだ。基礎代謝の低下と筋肉の衰えは
同じようなカーブを描く。特に40を過ぎると筋肉の衰えははっきりしてきて、これについて基礎代謝の低下も大きくなる。
・ では、どうすればよいかというと、大きな筋肉を動かしてカロリーを消費させ、同時に筋肉を
衰えさせなくすればいいことになる。つまり、「歩く」ということである。

・ 「脳」に刺激が伝わるように歩く方法
・ 日本古来の武道や芸時の足さばきは「すり足」が基本になっている。つま先を大きく上げずに、
床と並行にすっすっと足を運ぶ。これは脳を刺激し、活性化させるすばらしい歩き方だ。
・ 私たちの遠い祖先が、あえて安定性のある四つんばいの姿勢を捨てて、2本足で立ち上がろうと努力を始めたとき、
懸命になってつま先で立つ練習をしたはずだ。その進化の過程は「はいはい」から立ち上がろうと一生懸命の赤ちゃんでも
みることができる。つかまり立ちをしている赤ちゃんをよく観察すると、足先がぎこちなく下を向き、つま先立ちをしよう
としているかのように見える。こうしてつま先に神経を集め立ち上がる努力をしているうちに、
つま先と脳が太い神経で結ばれることになった
・ 脳への刺激はかかとよりつま先のほうがはるかに大きいのだ。建築現場で働くとびの職人たちは、
地下足袋をはいている。地下足袋のゴム底はかなり薄く、足の感触が下に伝わりやすくなっている。
このほうが細い梁の上などを歩きやすいのだそうだ。
だからわたしたちも歩くときは、つま先を意識したい。
どすどすとかかとから歩く日といるが、ひざへの負担が大きいばかりか、歩きながらつま先からの刺激がほとんど脳に伝わらない。
・ つま先に神経を行き渡せるのが難しければ、階段や坂道を登るときにちょっと意識をしてみてほしい。
これだけでも、十分効果があるはずだ。