なんとなく、原発事故にも光が見えてきました。
これまでは、地震、津波の被害への救援の思いと、
原発事故の、最悪の事態への恐怖の二つが同時に、
少なくとも、私には覆いかぶさっておりましたが、
まず、ひとつ、
原発の問題をコントロールできる状況となれば、
国中が、被災者の方々への救援に、
ようやく、ひとつになれるように思います。
大きな問題が2つと、1つでは、
ストレスも、打てる手も、力の注ぎ方も、
全然異なります。
今回の福島第1での原発事故でも、
6機の原子力発電機、それぞれに対処しなければならない状況から、
1機ずつ、問題を解決していく中で、
そのストレスは、徐々に、徐々に、取り除かれて、
徐々に、徐々に、1つの問題に、
より、注力できるようになります。
こんな事は、当たり前なことなのかもしれませんが、
今回、私にとって、改めての気づきです。
事の深刻さは異なれど、
普段の仕事や生活の中での問題解決の場面に、
応用ができそうです。
結局は、ウルトラCなどはなく、
一つ一つ片付けていくしかないのだと。
しかしながら、ちゃんと一つずつ、片付けていけば、
終わりのない仕事はないのだと。
最近、別のことでも、
ちょっと思っていることがあります。
ダイエットをしていると、
当たり前の真実に気が付きます。
入ってくるカロリーと
出て行くカロリーの、
どちらが多いかで、太ったり、痩せたりします。
例えば、今の私の様に、
痩せようと思っている場合であれば、
摂取カロリーが、消費カロリーを下回れば、
数学的に、実にシンプルな結果として、
痩せることができます。
とは言え、必ずしも、毎日、必ず、
消費カロリーの方が多くないといけない、
なーんてことはない。
旅行先で、地元の美味しいものを一杯食べるぞー!という日もあるし、
友人宅で、奥様の手料理をたくさん頂くこともある。
つまりは、1日とか、1週間とか、1カ月とか、1年とか、
そのトータルの中で、摂取カロリーが下回れば、それでいいわけです。
それも、痩せよう、という目標があれば、の話で、
もともと、痩せようという目標もなければ、
別に、わざわざ、摂取カロリーを少なくする必要もないわけです。
こういうことって、
例えば、英語の学習でも同じで、
毎日、1単語、1表現。
昨日は、ちょっと頑張って、5単語、5表現。
今日は、飲み会があったから、勉強は出来なかったけど、
また、明日、1単語、1表現。
それで、少しずつ、前進していく。
これでいいのではないでしょうか。
逆に、仮にある目標と時期を設定してしまえば、
ある程度、毎日の必要数値が逆算できます。
例えば、1ヶ月に2000万の売上を上げるためには、
稼働日数が20日であれば、
毎日、100万の売上がないといけない。
今日、その目標が達成できなければ、
明日から、月末までの中で、
修正していかなければならない。
これは、その昔、
私がある英会話学校を運営する企業に勤めていた時に、
徹底的に教え込まれた部分でありますし、
30すぎの若さで、
23の学校からなる支社の、
支社長などという、
身に余る役割を与えて頂いた際に、
社員採用、導入時に、
よくお話をさせて頂いたところでもあります。
ただ、人それぞれ、生まれてきた境遇も、
受けてきた教育も、見てきた世界も全然違う。
恵まれてないとダメか、といえば、当然違う。
私は、スティーブジョブズが、
スタンフォードで行った、
学位授与式のスピーチがとても好きです。
いつか点が、線になることがある、と。
http://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc
その時点で、他人から見れば、
不幸に見えるかも知れないことも、
その人にとっては、
大切なステップかもしれない。
生意気を承知でいえば、
個人の幸福や不幸が、
他人との比較などによって得られるものでも、
測られるものでもないことなど、
私は、本能的に察しております。
そのうえで、このブログを読まれている方に、
誤解を与えるかもしれない危険を承知で、敢えて言えば、
今回、震災で打撃を受けた人々が、
不幸であるかは、ご本人の受け止め方次第でしょう。
例えば、一旦、家も、家族も、
全て失った、と思っていた後に、
また、家族と再会できる喜びは、
その方々にしかわからないものなのだと思います。
それは、丁度、
この記事の最初に書いたことと結びつくのかも知れませんが、
2つの深刻な問題があって、
より大きな問題が解決したら、
もうひとつの問題も、乗り越えられるような勇気が湧いてくる、
そんな事もあるよね、と思うのです。
一方、目の前の現実として、
家を失い、家族を失い、仕事を失い、財産を失い、
人間として、自尊心を保てる環境を失った方々がたくさんいらっしゃる。
そんな方々が、もう一度、再スタートをできるだけの、
さしあたっての、物質的、財政的、環境的援助が、絶対に必要で、
その中で、ささやかながらの募金、
当たり前の節電、必要以上を求めない購買、
無駄のない消費、といったことの先で、
こんな私に何ができるのか、思案しています。
節電、ということにおいては、
街が暗い、店が暗い、駅が暗い、計画停電がある、
というのは、おそらく、多くの人たちにとって、
何の不自由もないのではないかと思います。
ヨーロッパの街なんかは、どこも暗いですし、
むしろそのほうが、落ち着くくらいだと思います。
電気使用量が減って、一番困るのは、
やはり、電力会社なんだろうなぁ。
どうなんでしょ。
なんとなく、今日、心に思っていたことを、
徒然なるまま、書いてみました。
冒頭の写真は、ウチの近所の、
早咲きの桜。
春はもうすぐ。
一日も早く、国中が、
当たり前の日常に戻れることを、
願ってやみません。
それでは、
おやすみなさい。。。