事務局長の生活

一般社団法人島根県サッカー協会事務局長の日常業務を通し、取組み等、皆さんにお伝えします。

将来の島根県スポーツ界に未来は・・

2008-03-24 23:31:57 | マネジメント

今日 島根県体育協会の評議委員会に出席してきました。
来年度の事業計画、予算案に関する審議でした。
まったく意見の無い、事務局側からの一方的な会議でした。
何が悪いと言うべき会議ではなく、粛々と終了した訳です。

前年度より収支予算が減ります。
賛助会員減により収入減となります。
・・・・
しょうがないね。
と言う感じなのです。

これがアマチュアスポーツ界の現実だと思います。
体協からの補助を頼りにしているスポーツ団体がほとんどですから。
(そんな中で、ホッケーや なぎなた などは素晴しい活躍ですね)
県知事が県体協会長となりますが、島根県全体の収入が激減の中、スポーツに増額することなど、価値が見えないのでしょうね。

このような状況が県内のスポーツの基盤ですので、バスケットのようにプロチームを創れば活性化するのではないかと、ストレートに考えてしまうのだと思います。
(バスケット関係者の方スミマセン)
スポーツを愛する熱い気持ちを持てば持つほど、そのような考えが先行します。
でも冷静に分析しましょう。

単純に考えて下さい、20万人都市松江に創設するとして。
約2千人の賛同者がいても、松江市内で198千人の方が無関係だと考えてしまう状況なのです。
たった人口の1%の賛同で、99%が無関係なのです。
現実を把握し市内の方々の賛同を最低でも3年間で10%にする施策がなければ「思いつき」程度となります。
これを一般的には「事業計画書」と言いますが、中身がとても大事になります。
競合先の想定が何になっているのかだけでも、具体的か思いつきか すぐわかります。

今、島根県サッカー協会の予算が10年以上増額しているのは、サッカー界全体が地域貢献を柱の一つとした業務を継続し、投資対象となり得る組織となったからであり、強いチームをつくることだけを考えるようなアスリート養成組織からの脱却があったからです。

プロチームは、スポーツが市民の誰も中に、生活の一部として存在し、無くてはならない楽しみであり、喜びとなる取組みの結果として、存在してこそ設立出来、存続できるのです。

さらに税金を使うとなれば、無関係だった人に、関りを与え仲間として迎え入れ、輪を広げ、価値を理解してもらう取組みを優先しなければなりません。
スポーツ関係者の思いを実現することは、その次です。

輪が広がる過程に、個人負担(受益者負担)があり、県内企業のスポンサーシップと続き、更に価値が高まり他県(首都圏)から投資という形でのスポンサーシップが出てくるのです。

物事には順番があります。
そして、お金には需要と供給が存在します。
お金が出したくなるものは何なのか、そろそろ県内スポーツ関係者も考える時期だと思います。

いかがでしょう。


こっころ フェスタ参加

2008-03-17 22:29:42 | Weblog
島根県健康福祉部青少年家庭課少子化対策推進室 主催の事業で体験型子育て応援イベント「こっころフェスタ」に参加しました。
会場は、くにびきメッセ大展示場の一角を使わせて頂きまして「親子コミュニケーションスクール」体験イベントを提供しました。
午前午後各20組づつの提供で、その間は自由にサッカーを子ども達に楽しんでもらいました。
また、取り組みの紹介コーナーも設置し、関係者に説明もしました。

(会場入口から正面が島根県サッカー協会です)


(関係者や保護者のカメラマンが多数撮影していました)


(今回の一番人気です)

トランポリンは、どの子も満面の笑顔で遊びます。
乳児も大好きのようで、お兄ちゃんやお姉ちゃんが体験中に遊んでました。
場所を、空いた時間に自由に提供しましたので、育児所のような大盛況でした。
このような取り組みは機会があれば全県に展開したいと思っています。


聞く と 聴く に関する会話力 ⑥

2008-03-14 10:44:51 | マネジメント

今日の日経新聞のスポーツ欄コラムに三浦和良選手が投稿されていました。
先般のゼロックススーパー杯での審判の判定について語られていました。
審判に対して解説者(プロ)なら「間違っていると」はっきりと批評すれば良いい。それは批判や中傷ではなくて、レベル向上のために必要な事 と書いてました。
ただ、最後に、このようにも言っておられます。
(以下 記事より出典)
『審判の目線で考えると、難しさがよくわかる。
僕は審判のトレーニングを見学したこともあるし、各クラブ向け判定講習会も毎年受けている。
その講習会のプレー映像を見ると、一瞬の出来事だから反則かどうか判定できないものの方が多いんだ。
若い頃は「この審判サッカーを知らないな」と思うことが多かったけれど、実は知らないのは僕の方だったんだろう。
判定の難しさが分かれば、審判に対する見方も変わってくるんじゃないかな』

誤審を指摘するのは悪い事ではないと思います。
ただ、相手が間違っていると言って一方的に正義をかざし詰め寄ることは、将来のサッカーを考えての行為でしょうか。
会話は、相手の意見を受け入れる姿勢で相互が会話をスタートしないと良い意見も全て悪意に感じ将来の対策をお互いで考える状況へは導いてくれません。

このようなケースは、必ず 今の結果に対する善悪の二者選択から始まり、その論議には自分なりの正義として「将来の為、今後このような事が起きない為」と後付で目標が出てきます。

★★ これは逆です!!

大人なら「将来同じことが発生しないように」を最初の目的として会話しなければなりません。
それは、先に述べたようにお互いが受け入れる事の出来る同じ方向を見た会話の場を作りスタートしなければ、正面衝突から出る答えは破壊しかないからです。

販売会社の上司が会議のスタートで「なぜ売上が達成しないんだ。お前達が真剣に仕事してないからだろ。意見があったら言ってみろ!」と言われたら
どんな会議の結末となるでしょうか。
「僕たちはやってます!(勇気のある人です)」→「だったら数字で結果が出るだろう」→「競合も激しくて」→「分析が足りんのだ」→「・・・」→「とにかくやる気を見せろ」→「(心の叫び)お前がやれよバーカ」 極端ですが、こんな感じの会議になっちゃうんじゃないですか。
具体性の無い解決策の無い無駄な時間だけが過ぎていく・・ です。


サッカー協会事務局を サッカー協会らしくしました。

2008-03-12 21:31:31 | Weblog
暖かくなり

新しい春が来たなー と

感じまして

チョット買いました。

県協会の・・

事務局の・・

玄関を入り・・

扉を開けると

サッカー協会らしい

雰囲気を作りました。



協会の事務局には今日敷きました。

芝の模様もあって良い感じです。

センターサークルのボールは置物です。蹴らないように。

クラブハウスには近日中

玄関に敷く予定です。

皆さん 持帰らないで下さい。


聞く と 聴く に関する会話力 ⑤

2008-03-05 18:57:27 | マネジメント

今日新聞に、「井上ねね」さんが、JFAアカデミー福島に入学が決定した記事が出てました。
将来の日本代表GKと言う夢の実現に向けて人生をスタートしました。
彼女がお父さんと協会に来たときに、セレクションを通し選ばれた理由がなんとなくわかりました。
具体的にと言われると難しいのですが、一歩前へ出る気持ちを持っているとでも言いましょうか、気持ちが見える子とでも言いましょうか。
明るいとか、積極的とは違う、「自分を見てくれ!!」とでも聞こえてくるような姿勢と、目標が達成されたら次の目標を欲しがる感覚を感じました。

今、協会として目指している子どもの行動は、練習中に「ピッ!」と笛が鳴り指導者が、フリーズ(一時ストップ)をした時、一般的に「怒られる」「指示される」と感じ、縮こまったりしますよね。
それが、「やったー!」「何を教えてくれるのだろう」とワクワクした表情で、指導者に視線を送っている光景であったならと思っています。
聴く姿勢になっている子ども達です。

かかとに重心がのったような護(まも)りの姿勢ではなく、いつでも、どの方向でも動ける姿勢を保ち視線は目標を見つめているような子ども達は、どのような環境で育つのでしょうか。

それは、受身ではなく自分自身で得ようとする姿勢を持った大人達と共に生活することだと思います。

指導者講習会でも一生懸命メモを取り学ばれている光景を見ますが、ただそれだけのようです。
資格を取得するとは、取得後講師の立場になり全てを説明し提供出来る事を意味するのですが、聞いただけで出来ますか?
どんどん質問し納得していましたか?
自分から率先して実技等をおこない失敗の体験を得ることが出来ましたか?
ましてや、そのようなことは楽しいことではなく苦しいことだと思ってませんでしたか。
出来れば避けて通りたいと思ってませんでしたか。
そんな指導者が、「積極的に!」とか言っても伝わるでしょうか。

私は、常識を笠にした先輩の忠告より、実体験から出てくる自慢話のほうが、どれだけ自分を助けてくれたかを感じています。

もうちょっと、このコーナーは続けたいと思ってます。
よろしくお願いします。