今日 島根県体育協会の評議委員会に出席してきました。
来年度の事業計画、予算案に関する審議でした。
まったく意見の無い、事務局側からの一方的な会議でした。
何が悪いと言うべき会議ではなく、粛々と終了した訳です。
前年度より収支予算が減ります。
賛助会員減により収入減となります。
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しょうがないね。
と言う感じなのです。
これがアマチュアスポーツ界の現実だと思います。
体協からの補助を頼りにしているスポーツ団体がほとんどですから。
(そんな中で、ホッケーや なぎなた などは素晴しい活躍ですね)
県知事が県体協会長となりますが、島根県全体の収入が激減の中、スポーツに増額することなど、価値が見えないのでしょうね。
このような状況が県内のスポーツの基盤ですので、バスケットのようにプロチームを創れば活性化するのではないかと、ストレートに考えてしまうのだと思います。
(バスケット関係者の方スミマセン)
スポーツを愛する熱い気持ちを持てば持つほど、そのような考えが先行します。
でも冷静に分析しましょう。
単純に考えて下さい、20万人都市松江に創設するとして。
約2千人の賛同者がいても、松江市内で198千人の方が無関係だと考えてしまう状況なのです。
たった人口の1%の賛同で、99%が無関係なのです。
現実を把握し市内の方々の賛同を最低でも3年間で10%にする施策がなければ「思いつき」程度となります。
これを一般的には「事業計画書」と言いますが、中身がとても大事になります。
競合先の想定が何になっているのかだけでも、具体的か思いつきか すぐわかります。
今、島根県サッカー協会の予算が10年以上増額しているのは、サッカー界全体が地域貢献を柱の一つとした業務を継続し、投資対象となり得る組織となったからであり、強いチームをつくることだけを考えるようなアスリート養成組織からの脱却があったからです。
プロチームは、スポーツが市民の誰も中に、生活の一部として存在し、無くてはならない楽しみであり、喜びとなる取組みの結果として、存在してこそ設立出来、存続できるのです。
さらに税金を使うとなれば、無関係だった人に、関りを与え仲間として迎え入れ、輪を広げ、価値を理解してもらう取組みを優先しなければなりません。
スポーツ関係者の思いを実現することは、その次です。
輪が広がる過程に、個人負担(受益者負担)があり、県内企業のスポンサーシップと続き、更に価値が高まり他県(首都圏)から投資という形でのスポンサーシップが出てくるのです。
物事には順番があります。
そして、お金には需要と供給が存在します。
お金が出したくなるものは何なのか、そろそろ県内スポーツ関係者も考える時期だと思います。
いかがでしょう。