事務局長の生活

一般社団法人島根県サッカー協会事務局長の日常業務を通し、取組み等、皆さんにお伝えします。

JFAマッチコミッショナー認定制度

2008-02-29 17:25:23 | Weblog
一昨日、JFAにて「JFAマッチコミッショナー認定講習会」に参加しました。
JFAの会議室には、100人程度いたでしょうか全国から集まった方々。
24日にも第1回がありましたので、総勢200人以上の方が受講されたと思います。
各都道府県から1~2名、各リーグの推薦者で構成されています。
島根県は、県推薦として河野氏(1種委員長)とJFL推薦の私の2名受講です。
島根県では3年前よりマッチコミッショナー制度を作り実施していましたので、今後の伝達講習もスムーズに行くとは思います。
この制度はJリーグにしかなかった認定制度を裾野を広げ、大会の潤滑な運営が出来るようにする為のものでもあります。

大会の総責任者とも言える立場ですので、受講内容は
①マッチコミッショナーの役割
②競技規則の説明(レフェリーへの対応、判定基準含む)
③JFA規約・規定(懲罰に関する規定)
④競技運営上の注意事項
⑤各リーグ・大会開催規定(JFL、Lリーグ、天皇杯)
⑥JFA事業概要
等です。
結構盛り沢山でした。

特に懲罰での事項ですが、マッチコミッショナーには懲罰の決定権はありません。
決定機関は
「JFA規律フェアプレー委員会」:ピッチ内での違反行為
「JFA裁定委員会」:ピッチ外での違反行為
「JFAアンチドーピング特別委員会」の三委員会のみ決定できます。
懲罰の種類には、警告、退場・退席、戒告/譴責、罰金、没収、賞の返還・・・除名 等あるのですが、
JFA規律フェアプレー委員会にて、審議することが不可能なため権限を委任されている事項があります。

「審判による懲罰」
試合中の「警告」「退場」処分は主審により決定されその決定は最終のものとする。
とあります。
あたりまえの事ですが、権限委任なんだーと思いました。
文面で見ると、なるほど と言う感じです。

本制度は、資格制度です。
県の推薦で受講可能となりますので、資格者を増やせるよう考えたいと思います。
最後に認定書を頂きました。
2008年度頑張りたいと思います。

聞く と 聴く に関する会話力 ④

2008-02-25 16:16:48 | マネジメント

モチベーションて、よく聞きますよね。
やる気とでも言うのでしょうか(辞書では「動機づけ」と出ました)
昨日、県協会の常任理事会、理事会を開催し、来年度の事業・予算について審議いただきました。
各種別より要求をいただき全員で内容を確認し決定するスタイルなのですが、幸いにも、ほぼ全て了解いただける状況となり、私のモチベーションは上がりました。
前向きになれる予算編成が出来そうだからです。
モチベーションが上がるとやる気も出ますし、人の意見にも耳を向けることが出来ますが、下がると もうダメですね。

マネジメントに、このモチベーション・コントロールは不可欠な要素でして、モチベーションマネジメントとして、独立した考えがあります。
モチベーションを知るには、「思考行動パターン」と「職務思考特性」から見て取れる方法があります。

例として
職務思考特性の中で、「ハンター思考」⇔「ファーマー思考」の両方向の志向がありますが、どちらかハッキリする分類ではなく強弱分類です。

「ハンター思考」の人
モチベーションUPするシーン
・今までになかった新しい観点や手法を実践するとき
・既存の取組を壊したり、変革することを要望されたとき
モチベーションDOWNしやすいシーン
・過去の習慣や手続きの壁に直面したとき
・決められたことを、決められた手法で行なうことを要望されたとき

「ファーマー思考」の人
モチベーションUPするシーン
・定型業務の中で、習熟度の向上が実感できたとき
・業務の手順化やパターン化を要望されたとき
モチベーションDOWNしやすいシーン
・これまでの見方や手法を否定されたとき
・目的や方法に関して明確な指示がないとき

会話の相手がモチベーションが下がる指示や命令を受けると、たちまち相手の頭の中は否定的になり、相手の言っていることより「どうにか、断れないか」「誰かに振れないか」などと後ろ向きな思考が、大活躍するでしょう。どうですか
同じ事を言っても理解する人と、理解に苦しむ人が出来ることになりますよね。
どちらが正しいと言う事ではなく、持っている特性の強弱により違う理解を示すと言う事です。
まずは、皆さん自信が何によってモチベーションが上がり下がりするのかを知ることが必要ですし、上司は部下がどのような思考特性を持っているのか知る必要性はあります。
適材適所を考える場合は、これを知る必要性があります。
同じ特性のグループで良い結果が出る場合や、違う特性を活用しバランスを保つ場合も出ますので、まずは知ることです。
ポジションも同じです。
あの 「カズ」はFW向きの極端な特性を持っていたようです。

上記内容の事は、下記本から出典しました。
会社の売上は、社員のモチベーションを上げる事だと言われています。
サッカーに関心がない人でも、知って損は無いですよ。

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聞く と 聴く に関する会話力 ③

2008-02-22 14:02:37 | マネジメント

昨日、松江市立中央小学校1年生の体育授業に当協会常勤指導者のO君を派遣しました。
今回は、学校側からご要求を頂き、貢献できた事は感謝していますし、今後もご要求を頂ければ積極的に派遣したいと考えております。
保育所・幼稚園・小学校と指導者を派遣しますが、どうしても学校の先生と考え方で相違が出てきます。
立場・持ち場が違う為の相違です。
その中で、昨日先生から「今回の事業で一番心がけた点は何ですか」との質問に
O君は「子どもの自由を優先する事です」と答えていました。
下の写真は、今回の授業風景です。

例えば、フラフープをランダムに置いて子どもが自由に飛んだりして移動する運動をした場合に、子どもから見てチョッと遠くて飛べないなと思ったときに、フラフープを足で動かして近づけた場合などに、どのように対処しますか。
先生は注意するようです。「動かしちゃダメ」「ルール違反」などなど、前もって決めたルールが先生の中にあり、それ以外の行動は良くない行為となるようです。
しかし、子どもにとっては飛べない場合に、どうしようかと考えて、一番いい方法だと判断した内容が、動かすという行動となったと思います。
でも先生の頭の中には無いルールだった訳です。
O君は、当然自由な発想でルールを変える子ども達がいることを喜んでいました。
O君は「子ども達に自由な空間が必要で、発想豊かに出来る時間と場所が必要です。」とも言っていました。
子どもだけでなく、大人の社会でもルールの持っている意味の、はき違いが相手の発想を否定するだけの行為となる場合が多々あるようです。
「コンプライアンス」=「法令順守」だとばかり思っている人がほとんどだと思いますが、コンプライアンスの意味は、守るべき行為、間違わないようにする導きを、実施するにあたり法律が妨げとなるようであれば削除または変更するよう行なうことを意味しています。
法令を守るのではなく、目的を達成出来るように環境や時代等と合せ常に見直しなさい、将来を良くすることをいつも考えなさい。
と言う意味だと解釈しています。
どんな子どもになって欲しいのか考えたなら、どんな言葉を伝えるのか、どんな言葉が、子どもの耳(脳)に伝わるのかわかるような気がしませんか。
(続く)


小林君さようなら

2008-02-20 20:39:07 | Weblog
サッカー協会の仕事に従事し十数年、その前には、社会人連盟として松江市リーグに関わっていました。
今のリーグの骨格となる組織作りが出来たのもその頃です。

私の一年後輩の小林君に、市リーグ運営委員長を無理やり「お前がやれ。」
お前は自分の思ったことを推進しろ。
俺は全て賛成し、後押しするからと、県の社会人との橋渡し業務をさせてもらったと記憶しています。

この時に、全県社会人チームの1種登録が松江市リーグを中心に実施されました。
将来のみんなの為、今出来ることは今!お前が悪者になれ!などと先輩だけが言える激励をとばし悩ませました。
天皇杯の運営も、「いつでもJチームの試合が出来る運営を」をスローガンに先頭に立って基盤づくりをしてくれ、昨年行なわれた天皇杯5回戦では、見事な運営を松江支部の皆さんが、行ってくれました。

その小林君は昨年春に末期ガンと診断され、なんとか生き延びようと頑張っていましたが、今日の朝 日の昇る前に永眠してしまいました。
昨年仕事を離れ、治療に専念している生活を見てました。
病気ばかり考える日々では治るものも治らないのではと思い、天皇杯5回戦誘致が出来ればと考えました。
夢のJチーム公式戦の仕事をさせたいと思いました。

天皇杯5回戦で、4000枚以上のスタンド座席表をテプラで作成し、1枚1枚貼り付けたのは、彼です。
それをさせたのは僕です。悪い先輩です。
スタンドで黙々と貼り続ける姿は、忘れられない姿です。
今 思えば、運営会議での一言一言そして裏方の作業、当日の行動は、まるで遺言のようです。
1月に、名古屋グランパス全員のサインが入ったボールを渡した時は、天皇杯の運営に満足出来ず改善すべき点をまとめようとしていました。

お前の時間は、止まったが 後に残るものが次へ必ず動くからな。
48歳は早かったけど、誰でもが必ず1度は経験しなければならない事だから諦めます。
残念でしかたがないけど、 小林君 さようならだ。

聞く と 聴く に関する会話力 ②

2008-02-19 19:38:51 | マネジメント

今日の日本経済新聞スポーツ欄に風間氏のコラムが出ていました。
「一知半解の怖さ」と題してです。
筑波大学の監督してFC東京と練習試合をした時の話です。(以下コラムより)

案の定、歯が立たない。
やられるに任せて様子を見ていたら、ハーフタイムに各選手がてんでにしゃべり始めた。
システムや戦術の話。
自分の主張というより、それぞれの”ポジション”が発する理屈と要求。
まるで周波数が合っていない。
~~中略~~
選手の一人が「最終ラインを上げろ」と叫んだ。
プレーを止めて「なぜラインを上げた?」と尋ねたところ、しどろもどろに「中盤をコンパクトにするためです」と言う。
私「ではなぜコンパクトにするんだ」
選手「・・・ボールを相手から奪うためです」
私「いまボールを奪えたか?」
選手「・・・」
ボールを奪える状況にないのにラインを上げるのは武装解除に等しい。
「コンパクト」と言う言葉が独り歩きして、みんな理解した気分になっている。
一知半解の怖さ。

コラムの中で、コミュニケーションについて下記のように言っています。

コーチも選手も「コミュニケーションが大事」と言う。
でも何のためのコミュニケーション?
明確な意味とテーマを与えなければ、言葉は宙に浮くだけ。
・・
自分はどうしたいか。
目的は何か。
個人の目的がないまま役割やポストを与えられると、それを守ることが目的となってしまう。
だから組織がうまくいかなくなってもそこから離れられず、やり方を変えることで解を求めたがる。

どうでしょうか。
私がコンピュータの販売をしていた時、ITとかソリューションとか横文字系の言葉を使うと、顧客は知らないと言えなくて、理解出来ないまま、知ったかぶりをし、お互いに後々意見の相違が発生しました。
内部の人間でも進歩する言葉に、知ったかぶりに知ったかぶりを重ねて会話してますから、意味不明の会議です。(今は違うと思いますが・・)

「きく」能力は、話す能力に関係するとは思いませんか。
・・・続く


聞く と 聴く に関する会話力 ①

2008-02-18 21:20:58 | マネジメント

最近、各企業の方に会議の進め方について話す機会が多々あり、実の無い会議しか出来ないと、難題として抱えているようです。

皆さんは会議、協議の場面とかで「人の話を最後まで聞け!」とか「言っている意味がわからないのか!」などと上司や同僚から言われたり、聞いた経験はありませんか。

日本語は、読み書きの勉強はありますが、英語のように聴いて答えるような勉強がありませんよね。(聴く授業)
外国人は自己主張が強いと言われますが、日本人は自己防衛が強いかなと思います、自分の言いたいことがあると、人の意見が耳に入らなかったり、自分にとって都合の悪い事は聞こうとしなかったりで、最初に書いたような、強い口調で自分の意見を強行突破するような事態となっているとは思いませんか。
特に、上に立つ立場の方が。
一生懸命、説得・説教・命令等はしますが、自分の考えを他と比較し、皆さんに納得してもらうことがなかなか出来ないようです。

辞書では「聞」=人の話やよそからの音をきく。
「聴」=まともに耳を向けてきく。ききとる感覚。 類似語ですが違います。

どのようにしたら人の言葉を「聴ける」のでしょうか。
指導者、保護者の皆さんも、選手(子供)達に、自分の考え、意見等を「き」かせようとしている事を思い出した場合に、相手は「聴いていますか」「聞いていますか」それとも無視していますか?
どうですか? ・・・・ 次回へ


コンピュータ知識は事務局には必須!!

2008-02-15 19:45:21 | Weblog
私、前勤務は、パソコンから大型コンピュータまでを販売する仕事をしていました。
地方都市なので、SE、プログラマーも不足しており色々やりました。
おかげさまで、システムアドミニストレータの資格も持っております。

最近の、サッカー協会事務局業務は、Web化の推進で、チーム、選手、審判、指導者等の登録から、今年始まりました、4級審判員更新講習用のe-ラーニング(パソコンのネットワークを使い独学出来るシステム)などもあります。
全て、日本サッカー協会が提供している訳ですが、質問先は当然、県協会となります。

「画面が先に進まない」「途中で停止した」「パスワードを認識しない」などなど
または、コンビニ端末の操作問合せも頻繁です。
パソコンのOSは? エクスプローラーのポップアップブロックは解除してますか? メモリーは、バージョンは いろいろです。
幸いにも答えられるのも過去の賜物ですが、他県の方はどうしているんでしょうか。若い人ばかりじゃ無いですし、再度 日本協会へ聞いて下さいなどと、たらい回しでは、ホスピタリティーの低い対応となりますよね。

現在、島根県協会では、現場の業務改善(負荷低減)の為、IT推進作業中です。
出張、物品購入等の稟議のワークフローも完成しました。
これから各責任者へ説明書が完成すれば展開予定です。
パソコンだけでなく、携帯電話で稟議捺印の出来る優れものです。

学校や官庁等業務以外でパソコンが利用できない人にも利用できますからね。
今後、更に末端の担当者に負担が行かないシステムの検討を継続してゆきたいと思います。

ユビキタス=コンピュータを使っている事を感じずに利用出来る技術・・・的な
安心して利用出来る日が来ることを願います。

Oコーチ奮闘中なり

2008-02-08 17:54:44 | Weblog
当協会の常勤指導者であるO君は、元ジェフGMだった「祖母井氏」を尊敬し、ある意味、信者です。
彼が書き込みしている当協会キッズ年代事業のブログには、彼の苦戦状況と、当協会の取組の方向が見えますので、一度見てやってください。
★ (社)島根県サッカー協会 S-Kids公式ブログ ★
その中でも紹介されていますが、尊敬する祖母井氏の本が出ています。
最後のほうで、島根でおこなってもらった、幼児指導の体験が書かれていました。
あの時の指導は良く覚えています。
伝えるほうも、行うほうも とても楽しそうだったのが印象に残ります。
楽しいとは何なのか、伝えるとは何なのかを考えさせられた場面でもあったからこそ、印象に残っているのです。
いま、グルノーブルGMですが、再度 島根で子供の指導が出来ることを楽しみにしていてくれるようです。
私もアドバスを頂いている方でもあり、是非読んで頂けたらと思います。

祖母力 うばぢから オシムが心酔した男の行動哲学
祖母井 秀隆
光文社

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また、併せてジェフのジュニア指導をおこなっている方の本も読みました。
大人が大人としておこなうべき指導とは何かを、この本も伝えています。
ご参考まで。
サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)
池上 正
小学館

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鳥取市に行ってました

2008-02-02 16:45:04 | Weblog
昨日から鳥取市にお邪魔しておりました。
私の友人が発刊している「さんいんキラリ」の取材に参加させて頂きました。
最大の目的は、ニールスミスさんの芝生育成の取組を特集として取り扱って頂ける事となったので同行しました。
地元でない協会が参加するって面白いでしょ。
無謀にも、写真撮影で遠慮なく入らせて頂きました。
3月下旬の発売予定ですので、今後の公園、学校に向けての芝生化を本気で考えている事を知ってもらえるとうれしいです。
私のコメントが出るかは?????ですけど。
しかし、鳥取市内の普通の公園で、無駄な木を取り、全面芝生にして市民の憩いの場にする、ニールの実行力には感服です。
そう言えば、1月のSMCの聴講で、ニールが講師でしたが、受講生全員が迫力に圧倒され、発言が出来なくて、夜になってから「素晴しかった」「もっと知りたい」と、やっと言葉が出ていた様子を思い出しました。