事務局長の生活

一般社団法人島根県サッカー協会事務局長の日常業務を通し、取組み等、皆さんにお伝えします。

聞く と 聴く に関する会話力 ⑤

2008-03-05 18:57:27 | マネジメント

今日新聞に、「井上ねね」さんが、JFAアカデミー福島に入学が決定した記事が出てました。
将来の日本代表GKと言う夢の実現に向けて人生をスタートしました。
彼女がお父さんと協会に来たときに、セレクションを通し選ばれた理由がなんとなくわかりました。
具体的にと言われると難しいのですが、一歩前へ出る気持ちを持っているとでも言いましょうか、気持ちが見える子とでも言いましょうか。
明るいとか、積極的とは違う、「自分を見てくれ!!」とでも聞こえてくるような姿勢と、目標が達成されたら次の目標を欲しがる感覚を感じました。

今、協会として目指している子どもの行動は、練習中に「ピッ!」と笛が鳴り指導者が、フリーズ(一時ストップ)をした時、一般的に「怒られる」「指示される」と感じ、縮こまったりしますよね。
それが、「やったー!」「何を教えてくれるのだろう」とワクワクした表情で、指導者に視線を送っている光景であったならと思っています。
聴く姿勢になっている子ども達です。

かかとに重心がのったような護(まも)りの姿勢ではなく、いつでも、どの方向でも動ける姿勢を保ち視線は目標を見つめているような子ども達は、どのような環境で育つのでしょうか。

それは、受身ではなく自分自身で得ようとする姿勢を持った大人達と共に生活することだと思います。

指導者講習会でも一生懸命メモを取り学ばれている光景を見ますが、ただそれだけのようです。
資格を取得するとは、取得後講師の立場になり全てを説明し提供出来る事を意味するのですが、聞いただけで出来ますか?
どんどん質問し納得していましたか?
自分から率先して実技等をおこない失敗の体験を得ることが出来ましたか?
ましてや、そのようなことは楽しいことではなく苦しいことだと思ってませんでしたか。
出来れば避けて通りたいと思ってませんでしたか。
そんな指導者が、「積極的に!」とか言っても伝わるでしょうか。

私は、常識を笠にした先輩の忠告より、実体験から出てくる自慢話のほうが、どれだけ自分を助けてくれたかを感じています。

もうちょっと、このコーナーは続けたいと思ってます。
よろしくお願いします。