ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

冬季閉鎖にやられて

2007年11月19日 | 日記・エッセイ・コラム

先週あたりの鈍い冷え込みに油断していた。

考えてみれば、里の秋も深まる11月中旬。

今日は東北地方で大雪らしい。

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上信越道「須坂長野東IC」で高速を降りて、案内標識を頼りに道をたどる。

須坂の北、小布施にちょっと用事があるのだ。

晩秋の信州は静かで穏やか。

道路の両側には林檎畑が広がり、どの枝にもたわわの林檎が実る。

程無く小布施。

        ○

小布施は北斎と「栗」の街。

桜井甘精堂が有名だけど、その姉妹店(?)「栗の木テラス」が今日の目的地。

ここは紅茶のお店なんだけど、お菓子もとてもおいしい。

毎度云うことだけど、ボクは味オンチ。

そのボクが忘れられない味なのだよ。それはきっとすごいことじゃないかな。

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ジャジャーン、それがこの「モンブラン」!

写真撮るの忘れて、食べ始めちゃったよ。

実は4年前に初めて食べた。もうホントにうまくて、唸ったね。

で、この4年の間、何度かここへ来る機会があったけど

最初の印象が強すぎると、次に食べた時それほどでもなかったりするんじゃない?

それが嫌で、ちょっと躊躇してた。それくらいうまい!

これ読んで、食べに行っても絶対に「うまい」よ。

2回目の今日でこれは「確信」に変わった。

ちなみに、もともと紅茶のお店なので、紅茶は何十種類もあって、ポットで出してくれる。

カップに1杯注いでくれた後、ポットにキルティングの保温カバーをかぶせてくれる。

        ○

大満足で小布施を後にし、長野の66(県道66号)で志賀高原へアプローチ。

実は明日(11/16)の午後から志賀草津道路は冬季閉鎖になるのだ。

ここまで来る間にも、3000メートル級の山々には雪がかぶっているのがみえた。

もしかして通行止めも有りかなと思っていた。

はたして、66はその真ん中の山田牧場から先が積雪のため通行止め。

仕方なく1本南の上信スカイラインへトラバースする。

しかーし!こちらも同じく。

なんてこった。

このまま北側からアプローチするのはヤバそうなので

須坂に戻り、国道406号線で菅平高原を越えて嬬恋に抜けることにする。

        ○

こうまでして白根に近付くのには訳がある。

そう、今日は草津にお泊まりなのだ。

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草津と云えば、「湯畑」「熱の湯」「湯もみ」

温泉街もにぎわいがあって、店を多く、見て歩くだけでも楽しい温泉。

        ○

翌日、軽井沢へ下りて行く途中、浅間山がきれいに雪化粧していたよ。

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もう冬はすぐそこだね。


どこが好き?と訊かれても

2007年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

「面喰い」とかいうと、身の程知らずの軽い奴と思われかねない。

けれど、見かけだって大事じゃない?

「君のそういうところ、好きだな」なんて、さりげなく内面を褒めたつもりが

わたしそんなにブサイクなの?と裏目に出たりする。

ひとを選ぶ(選ぶって云うのは語弊がありそうですね)のも、

物を選ぶのも、とりあえず見かけから入ること、多くないですか?

というか、取っ掛かりとしては、外見から受ける印象でしか判断材料がないわけですね。

        ○

じゃあ、とりあえずお友達から、なんてノリで乗っかってみると

大概は、どっちかの印象を持つ。

1:おおおーーー!

2:うーーーーーん・・・・・・

それが生身の人間だと、相手の気持ちもあるので、抜き差しならず、

それが物だとすると、分不相応な借金を抱えて、こちらも抜き差しならぬ、なんてことになる。

        ○

話が逸れてまとまらぬわ。

何が言いたいかと云うと、見た目や数値では表せない、魅力のことが云いたいのだよ。

それは「パワーフィール」

これはもう乗った者、操った者にしか絶対にわからない。

言葉にはならない。

人間だって同じだ、ほんとに好きなのは、どこかなんて「表現」できないはず。

感じるものじゃないだろうか?

ブルース・リーの言葉を思い出そう。

Don’t think.Feel.(考えないで。感じるのです。)

        ○

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ボクサーツインのパワーフィールはモデルごとにずいぶん変化している。

ボクの乗ってるR1150RTのエンジンは

それ以前のOHV時代のエンジンに比べて中速域のトルクが厚い。

3速4,000rpmからスロットルを引き絞ると

性格を豹変させたように加速していく。

それはもう夢心地で、クセになる感覚だ。

その時のハイスピードの背徳感(罪悪感か?)と混ざり合って、

まさに麻薬のような危険さがある。

おっと、云い過ぎたか。

        ○

あお号(R1150RT)はもう型遅れ。

5年で50,000キロ以上走った。

でも、好きだな。

走りに出かける時間がなくても、ガレージから引っ張り出して

グイーっとトルクを味わうだけで満足だ。

そっと、つるんとしたボディをウエスで磨きながら

ボクはなぜかうっとりしてしまう、変態です。


東京モーターショー観察記

2007年11月01日 | 日記・エッセイ・コラム

なんともう40回になるらしい東京モーターショー。

幕張メッセに会場が変わってから5回くらい行ってるか。

今回は前評判通り、薄い展示内容。

環境性能は大切だけど、あまりそればかりじゃねー。

にっさんGT-Rの説明でおねぇーさんが

空力特性の向上は燃費に大きく影響し、環境性能も上げる…

なんて解説、気が抜けるっちゅーねん!

        ○

ところでオートバイ。

ボクは最近の自分自身の考えと今回のモーターショーで、ある確信を得た。

「オートバイも近いうちにAT化する。」というもの。

ホンダのDN-01とそれに搭載された「HFT」というATは

明らかに本格的な二輪車のAT化を目論んでいる。

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このATの開発になんとホンダは20年を費やしているらしいのだよ!

現在のビックスクーターやクルーザーブームは

確実にこのAT化を後押ししているし

フルカバード、低騒音なオートバイは電気モーターの二輪車さえ容認させ、

その抵抗感を薄めさせているようにも感じる。

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        ○

けれどもう一つの流れとして「レトロ志向」があるようだ。

趣味性の追求として、スタイリングからレシプロエンジンの見直しもされている。

ヤマハの「XS」といえばバーティカル・ツインの美しい空冷エンジンを思い出すが

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この美しい1,000CCの空冷エンジンはその美しさが性能そのもののようだ。

ヤマハのデザイン性の高さは他のメーカーから抜け出ていたように思う。

        ○

しかし、今回のモーターショーでボクがいちばん感激したのは

目の前で走るその姿を見せてくれたアシモくん!

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それともうひとつ

帰りの新幹線から見えた ふ・じ・さ・ん!!

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